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2018年3月25日日曜日

郡上 前谷川&切立川 釣行

ご諸兄各位殿


・・・本流竿が振りたい!
ナゼか、思いっきり、無性に。


本流竿。
もうかれこれ、半年近くも握っていません。
慣れないと長くて扱いづらい竿ですが、
重量級のオモリで、狙ったポイントへビシっと決まれば爽快!

そして、槍・薙刀(なぎなた)に擬えて、世の理不尽を切る!?
・・・ご多分に漏れず、小生もいろいろとあるんです、実生活で。


そんな衝動に駆られて、
自然とお足は長良川、前谷川の出合へ向かってしまいました。

でも、まだ時期が早いだろうな~。

案の定でした。
本日の長良川、その上流は雪代混じりの激流。
水温も6℃。


近づいて、その流れを正面から見据えると・・・こわい~。

振りたい衝動を抑え、長尺本流竿を小継渓流竿に持ち替えて、
残念ながら前谷川にターゲットを変更します。



<恐縮です・・・>

長良川本流の様子見から、前谷川を橋下より釣り上がります。
朝方は寒かったのですが、本日も重役出勤の身の上、
既に時刻は10:00。

陽が昇るにつれ、暖かく・・・を通り過ぎ、暑くなってきました。


「あの~、もしかしてブログを書かれていませんか?」

竿を河原に残し、不要になった上着を車に置きに来たら、
お隣の車は若い方から、斯様なお声掛けを頂きました。

実はこの方とは、先ほどもご挨拶を。
準備を終え川に降りる時に、入れ替りで上がってこられました。

こちらからは入川のご了解を、
既に2名ほど先行している旨、
厳しくもここでの釣果は一匹、
・・・などの情報を頂き。

傍らにはエサ箱を首から掛けた、かわいらしい奥様または彼女が・・・
良いですね、カップルで同じ趣味とは。


「ハスラーといい、その色といい、ひょっとして・・・」
彼は既に着替えを終えられています。

はい、お粗末ながら、ブログ、書いています。
ゲコなオヤジが書き殴る、酔っ払ったような内容です。
それでも、実際に読んで頂ける方が見えると、嬉しいものです。

・・・もっと釣り談義をすれば良かったのですが、
予想しなかった展開に、なにやら、こっ恥ずかしいやら・・・

河原に残してきた竿も気になっちゃって、ごめんなさい。

貴重にも、本ブログへの感想などもお聞かせ頂き、恐縮の至り。
ありがとうございました、今年もがんばります!


<とは、言いつつも・・・>

若い方からご挨拶を受けた後、再びは前谷川の河原へ。

ここでの対象はイワナさん。
段々堰堤の落ち込みは流心際、岩陰、芦下、それも小場所に限定して。

・・・いわゆる、竿抜けを狙います。

先ほどのお若いカップルさん、それ以外にも複数は先行者の情報。
まともな場所は、既に抜かれちゃっていることでしょう。


策を練って釣り上がるのですが、残念、結果が伴わず。

今年もがんばります!なんて言っちゃった手前、
みょ~なプレッシャーが、肩にのしかかります。

それでも・・・
お魚は釣れねど、お空は抜けるように碧く、水しぶきが輝く春の渓流。
癒されます・・・


12:00まで時間を掛け、前谷の集会所まで釣り上がりましたが、
まったく、ピクりとも、アタリが無く・・・上がりますか、一旦。



<新規開拓は切立川へ・・・>

さて、ど~したものか??
ハスラー号で昼食かねがね、スマホの地図を見ながら、
一人作戦会議です。

”まず、長良川を上がるか、下がるか。
  下がっても本流はますます無理目、支流も白鳥の向こう側。
  ここは上流に上がって、高鷲で支流にでも・・・切立川か。
  帰路は高鷲ICから乗れば、時間も稼げる!よし、決定!”

ハタから見れば、ブツブツと気味の悪い独り言!?
でも、一人作戦会議の良いところ、それは即断です。


初めての川、切立川。
前谷川からはR156を暫く車でのぼり、鮎立から県道へ右折します。

この辺りの長良川も川幅が狭くなり、雰囲気は渓流。
そこに流れ込む切立川も、まんま渓流の様相。

・・・暑くなった夏にでも、この近辺の長良川、攻めてみますか。


長良川と出会い近辺の切立川は、道路から落差も無く入川しやすそう。
しかし、暫く県道を走ると、徐々に道からの高低差が大きくなります。
・・・谷底を覗き込みますが、ムリ!降りられません。

切立の集落手前から、再びで落差は縮まり、ようやく降りられそうな。


斯様な公共施設の脇に、慎ましくハスラー号を駐めて入渓です。


前谷川以上に残雪があります。
それでも水温は8℃と、若干、勝機が見え隠れ??


川虫を採取して、こんな小渓流が流れ込む、
「いかにも」的な静かな日影の淵で粘ります。

この慎重さが求められる、静かな淵での戦いの最中、
こともあろうに小生、大きなくしゃみを連発。。。
おまけに鼻水が止まりませぬ。

・・・よく見れば、居並ぶ木立はいずれも、おスギさま。

結果、無反応。
「いかにも」が「さもあらん」に成り代わり。

それでも、この淵は湾曲を過ぎ、橋を越えた更に上流。


斯様な緩め・浅めの流れで、いよいよのアタリが!!


”待て、待て!
  遅飯食いの今の時期はお魚さん、アワセは暫しのガマン!”

目印がヒクついています。
”まだ、まだ・・・”
竿を僅かに送ってテンションを緩め、慎重に慎重を重ね。

次に糸がお魚に引っ張られ、水面にツツツ~と軌跡を描きます。
”ま~勘弁したるに、さすがに・・・”

さあ!この期に及んで・・・アワさせて、頂きヤス!


サっと軽快に竿を上げると・・・手応えあり、こりゃ、そこそこサイズ!

が!
その手応えは刹那の感触!(まるっきり、アレのような)
で、上がってきたのは、半分にチギれたブドウ虫。。。

・・・マジ、かよ~。


・・・寒くて雪の多かった冬のあと。
その年は、オオモノが良く釣れる、とお励ましを頂いたばかり。
果たして・・・

今年は、ボ~ズで、4月を迎えようとしている小生です。





<データ>
3月24日
エサ    :ブドウ虫、ミミズ、川虫  
竿      :6m 渓秀
仕掛    :針 吉村7号
       天井糸 0.6号 0.5m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 3~2号
釣果    :糸が水面を引く、痛恨のボ~ズ
                 が・ま・ん!
気温    :14℃
天候    :晴
表層水温 :長良川 6℃
      前谷川、切立川 8℃













2018年3月20日火曜日

春分前の駿河・遠江~焼津・御前崎

ご諸兄各位殿


先週末は土曜日、二敗続きの渓流釣りは一旦で竿を置いて、
家内と日帰り旅行となりました。


お年頃の家内、最近は夏の炎天下は「お肌」に合わないらしく、
気の毒にも、その季節は概ね家の中で過ごしています。

大手を振って出かけられるのは、寒さ和らぐこの時期からGWまで。
それから後半は、小生の「シーズン」が終わる10月以降となり候。

加えて今の時期、3月はお彼岸過ぎまで、ボ~ズ先行は小生の釣果。
・・・世の中、ここは、上手く出来ています。


そんな理由で先週末は温暖な、春の静岡へ行ってきました。


駿河の国、焼津港はマグロの町。
東名のICを降りて直ぐ、おさかな市場は活気が溢れています。


遅めの出立、正午の到着、目指す先は、もち、お寿司屋さん!
家内もこれがお目当て。


数件有る市場内のお寿司屋さんですが、お昼を過ぎてどちらも混雑開始。
運良くも、まだ空き席のあるお店に滑り込めました。


巷(ちまた)の回転寿司、いや、こちらも回転寿司なのですが、
そこと大きく違うところは・・・
お子様、軟弱な最近の若者へ、ミョ~に迎合していないところ。

この、ツ~ンとくる、ワサビの効き加減!
ワサビの無い、お寿司なんて・・・(いつかのコーヒーCMみたい。)
も~、さいこ~!!
家内も大満足!


お隣の席は幼稚園と小学校低学年と覚しき姉妹とそのお父さん。
慣れない手つきのお箸を使いながら、一生懸命に食べています。

”いいかい?お嬢ちゃん、寿司ってのはね~、お箸は使わないんだよ。”


・・・そんなこと、お父さんの目の前で、お嬢様達にタレようモノなら、
世知が無いきょうび、「おせっかい・変態オヤジ」扱いです・・・

多分、我が家内も、黙っていないでしょう。
”も~う、いらんこと言わんの!”と名古屋弁で。

しかし、これも大切な日本の一つの文化なのでは?
しょ~がないから、男は黙ってお手本を!

素手でお寿司をサクっと、麻雀パイよろしく軽快につまみ、
ネタにチョイとだけ醤油を付けて。

お父さんの目を盗み、お嬢ちゃん達に視線を送りながら、豪快に。
・・・小生、江戸っ子ではなく、生粋の”名古屋っ子”なんですが。

「ねえ、お父さん、ご飯を手で食べちゃ、ダメだよね・・・」

・・・まあ、あとは、ご家庭での教育、そこに委ねますです、ハイ。



焼津さかなセンターで昼食の後は、御前崎に向かいます。
途中、駿遠の国境は東海道、大河 大井川を渡り。
この川の上流からも今の季節、良い釣果のたよりが聞かれます。

渓流釣りを始める前、大昔に寸又峡へ行ったことはあるのですが、
そこへの訪問、釣り竿を持参して・・・それは、また、いつか。


意外にも小生、初めて訪れる御前崎、なのです。


目の前に広がる遠州灘、本日の太平洋は波高し。


家内にせがまれ、二人揃って砂浜を歩きます。


いつも海に来ては思うのですが・・・
山や川と違って、海は撮影するには非常に難しい被写体なんです。

・・・広大すぎて。

画角上、水平線を7:3から4:6程度、上下のどちらかに割り振り、
強調したい対象、それが空なら7~6を上に、
逆に地上を強調したい場合は、3~4を上に割り振ります。

山や川なら水平線が曖昧で、ある意味で「誤魔化し」が効くのですが、
見晴らしの良い海の場合は、その水平線がクッキリ・・・
僅かな画面の左右傾斜も気になります。


また、同じく強調したい対象が、画面の中央に配置されないよう・・・
いわゆる「日の丸写真」を防ぐため。

川なら流れゆく行き先を画面中央から、少し左右にズラします。
これが海の場合・・・大きすぎで、効果半減。

上の写真なぞ、左右傾斜と言い、まったくダメな典型です。
歩いているサーファーさんの前、進行方向にスペースを空ける、
・・・その方が、きっと、見た目で自然な写真に。

渓流釣りと同じく、まだまだ小生、修行が足りません。



御前崎の灯台を家内と登ります。


高所恐怖症の我が家内。
本日は海風も若干あり、手前の柵の高さが低く、隙間も大きいようで、
これ以上は身を乗り出せないとのこと。

・・・いえ、それ全然、大丈夫ですよ。
あなたの身の丈、特に、その横幅なら。

そんなこと間違っても、口に出して言えません。
殺されちゃいます・・・


かく言う小生も、高いところは昔から苦手だったんです。

でも、渓流釣りの副作用?
高巻や崖の登り下りを繰り返す内に、これくらいの高さなら。

人間の「慣れ」と言うものは、凄いですね。
ただし、この「慣れ」が行き過ぎると、ミスあって、結果、万事休す。
気を付けたいものです・・・



帰路は再び東名高速で。
その道中、歩き疲れたのか、家内は助手席で良い寝顔です。

・・・大きなイビキが玉に瑕(きず)。


浜名湖SAから望む夕刻の浜名湖。
土曜日は一日、良いお天気でした。



・・・週の中日、今も雨が降っています。
好条件に恵まれて、お彼岸明けは週末から、また川での修行!?
我が旅は続きます。




2018年3月18日日曜日

今年もミミズの養殖

ご諸兄各位殿


先週の郡上釣行で購入した天然ミミズさん。
毎年のように今年も工具箱での飼育を始めました。


八幡の町中にある釣具屋さんで買う天然ミミズさんは活きが良く、
そこでの保管は、一般で見かける冷蔵庫の中ではありません。

暖房もなく薄暗い冷えた店先(失礼!)、
その土間への直置きなんです。

この自然な保管方法が「活きの良さ」を保つ秘訣なのでは?
と小生は考えています。


昨年から箱の印刷、パッケージのデザインが変わりましたが、
(こりゃ安価側かな??コスト削減。)
それ以外は特に中身についての変更は無いご様子です。
箱の中、ビニール袋には籾殻の混じった土にミミズさん。



・・・ここから先の本ブログ、掲載写真が若干でグロでキモ。
いえ、渓流エサ師なら日常茶飯事の絵、何てことは無いのですが、
お食事中の素人さんはお控えに、食後は暫く経過されてから・・・



今の時期のミミズさん、ドバほどではないですが、太くて若干の長め。


どうでしょう、GWくらいまでの販売は、これくらいのサイズです。
・・・オオモノ狙いには最適かと。


毎年で購入するこの郡上天然、購入後は工具箱で飼育するのですが、
入れた翌日は箱の裏フタ、ヘリにミミズさんは這い出して修羅場の様相。


これは去年の状態です・・・

毎日の日課でフタを開けて確認作業、これが2~3日続きました。
放って置いてはミミズさんが干涸らびるのでは?
と、忙しい朝の時間、一匹ずつ土に戻す作業を。


土としては近所のホームセンターの安い培養土を使用しているのですが、
この培養土はかなりの乾燥気味。

ミミズさんを入れる前に、この箱のサイズは1/3の土の深さで、
500CCの水を加えるのですが、
思うに、水の土への浸透、「なじみ」には時間を要するようです。

結果、環境の変化に敏感なミミズさんは斯様な有様に・・・



今年は土と水の配合を、かなりの事前、2月の上旬に行いました。
案の定、今年のミミズさんは工具箱に入れてからもお行儀が良く。


しかし、一昨日はミミズさんを収納してから数日目、
日課の状態確認で、この影響なのか?思わぬ事態を・・・


薄暗い箱の中、得体の知れない、モヤシの様な植物が無数に発芽・・・
空気穴として直径1mmの穴が箱の上、無数に開けてはあるのですが。


今年の培養土の状態はミミズさんだけでは無く、植物にも良い様です。


週に一回、カビ対策で土の表裏返しと、エサとしてのお茶の出がしら、
それを与えます。

・・・今年はリプトン紅茶が家内のお気に入り。
英国の香り、気品漂うミミズさん!?


この後、ティーパックの袋を破って茶葉のみ取り出し、土と混ぜ合わして。


GW前には今回入れたミミズさんが産卵して次世代が誕生、
それが少し大きくなった6月の上旬に、
培養土の全体を入れ替えます・・・一匹ずつ、ミミズさんを捕獲して。



第一世代は長良川でのサツキマス釣りに。
第二世代は秋口、鼻曲がりオオモノ狙い。
それぞれ、効果を発揮する・・・予定なのですが。

その結果は、神のみぞ、知る???








2018年3月11日日曜日

郡上明宝 気良川釣行

ご諸兄各位殿


世の中、誠に、上手くいきません。


今年も予定していた付知川は「ふくおかアマゴ釣り大会」。
昨年も参加したのですが、一匹掛かった結構サイズのアマゴさん、
取込みミスで目の前をぶらんぶらん、残念ながら逃がしてしまい。

”よし!今年こそはリベンジ!”
と、釣り大会の到来を手ぐすね引いて待っていました。

幸い、週半ばに多めな雨が降り、こりゃ、良いんじゃないの??
週間天気予報は、朝方は冷え込むも、日中は穏やかとくりゃ!!

”よっしゃ!”
金曜には翌日の月曜日へ、溜まりに溜まった有休を当てて、
日曜の大会終了後は付知川にて、心ゆくまで「夕まずめ」。

斯様な目論見、笑みを浮かべながら・・・


しか~し、その前の日の土曜日、釣り道具を準備かねがね、
恵那漁協のHPを確認したら・・・
川は増水、大会は中止。


・・・雨、降り過ぎ。
何事も、過ぎたるは猶及ばざるが如し、ですね。



<進路変更!今年初の郡上へ!>

さあ、となると今週末はどこへ行こうか?
馬瀬上流、庄川の年券も欲しいし、そろそろ今年もミミズさんを・・・

そんなことを考えて、行き先は郡上へ!
ど~せ釣れないお彼岸前の小生、いっそ静かな奥まで行ってしまおう!
と言うことで、郡上は明宝、気良川に!


でも、
年券とミミズさんを買いがてら、郡上の釣具屋さんに伺ったら、
最近は明宝でもポチポチと釣れていますよ、のお返事が・・・

・・・寒かった今年の冬ですが、一気に春めいてきた様子です。

週中の雨と雪代のせいでしょう、ここ気良川も今日は水量が豊富。
が、意外と水温は高めの8℃、気温と同じです。



<修行の旅は続きます・・・>

「ここで釣って下され」的な特設釣場。
足場はしっかりしていますが、曲者はネコヤナギ。

先週の5.3mとは若干調子が違う、本日は7m竿。
振り込みがしっくりとこず・・・ままネコヤナギの餌食に。
それでも一時間も振り続ければ、感覚も戻ってきて。

・・・残念ながら、結果が伴いません。


暫くすると、背後からお声掛けが。
「どうです、釣れますか?」
漁協の巡回さんです。

寂しい釣果と年券を提示すると、
「そこの下流の人、5匹揚げたそうですよ。」

・・・う~ん、そうなんです、条件は良いハズなんですよね。

「上流に赤い橋が見えるでしょ、あの近辺なら、きっと良いですよ。
 昨年の晩秋に放流してますから。」


・・・いや~、昨年じゃねえ。
当方、アマゴさんでは昨日の放流モノでも手を焼く始末。

とは言いつつも、聞いてしまうと足が向いてしまう小生。
ショバ替え、さっさと釣り上がります。


赤い橋の直下。
ねたみ、そねみ、ひがみ、じゃないですが、
たるみ、落ち込み、流心際・・・ここぞのポイントを攻めます。

それでも、一度だけ、掛かりました!

ひゃほ~!!
と、即アワセしたのが運の尽き、
今の時期は「遅メシ食い」のお魚さん、針掛かりが不十分でチャポン!!

遅メシ、長ぶろ、長トイレ、ついでに長セッ・・・小生しかり。

・・・こんなもんです、世の中。



<巡回さん、勘弁して~>

午後からは雲が張り始め、風も出てきました・・・7mが煽られます。

赤い橋の手前、斯様な小川が流れ込んでいます。

”いっそ、7mを辞めて、
 5.3mを4.5mに縮めて、この小川を攻めるか?”

”いかんいかん、「横の川」に逃げ込んじゃ。
 「縦の川」は気良川で、そこそこサイズでケリをつけるんじゃ!”

ナゼか、妙なところで、変なこだわりを出す小生。
きっとあの小川は、お釈迦様が天から垂らした一筋は蜘蛛の糸。

今思えば、すがる気持ちのカンダタになって、
釣れれば「横の川」は小川に鞍替えしても良かったような・・・



時の移ろいは早く、既に午後3時。
明日は有休とは言え、残念ながら今日もここまで。
赤い橋は遙かに超えて、かなり上流まで釣り上がったのですが・・・

とぼとぼと、特設釣場の事務所脇に駐めたハスラー号まで帰還します。

すると・・・
本日は2度目のお目もじ、午前中に会った巡回さんです。

「どうです?橋の下は?釣れましたか?」

”チャポン”の件を申し述べると、巡回さん、
「おかしいですね~??
 さっき、他の人がは赤い橋の下で3匹揚げたそうですよ。
 何がおかしいんでしょうね~??」

ハイ、おかしいんです、小生。
毎年、お彼岸過ぎまでは・・・(笑)



<データ>
3月11日
エサ    :ブドウ虫、ミミズ、川虫  
竿      :7m 渓峰尖
仕掛    :針 吉村7号
       天井糸 0.6号 1.5m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 2~1号
釣果    :お顔拝見のみのボ~ズ
                 まあ、こんなもんッス!ヨ~ソロ~!
気温    :9℃
天候    :晴のち曇り 午後から風強し
表層水温 :8℃







2018年3月4日日曜日

縦の川と横の川~今年の初渓流 神崎川&円原川釣行

ご諸兄各位殿


「さあ、今年最初の渓流釣りは、どこの川へ行こうか?」
毎年、これくらいの時季から始まる小生の渓流釣り。

初釣りなんだから、しっかり結果を残したい・・・


と、いつも思うのですが、これまで初日に釣果が有ったことは無く。
残念ながら概ね、お彼岸の頃まで、2~3回はボ~ズが続きます。
それでも懲りずに毎週毎週、渓流に足が向いてしまうのです。


今年も一番、どこへ行こうか、地図とにらめっ子。
一生懸命、おじさんは、真剣な眼差しで・・・

で、ふっと気が付いた小生。
昨年と一昨年の初水揚げは佐見川で、その前は吉田川は高橋で・・・


いずれも基本的には東西に流れる川、地図上は横に流れる川なんです。

”え~?吉田川って八幡を出てからは、南北に流れているでしょう?”
はい、そうなんですが、明宝は高橋の手前は少しだけ流れが屈曲、
短い区間ですが東西に流れているんです。

”いや単純に、美濃郡上は南北に本流、東西に支流が流れているから。”
はい、そうなんです。
でも、その支流でも「縦に流れる」区間ではダメなんです、初釣りは。

・・・何か生物的に、生態的に理由があるのでは?
・・・はたまた、全くの偶然は小生のジンクス??



<釣券を求め、美濃美山は谷合で>

そんな事情を気にしながら、今年の初渓流釣行は神崎川へ。
昨年12月には酔狂な「冬の渓流巡り」で訪れたのですが、
竿を出すのは初めての川、南北は「縦に流れる川」です。

いつもは根尾川の日釣券を買う、
美山谷合の集落は気の良いおばあちゃんがお店番、
昭和の香りが漂う国道脇の雑貨屋兼釣具屋さんへ。

今日は美山漁協の日釣券を求め。


ところが・・・
お店の引き戸には「本日は急用で、お昼までお休みします」の張り紙が。

重役出勤は既に10時、さあ困りました。
この近所に釣券を扱うお店の情報もなく。

さりとて、無券での釣りは少しばかり憚(はばか)られ、
何よりもこの時期、マズ、結果的にお高くつきます。

すると、釣具屋さんの並びは駐車場を挟んで西側へ2~3軒の軒先、
交通量の少ないR418はその脇で、その家のご主人が洗車中です。

「すみません、この辺りで釣券を扱うお店、ご存知でしょうか?」
小生が尋ねるとご主人は洗車の手を休め、
わざわざ土間の引き戸を開け家の中へお声掛けを。

「お~い、魚券が欲しいんだとさ~」
暫くすると、奥様がお出ましに・・・いや、こりゃ、申し訳ない。

「多分、ホントに急用なんですよ。休む、なんて聞いてないから。
 漁協の場所って分かります?橋の手前、バス停は奥の。」
はい、そりゃもちろん、小生、そのバスの横に駐車してきました。

漁協に向け徒歩で国道を戻る小生を、奥様はチャリンコで追い抜きます。
「先に事務所を開けて待ってますから・・・」
休日の朝にも関わらず、本当にありがとうございます。


聞けばこちらの奥様、漁協さんの関係者!
狭い集落の中、とは言っても、さすがに。

何と申しましょうか・・・相変わらずは小生、この運の良さ!
しかし・・・今日はここで、運気を使い果たした、そんな感も。



R418はその道のマニアが喜ぶ、別名「酷道418号」。

でも小生にとっては・・・
恵那奥矢作は達原渓谷や、美山の先は根尾川へ続く渓流道。
いつもお世話になっています。

その道の傍らは春の一日、日本の原風景、人情の花が咲き誇ります。



<神崎川は日原~片狩>

釣券を得てから、のんびり、神崎川を車でさかのぼります。

さあ、どこで竿を出そうか・・・神様の・言う・と・お・り。
よし!ここにしよう!


県道から左折、神崎川に掛かる赤い橋を渡って対岸へ。
その脇の空き地にハスラー号を駐めて釣りの準備です。


半年ぶりに竿を片手に降り立つ渓流。
毎年ですが、この感覚には・・・感慨深いモノがあります。


水量は申し分なく、水温もこの時間で既に10℃。
期待が持てます!

5.3mは先調子の竿に仕掛けを結わえ、今年の一投目・・・


流れの緩い岩影・深みに的を絞り、
流れに仕掛けを馴染ます「線の釣り」は控え、「点の釣り」を心がけ。

順調です!
まったく、アタリがありません!?


でも、良いんです。
春の暖かな一日、のんびり、川風に吹かれて・・・負け惜しみ、かな?


<横の川 清流 円原川>

お昼からは、ますます暖かくなってきました。
上着を着ていると、河原での「竿振り」は暑いくらい。

場所替えは神崎川を車で上り、その支流は円原川へ。
・・・東西は地図上「横に流れる川」です。


12月の訪問では、薄暗く貧弱な流れの渓でしたが、
落葉が進み明るい雰囲気、本日は流れも太く良い感じです。


しかし、ここも、アタリが遠く・・・ナゼに??
一回だけ、上の写真は静かな流れ、そこでピクリの僅かなアタリが。


居合わせたご同輩に釣果を尋ねますが、やはり厳しいとのこと。
エサはミミズ、川虫は思うように採れないご様子で・・・


神崎川では小生も「川虫採り」に挑んだのですが、
この流域の特徴なのか?思うように調達が出来ず。


しかし、こんな中州が流れを分ける手前側、ここなら採れるのでは?
案の定、岩裏から良い案配のクロカワムシが何匹か採れました。


これをエサに円原の集落前、線の釣り、点の釣り、双方を織り交ぜ、
ここぞと思うポイントを攻めるのでしたが・・・


・・・増えるのは、撮影のカットとタバコの本数、そればかりかな。


夕方は16:00少し前、初釣りもここまでです。

残念ながら今年もボ~ズ先行の小生の渓流釣り。
今年のそれは、天候、運気、いずれも良い条件だったのでしたが。

でも、まあ、初日は、川に今年も帰ってこられたこと、ここに感謝です。





<データ>
3月3日
エサ    :ブドウ虫、イクラ、川虫  
竿      :5.3m 天平 硬硬調
仕掛    :針 吉村7号、 水中糸 0.3号 4.0m
       錘 3~2号
釣果    :ピクリのみのボ~ズ
                 今年も順調!ヨ~ソロ~!
気温    :14℃
天候    :晴
表層水温 :11℃