Additional pages

Additional pages

2018年1月5日金曜日

お魚の燻製(くんせい)造り~その3

ご諸兄各位殿


お正月の天気予報では本日5日は曇・時々雨でした。
しかし、徐々に予報は変わり、昨日の段階で今日は曇とのこと。



・・・好機到来、予定通り作戦決行です。
燻製造りは最終工程の「風乾」と「燻煙」!


一昨日に冷蔵庫のチルド室へ入れたお魚を取り出します。


収納する前にはキッチン・ペーパーで十分に水分を拭き取りました。
念を入れて、お腹の中にもペーパーを押し込んでジップロックで保管。

・・・「ミイラ状態」です。

もう一層にも念を入れ、翌日もペーパーを交換しました。
そこは水分の多いサケ・マス類、
そのペーパーもしっとりと濡れていました。


自己都合とは言え、塩抜き後に2日間も冷蔵庫で保管する事例は、
各位様のネットを拝見しても見当たらず・・・

若干、腐敗が心配です。

でも、ニオイを嗅いでみましたが、異臭は無くかすかに未だテキーラ香が。
イケるんじゃないでしょうか?
これなら・・・


「風乾」は乾しカゴで干します。



寝る前に乾しカゴへお魚を入れ、2階の出窓から吊るして。


・・・この最終工程、実は心配な難敵が、2つ居ます。

その一つは真っ黒なカラスの集団!
ご近所のゴミ置場はネットのスキマから悪さするヤツら。

あれに乾しカゴの中のお魚をカゴごと突かれた日にゃ・・・
きゃつらが動き出す日の出前に当方は早起き、お魚を回収します。



朝ご飯を食べた後、さあ、準備万端はガスコンロに点火!!



まずは30分ほど温度を80℃まで上げて「空だき」します。
残った水分を飛ばすため、しばし火力は全開で。

暫くすると・・・

あれ? 燻製缶の座りが悪くなってきました。
何だか缶がビミョ~に傾いて。

・・・渓流釣りを始めてから勘が冴える小生、イヤな予感が・・・

一旦、火を止めて燻製缶と丸金網を除けてみると・・・

うっひゃ~!? 
ガスコンロのアルミ脚が溶けています!?
なんじゃ、こりゃ??


乗せた燻製缶のサイズがコンロに対して大き過ぎたのか??
案の定、ガスボンベのカバーもチンチンです・・・アブな~。
危機一髪で弾薬庫の爆発回避は強運の駆逐艦「雪風」です。


とは言え、火力の調整が簡単に思え採用した卓上ガスコンロ。
こりゃ、ダメだな・・・家内から大目玉だわ。

さ~て、どうしたモノか、作戦の継続は?


・・・まあ小生、もともとがアナログ人間。
で、おまけに今日は勘が冴えています・・・

これを逆手にとって。

「火遊び」が好きなワルいオヤジは、極めて原始的な代替手法を。




鍛え抜かれた「火付け」の技。
良い具合に炭に赤い火が付きました。
残念、この秘技、若い娘には通用しません。



温度は60~70℃、良い案配をキープです。
立ち上る燻煙も良い頃合い・・・よ~そろ~。


・・・あ~あ、最初から七輪にしとけば良かった。


と、ここで嗅ぎ付けたか?第二の敵、そろり、そろりと現れました。
真っ黒な野良ネコ!!



カメラを向けたその瞬間、危険を察して敵艦は反転後退です。


・・・ウチのご近所、多いんです、ノラちゃん達が。
朝、日向になるハスラー号の屋根の上、のんきに「朝寝」してます。

いや、車の屋根の上だけならイイんですが、
変な所に入り込まれ、何か事があってからでは寝覚めが悪く。

で、やってます、「猫バンバン」・・・
ボンネットがヘコまない程度に。



温度が上がりすぎたら、缶を七輪からおろして暫しの待機。


適温まで下がったら、また乗せて、この繰り返し。

30~45分に一回、ウッド・チップも交換して。


手間は惜しまず・・・楽しくって、手間とは感じませんがね。


さあ、良い状態に仕上がってきました、お魚ちゃん。


都合約2時間の燻煙工程も、ようやく完了です。


お皿に載せて熱を冷まして・・・暫し、熟成の時を。


部屋中に香ばしい薫りが広がります!
長い工程を経て出来ました、テキーラ漬けのニジマス・アマゴの燻製。


して、お味の程は・・・
今暫く熟成させて、明日の晩にでも頂きます!

・・・家内とは「お目玉」と引き替えに。