Additional pages

Additional pages

2017年11月12日日曜日

晩秋の信州 犀川殖産CRは厳しかった・・・

ご諸兄各位殿


「今から温泉に入られますか。」


初めての犀川釣行。
所用で自宅出立が遅くなり、夕方、暗くなってからの宿到着でした。

それでも、夕食後にまず一回目の温泉に入り。
”元は必ず取る!”がモットーの小生、二回目は寝る前に。

そこで偶然、お宿の主(あるじ)とご一緒になりました。

初めて宿泊するお宿。
漁協のHPにも記載され、日釣券を扱っているとのことで決めたお宿。

予約時のメールでは、渓流釣りだから翌日の朝食は結構です、
と伝えたら、代わりにおにぎりを用意しますよ、のご提案が。

旅館、民宿なら当然のサービスかも知れませんが、
建物の作り自体は「公共の宿」的なんです・・・


「もとは役所が運営していたんですよ。」
温泉に浸かりながら、主との会話で。

「でも当時は赤字続きで・・・そこで経営再建しました。
 今は何とかトントンです。」

聞けばこの方、ご出身はこの近辺。
子供の頃は犀川での釣果が、その日の夕飯のおかずであったと。
ニジマス釣りのポイントも何カ所か教えて頂きました。

てっきり、元役場の方?と思っていたら、昔は大手化成メーカーに勤務、
営業部長まで勤め上げられ、海外の工場立ち上げにも参画とも。
・・・名古屋のネオン街も、ゲコな小生より詳しい有様でした。。。

その手腕を見込まれて?
里帰りは、傾いた地元施設の再建に一役、のご様子です。

「この秋は週末ごとに天候が悪く、思うように行きませんね。」
農林水産業に限らず、観光業にも今年の天気は影響を与えています。

「明日の朝は6時。
 玄関を開けておきますので、まずは宿の直ぐ下の河原でやられては?
 な~に、宿泊客か地元のモノしかヤリませんよ、そこの場所は。」

・・・ありがとうございます。



<犀川 道の駅の対岸にて>

朝5:00に起きたときのはザーザー降りの雨でした。
三度目の温泉に浸かり、おにぎりを食べた後に身支度を整え6:30。

出立とばかりにフロントへ行くと、お言葉の通り既にお宿の主が。
「もう雨は止みますよ。青空がチラホラと見えます。」

お礼と共にご挨拶をした後、宿の中の道を使わせてもらい犀川へ。

”急激な天候の変化・・・こりゃ、風が出るな。それまでが勝負時かな?”


朝霧とも雲とも言えぬ霞の向こう、紅葉がエメラルドの流れに映えます。

昨夜は日が暮れてからの到着で、川の様子が伺い知れませんでしたが、
この犀川・・・
今までの小生の拙い経験では、お目もじが無いタイプの川のような。

まず川幅がメチャ広く・・・いえ、そこは長良川も同じなんですが、
問題は流れの速さ・・・メチャ速い!
しかも、浅場も流速が速く岩と砂混じり、川幅の1/3くらいを締めて。

・・・入水は膝までが限界、魚が居そうな深場まで近寄れません。


もうひとつオマケが、濁りも何となく深いような・・・

これら全ての原因は昨夜半の雨なのか??
いずれ、非常に厳しい感じ、本日の犀川です。

10m本流竿をオーバースローで遠投しますが、流石にこの川幅、
ポイントを絞り込む、も満遍のない流れには、その判断も難しく。

・・・朝一番なんですが、全てが徒労、虚無に感じられます。



どうでしょう、500m程度の区間を2時間掛けて・・・
全くの沈黙、ウンともスンとも、アタリなく。

案の定、次第に風が出てきました。

こんな時は気分転換に、写真撮影に移行する小生なんですが、
本日の犀川、いえ、風景・色彩はバッチリなんですが、
何と言いましょうか、川の規模が大きすぎて・・・


ファインダーに納まりきらず、です。





<ルアー、フライ向きの本日?>

一通り竿を出した後、入渓ポイントに戻ってみると、
フライ師さんたちが、鋭い流れの落ち込み流心、その際を攻めています。



確かにこの川幅に水量・流速、「投げ釣り」の方に分が在るのかも・・・
ただ、こちら様も、風に煽られ思うように振り込めていないご様子ですが。


その中のお一人にお話しを伺ったら、
やはり本日はいつもより水量が多め・濁りも深め、とのこと・・・

「上流の”さざなみ”のヤナ近辺なら、エサ釣り向きでは?」
のご助言をいただきました。



<”さざなみ”ならぬ・・・>

常連さんの暖かいご助言に従って、場所を移動したのですが・・・


ここも流れは川幅一杯に広がっていて・・・
激し目の流れの中、ルアー釣りでしょうか?釣り人がまさに「点」の状態。



「ここで釣って下され」的なコンクリ護岸から、
長竿とは言え、たかだか10mの延べ竿を繰り出しても・・・

トロくせ~!(出た、困ったときのお決まりは、名古屋弁)


そのもう少し上流、もうひと曲がりで発電所のダム、と言う、
川の婉曲はその河原で・・・


移動、移動の繰り返し。
先ほどから、代わり映えのしない風景に思われるかも知れませんが。

それでもここは、若干なりにも流れが緩く、川幅1/3くらいまで、
小生でも川の中に立ちこめそうです。

風の中、お昼は12:00まで、ここで粘ったのですが・・・
ますますもって、風が強くなり、おまけに陽が照っていても寒く。

ジ・エンドです。。。


やむなく道具を片付け、名古屋方面にR19をハスラー号は南下。
その直ぐ上流は、東電平発電所の様子。


あ・き・ま・へんは、こりゃ。。。



”元は必ず取る!”がモットーの小生。
信州は晩秋の風景、人との出会い、風情ある温泉は堪能出来たのですが、
残念ながら釣果だけは元が取れませんでした・・・

ここは、来季に捲土重来!ですね。



<データ>
11月11日 午前中のみ
エサ    :太ミミズ
竿      :10m  
仕掛    :針 吉村8.5号、 1号トオシ 9m
         錘 B4+B3号
釣果    :ピクリも無く、完全ボ~ズ
気温    :6~11℃  
天候    :小雨のち晴れ、回復と共に強風 
表層水温 :未測定