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2017年4月23日日曜日

長良川&前谷川釣行

ご諸兄各位殿


渓流釣りの決まり事で、先行者優先、それと、釣り下らない、があります。

どんなに朝早く釣り場についても、既に先行者が居られたら、その方が優先。
基本、他の釣り場に足を向けるか、お断りをしてその方の下流側に入ります。

釣り下らない、は道理があって、川のお魚は概ね上流に頭を向けて定位。
結果、お魚に存在を気づかれないよう、下流側からアプローチがセオリー。

・・・他様から上より迫られた日にゃ、泣けてきます。


<前谷川出合>

先々週は長良川の本流、前谷川の出合へ向かったのですが、本降りの雨と増水。
で、あえなく諦めました。

昨年の大イワナを期待して、今週末も懲りずに出合へ馳せ参じたのですが・・・
この時季では早めな時刻は6:00。
なのに、既にご同輩が・・・恐れ入りました。

お声掛けして下流に入ろうと、タイミングかねがね暫し様子を見ていると・・・
ご同輩は小生と同じくエサ師さん、ご年配の方です。

ところが・・・
出合に広がる奇岩の上を、長竿片手に臆すること無くヒョイヒョイ。
小生なら躊躇するであろう厳しめの流れ、分け入ることズイズイ。
竿は8mでしょうか?それでもビシッと鋭い振り込み!

・・・こりゃ、熟練の猛者!
斯様な熟達者の後に続いても、ペンペン草さえ残っていないでしょう。
で、あえなく諦めました。



”さあ、どうしよう?
下り戻って白鳥の町に近づくと、ご同輩が多いような気がするな~。
ここはもう少し上流へ行ってみるか。。。”

大イワナが頭から離れず・・・プチ新規開拓です。
前谷川出合よりR156を少しだけ上流、二つ目の橋、白鳥と高鷲との境、
そこを渡って対岸から入川です。

上流には何名かご同輩方々のお姿が。


<デンデン・アマゴならぬ・・・>


今日の長良川は若干の増水、良い頃合いです。
朝方は曇っていましたが、陽が昇るにつれ青空が広がり。
気温は少し肌寒い6℃、水温はそれより高い8℃。
まずまずのコンディションでしょうか?






竿は本流竿で8.5m、淵や落ち込みを中心に。
・・・小さなアタリはあるのですが、針には掛かりません。


陽もかなり高くなり暖かくなってきました。
遠くの雪山を背景に、瀬でこんな少し早めの流れに仕掛けを馴染ませ。

・・・と、ハッキリとしたアタリです!
             一呼吸、アワせると・・・掛かりました!

手応えから「重量」はありそうですが・・・
             いや、これは、もしかして?



や、や、やっぱり君か!

尺はさすがに無いにしても、
立派なサイズ・・・

でも、
時期として少し早すぎやしませんか?

それにしても、
このスジは君じゃないでしょう?
流れ、早いですよ、ここ。




しかしまあ、お外道さんのウグイさんでもボ~ズよりマシ、と考えましょうか。

優しく針外しの後にリリース。
気を取り直して続行です!

ポイントを少し上流に移し同じく早めの流れ。
お!またアタリが!・・・でも。


幸か不幸か?さっきよりもサイズ・ダウン。
そして、こんな釣果を繰り返すこと計5回!
中には既に婚姻色、真っ赤に染まった早熟モノも。

いや、ボ~ズよりはマシ、とは言うものの、程度の問題が・・・


<なぜ、釣り下される??>

そのうちに風が出てきて・・・時間の経過と共にそれは強くなり。
山に挟まれ、谷底で開けた河原はその通り道。
釣りづらくなってきました。

暫くすると、上流からご同輩が二名、釣り下ってきました。



・・・彫りの深いほうれい線、そこに偏向サングラスを掛けた小生。
家内によると、その風貌には迫力があり、まるで「ザ・ヤ ○ ザ」だそうです。

失礼な!

でも実際、管釣りは隣の釣り座の小学生。
お魚が釣れたので「良かったの~、坊主」とニッコりと微笑みかけたら、
ボクちん、引きつった顔をされ・・・
即、お父さんと釣り座を交代されました。。。

「偏光」サングラスは小生にとって仮面舞踏会はそのマスク。
乱反射の入光を防ぐ代わり、その醸し出す雰囲気は、
小生の優しい?オチャメな?キャラを180度「変更」させるようです・・・



そのスゴみの効いたヤ ○ ザ・キャラで、釣り下ってきたお二方を睨み付け。

・・・いや、決して怒っている訳では無く、冗談半分。

しかし・・・
これが少々効き過ぎた?
ご同輩のお二方はスゴスゴと土手を登って退渓。


チョットやり過ぎチャッたかな??

いやいや、理由は小生の極道キャラばかりでは無さそうです。
釣れない・釣れてもお外道ばかり、加えてメチャ強風・・・
やむにやまれて釣り下る。

そして気が付けば、見渡す限り河原に居るのは小生のみ。
強風で繰り返すライン・トラブル・・・

”今日は本流での長竿はムリだな・・・オレッちも河岸を変えるか。”


<午後から前谷川>

短竿なら、分け入った支流なら、風の影響も少ないのでは?
頭をよぎったのは前谷川、先々週の北濃駅、お掃除オジサンのオススメ。



長良川への出合を少しだけ登り、前谷集会場の横にハスラー号を駐車。
”ここから釣り上がるか・・・”

人工の段々棚が延々と続く前谷川。


登りのキツい前谷川ですが、
この辺りは人家も多く里川的。

長良川と同じく水量も多く。
・・・綺麗な流れです。

狙い所はやっぱり、
落ち込み直下。

午前中は線の釣り。
午後から点の釣り。


本流竿を短竿に持ち替えて。
頭上は開け、留意すべきは足下のネコヤナギくらい。

エサはブドウ虫。
画面の中央、川底が明るくのぞけるポイントへ振り込んで。


・・・来ました!アタリです!
結構な引き加減!
一気に引き抜きます!

出てきたのは・・・
ウグイ様!? んな訳は無く、今期最大のサイズです、イワナさん!

この岩に囲まれた止水域からも!


午後からの短い時間での釣り。
人家も近く、果たして釣れるのか・否か、若干の不安がありましたが。

・・・前谷川、イワナ天国。


逆に人家から離れるにつれ、アタリが少なくなる傾向?
釣り人は恥ずかしがり屋、集落近辺は意外と竿抜け?

ズイズイと徒歩で登ったのですが、それに比例して貧果に。


良く歩きました、そして、登りました。
時刻は午後3:00、竿納めとします。




<ようやくの満開>

名古屋はもちろん、長良川中流の美並も桜の季節は終焉。
でもここ、長良川上流部は今が丁度の見頃。

大河 長良川のスケールの大きさを感じます。


さあ、来週はGW!!
忙しくなりそうです・・・


<データ>
エサ    :ブドウ虫、ミミズ  
竿      :長良川 8.5m  
        前谷川 5.3m(4.5m)

仕掛    :~長良川~
        針 吉村7.5号、 水中糸 0.3号 4.5m、 
        天井糸 0.6号 3m、  錘 1~B1号

       ~前谷川~
        針 吉村7号、 水中糸 0.3号 3.5m
        錘 B1号

釣果    :~長良川~
                     ウグイ 5匹
       ~前谷川~
        イワナ 8寸 一匹、7寸 二匹

気温    :6~15℃
天候    :晴、10時くらいから風、午後は強風   
表層水温 :~長良川~ 
        8℃
      ~前谷川~
        10℃