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2016年7月14日木曜日

名古屋 堀川

ご諸兄各位殿


今日はお仕事で名古屋は熱田区、白鳥まで行ってきました。

奥美濃の緑いっぱいな白鳥ではなく、石原裕次郎が白い街として唄った
名古屋の中心部にある白鳥です。

その名古屋の町中を南北に流れるのは堀川。
江戸時代の初め、名古屋の町を作るために開かれた人口の川、運河です。


名古屋の中区で生まれ育った小生、この堀川が言うなれば「ふるさとの川」。

今でこそ、納屋橋の近辺は夏に屋形舟が繰り出し、賑わいを見せる堀川ですが、
小生が幼い頃は材木商の丸太が浮かび、それはひどい匂いの川でした。

小学生の小生、友人達とその丸太の上、危険この上ない「筏乗り」。
・・・後日、PTAのタレコミで学校の先生に呼び出され大目玉です。

高校生の頃はこの写真の対岸を通る、通称「堀川端」を自転車で通学でした。

時期は今頃、梅雨の終わりの7月半ば、もうすぐで夏休み。
期末試験の終わった土曜日の昼でした。
朝方は晴れていましたが、下校時は今にも降り出しそうな雲行きに。
自転車は諦め学校に残し、置き傘を持って船方から浄心町行きの市バスで帰ります。


と、船方のバス停に同級生のA子さんが。
同じ中学出身で市バス通学の彼女。
まま雨の日は一緒のバスになることがありました。
・・・かわいいけれど、気が強かった彼女、正直、少し気になっていました。

小生 「テスト、どうだった?」
彼女 「う~ん、ちょっと難しかったかな?」
発車したバスの車内、たわいも無い会話が交わされます。

すると・・・いつの間にか車外は土砂降りの雨に。
彼女、傘は持っていなさそうです。
ともすると、バスは江川線を北上して山王橋のバス停に到着します。

二人してバスを降り、降りしきる雨の中、傘の無い彼女を小生の傘に入れ。

狭い傘の中、若い二人の肩と肩が触れあいます・・・
その後は何をおしゃべりしたのやら、とんと記憶が。。。
多分、二人とも黙りこくっていたのでは??



堀川に掛かる山王橋、そこを相合い傘で渡り切ると、堀川端の交差点。
彼女の家は左折、小生の家は右折。

彼女 「ねえ、家まで入れてってよ。」

今だったら、絶対にノ~とは言わないであろう小生!
ついでに家に上がり込んでお茶でも・・・

しかし、当時は恥ずかしいやら照れるやら・・・若かったのでしょう。

小生 「いや~、チョット・・・」(アッチャ~)
彼女 「あ、そ!ありがと、それじゃ!」と、雨の中を駆け出す彼女。
小生 「ああ・・・さよなら。」

・・・深層心理的に変なところで「躊躇癖」が出るMな小生。
あのときミョ~な「ためらい」をしていなければ「素敵な夏休み」だったやも。
・・・このクセが今でも「アマゴさんの針飲まれ」を引き起こしているような。

30年以上も前の古いお話しです。

もちろん、このA子さん、今の家内ではありませぬ。
でも、家内は家内で、これまたミョ~に堀川が関係して・・・
このお話はつまらないので、またいつか。


堀川の向こうには県営熱田球場。
夏の甲子園に向けて、県大会の高校生達、その大きな声援が川面に響きます。