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2017年5月28日日曜日

季節はずれ?寒かった石徹白川釣行

ご諸兄各位殿


どんよりとした空。
深い山に挟まれた渓谷から覗く狭い空、そこを灰色の雲が流れていきます。


「今朝は冷え込んだね・・・」
桧峠を石徹白に降りてから、日釣り券を購入した養殖場のおじさんの言葉。
最初の写真は石徹白橋、その上から見た石徹白川。

昨日は雨。
今日は雨の直後、期待して訪れたのですが・・・
寒い上に風があり、難儀しそうです。


<石徹白川 新規開拓>


林道の入り口脇には「立入禁止」の看板。
仕方なく、徒歩で石徹白川添いに。
この石徹白橋から下流では過去に何回か竿を出したのですが、上流は今回が初めて。

どんな風景、渓相、お魚、
そして冒険が待っているのか?
新規開拓のお楽しみです。



途中、川に降りて川虫を捕まえます。


流れの早い小さな落ち込み。
そこの川底の丸石をひっくり返すと・・・
主に元気なオニチョロが取れます。

ただ、中にはこんな小さなお魚も。
先月の末、GW前半戦と称して、
庄川の支流、一色川でお目に掛かったお魚と似たような風貌。

「絶滅危惧種」だと後味が悪く、
川にお帰り頂きます。
でもこのお魚、
岩をひっくり返す都度2匹、3匹と・・・
こりゃ違うな。
もう一方のお魚「アユカケ」かな?

暫く河原伝いに駒を進めます。




<生命力の強さ>

これは小生が「どんくさい」からなのかも知れませんが、
石徹白川の浅瀬・水辺は歩きづらいです。

川の中、大小の丸石が重なり合っているのですが、何となく座りが悪いような?
こんな沈み石の河原は他でも良く見かけるのですが、ナゼでしょう?

思うに、石と石の間に入り込んでいる土砂が少ないような・・・
地質的に?それとも、頻繁に川が氾濫して??


そのためなのか、川の真ん中に倒木が。
その川の中の倒木、近づいてみると・・・


木の根の部分は川の水の中、
下半分ほど沈んでいます。

水から上の部分は、
根と根の間に岩を巻き込んで。

そして、驚いたことに・・・
枝から新芽が吹いています。
なんとも、まあ、青々と・・・




自然の神秘、木の生命力、その強さを感じます。


<お久しぶりです、オオモノさん>

今暫くさかのぼり、こんなポイントから・・・


川の左右、どちらかに存在する深場、そこを浅場から攻めます。
小さな川の中の段差・落ち込み、その前の受けから。


ここ石徹白川は日本海側。
赤い朱点の見られない、小さなヤマメさんです。


大岩の裏側。
少し流れの緩んだ深めのポイント・・・臭います、必ず何か居る!

ミミズをエサに振り込み、流すこと2回目。
まま風がありアタリが上手く読めません・・・
先ほどから目印が流れない・動いていないような。

何気に竿を上げてみると・・・ありゃ?掛かっています!

いけません、これが結構な引き具合、竿が撓ります!
尺??いや、20cm台後半??

暫しのやりとりの後、徐々に引き寄せます。
目視の段階でも良いサイズ!
こりゃ、久々~!ヒャッホ~!!


・・・いえ、いいんです、ウグイさんと比べれば。。。全然。
折角の山の幸、それに良い引き具合でした。
しっかりと、針を飲まれて・・・


<結構、歩きました・・・>

再び林道に上がり、上流に向け歩き出します。

木陰の向こう側、川の対岸のキャンプ場にはたくさんの家族連れが。
その賑やかな場所をやり過ごし、斯様な広い流れに至りました。

対岸の石垣直下には深め、緩め、静かな流れが。



そこを川虫はオニチョロを使って。

アタリです。
アワせると・・・手応えから、サイズはそこそこでしょうか?
でも、メチャ走ります!川の中、上へ下へ元気良く。


上がってきたのは・・・20cm超のお腹の膨れたイワナさんでした。

延々と続く石垣際の流れ。
上流に向け同じようなイワナさんを期待して、釣り上がるのですが・・・
残念、後が続きません。


こんなテトラポットの残骸が何個か転がる川の中。
よもや、の時は、こんな巨大な構築物も流される・・・石徹白川、侮れません。


<健康維持も目的半分>

時刻は15:30。
帰路の旅路を考えて、ここで退渓、林道へ戻り川添いに下ります。

徒歩でハスラー号へ戻る林道の途中、
青い軽トラの石徹白漁協の巡回さんとすれ違い。

巡回さん 「どうです?釣れましたか?」
小生   「大きなニジマスが釣れたんですが、イマイチ、数が・・・」
巡回さん 「そうですか・・・」
小生   「ところで、軽トラですが、この林道、車の乗り入れはOKですか?」
巡廻さん 「ええ、問題ないですよ。」
小生   「・・・・・」

・・・しかしまあ、のんびり、釣り場で待っている楽しい出来事、
それを考えながら自然の中、ゆるりと林道を歩くことも、またオツなものかと。

・・・今日のような、貧果の退路には堪えますが。





(小生的に)釣果イマイチの石徹白川、でも、綺麗な川です。
だから、来ちゃうんですね。





<データ>
5月27日 
エサ    :ミミズ、川虫
竿      :8.5m  
仕掛    :針 吉村7号、 天井糸 0.6号 3m
        水中糸 0.3号 4.5m 
         錘 1~B1号
釣果    :ニジマス 28cm 1匹
         イワナ   21cm 1匹
         ヤマメ   目測5寸1匹 リリ-ス
気温    :8~15℃  
天候    :曇まま小雨と日差し、風ばっか
表層水温 :10℃


支流の前川ではフライ釣り。