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2016年5月21日土曜日

緑深まる 奥矢作 達原渓谷釣行

ご諸兄各位殿


釣りに限らず、趣味に求めるものは人それぞれ。
息抜きであったり、癒やしであったり、技能の向上であったり、快楽?なぞも。
毎週毎週飽きもせず、日が昇る前から繰り出す小生の渓流釣り。
これって自分にとって何なんだろう・・・?
楽しいから。
もちろん、それも。
でも、それだけじゃ説明が付かないような・・・


今週末は岐阜県はその南東の外れ、奥矢作は上村川へ来ました。


昨年3回も釣行で訪れ、ご丁寧に年末の寒い折にも様子見に訪れた達原渓谷。
上矢作の小さな町から曲がりくねって登りのキツイ細道、R418を奥へ奥へ。
この看板を越えると長野県境まで十数キロ、ほぼ人家の無い深い山奥。

馬瀬川上流と似ていますが、こちらはより渓谷が狭くて深く、巨岩だらけ。
結果、入渓と遡行、退渓は大変・・・そのまたの結果として、手つかずの大自然。
ファンの方には怒られそうですが、その美しさは佐々木希さん。
そんな美しくも繊細な渓谷美の中、ご同輩とお目に掛かったことは過去に一度だけ。

・・・せせらぎの中、今週末も自分一人だけの時間が流れていきそうです。

小生の入渓はいつもこの橋の袂から。
ここから達原トンネルに向け、ポイント毎で竿を出し、さかのぼります。
「目指すは一本松の弁天様、今日はその奥まで足を伸ばすか。。。」


今朝の上村川、水量はいつもより多め。
火曜日辺りは雨でしたが、その後は晴天続きであったハズ?
しかしまあ、水量は少ないより多い方が釣果に期待が持てます!


狭い河原に押しの強い流れ、渡河ポイントが限られます。





せり出した木の下、薄暗い
落ち込み後の納まった流れで。

小アマゴさんの落ちた鱗が
ここでの生活の厳しさを
物語っています。

決して、
小生がイジめた訳でも無く。






険しい渓谷、歩き続けて、
釣り続け、とうとう来ました。

この狭間、川に入って
大岩を越えれば、
そこには一本松の弁天様が。









今年もまたやって参りました、一本松の弁天様。
お久しぶりです!


そしてお約束の通り、
その袂の淵からそこそこ
サイズのアマゴさんが。

ありがとうございます。








さあ、今日はこの弁天様を越え、もっともっと上流へ。
















段々瀬の岩陰からは小イワナさんが何匹か。
針を外そうと糸から持ち上げた小イワナさん、ピチピチと暴れます。

と!チモトの糸が切れ、小イワナさんは川の中へ落水。


・・・実は今日朝、ここへ来るまでの車中、今週に実生活で受けた「理不尽」、
こちらから繰り出したであろう「理不尽」、そんなことばかり考えていました。
何を隠そうノー天気な週末の冒険者、それでも人並みに苦労があるのです。。。

でも、日がな一日、青空の下、渓流を歩き続け一心に目印を追っていたら、
そんな些細なこと、すっかりとどこかの彼方へ。


糸が切れて逃げていく小イワナさんの後ろ姿。
”おじさん、おじさん、もう良いんじゃない?そろそろ、お家へ帰ったら?”

「そうだな。帰るとするか・・・」
16:00、竿納めです。


<データ>
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
釣果    :イワナ 5匹、アマゴ 3匹 お持ち帰りはアマゴ1匹
気温    :14℃~26℃ 
天候    :晴れ 昼前から風   
表層水温 :14℃