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2017年8月12日土曜日

アルムのおんじ

ご諸兄各位殿


少しローカルな話題で恐縮です。



会社から帰宅して遅めな夕食。
既に食事を終えた家内はちゃぶ台の横、アイスクリームを食べながら、
テレビ・アニメを見ています。

番組は「アルプスの少女 ハイジ」。
季節柄から”夏休み子供劇場”でしょうか?
名古屋地区はテレビ愛知。
もちろんの再放送、夕方から放送のようで、家内の録画です。

ど~でしょう、御年51歳。
昭和40念生まれの小生。
初めてテレビで見たのは小学生の頃?

当時は多感な男の子の小生。
「こんな女の子が見るようなマンガ!」と、
週一回の放送にあまり関心はありませんでした。


しかし、この「アルプスの少女 ハイジ」、
思うに、ホントに奥が深いアニメなんです。
一人の女の子の純真なキャラが、すさんだ周囲に与えるモノとは・・・

最初に再放送をまともに見たのは20台後半。
世間知らず、若気の至り、未だトンがっていた小生。
まだまだその良さが理解できず、たまに見る程度でした。

家内は大ファン。
次の再放送は結婚後の30台半ばで一緒にテレビの前へ。
この時は土曜日の朝、週一回の放送でしたが、
毎週欠かさず、全編を拝見しました。

それからも幾度となく再放送。
歳を追うごとに、その味わいが解るようになり。


天真爛漫な主人公のハイジ。
食いしん坊で照れ屋なヤギ飼いのペーター。
デカ犬はセントバーナードのヨーゼフ。
後に足の悪いクララや、厳しい家庭教師のロッテンマイヤーも加わり、
物語はスイスの田舎から、ドイツの大都会はフランクフルトへ広がります。


歩くことが叶わず、車いす生活であったハイジの友人はクララ。
でも本当は病気は完治、あと少しの気力で立てるのに、それが出来ない彼女。
そんな友人をハイジの無邪気さ、優しさ、そしてアルムの大自然が直していきます。


そしてもう一人・・・
ハイジのおじいさん、アルムのおんじ。

こう、何んと申しましょうか。
この御仁、悟りを開いたような生き様。
アルプスの山小屋で余生をひっそりと過ごし。

きっと若い頃にムチャ、そして過酷を味わったのでしょう。。。
・・・村人からも恐れられ。

屈強そうな体、白い髭を満面に蓄えて、背中に哀愁が漂っています。

でも、そんなおじいさんも、
ハイジの朗らかな性格に心を開いていくのです。


ハイジとおじいさんの四季折々な山での生活。
ヤギの放牧、薪割り、山歩き、木工細工、チーズ作り・・・
残念ながら、アルプスの山の中、渓流釣りシーンはありませんが。

そんな山の中での日常、小生には何だか羨ましくも写り。
大自然に囲まれて、のんびり、気ままに。
誰に何を言われようと我が道を行く。

それはそれで、大変ではありましょうが・・・


そうか、ハイジのようなお孫さんがね~。

え?

よくよく考えると・・・
アルムのおんじって、小生と同じようなお年頃!?
言い換えれば、オレっち、既に、そんなお年頃!?

小学生の頃に見たアニメ。
「何だ?このじいさん、ガンコでおっかなく・・・」
子供心にアルムのおんじに抱いた印象。

時の流れは、いと、早く、そのおんじと・・・
イヤんなっちゃうな~。