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2018年5月26日土曜日

おじいちゃんの釣り竿

ご諸兄各位殿


まだ乾いた空気が支配的ですが、5月も下旬は梅雨の走り、
曇り空から陽が覗くと暑さを感じます。


箱庭には梅の実がなり。


毎年のように、今年もアジサイの花が咲き始めました。


私事ですが明日は法事。
父方は小生のおじいちゃん、おばあちゃんの法要なんです。

渓流釣りシーズンはその最盛期ですが、
そんな週末くらいは殺生を控えようと、
今週末は竿を置き大人しくしています。

おばあちゃんは今回が十三回忌。

おじいちゃんは、そのもっと前、確か小生が小学校の低学年、
どうでしょう?40数年前に他界しました。


大昔のことであり、また、小生も幼かったこともあり、
あまり、おじいちゃんの記憶は・・・

いつもは寡黙でしかめっ面。
缶入りピースの強烈な煙を曇らせて、子供心に「おっかない」印象でした。

ただ・・・小生の父親は長男で、小生も長男。
そんなこともあってなのか、小生には「あたり」が優しかったような。


材木商だったおじいちゃん。

「いいかい、ヒロくん(小生の名前です)。
 これ、切手帳をあげるから、大切にとっとくんだぞ。」

遠い将来、切手を大切に保管すれば、額面以上の価値が付く・・・
そんなような事を、子供にも解るよう、説明してくれた記憶です。



ただ残念・・・時は昭和の中頃。
印刷技術はとうに発達していて、
その切手帳は今も手元にあるのですが、
さしての値は付かず・・・


斯様なノリでその当時、
一振りの立派な「竹竿」をおじいちゃんから頂戴しました。




小生は小学校の低学年。
もちろん、今と違って昔のこと。
男の子とは言え、まだ、釣りをする年頃でもなく。

その後はず~と、実家の押し入れに。
それは、結婚をして、新居に引越してからも・・・


ただ、この歳になって、渓流釣りもするようになって、
若干ですが、この手のお道具・・・見る目が出来て、きた?ような??


差し込み式のこの竹竿。
古いのですが、はめ込み部分は未だ、シッカリとしています。

おじいちゃんも使い込んではいなかった?
そもそも・・・おじいちゃんが、釣りをしていたのかさえ解らず。

それに、昭和と言っても四十年代。
いくら何でも素材に竹は・・・今のような化学製があったハズ。
さすれば、その時、既に、骨董品??


銘も打ってあるのですが、
藤? 籐?? 作??? ネットを調べても、何のことやら?

慎重につなぎ合わせると7m程度、アユ竿?
もっと長い本流竿を扱う小生ですが、こちらの方が重くて・・・


慣れない差し込み式の竿。
粗忽者が余計に触ると、ポキっと折ってしまうやも。

・・・慎重に一番を三番、二番を四番に収納、そして袋へ、押入へ。


切手もこの竿も、本来の役目を果たしていません。
はがきに貼られる訳でも無く、渓流釣りに使う訳でも無く。
時が経てば、ひょっとして値が・・・

いや、それよりも、もっと大事な役目が。

今は亡き人との、遠い思い出のリマインダー、として。



・・・あまり広くもない我が家。
まま、家内が断捨離を説くのですが、小生、気が進まないんです、ハイ。


<渓流写真は昨秋 秋神川より>



2018年5月20日日曜日

馬瀬川上流 竿抜けアマゴ

ご諸兄各位殿


土曜日は朝8:30。
下呂温泉はもう少し先の飛騨萩原。
R41沿いのコンビニ休憩では、風が気になりました。


昨夜半は短時間ですが、名古屋方面は雨が降り。
それから急速に天候は良くなり、今は雲の隙間から青空がチラホラ。
それに伴い長竿には厄介な風が・・・


萩原からR257、日和田のトンネルを抜ければ、そこは馬瀬名丸です。

馬瀬川が形成する狭い谷間。
未だ空は曇天ですが、幸い、思ったほど風は感じません。
身支度を整えて早速にも始めます。


<2年ぶりの馬瀬名丸>


川の様子を見ていると、遙か下流にルアーさんが。
どうも釣り下っているご様子です。
・・・と言うことは、ここのポイントは残念、既にお手入れ済み??

おまけに久しぶりのこのポイント、以前はこんなに砂が多かったかな?
水中の岩に付着した、ヌルいコケも気になります。



案の定・・・
カユい所に手が届く、10m竿を振り回しても、大場所は音沙汰無し。
砂地のユルいポイントからは、小ウグイさんがお出まし。

こりゃ、今週末も、日本の原風景を追う!「渓流撮影紀行」??
そんな気配が漂い始めます・・・



<脇筋でのチョウチン戦>

大場所の淵、その落ち込みを作る荒瀬。


対岸の低木はその向こう側、木陰下の脇筋があります。

いつもは先の大場所で、山の神様からそこそこの釣果を頂けて、
余り目を向けない流れなんです。

・・・どうでしょう?長さにすれば50mくらい。


風も出てきて、開けた本筋での長竿が使いづらくなってきました。
竿抜けを期待して目標変更、7m竿に糸4.5mを垂らして。


樹木が覆い被さる狭い脇筋の流れ。
余り広くもないポイント、慎重にアプローチをば・・・

川横の低木に身を寄せて、木化け・石化けは忍びの術。
サイドスローで仕掛けを繰り出します。

何投目かの振り込みの後、流し終えた仕掛けを揚げようとした瞬間、
僅かにアタリ、手応えが。

・・・ん?小物かな??

が、しかし・・・反発の抜けた竿先の向こう側、目印の先は川底。
そこでは何と、大きな銀影がギラリ!!


<迂直之計 (うちょくのけい) は長期戦>

あの影は優に尺越え・・・ホントかよ??
揚げた竿の針先には、半分ちぎれたブドウ虫が。

「アカン、こりゃ、居るわ。デカいのが。」
こんなところに、こんなのが・・・侮れないのが、ここ馬瀬川。


一旦、川から離れて一服を所望、その後はポカリをチビチビ飲んで再び。


低木の背後から、静かに、しかし鋭く、
神経を集中して振り込み・取り込みを繰り返します・・・

しかし、何度流してもアタリは得られず。

「さて・・・どうするか?
 時刻もお昼過ぎ・・・もう少し間を置くか。」

腹が減っては何とやら。
再々度で川から離れ、コンビニのおにぎりを頂くことに。


長メシ、長風呂、長トイレの小生、
おまけに、はやる気持ちを抑えて渓流撮影。

どうでしょう?その間はおよそ30分くらい?
我ながら、良く耐えました・・・さあ!今一度、チョウチン戦に。


先ほどとは目先を変えて、川に立ち込んで対岸際の流れを集中砲火。
その数投目・・・来ました!アタリです!

十分過ぎるくらいに、竿を送り込んで食わせます。

そして揚がってきたのが・・・


目測では7寸弱・・・違うな、この子じゃない。


もう少し、ポイントを下流に移動して。
そのまた数投目・・・来ました!

竿から伝わる引き具合、手応えは十分です。
元気いっぱい、走ります!
しかも、速い流れに潜り込まれ・・・慎重に、慎重に浮かせて。

重量のある相手。
竿が撓んでチョウチン仕掛けでも、たも網を使っての取り込み。

そこに収まったのは・・・


どうでしょう?目測では8寸くらい、
どってりと横幅のあるアマゴさんです。

「いや~、あの川底で翻った影、ありゃ尺はあったぞ。」

諦めきれず、今少し、今少しで粘るのですが・・・


”まあ、そのくらいで、良いじゃろうに。”



こんな山の神様の声が聞こえたような。

不用意に上げてしまった7m竿、その先の仕掛けと木の枝が絡んだ光景、
それをぼんやりと見上げながら・・・



食うときは、一発目で食う。
食わないときは、何度も流せば、それなりの結果が。
しかし、ヤリ過ぎるとスレて警戒、ウンもスンも食わなくなる。

・・・この見切り時の難しさ、かな。

そんな風の強い、青空が眩しい、5月の一日でした。




<データ>
5月19日 
エサ    :ブドウ虫、ミミズ、川虫
竿      :・本筋 10m SG LONG 
        ・脇筋 7m 渓峰尖 
仕掛    :・本筋
       針 吉村7号 天井糸0.6号 4.5m
              水中糸0.3号 4.5m 
       錘 B2号
       ・脇筋
       針 吉村7号 水中糸 0.3号 4.5m
       錘 B1
釣果    :・本筋 小ウグイ 1匹 ・・・泣けてきます。
       ・脇筋 アマゴ 25、20cmが各1匹

気温    :18℃
天候    :曇りのち晴 徐々に風強し
表層水温 :12℃


帰路は和良の鯉のぼり、強風に煽られています。
夕まずめは長良川でサツキ狙いでしたが・・・やはり、風で断念でした。




2018年5月13日日曜日

双六川釣行~チョットだけ高原川

ご諸兄各位殿


20年ほど前、初めて買った渓流釣りの「教科書」は、
”最新渓流釣りマニュアル”(つり人社 1997年)。


当時、渓流釣りにはまったく興味が無く、赴任先の埼玉はその近く、
組合行事は奥多摩でのニジマス釣堀の参考の為。


巻頭の写真は、釣り上げられひと抱えもある大きなヤマメ。

そして、弓のように湾曲した本流竿、それを中腰で懸命に堪え、
しかし、どことなく笑みを含んだ形相で水面をニラむ釣り人が。

・・・その時はこの「含み笑い」の真相が分かりかねましたが、
若干でも経験を重ねた小生、今では良く理解できます。


その教科書、冒頭の端書きは「書を捨てよ、川に出よ」。

・・・ここに書いてある内容は、ほんの入り口は参考程度、
あとは川があなたに、自然に渓流釣りを教えてくれる・・・

筆者は小生と同じく町育ちで、山や川に憧れを抱いているようです。


教科書の末尾は「温泉の楽しめる渓流釣り場」、
いの一番に挙がっているのは、伊豆の河津川です。

そして二番手は・・・ここ、高原川と奥飛騨温泉。

流石は教科書に大きく挙げられている渓流中の渓流。
残念ながら年に2~3回しか訪れられないこの川ですが、
景観、食事、温泉・・・そして釣果と、思い入れのある河川です。


<神岡下流、跡津は厳しめ>

今回最初に訪れたのは跡津川、初めての川です。
時刻は既にお昼過ぎ。

R41沿いは高原川から最終集落まで、細道を車で登ったのですが、
水量過多で流れは激流。

十分な河原も見当たらず、代わりに見当たるのは何かの工事。
良い頃合いにアプローチ出来そうな降り口は、工事関係の道ばかり。

偶然にお話しが聞けた、昔、魚券を扱っていたと言うおじいさん、
そのお話しでは2~3年前からダム放水の法律が変わり、
跡津川はほぼ毎日でこのような激流状態とのこと。

川の状態もさることながら、
一生懸命に工事・お仕事を行っている所へ、
娯楽の釣りで分け入ることは憚られ、跡津川は諦めました。


きびすを返して、高原川は上流へ向け舵を切りますが、
降り立つ本流も川幅が広がり、水はかなり多め。

時間も時間ですが、ご同輩は人っ子一人として・・・


その状況は浅井田ダム近辺も同じで、ダムはダ~ダ~と放水。

轟音、爽快、迫力満点・・・

でも、
雨の多かった昨今、本日の高原川本流、小生の腕前では難しめです。


上の写真2枚は岩井戸橋から。



<困ったときの双六さん>

高原川本流がペケなとき、小生の救世主は双六川。
・・・これも、パターン化してきています。

ところが、いつものポイントの降り口には習志野ナンバーのお車が。
・・・さあ困った、ご同輩の様子。

やむなくは双六川、新規ポイントの開拓です。


そこから2km程上流、霊験あらたかなお宮の前。

川への降り口は見当たりませんが、
10mほどの急な土手を降りれば、河原に降り立てそうな・・・

いや、かえって、このようなポイントは竿抜けでは?
慎重に慎重に、急斜面の土手を、一歩一歩で下ります。

一見、急な土手でしたが、枯れ草が良いブレーキとなり、
斜滑降にて意外とすんなり河原に。


降り立った河原の直ぐ下流には、大岩から成る急流が・・・

その急流が形成する段々の受けを、本丸、二の丸、三の丸と、
一つずつ攻略します。


画面中央、そんな二の丸をスナイパー、すると何かが掛かります。
良い感じの手応え、そこそこサイズ??

でも、手前の急流に潜られると厄介、糸が切れる恐れも・・・
えいや!と、抜きます。

揚がってきたのは・・・ヤマメさんは8寸程度。
それでも、今季では小生にとって最大です!


その後は神社の正面、斯様な落ち込み後の流れで。


先ほどからエサはブドウ虫・・・2匹を追加です。

と、ここで懐かしい童謡は「夕焼け小焼け」のメロディーが、
大音響で谷川をこだまします・・・時刻は17:00。

まだお魚の存在を感じながらも、残念、本日はここまで。



<朝の高原川は音沙汰無し>

翌朝、若干の引き水を感じる高原川は、昨日で様子見をした岩井戸橋から。


橋の袂には飛騨ナンバーの軽ワゴンは先行者が準備中。

小生と同じくエサ師さん、少しだけお歳上?
装備を拝見すると根拠は無いですが、かなりの腕前とお見受け。

ご挨拶とお話しを伺えば、橋から離れた上流に入渓をご予定、
橋の近辺なら問題ないとのこと・・・ありがとうございます。


まずは手習いの復習。
橋は手前の分流で川虫を捕りますが、その主なものはクロカワ。
そしてまま、ヒラタにオニチョロ。

大きめクロカワで開始します。



橋下の堰堤、その少し上流の落ち込み淵、その上の荒瀬。
・・・まったくアタリがありません。

ミミズ、ブドウ虫も同様です。


暫くすると漁協の巡回さんが。
聞けば本日は冷え込み、2日前には奥では雪が降ったとのこと。

・・・水量はありますが、余り良い条件では無さそうです。




小さいですが、遠くにその巡回さんと先ほどの先行エサ師さん。


・・・早朝の春(暦の上では既に夏)の渓流、
手前の木々の黄緑、奥の山々は深緑、とてもきれいです。


釣れぬ、釣れぬ・・・が続くあと、
先行のエサ師さんが後ろを通られます。
釣果を尋ねると苦笑い、首を横に振るばかり・・・

やはり、地元のベテランをもってしても、本日は厳しいご様子です。
こりゃ、潮時か・・・時刻は早くも8:00。


<本日も双六詣で>

双六川はいつものポイント、本日はご同輩のお姿も無く。


昨日は今日のポイントです、
大場所で手応えが無ければ、その見切りは早めに。


上流下流は前後のポイントもお手入れしますが・・・
昨日の習志野ナンバーさんは上級者?
ここも、まったく、音沙汰無し。


川虫を採取すると、それは高原川本流と同じく、クロカワが主体。
・・・ヒラタは少ないです。

ただ、エサを取り替え・引き替えしても好転の兆しは無く、
アタリが無いまま、時は流れ・・・


よし!
こうなりゃ、今少し残存感のあった、昨日の夕刻はお宮の前へ!


陽は高くなり、大岩からの照り返しが眩しく暑く・・・


昨日はブドウ虫で3匹の釣果。
でも、今日はブドウ虫ではサッパリ。

唯一、本命はクロカワでアタリが!!
しかし、何でしょうね~。

アタリはあるものの、アワせてもエサばかり取られる始末。
これが何回か続き・・・仕舞いにゃ、そのアタリさえ無くなって。


エサの選択は良かったのでしょう、
しかし、ピ~カン晴天はお昼近く、
昨日の好調が気を大きくして、ズケズケと川に入り込み・・・

気配を悟られたか!?



「書を捨てよ、川に出よ」
まだまだ、川で、現場で、知るべき事が山積・・・旅は続きます。


<データ>
5月11、12日
エサ    :ブドウ虫、ミミズ、川虫  
竿      :8.5m 渓峰本流
仕掛    :針 吉村7号
       天井糸 0.6号 3.0m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 B1~B3号
釣果    :ヤマメ 18、22、24cm 各1匹
       11日の夕まずめ、でのみ・・・
気温    :11日 22℃
       12日 5~23℃  体に響きます
天候    :晴
表層水温 :8℃













2018年5月6日日曜日

庄川支流 一色川釣行

ご諸兄各位殿


渓流魚が良く育つ条件って何でしょう?
数とか、サイズとか・・・


一つの要因として、エサとなる川虫が豊富な川でしょうか。
なぜ、その川は川虫が豊富なのでしょう?

水がきれいだから・川虫のエサが豊富だから。
では、なぜ、その川は川虫のエサが豊富なのでしょう?

そりゃ、あんた・・・
キリが無いので、禅問答はこの辺りまでと。


でも、今回訪れた一色川には、その答えが垣間見られるような・・・


<変化が面白い一色川>

昨年のGWは渓流釣行、この庄川支流の一色川を訪れました。
その時は庄川との出合から数百mほど上流の区域。
ノンタンさんとご一緒に。


上の写真は昨年の撮影から。

高速道路が伺える、人家も近く里川的な雰囲気です。
まま、子犬を連れたご婦人が朝のお散歩。
・・・堪え性の無いおじさんが「キジ打ち」するのが憚れるような。


今回も一色川、同じくノンタンさんとご一緒です。

この一色川、変化に富んでいます。
庄川との出合近辺は上述のように里川的。

そこから僅か数km上流は、別荘に囲まれシラカバ並木、
雰囲気は「高原を流れる清流」なんです。
最初と2枚目の写真の如く。

それからまた数kmも登れば・・・


大岩が転がり、落差もあって、深い緑に囲まれた「山岳渓流」。
冬の間は通行止めの郡上へ繋がる県道、その車止めの近辺です。

今回、初日に入渓したのは山岳渓流の手前、キャンプ場近辺から。


<雹(ひょう)が降る中・・・>

残念ながらその日は朝から雨。
前日までは暖かい日々が続いていたのですが・・・


雰囲気はバッチリなポイントなんですが、アタリはサッパリ。
ノンタンさんも同様なご様子です。
エサはミミズにブドウ虫。


おまけに・・・枝釣りは粗忽者の故、致し方なくも、根掛かりも酷く。

何なんでしょう、何にも障害物が無さそうなポイントでも、
目印下を長めに取ると、川底で何かに引っ掛かるんです。

薄暗く冷たい雨の下・・・
老眼の身の上で、繰り返される「針仕事」「糸の張替え」は堪えます!


おまけに・・・
雨が土砂降りになってきたと思ったら、暫くしたら雹まで降り出す始末。
・・・た・ま・り・ま・せ・ん。

でも、これが自然相手の渓流釣り。



<オニチョロで即答>

”釣れないときは、何か変化を付ける”
目出度くも進化した小生の、ここ最近の知恵です。

川虫を捕って・・・でもこの一色川、
とても簡単に良いサイズの川虫が、小生でもザクザク採れます。

ミミズと同じポイント、同じ流筋を大きめ・元気なオニチョロで。
その一発目・・・


・・・何なんでしょうね~?
川虫の効果、今までの冷たい雨の中での苦戦がウソの如く。


ノンタンさんにもそのことを伝え、オニチョロを渡すと・・・


まったく・・・何なんでしょうね~?



<いい川虫と根掛かりの相関>

川虫を捕っていて気が付いたのですが・・・流れの中の岩を裏返すと、
濁りが立って、たも網の中には落ち葉・小枝の類いがたくさん。
その中に大きな川虫が紛れています。

川虫のエサになると思われる、植物系の養分が豊富なんですね。
そして、見上げると周囲は、川添いは、落葉樹が続き。

根掛かりで強引に糸を引き抜くと、運が良いときには針先に小枝が・・・


ここまでは事実、ここから先は推測です。

落葉樹に囲まれた川には、落ち葉・小枝がたくさん落下。
特に雪の多かった冬なぞ格段に。

それが良い頃合いに川底で腐り、川虫の良いエサに。
その大きく・多数の川虫を渓流魚が飽食。
結果、良いサイズのお魚が・・・と、残念ながら根掛かりも。



<二日目は山岳渓流へ>

次の朝は良いお天気、暖かく昨日の冷たい天候がウソのように。
早朝より車止めから林道へ分け入ります。



早速にも昨日の復習、川虫取りです。


ノンタンさんが笑顔で、川でしゃがんで作業をしている姿。

・・・恐らく、強面の小生の姿は、川虫取りより砂金取り?
いや、借金取り??


その甲斐もあって・・・




ノンタンさん、今年のGWもアテンドを、ありがとうございました。
また次回はお盆休みにでも・・・楽しみにしています!



<データ>
5月4、5日
エサ    :川虫はオニチョロ、ヒラタがグ~
       クロカワはペケでした 
       用意したブドウ虫、ミミズは出番無し  
竿      :6m 渓秀
仕掛    :針 吉村7号
  中流域  天井糸 0.6号 1.0m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 1号
  上流域  水中糸 0.3号 4.5m チョウチン
       錘 2号
釣果    :二日間で、サイズは目測
       イワナ 7寸 3匹
       小イワナ   3匹
       小アマゴ   3匹
気温 4日 :4~12℃ 寒かった・・・
   5日 :7~19℃ いいお天気!
天候 4日 :雨まま雹、のち曇り晴れ、風強し
   5日 :晴れ 風あり
表層水温 :8℃