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2015年4月29日水曜日

ミミズの生命力

ご諸兄各位殿


人生50年近く生きていると、大抵のことは解ったような・知ったような気で、
何気なく日常を過ごしてしまう自分。

でも、世の中には、まだまだ知らないことがたくさんあるんですね。
知らないのは自分だけなのかも知れませんが、あながち・・・


先回の板取川釣行での出来事です。
このときは師匠 ノンタンさんが釣りエサを用意してくれました。
ひとつはブドウ虫、そしてもう一つはミミズです。

このミミズ、熊五郎か熊太郎の商品名で赤と水色の紙箱に入り、
町中の釣具屋さんでもよく目にします。
でもそのミミズは昨秋、師匠と釣行に出かけた際に小生が準備。
使わなかったから、翌日も釣行予定の師匠に提供したものでした。

約半年前のミミズ。。。

「気兼ねせずに使ってよ!」と師匠は言いますが。。。
確かに気兼ねはしないです、だって、自分がかつて買った物だから・・・でも。

子供の頃、海釣りに行って海岸沿いのエサ屋さんでゴカイを買い、
余ったから捨てるのももったいないと家に持ち帰り冷蔵庫に保管。
翌週、また海釣りのため冷蔵庫から取り出してエサ箱を開けたとき・・・
あのときのショックが蘇ります・・・
ゴカイの集団死!その臭いと容姿は強烈でした!!
あのときは子供心に、生物の死とはこのような末路なのか・・・
と深く心をえぐられた記憶です。

「大丈夫だって!死んじゃいないよ!」と心配する自分を横目に師匠。
恐る恐る箱を開けてみます・・・

驚きです!ピンピンというかニョロニョロしています!全部が!

第一次産業の心得のある我が師匠、トーゼンといったご様子。
さすがは博識、経験者です。

あの小さな箱の中、しかもビニール袋に密封され、
同封は水色で得体の知れない土なのか飼料なのか、よく解らない物質のみ。
一番の不思議は酸素で、あの個体数で密封され半年間・・・
酸素は足りたのでしょうか??
それとも、もともと土の中に住む生物、あまり酸素は必要ない??


この事実に衝撃を受け、帰宅後にネットで調べてみました、ミミズの寿命。
・・・確かに、あの種のミミズは通常でも一年くらい、長いと数年も!
大した生命力です。。。
もっとも、師匠が行われたとおり、冷蔵庫での保管が良かったのでしょう。

渓流釣りでの予備エサの代表はミミズとブドウ虫です。
半年から一年とあの狭い袋の中で生き続けるミミズ。
上手く保管すれば一ヶ月くらいは持つブドウ虫。

双方、違う生き物なので採取・育成・培養方法が恐らく違い、
単純には比較できませんが、
売れ残りのリスクを考えると、ミミズが相場400円でブドウ虫が700円・・・
何となくこの経済計算にも納得がいきます。

これまで余ったミミズは河原に置いてくるか、ウチの庭に放していましたが、
次回からは持って帰って冷蔵庫で保管です。

・・・家内には内緒で。。。