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2018年8月26日日曜日

晩夏の渓流釣り~庄川 夕まずめと朝まずめ

ご諸兄各位殿


普通、台風が過ぎ去った後って・・・

カラっと晴れ渡り、心地良いい風、ですよね?
「台風一過」なんて言うくらいです。

でも、今年は・・・やっぱり、おかしいです。


おかしさのお裾分け、今年は未だ「尺モノ」とは縁の無い小生。

アサシンさんのご友人が、見事に庄川で尺モノを揚げた・・・
これを聞いて、小生もご相伴に預かろう、と向かった次第です。


しかしながら、今年のおかしな台風の影響。
過ぎ去った後も雨が続き、ここ庄川のみならず、どこの河川も大増水。


かろうじて、庄川は雨量が少なめだった・・・
それでも大事を取っての安全策、金曜夜の車中泊は取りやめて、
土曜夕まずめ&日曜朝まずめ、としました。



<増水の夕まずめ>

土曜の夕方は斯様な状況。


増水はしていますが、長竿でムリせず岸からなら。

時折吹く涼しい風・・・
川面をゆっくり流れゆく川霧が神秘的です。


激流の中、僅かに川中央から顔を出す岩。
それが作り出す流れの変化・・・
遅い流れと速い流れ、その際を狙います。

濁りは余り無く、それでも結構な流量・流速は本日の庄川。

「出るかな~、こんな流れで?」
と、アタリです!
出るんだ、こんな流れでも。

しかしながら・・・


次から次へ、揚がるのはお外道様ばかり。

夕まずめは17:00~18:00の短期決戦。
それでも揚げるは8匹・・・一匹のみ、小ヤマメさん。

そんな夕方でした。


・・・ハイ、一句、整いました。

「雨上がり 薄暮に映える ソバ畑」
虫の音も賑やかで、夏も終わりですね。



<少し落ち着く朝まずめ>

翌朝は6:00。
昨日の夕まずめと同じ場所で竿を出します。


昨夕より若干の引き水?
それでも濡れた石が、夜の内の降雨を物語っています。



場所と水温は同じでも、時間と水量の変化。
何か違いは起きるのか・・・?


意外や意外、お外道様は皆無。
その代わり・・・小モノばかりですが、ヤマメさんにアマゴさん。
小気味良い引きが続きます。

・・・でも、本当のお目当ては君たちじゃ、ナインだよ!?


日も揚がってきて明るくなってきました。
雲間から刺す強烈な日光・・・
今日は、暑くなりそうです。


それでも、朝の内は風が優しく。


そんな明るくなり始めた頃、護岸下の速い流れにB4+B3にて、
オモリが川底をコツコツ・・・底引き網漁方??
アタリです!


先ほどの小モノとはひと味、いや、ふた味も違うパワー!
くねくねのお外道様とも感覚が違います。
でも、ナンか・・・違うんだな~、手応えが。

糸は0.3号、慎重に、慎重に・・・


目出度くも、お粗末な小生のたも網に収まったのは、9寸ヤマメさん。
う~ん、白銀がキレい、ヒレがぴんぴん!

庄川特有のスリムなヤマメさん。
して、「腹掛かり」でした・・・
これか?手応えの差は??


その後も斯様な速い流れ、重量のあるオモリで底を引くのでありますが、
残念、お後が続かず・・・


背を刺す日差しも厳しさを増す10:00、
明日のお仕事を考え、本日はこれまでです。



・・・ハイ、整いました。

「白い入道 青い空 ソバの収穫 もう少し」
ナンか、これだけ見ていると、まだ暑い夏が続きそうな。



<データ>
8月25、26日 
エサ    :ブドウ虫、ミミズ
竿      :10m SG LONG  
仕掛    :針 吉村7号、 
        水中糸 0.3号 4.5m 
           天井糸 0.6号 4.5m 
       錘 B3+B3、B4+B3号
         重量編成です・・・
釣果    :ヤマメ 28cm 1匹
       小ヤマメ、小アマゴ数匹
       ウグイ 数匹 
       お外道様は25日の夕まずめのみ
気温    :26日 18~29℃
天候    :25日 曇、26日 晴
表層水温 :両日とも16℃






2018年8月22日水曜日

新工法? 渓流竿 伸縮機構の修理


ご諸兄各位殿


ここ暫く活躍の無い、渓流竿は渓峰尖(旧型)の7m。

・・・あえて「旧型」と記しましたが、現行機に7m仕様は無く。
シマノさん、7mモデルは出さないのかな?

実は手尻の#16と#15のズームが壊れかかちゃって。


以前にもスカスカになったズームをメーカー修理したのですが(下記ご参照)、
http://sidestarwinderjpn.blogspot.com/2016/10/vs.html
今回はズームが出過ぎる始末です。

写真は「▲70」と記されたのが手尻の#16。
思うに#15の継ぎ目・オス側が摩耗し過ぎた様子。

・・・写真では#15継ぎ目部が1cmほど顔を出していますが、
ヒドいときには、これが2cmくらい飛び出して。

こうなると、いわゆる固着状態。

竿を縮めるとき、河原の岩でコンコンと栓尻を叩いて収めていました。
5本ある竿の中では、一番の稼働率&酷使・・・さも、ありなん。



釣具屋さんに修理をお願いしたのですが、待つこと2週間。
で、診断の結果が、もう#15の交換より手が無いようです。
お高く付きます、数千円・・・


・・・じゃあ、ど~するの??

竿の素材は、ほぼカーボンと僅かな樹脂か・・・



・・・小生の書斎??何のこと無く、ほぼ単なる趣味部屋、
ゴソゴソと探し回ると、プラモデルとその塗料が出てきます。

エエ歳をコイたおじさんが、恥ずかしい限り。


「摩耗で細くなった継ぎ目部はオス側に、硬めのラッカー系塗料を塗る。
 ラッカーなら下地の樹脂への食いつきも良さそうだし。
 それをコンパウンドで研いて磨いで・・・トドメは被膜潤滑剤!!」

「しかし、失敗して#15の購入、かも知れないけど。」

・・・工法と覚悟は決まりました。



まずは塗装です。
塗料はスプレー缶、プラモデル用のラッカー系のアクリル樹脂。
・・・ゼロ戦52型は翼下の色、灰色です。

竿の継ぎ目部のみ残して、テープと新聞紙でマスキングします。



そして箱庭で新聞紙を広げて塗装。


コツはスプレー缶を竿から20cmくらい離して、薄く均一に。
丸めた新聞紙の場所でスプレー開始、その後に平行移動で継ぎ目部へ。

一回目の塗装は下地の継ぎ目部が薄くスケる程度。
30分の放置プレー、表面が乾いたら2回目、3回目と塗り重ね。

塗装前の継ぎ目部の太さは直径23.15mmでした。
ちなみに、#16のメス側の内径は23.30mm。

・・・デジタル式ではなく、安いメモリ式のノギス測定、おおよそです。


3回の塗り重ねで太さは23.25mmに。
6回塗り重ね、メス側と同じく23.30mmになりました。

・・・ほんと、エエころ加減な測定、おおよそです。

この状態で塗料の完全乾燥を期待して、3日間の放置プレー。


して、斯様な案配に成り候(そうろう)。



ここからコンパウンドでの研ぎ・磨き、して、寸法調整に入ります。
ボロ布にコンパウンドを付けて。


・・・かわいらしいミョ~なボロ布ですが、誰かさんのパンツ、
ではありませぬ。

これで竿に塗った塗装面を、竿を回しながら磨いて。


・・・塗面が細いですが、ズームのストッパー部にも施行しました。

して、磨き上げると斯様な様子に、ツルツルのピカピカ。


#15を研きながら・拭きながら、#16との出し入れで調子を確認します。

最初は固くて塗装面に#16の内径保持具、その筋が付きました。
この筋を消すよう、研ぎ・拭き・出し入れを何度も繰り返して・・・

そして、もうここは感覚、出し入れが良い頃合い・良い調子になったら、
全体をカラ拭きしてコンパウンドを完全除去します。

この「感覚」が本工法最大のポイントかも。

そしてトドメの被膜潤滑剤。


速乾性で吹き付けると粉をフイた様な状態になります。


・・・何となく、研き作業前に工程が戻った感じがしちゃいますが。
でも、この被膜潤滑剤を吹くと、しっくり、伸び縮み作業が決まルんです。


ズームのストッパー部は斯様な出来具合・・・完成です。


残る懸念は耐久性でしょうか?

塗料はあくまでもプラモデル用のラッカー系。
・・・とは言え、硬さを求めての自動車用の焼き付け塗装はムリ。

残り少ない今シーズンですが、様子見かねがね、使ってみます。
・・・結果が良ければ、オフシーズンに渓秀6mにも。


<レシピ>
下記1.は在庫品、2.3は模型屋、4.はアマゾンより
1.タミヤカラー ラッカー系(ミニ)
  竿の継ぎ目の色、それ以外なら何色でも。
  「研ぎ」を行うので、ツヤ消しがおすすめです。
2.タミヤコンパウンド(細目)
3.タミヤマスキングテープ
4.乾性被膜潤滑剤 ドライコート2400:住鉱潤滑剤(株)

ノギスと古新聞紙、ボロ布


<渓流写真は昨夏、宮川支流の小鳥川より>





2018年8月18日土曜日

晩夏の渓流釣り~信州安曇 奈川釣行

ご諸兄各位殿


・・・どうも、小生、「木曽の渓」に嫌われているような。


<今回も、流れ流れて・・・>

お盆休み後半戦の渓流釣り。
目的地は前回6月の下旬、大雨・濁流でボ~ズを食らった「木曽の渓」。
・・・もっとも、ボ~ズの原因は天候に非ず、ですが。


8月16日はお昼過ぎ、そろそろ出立しようとネットで河川状況を確認します。

積算雨量が西野川、開田高原、いずれも30mm程度。
御嶽山は100mmを越えていますが、まあご愛敬。

これなら雨後のアマゴさん、良いんじゃないでしょうか・・・


14:00ころ、中津川からR19で木曽路に入り、この辺りでは小雨。

ところが・・・

R256は妻籠へ至る分かれ道、ここからR19は土砂降り。
国道上の電光掲示板は「木曽方面 大雨警報発令中」・・・

とっても、イヤな予感が。

大桑近辺では横を流れる木曽川は濁流です。。。

途中、道の駅で再度の河川状況を。
西野川、開田高原は50mm前後。
が、「元締め」の御嶽山は・・・200mm超!

この2~3時間で激変です!

「いや~、数字は数字。
 工場で言う三現主義じゃないけれど、この目で見なきゃ・・・」

・・・相も変わらず、往生際が悪い小生。


・・・戦い済んで、日が暮れて。
小雨、雲間から僅かに、薄く赤い夕陽が差し込む西野川。

そのご機嫌・形相は・・・
前回以上、予想以上の濁流・激流・地獄の川でした。
茶色の濃~い、大人向けのコ~ヒ~牛乳、それがルイルイと波打って。

もう、笑うしかありません・・・



<現代は情報戦、スマホ、便利ですね。>

さあ、となれば、行き先換えです。
毎度の一人作戦会議はスマホを取り出し積算雨量をチェック。

今から行けるこの近辺で。
先週の日和田川、いつもの秋神川、小坂川・・・ペケだな。
ならば、高原川は・・・ここもペケ。

どうも、御嶽山、乗鞍岳の周囲は全滅です。

ところが・・・
一カ所だけ、40mm以下とミョ~に大人しい雨量の川が。
ここから北に30km程、奈川です。

「御岳、乗鞍に挟まれて・・・ホントかよ?」

アサシンさんからのアドバイス、そのライブ・カメラでも、
黒川出合は濁りは薄そう・・・夕刻の薄暗い画像でしたが。

「掛けてみるか、明日は新規開拓 奈川に・・・」

日が暮れた雨の境峠は分水嶺、夜の内にハスラー号は峠越え。



<良い感じの水量、涼しい奈川>

初めての川、奈川。

涼しい翌朝、昨日の雨がキツネにつままれた感じ。
これまでの写真の如く、奈川は笹濁り、とても良い状態でした。
恐らく、いつもより若干の増水でしょうか?

標高1,100m。
寄合渡の集落は境川との出合、釣りやすそうな中州に川幅、護岸堤。
そこはやはり、既に先行者が。

・・・ここ最近の新規開拓で養った勘、釣りやすそうな場所はハズすべし。


集落を少し下った人家の無い県道沿い。

運転する車窓、
ガードレールの隙間から川に降りられそうな小道がチラリ!

・・・もう、見逃しません!斯様なポイント!


即、邪魔にならない路側帯に駐車、身支度を済ませ、
小道を雑木林に分け入り、下って行き着いた場所が、


申し分の無い流れは、その落ち込み加減!
水際から離れ、6m竿で流心の手前を探れば小アマゴさん。


このポイントから上流を眺めると、遙か先に護岸堤、
それが見られます・・・ご同輩の気配。

地図上はこの下流、川は県道から僅かに離れ、落差もありそう。
これなら、川を登ってくるご同輩も居ないのでは?

「・・・今日も一旦、下れるまで下るか。」


奈川は境川出合の下流。
ところどころで川幅が狭くなり、頭上に樹木がセリ出します。

そんなところは慎重に、糸はたたまず竿を少しだけ縮めて、ヤリ過ごし。

川幅が広がるポイントは瀬、水深は50cmくらい。
水量が多いであろう本日、場所を選べば難なく渡河は可能です。

・・・一回、見事にスベりコケましたが。
ウエットの中のパンツもぐっしょり。。。



そんな濡れたパンツをはいて、
本日はとても涼しくて、日影のポイントで粘ると寒いくらい。




<いろいろ居ます・・・奈川>

そんな日影のポイントから、本日もイワナさん。

分水嶺の日本海側の奈川。
ヤマメさん、イワナさんの領域と思いきや、意外とアマゴさんも。



で、斯様な日影の落ち込み後。
そこそこサイズのイワナさんを期待して。

遅飯食いのイワナさん、アタリに対して、暫しのガマン。
そしてアワセると・・・

これが意外、走る走る!
イワナさんじゃ無いな、ごめん、ヤマメさん?
針、飲んじゃったかな?

魚影から20cm台中頃ですが、とにかく走ります!
落ち込み下、流心の向こう側、果ては岩場に潜ろうと・・・

イカン、イカン・・・と、少し強引に寄せます。

そしてお目もじ、たも網に収まったお相手は・・・


れ、れ、レインボ~!?
でも、良い引き加減でした・・・しっかり、針を飲まれて。

本日、お外道様はお見えにならず、それでも魚種が豊富な奈川です。


さらに下って・・・
流石に斯様な狭間では、一旦、糸を巻いて竿を仕舞って難所越え。



<帰路で思うこと>

当初は開田高原の西野川・末川を予定していた釣行。
故有って、一山越えた安曇は奈川となりました。

激しい雷雨の翌日は、カラッと吹く風も涼しく、炎天下も疲れ知らず、
久しぶりに午後は14:00まで楽しめました。

・・・吹く風の肌さわり、初秋を思わせます。


帰路、木曽谷へ降りる県道沿いは笹川。


昨夜は夜間で様子を解りかねましたが、良い感じの川です。
この川も昨日の雨、濁流・激流は回避できた様です。

・・・R19は福島、それ以南の木曽川は白濁、
前回の伊奈川はチョコレートの流れでした・・・


そう考えると、昨日は夕方の決断、正解でしたね。
再度、捲土重来は木曽の渓!
是非、今シーズン中に。


<データ>
8月17日 7~14時
エサ    :ブドウ虫、ミミズ  
竿     :6m 渓秀 伸ばしたり縮めたり  
仕掛    :針 吉村7号、 水中糸 0.3号 4.5m 
       錘 1~B1号
釣果    :ニジマス23cm 1匹
       お持ち帰りはニジマスのみ
       小ヤマメ 小アマゴ 小イワナ
       10匹程度はツ抜け。
       *ヤマメとアマゴとイワナは、ほぼ数均等
気温    :15~21℃
       濡れた体で日影は寒いくらい・・・
天候    :晴   
表層水温 :18℃