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2017年2月26日日曜日

早春の馬瀬川上流釣行

ご諸兄各位殿


もう一人の自分が呟きます・・・
”釣れないって、釣れないって、今の時期に川へ行っても。”

土曜日の早朝、早春はぬくぬくとした寝床の中・・・
”外は寒いって。せっかくの休日じゃ無いか。ゆっくりしようよ。”

昨晩合わせた目覚まし時計が鳴ります。
”あと10分、いや、5分で良いから・・・”

キエ~イ!!
そんな「もう一人の自分」を気合いを入れて一刀両断!
ガバっと布団をはね除けて、キリっと顔を洗いに起き立ちます。


今日は待ちに待った、今年初の渓流釣行!

天気予報ではメチャ寒い、って訳でも無く、暦通りの気温のご様子。
軽巡洋艦ハスラー号は装備を搭載、暖機運転の後に出立します。

その時刻は7:30。
・・・「もう一人の自分」を一刀両断!? する程のお時間では無いような。


まず向かうは先週末に下見をした郡上方面です。

毎年での初の竿出しは、是非ともこちらと心に決めています!

そして、その毎年での初竿出し。

自慢では無いですが、
何を隠そうこの小生、
過去に釣れた試しがありません。


”・・・今朝の寝床に現れた「もう一人の自分」じゃないけれど、
こう~、ナマっちょろい事をヤっとるから、毎年釣れんのだな、こりゃ・・・”

自分自身に活を入れ。
今年の初竿出しはチカラが入っています!


東海北陸道を降りた郡上八幡、9:00にて気温は3℃。
”今日はとことん、行けるところまで行っちゃる!”

八幡の町を外れて明方口、9:20にて2℃。
”ふっ、笑わせるぜ!”

明宝の道の駅を過ぎた辺り、寒水・気良には向かわず。
9:40にて気温1℃。
”ここで折れるから、オレって人生、いつも中途半端なんだ。前進、前進!”

行きつけの高橋近辺、ご同輩のお姿はお見受けしません。
せせらぎ街道の両脇には除雪された白い塊。
かなり登ってきました。
”まだ、まだ。 もっと、もっと。” (矢沢のエ~ちゃん?)

明宝のスキー場へ向かう若者達の車列、それに別れを告げて坂本トンネル、
抜けたら周囲はまっ白な世界。
下のお写真はパスカル清見の馬瀬川です~荒涼としたこの風景。



・・・自分退治に我を張って、流れ流れて辿り着いた本日のお先。
馬瀬の川上(かおれ)は記念橋です~先2枚のお写真の如く・・・

時刻は10:20、気温は未だに氷点下、-1℃。
”うん、上等!!”

本日が解禁日の馬瀬川上流。

途中は行きつけ、老谷には既にご同輩のお姿が。
皆様、がんばっておられます。
気温は氷点下なんですが、風も無く穏やか、日光に暖かみを感じます。

肝心な川の水温なんですが・・・2℃。
”上等だよ、そうで無くっちゃ!!”

・・・早速、釣り(訓練・鍛錬・修行?)開始です。

記念橋の近辺は過去3回、昨夏も上流に向けて釣り上がり、勝手知ったる場所。
しかし、今は早春、河原に積雪。
不用意に立ち入ると雪の下の状態が解らず危険です。
予想がつきそうな区域に限ってソロソロと歩みを進めます。

それでもまま、ウエーダーは膝辺りまで足がずっぽり、雪の中。
そこから抜く足にも体力を使い・・・誠に難儀な修行の道です。

そして、釣果もサッパリ。


記念橋から車で少し下流へ移動、トイレ脇に車を駐めて。
目指すは記念橋の上から見とれた、流れの緩そうな淵です。


川幅のある馬瀬川上流。
ここでの定番は本流竿、
カユい所に手が届く8.5m。

なんだ・かんだと申しながら、
ここ馬瀬川まで来たその理由、
第一義は久々、長竿を思いっきり
振りたかったから。

釣果ともかく、加えてこの風景。
気分爽快です!



エサはイクラとミミズを用意。
勢いに任せて長竿を振るものだから、イクラはまま着水前に針落ち。
勘が戻る前の長竿扱い、川から揚げたミミズの戻りが勢いよく、頬にペチャリ。

・・・精神論もさることながら、毎度の初釣りボ~ズ、その起因は技量不足かな?



のんびりと淵攻め、3号オモリの目印がゆっくり移動します。
その静かな淵の畔は突き出た河岩、上に鳥が止まって暫しの休憩。
ピ~ピ~、ヒヨヒヨ、良い音色で鳴いています・・・やっぱり、もう春ですね。



このトイレ脇の静かな淵にも見切りを付けて、再度で車移動。

もっと下流に「立岩」が見て取れましたが、どうも辿り着くには対岸に渡るより。
一旦、上流に向かい記念橋を渡り、対岸は山中腹の道からキャンプ場を抜け。
・・・この辺りは新規開拓の領域。


北向きにそびえ立つ立岩の前の淵。

左からの落ち込み、その流れが静まり、
日影の淵は穏やかです。

目印下を3mほどとって落ち込み直下に
投下、この目前で底到達の目論見。

同じスジを何度も何度も。
この時期は深場でじっと粘るだわ・・・
粥川での教えの通りに。

しかし、ついぞでアタリには届かず。
・・・これも人生なり。





時刻は15:00少し前。
残念ながら今年の初釣りもここまで、またしてもボ~ズ発進の今年で候。



深山幽谷の馬瀬川上流。
早春の雪の中での渓流釣り。
釣果は空振りでしたが、思っていたほどに寒くも無く。

頬を伝う風、川のせせらぎ、そしてこの風景。
やっぱり、渓流は癒されます。