ご諸兄各位殿
ここ最近の釣行は、川幅の比較的に狭い、いわゆる渓流域での釣りでした。
久しぶりに長い本流竿が振りたくて、
訪れた馬瀬川上流は川上(かおれ)ですが、
お盆が過ぎたあたりから続く雨降り。
川幅は本流竿を振り回すのに丁度いい案配・・・
を遥かに超えて、
いつもなら、おマタすれすれで渡れるポイントも、
本日はパンツもぐっしょりな、おヘソあたりまで、
いえ、胸あたりまで水没しそうな流れです。
「こりゃ、ムリだな・・・渡河は。」
ここ川上(かおれ)は出会橋の上流。
馬瀬川ではまま上流のポイントです。
川を下れば・・・
恐らく、流れ・水量はもっと厳しいでしょう。
川を上れば・・・
川幅も狭くなり、流れも幾分、落ち着きましょうが、
本日も小継ぎの渓流竿のお世話に。
せっかくの週末、釣りが出来ないことは一番の困りもの。
決断です、川を上りましょう。
<皆様、考えることはご一緒で>
次に訪れたのは楢谷の集落は手前。
赤谷に続く林道は通行止め、その手前の橋下のポイント。
橋の手前の空き地には既に二台のご同輩、先行者のお車が。
身支度を終えて川に降りれば・・・
千客万来です。。。
写真ではルアーを振るご同輩にご挨拶。
その後、背を向けて上流に向かうご同輩に、下へ入ることを伺うと、
「ええ、構わんですよ、今しがた、終えたところだで・・・」
・・・過ぐる年波は、いと早く。
目印が見えるであろう時刻までの待機は老眼の身の上。
加えて一番で訪問の川上(かおれ)に嫌われて・・・
残念、本日も小生、二番煎じに甘んじる状況です。
極力、水から距離を置きながら、本日も川をさかくだる小生。
しかし・・・赤谷の合流点が形成する淵。
その淵の駆け上がりが、本日は渡れそうにありません。
写真で見ると、イケちゃいそうな雰囲気なんですが、
近づいてみると、これが結構、押しの強い流れ。
一人寂しい山の中、無理は禁物。
この下流には知る限り、あと2つ3つ、
いい感じの落ち込み、ポイントがあるのですが・・・残念。
先ほどの先行者さん、その足跡が真新しい(涙)、
馬瀬川と赤谷の合流点で、まずは、がんばります。
アタリ、釣果はあるのですが、本日も・・・
まあ、こうなりゃ、モノは考えようです。
お年は中年も中年、その後期。
なんや、かんやと誠に疲れる日常生活。
それを癒してくれる、小魚さんと川のせせらぎ。
・・・良いじゃないですか、それだけでも。
<人気を避けての第三ポイント>
とは言っても、小さな淵が一か所だけのポイント。
小一時間も粘れば、お魚の魚信は遠のきます。
次なるポイント、行ってみるか・・・V字谷へ。
車に戻って一旦、馬瀬川を少しだけ大原方面に下ります。
この辺りは、せせらぎ街道と馬瀬川の川面、
その高低差が大きくて、入渓ポイントが限られます。
楢谷ではなくて、二番目は最初から、
ここにすれば良かったのですが・・・
実はここ、
熊笹や草木をかき分けて、
どろどろになりながら、滑りやすい土の急斜面を下り・・・
「突入」するのに結構な「決心・決意」がいるのです、ハイ。
慎重に慎重に、熊笹をグワシと握りしめ、
少しずつ土斜面を降りきれば・・・
ご同輩の足跡もなければ、ここ暫くは誰も来られていない様子です。
今朝はここ最近に比べて涼しかったのですが、
降り立った日の届かない深く薄暗い谷底、
流れる風は涼し過ぎるくらいです。
水量が多い本日、まま、斯様な岩が通せんぼ。
何の!
これくらいは、高巻きで。
そして、やっぱり、お約束通り・・・
努力の甲斐がありますね。
ただ、何とかサイズUP、出来ないかな~?
本日も諸事理由、川のように流れ流れての釣行。
まま、おじさんの思いは通じるようで・・・
若干のアルビノでしょうか?
全体に色が薄い、白っぽい8寸イワナさん。
胸ヒレもピンっとして、いい引き具合でした。
・・・のんびり、装備を下ろして、一休み。
激しい流れの横、その音を聞きながら、お茶を飲み飲みの一服。
毎週末でのこの時間、それがたまりません・・・
<漁協の巡回さんも大変です・・・>
「こんにちは。如何ですか、調子は?」
帰り支度をしていると、背後から突然のお声がけが。
・・・深い谷底での、一人こっきりでの釣り。
誰もいないと思い込んでいる手前、びっくりします。
振り向けば・・・やっぱり、漁協の巡回さんです。
人気を忍んで深い谷底で釣りをする、孤独好きな変態(=小生)。
こんな輩がいるモンだから、
巡回さんもエイコラ、熊笹をかき分けての入渓です。
ごくろうさまです・・・
小生の年券を確認ののち、巡回さんはまた、急斜面を登られます。
さあ、今週末ものんびり出来ました。
帰りますか・・・小生も急斜面を登って。
よいしょ、よいしょ・・・
リュックに友舟の装備、一歩一歩で登ります。
もう少しで、せせらぎ街道はそのガード・レールに手が・・・
と、その時!
熊笹の合間に、何やら落し物が。
参ったね。
きっと、さっきの巡回さんのモノでしょう。
すかさず、漁協さんにTELするも、ここは携帯の圏外で不通です。
「・・・いいかい、ヒロくん(小生の名前)。
神さま、仏さまはね、見えないところから、
ずっと、静かに、
ヒロくんのことを、見ておられるんだよ・・・」
そのまた大昔、
小生が幼少のころは、今は亡きおばあちゃんの教えです。
いや、もちろん、
不届きな心は微塵も??起きなかったのですが、
この、ゆうちょ銀行の封筒、
めちゃ、分厚いんです、怖いくらい。。。
遊漁料の徴収って、そんなに儲かるの??
何はともあれ、まずは着替えを・・・
と、その最中、
巡回さんが軽トラで血相を変えて戻って来られました。
「いや~、助かりました。
大原でアユ釣りの方にお釣りを渡そうとしたら、
無くなっていることに気が付いて・・・」
「お釣り用に千円札へ大原の郵便局で両替したのですが、
それで重くなっちゃって、いや~、申し訳ないです・・・」
なるほど、さもありなん。
いやしかし、我ながら良いことをしました。
・・・神さま、仏さまは、
いつも所業を見ておられる。
って、言うことは、おばあちゃん・・・
次週はオオモノ確定だね!?
いや、しかし、
人様のご失態を釣りブログのネタにしているようでは、
神さま、仏さまは見ています。
ダメだな、来週末も・・・
<データ>馬瀬川
8月24日
エサ :ブドウ虫,ミミズ
竿 :7m 渓峰尖
仕掛 :針 吉村7号
天井糸 0.6号 0.5m
水中糸 0.3号 4.5m
錘 1B~2B号
釣果 :イワナ 8寸1匹
小アマゴ ツ抜けはまず間違いなく
全リリース
気温 :17~23℃
涼しくて疲れ知らず
天候 :朝方霧のち薄曇り
表層水温 :15℃
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2019年8月25日日曜日
2019年8月18日日曜日
晩夏の安曇野 奈川釣行
ご諸兄各位殿
「この車で車中泊ですか、大変ですね。」
もう少し下れば梓川・奈川のダム湖となる、県道沿いのチェーン着脱所。
日が暮れてからの境峠越えはポイントに近いこの着脱所での車中泊です。
・・・トイレだけが併設された、山間の寂しい場所。
到着したとき、すでに一台の大きなワンボックスが。
山梨ナンバーです。
ハスラー号でベッド・メイキングの作業中、
そのワンボックスさんからお声がけを頂きました。
・・・一夜とはいえお隣同士、袖振り合うも多生の縁。
お話を伺うと、この山梨ナンバーのワンボックスさんもご同輩、
小生と同じくエサ師さんでした。
本日は仲間内とここ奈川で釣行、
お連れは既に帰路につかれ、明朝はお一人で頑張られるそうです。
そのご帰宅されたお仲間は今夕、
40cm!!のヤマメを揚げられたとのこと。
・・・そんなお話を伺っちゃあ、もう少し聞きたくなります。
車中泊準備の手を休めて、しばしの釣り談義・・・
「ちなみに、そのオオモノはどのあたりで釣れますか?」
「ここらでも良いのですが、もう少し上流ですよ。」
「私も上流に向かいます。寄合渡の近辺で・・・」
「いや、そんなに上流では・・・
サシモノが釣れる区間は短いですよ。」
奈川はダムのバックウオータから寄合渡まで、
どうでしょう?車で走っても15分程度です。
「オオモノ区間」は余程に短いのかと・・・
でも、良い情報を頂きました、ありがとうございます。
<釣り堀じゃ、ないけれど・・・>
翌朝はまだ日が昇る前は4:30ころ、お隣のワンボックスさんは出立です。
・・・そのご準備で目が覚めた小生。
「おはようございます、お早いですね、お気をつけて。」
「頑張ってくださいね。」
小生も朝食を頂き、目印が見えるであろう頃合い、
彼に遅れること約一時間にて出立です。
奈川上流にハスラー号は舵を切り、まもなく黒川渡・・・
と!
げげげ。
川のポイントと覚しき場所には、すでに大勢のご同輩各位が。
それにまず、駐車するスペースがありません。
・・・完全なる、出遅れです。
ゆるりと、車中から様子を伺いますが、
黒川は川幅が狭く、竿は6mもあれば・・・
それでも、ご同輩が使われている竿。
確かにそれように短いのですが、
穂先がいわゆる渓流竿・先調子のように細くはなく、
本流竿のようにかなり太め・・・
どうも、装備からして、小生とは違います。
もっとも、昨夜はお話を伺ってからは突然訪問の小生。
場所も無ければ、お道具も違う。
当初の予定通り、もっと上流、昨年に竿を出した寄合渡まで登ります。
<台風後は水量過多>
冒頭からの写真は、その寄合渡の近辺です。
昨日からの台風一過。
カラっとした空気では無いですが、高原特有の良い風が吹きます。
そして川の流れは・・・
昨年も大雨の後の釣行でしたが、本日はそれ以上の水量!
正直、粗忽者の小生、苦手なんです。
石の河原の無い、いきなりで木がセリ出た流れは。
木釣り・枝釣りに注意しながら、
限られた頭上の開けた場所からの振り込み。
一カ所が終わったら、竿をたたんで次の場所へ・・・
忙しい釣りです。
それでも雨後は笹濁り。
ポイント毎で釣果上がります。
残念、小物ばかりですが・・・
一旦はこれ以上、さかくだれない場所まで。
・・・今日は、さかのぼるご同輩もナシと考えて。
その後は反転、入渓ポイントを通過して寄合渡の集落近くまで。
昨年と同様、お魚はたくさん健在ですが、サイズは・・・
昨夜のワンボックスさんの言われるとおり、
40cmは幻でも尺モノ(ぜいたくな)、いや、8寸程度でも、
しかし釣れるのはオチビさんばかり。
<再度、黒川渡へ>
時刻は10:00過ぎ。
ここはポイントを変えようか・・・
朝方は戦場であった黒川渡へ様子見に下ります。
と!
今朝の様子がウソみたい、誰もいない!?
奈川郵便局の横、大橋から川を望みますが・・・
・・・サシモノ・タイムは「朝まずめ」と「夕まずめ」のみ??
しかしまあ、モノは試し。
これなら、粗忽者が誰に迷惑を掛けるでも無し。
大橋から上流を眺めると、大きな堰堤が見られます。
行ってみますか。
遠く下流に見える赤い橋が大橋です。
この堰堤が原因かな?
僅かな距離ですが、上流でサシモノが釣れない理由は?
堰堤の横には他では見ることのないような、
立派な魚道がありますが、台風一過の本日は結構な流れ、
でも普段の魚道の水量は??
何はともあれ・・・
この大場所には誠に相応しくない、小継ぎの6m渓流竿で。
ひゃほ~、釣れた~!!(涙)
・・・今朝は出遅れた奈川は黒川渡の近辺。
40cmの「サシモノ」が釣れれば、そりゃ、たまりませんね。
捲土重来は奈川、溜まった有休を頂戴して、
またまたアコギなプランでも立てましょうか・・・
<データ>
8月17日 奈川
エサ :ミミズ、ブドウ虫
竿 :6.0m 秀渓
仕掛 :・針 吉村7号
・錘 1B号
・糸 0.3号 4.5mのみ
釣果 :小ヤマメ ツ抜け
数はでました、数だけは・・・
ウグイ 1匹
全リリース
気温 :18~28℃
天候 :晴れ
表層水温 :14℃
「この車で車中泊ですか、大変ですね。」
もう少し下れば梓川・奈川のダム湖となる、県道沿いのチェーン着脱所。
日が暮れてからの境峠越えはポイントに近いこの着脱所での車中泊です。
・・・トイレだけが併設された、山間の寂しい場所。
到着したとき、すでに一台の大きなワンボックスが。
山梨ナンバーです。
ハスラー号でベッド・メイキングの作業中、
そのワンボックスさんからお声がけを頂きました。
・・・一夜とはいえお隣同士、袖振り合うも多生の縁。
お話を伺うと、この山梨ナンバーのワンボックスさんもご同輩、
小生と同じくエサ師さんでした。
本日は仲間内とここ奈川で釣行、
お連れは既に帰路につかれ、明朝はお一人で頑張られるそうです。
そのご帰宅されたお仲間は今夕、
40cm!!のヤマメを揚げられたとのこと。
・・・そんなお話を伺っちゃあ、もう少し聞きたくなります。
車中泊準備の手を休めて、しばしの釣り談義・・・
「ちなみに、そのオオモノはどのあたりで釣れますか?」
「ここらでも良いのですが、もう少し上流ですよ。」
「私も上流に向かいます。寄合渡の近辺で・・・」
「いや、そんなに上流では・・・
サシモノが釣れる区間は短いですよ。」
奈川はダムのバックウオータから寄合渡まで、
どうでしょう?車で走っても15分程度です。
「オオモノ区間」は余程に短いのかと・・・
でも、良い情報を頂きました、ありがとうございます。
<釣り堀じゃ、ないけれど・・・>
翌朝はまだ日が昇る前は4:30ころ、お隣のワンボックスさんは出立です。
・・・そのご準備で目が覚めた小生。
「おはようございます、お早いですね、お気をつけて。」
「頑張ってくださいね。」
小生も朝食を頂き、目印が見えるであろう頃合い、
彼に遅れること約一時間にて出立です。
奈川上流にハスラー号は舵を切り、まもなく黒川渡・・・
と!
げげげ。
川のポイントと覚しき場所には、すでに大勢のご同輩各位が。
それにまず、駐車するスペースがありません。
・・・完全なる、出遅れです。
ゆるりと、車中から様子を伺いますが、
黒川は川幅が狭く、竿は6mもあれば・・・
それでも、ご同輩が使われている竿。
確かにそれように短いのですが、
穂先がいわゆる渓流竿・先調子のように細くはなく、
本流竿のようにかなり太め・・・
どうも、装備からして、小生とは違います。
もっとも、昨夜はお話を伺ってからは突然訪問の小生。
場所も無ければ、お道具も違う。
当初の予定通り、もっと上流、昨年に竿を出した寄合渡まで登ります。
<台風後は水量過多>
冒頭からの写真は、その寄合渡の近辺です。
昨日からの台風一過。
カラっとした空気では無いですが、高原特有の良い風が吹きます。
そして川の流れは・・・
昨年も大雨の後の釣行でしたが、本日はそれ以上の水量!
正直、粗忽者の小生、苦手なんです。
石の河原の無い、いきなりで木がセリ出た流れは。
木釣り・枝釣りに注意しながら、
限られた頭上の開けた場所からの振り込み。
一カ所が終わったら、竿をたたんで次の場所へ・・・
忙しい釣りです。
それでも雨後は笹濁り。
ポイント毎で釣果上がります。
残念、小物ばかりですが・・・
一旦はこれ以上、さかくだれない場所まで。
・・・今日は、さかのぼるご同輩もナシと考えて。
その後は反転、入渓ポイントを通過して寄合渡の集落近くまで。
昨年と同様、お魚はたくさん健在ですが、サイズは・・・
昨夜のワンボックスさんの言われるとおり、
40cmは幻でも尺モノ(ぜいたくな)、いや、8寸程度でも、
しかし釣れるのはオチビさんばかり。
<再度、黒川渡へ>
時刻は10:00過ぎ。
ここはポイントを変えようか・・・
朝方は戦場であった黒川渡へ様子見に下ります。
と!
今朝の様子がウソみたい、誰もいない!?
奈川郵便局の横、大橋から川を望みますが・・・
・・・サシモノ・タイムは「朝まずめ」と「夕まずめ」のみ??
しかしまあ、モノは試し。
これなら、粗忽者が誰に迷惑を掛けるでも無し。
大橋から上流を眺めると、大きな堰堤が見られます。
行ってみますか。
遠く下流に見える赤い橋が大橋です。
この堰堤が原因かな?
僅かな距離ですが、上流でサシモノが釣れない理由は?
堰堤の横には他では見ることのないような、
立派な魚道がありますが、台風一過の本日は結構な流れ、
でも普段の魚道の水量は??
何はともあれ・・・
この大場所には誠に相応しくない、小継ぎの6m渓流竿で。
ひゃほ~、釣れた~!!(涙)
・・・今朝は出遅れた奈川は黒川渡の近辺。
40cmの「サシモノ」が釣れれば、そりゃ、たまりませんね。
捲土重来は奈川、溜まった有休を頂戴して、
またまたアコギなプランでも立てましょうか・・・
<データ>
8月17日 奈川
エサ :ミミズ、ブドウ虫
竿 :6.0m 秀渓
仕掛 :・針 吉村7号
・錘 1B号
・糸 0.3号 4.5mのみ
釣果 :小ヤマメ ツ抜け
数はでました、数だけは・・・
ウグイ 1匹
全リリース
気温 :18~28℃
天候 :晴れ
表層水温 :14℃
2019年8月15日木曜日
道南・道央の旅
ご諸兄各位殿
「良いわね~、あなたは毎週、涼しい渓流へ釣りに行けて。」
「お肌の曲がり角」をとうの昔に超えてしまった我が家内。
可哀想なことに、夏場は直射日光の元での外出はダメな様子です。
今住んでいる、故郷でもある尾張北部ですが、
いえ、彼女にしてみると郡上・飛騨の気候でさえ、
その日差しと蒸し暑さで、外出はしたくないとのこと。
数年前に訪れた夏の北海道は道東、
涼しくて指す日差しも穏やかでした。
この知床に釧路の旅が家内には良かったそうで、
毎年、夏になると繰り返される冒頭の台詞の続きが、
「ねえ、また行きましょうよ・・・夏の北海道」
そりゃ、アンタ、行けたら行きたいけれど。
決してエンゲル係数が良い値ではない我が家、
そう簡単にハイハイとは申せませぬ。
しかし・・・
毎年の夏で、事あること、釣果が良かった時なぞ、
斯様に呪文のごとく繰り返されては、
週末の密かなお楽しみ、我が渓流釣りの釣果に悪影響です!?
そんなこんなで、春先からの計画にて、人生で二度目の北海道へ。
ただし・・・
行き先は大自然の道東ではなく、
洞爺湖に小樽と札幌、そして富良野と、
ショッピング大好き、イン・ドア派の家内向き。
そして毎度・・・
釣り竿の持参は御法度です。
<プランにムリが・・・>
今回の旅行は宿泊先と訪問先のチケットをお世話を頂けるパック旅行、
レンタカーをお借りして、モデル・ルートに沿って巡ります。
あえて・・・
大手の旅行代理店様のお名前は申し上げません。
予定では新千歳空港から、一件の名所巡りの後に昼食は洞爺湖にて。
ただ、空港到着が10:30で昼食が13:00の予約、
その移動距離が約140km・・・名古屋~京都と同じ。
一件立ち寄る??
そりゃ、無茶でしょ。
加えて・・・
空港でレンタカーを借りるのに長蛇の列、これに一時間を要しました。
乗車してカーナビが示す洞爺湖の予定到着が14:30となれば、
この段階で致し方なく、食堂へは遅れる旨を連絡です。
お借りした車はダイハツの「ブ~ン」は土屋太鳳さん、
これで道央道を120~140km/hでカっ飛ばし、
旅行代理店様よりご立案での一件に立ち寄る事もなく。
・・・見よ!!
郡上・飛騨への渓流釣行で鍛えた、名古屋者の見事な走りっぷりを!
<碧い洞爺湖>
それでも遅めの昼食は、とても美味しい「ちゃんちゃん焼き」でした。
これをたらふく頂きまして、
その後での夕食は洞爺湖河畔のホテルでバイキング。
・・・小生は若干で胃もたれです。
お肌は曲がり角でも、胃腸の丈夫な我が家内は大丈夫そう。
ハイボールを片手にご機嫌、海の幸は海鮮・山の幸は地元野菜を。
・・・うらやましい限り、でも、何よりです。
その夜はのんびり、温泉に浸かって、ゆっくり腹ごなし??
翌朝はとても良いお天気、遊覧船からの洞爺湖の碧が望めました。
正面に温泉街の背後は有珠山、左の突起が昭和新山です。
<小樽の人情、名古屋人気質>
洞爺湖の遊覧船を下船して、
お昼到着を目指して洞爺湖から小樽へ向かいます。
本日もハード・ドライブ、これも120km近い移動距離です。
しかも、高速道路を使うことなく下道で、
それでも所要2時間チョイで到着します。
さすがは信号が少なく、直線・整備された道路は北海道。
いえいえ、「鍛え抜かれた」我が運転技術です??
お昼過ぎに到着した小樽の町。
観光客で賑わう名所での「あるある」は、駐車場は常にどこも満車。
それでも、一か八か、
とある細長いコインパーキングへ頭を突っ込んだのですが、
奥の奥まで見事に満車でした。
・・・さあ、如何したモノか、参りました。
仕方なくバックでゆっくり狭い駐車場を出ていると、
出口で一人のご高齢な婦人からお声がけを頂きます。
「良かったら、ウチの駐車場を使って下さい。
今日は仕事もお休みで、これから出かけますので。」
パーキングのお隣は店舗でしょうか?
ご婦人はそのオーナーさんの様子です。
「ありがとうございます、助かります。
あの、これ、少ないですが駐車代として・・・」
と野口英世を差し出すのですが、
「いえ、そんなつもりでは無いので・・・」
と、ご婦人は頑なに受け取りを拒まれます。
無理強いをして、お気を害されては申し訳なく、
まずはありがたくお心だけを頂きます。
丁寧にお礼を申し述べて。
小樽の港町を半日かけて、ゆっくりと探索。
・・・ここが、家内のこの旅での本命です。
ステンドグラスにオルゴール、
赤煉瓦の運河と前近代の建築物群。
その昔、北海道ではお米が作れず、
遙々と東北地方から船で搬入したそうです。
・・・いまでは米所の北海道ですがね。
そのため穀物商が小樽の町では盛んになり、
当時の系列銀行が軒並みに支店を開店、
その名残が古い前近代的な建物と。
良いお味を出しています、北の古い港町は小樽。
本日、渓流釣りに比べると、
距離にしてはさほどに歩いていないのですが。
なにせ、すごい人・ヒト・ひと・・・
慣れていないのか、とても疲れました。
さあ、今日の宿泊地は札幌へ向かいますか!
・・・帰りにご婦人の店舗の郵便ポストへ、
黙ってこっそり、お礼の言葉と茶封筒に入れた野口英世を投函して。
<富良野はファーム富田>
最終日は札幌から富良野へ。
これもまた約150kmの道のりです。
滝川まで道央道を走り、そこから空知川沿いにR38を。
あえて・・・
大手の旅行代理店様のお名前は申し上げません。
そのモデル・コースでは一旦、
旭山動物園(チケット代は込み)を見てから美瑛の青い池、
富良野はファーム富田まで、その後に新千歳空港へ。
絶対に・・・
そりゃ、無茶でしょ、あんた。
ファーム富田はその昔、北海道へ入植された福井県出身の方。
近辺は香料としてラベンダー栽培が盛んになったのですが、
化学が進歩して一時期は衰退、一件だけ残られました。
・・・何事も、諦めずに、続けるべきですね。
夏のこの時期はラベンダーは盛りの後。
代わりに色とりどりの花が咲き誇っていました。
相も変わらず・・・
ここでも家内はショッピングです。
二人して、ラベンダーのソフト・クリームを頂きます。
<空知川>
申し訳ありません、
今回の旅、目的柄・同伴者柄から河川の写真は一枚も無く。
ただ、本日の空知川は下から上まで、その変化を拝見できました。
北の大河 石狩川へ注ぐ支流。
富良野までは本日、茶色に濁った、のっぺりとした流れでした。
どうでしょう・・・
木曽三川は長良川、その岐阜市以南の流れを少し細くしたような?
しかし富良野から上流はとても良い感じ。
落差は余りなく蛇行が中心、馬瀬川は大原近辺でしょうか?
途中、ウエーダーを履いたご同輩も。
攻めるなら、ここらかな~?
・・・でも、ヒグマが怖いッス。
<最後の最後まで・・・>
ファーム富田を後にして、さあ、岐路は新千歳の空港へ。
またしても、その距離は概ね150km。
借り物はレンタカー、これを返納して搭乗時刻に間に合うよう。
19:30の飛行機に余裕を持たせて、14:30に富良野を出立します。
空知川沿い、金山トンネルを抜けて占冠へ。
ここから道東道で夕張を抜けるのですが、
あろうことか、高速道路が事故渋滞!
占冠から乗ってすぐ、トンネル内はノロノロの、まま停止。
時間ばかりが過ぎ去ります・・・
カーナビのレンタカー屋さん到着予想が17:30、
この時間が飛行機搭乗の限界です。
しかし、家内なのか・小生なのか、誠に悪運が強い!
予想到着17:33を示した辺りから、車が流れ出します。
もう、ここから先は、カーナビの到着予想時刻との競争!
毎度の如く、名古屋者の下品・アコギな走りっぷり全開!
17:31、17:39、17:42・・・表示が変化!
で、どうにか、
レンタカー屋さんには17:20に到着、さすが!
でも・・・お話は続きます。
飛行機の搭乗手続きまでは順調でしたが、
今度は乗る間際になって空港の地上員、
かわいいおねえさんのアナウンスが、
「本日、台風10号の影響で名古屋行きは離陸後に、
中部空港の状態によっては、ここ新千歳まで引き返す可能性が・・・」
頼むに~、おみゃ~さん!(名古屋弁)
車の運転は小生の努力?で危機回避できましたが、
こと、この飛行機の運航・気象状況に至っては・・・
仮に引き返された日にゃ、翌日は台風で「絶対に」飛行不可。
以上を持って小生のお楽しみ、お盆休みは「おじゃん」です。
え~い、ままよ、なすがなせ、トロくせ~!
新千歳を離陸した飛行機は一時間半後、
中部空港の上空で30分の旋回空中待機です。
風向き・風量、その機を見計らって、いざ、着陸強行突入!
こりゃ、揺れる、揺れる、客室後方から悲鳴が。
でも、家内は隣でお眠り・・・やっぱ、太いな~。
・・・うらやましい限り、でも、何よりです。
北海道に引き返すことも無く、予定よりかなり遅め、
午前様にて、自宅に無事、帰り着きました。。。
次回は絶対に、
家内が何を申されようが、竿を持参ですね、北海道!!
「良いわね~、あなたは毎週、涼しい渓流へ釣りに行けて。」
「お肌の曲がり角」をとうの昔に超えてしまった我が家内。
可哀想なことに、夏場は直射日光の元での外出はダメな様子です。
今住んでいる、故郷でもある尾張北部ですが、
いえ、彼女にしてみると郡上・飛騨の気候でさえ、
その日差しと蒸し暑さで、外出はしたくないとのこと。
数年前に訪れた夏の北海道は道東、
涼しくて指す日差しも穏やかでした。
この知床に釧路の旅が家内には良かったそうで、
毎年、夏になると繰り返される冒頭の台詞の続きが、
「ねえ、また行きましょうよ・・・夏の北海道」
そりゃ、アンタ、行けたら行きたいけれど。
決してエンゲル係数が良い値ではない我が家、
そう簡単にハイハイとは申せませぬ。
しかし・・・
毎年の夏で、事あること、釣果が良かった時なぞ、
斯様に呪文のごとく繰り返されては、
週末の密かなお楽しみ、我が渓流釣りの釣果に悪影響です!?
そんなこんなで、春先からの計画にて、人生で二度目の北海道へ。
ただし・・・
行き先は大自然の道東ではなく、
洞爺湖に小樽と札幌、そして富良野と、
ショッピング大好き、イン・ドア派の家内向き。
そして毎度・・・
釣り竿の持参は御法度です。
<プランにムリが・・・>
今回の旅行は宿泊先と訪問先のチケットをお世話を頂けるパック旅行、
レンタカーをお借りして、モデル・ルートに沿って巡ります。
あえて・・・
大手の旅行代理店様のお名前は申し上げません。
予定では新千歳空港から、一件の名所巡りの後に昼食は洞爺湖にて。
ただ、空港到着が10:30で昼食が13:00の予約、
その移動距離が約140km・・・名古屋~京都と同じ。
一件立ち寄る??
そりゃ、無茶でしょ。
加えて・・・
空港でレンタカーを借りるのに長蛇の列、これに一時間を要しました。
乗車してカーナビが示す洞爺湖の予定到着が14:30となれば、
この段階で致し方なく、食堂へは遅れる旨を連絡です。
お借りした車はダイハツの「ブ~ン」は土屋太鳳さん、
これで道央道を120~140km/hでカっ飛ばし、
旅行代理店様よりご立案での一件に立ち寄る事もなく。
・・・見よ!!
郡上・飛騨への渓流釣行で鍛えた、名古屋者の見事な走りっぷりを!
<碧い洞爺湖>
それでも遅めの昼食は、とても美味しい「ちゃんちゃん焼き」でした。
これをたらふく頂きまして、
その後での夕食は洞爺湖河畔のホテルでバイキング。
・・・小生は若干で胃もたれです。
お肌は曲がり角でも、胃腸の丈夫な我が家内は大丈夫そう。
ハイボールを片手にご機嫌、海の幸は海鮮・山の幸は地元野菜を。
・・・うらやましい限り、でも、何よりです。
その夜はのんびり、温泉に浸かって、ゆっくり腹ごなし??
翌朝はとても良いお天気、遊覧船からの洞爺湖の碧が望めました。
正面に温泉街の背後は有珠山、左の突起が昭和新山です。
<小樽の人情、名古屋人気質>
洞爺湖の遊覧船を下船して、
お昼到着を目指して洞爺湖から小樽へ向かいます。
本日もハード・ドライブ、これも120km近い移動距離です。
しかも、高速道路を使うことなく下道で、
それでも所要2時間チョイで到着します。
さすがは信号が少なく、直線・整備された道路は北海道。
いえいえ、「鍛え抜かれた」我が運転技術です??
お昼過ぎに到着した小樽の町。
観光客で賑わう名所での「あるある」は、駐車場は常にどこも満車。
それでも、一か八か、
とある細長いコインパーキングへ頭を突っ込んだのですが、
奥の奥まで見事に満車でした。
・・・さあ、如何したモノか、参りました。
仕方なくバックでゆっくり狭い駐車場を出ていると、
出口で一人のご高齢な婦人からお声がけを頂きます。
「良かったら、ウチの駐車場を使って下さい。
今日は仕事もお休みで、これから出かけますので。」
パーキングのお隣は店舗でしょうか?
ご婦人はそのオーナーさんの様子です。
「ありがとうございます、助かります。
あの、これ、少ないですが駐車代として・・・」
と野口英世を差し出すのですが、
「いえ、そんなつもりでは無いので・・・」
と、ご婦人は頑なに受け取りを拒まれます。
無理強いをして、お気を害されては申し訳なく、
まずはありがたくお心だけを頂きます。
丁寧にお礼を申し述べて。
小樽の港町を半日かけて、ゆっくりと探索。
・・・ここが、家内のこの旅での本命です。
ステンドグラスにオルゴール、
赤煉瓦の運河と前近代の建築物群。
その昔、北海道ではお米が作れず、
遙々と東北地方から船で搬入したそうです。
・・・いまでは米所の北海道ですがね。
そのため穀物商が小樽の町では盛んになり、
当時の系列銀行が軒並みに支店を開店、
その名残が古い前近代的な建物と。
良いお味を出しています、北の古い港町は小樽。
本日、渓流釣りに比べると、
距離にしてはさほどに歩いていないのですが。
なにせ、すごい人・ヒト・ひと・・・
慣れていないのか、とても疲れました。
さあ、今日の宿泊地は札幌へ向かいますか!
・・・帰りにご婦人の店舗の郵便ポストへ、
黙ってこっそり、お礼の言葉と茶封筒に入れた野口英世を投函して。
<富良野はファーム富田>
最終日は札幌から富良野へ。
これもまた約150kmの道のりです。
滝川まで道央道を走り、そこから空知川沿いにR38を。
あえて・・・
大手の旅行代理店様のお名前は申し上げません。
そのモデル・コースでは一旦、
旭山動物園(チケット代は込み)を見てから美瑛の青い池、
富良野はファーム富田まで、その後に新千歳空港へ。
絶対に・・・
そりゃ、無茶でしょ、あんた。
ファーム富田はその昔、北海道へ入植された福井県出身の方。
近辺は香料としてラベンダー栽培が盛んになったのですが、
化学が進歩して一時期は衰退、一件だけ残られました。
・・・何事も、諦めずに、続けるべきですね。
夏のこの時期はラベンダーは盛りの後。
代わりに色とりどりの花が咲き誇っていました。
相も変わらず・・・
ここでも家内はショッピングです。
二人して、ラベンダーのソフト・クリームを頂きます。
<空知川>
申し訳ありません、
今回の旅、目的柄・同伴者柄から河川の写真は一枚も無く。
ただ、本日の空知川は下から上まで、その変化を拝見できました。
北の大河 石狩川へ注ぐ支流。
富良野までは本日、茶色に濁った、のっぺりとした流れでした。
どうでしょう・・・
木曽三川は長良川、その岐阜市以南の流れを少し細くしたような?
しかし富良野から上流はとても良い感じ。
落差は余りなく蛇行が中心、馬瀬川は大原近辺でしょうか?
途中、ウエーダーを履いたご同輩も。
攻めるなら、ここらかな~?
・・・でも、ヒグマが怖いッス。
<最後の最後まで・・・>
ファーム富田を後にして、さあ、岐路は新千歳の空港へ。
またしても、その距離は概ね150km。
借り物はレンタカー、これを返納して搭乗時刻に間に合うよう。
19:30の飛行機に余裕を持たせて、14:30に富良野を出立します。
空知川沿い、金山トンネルを抜けて占冠へ。
ここから道東道で夕張を抜けるのですが、
あろうことか、高速道路が事故渋滞!
占冠から乗ってすぐ、トンネル内はノロノロの、まま停止。
時間ばかりが過ぎ去ります・・・
カーナビのレンタカー屋さん到着予想が17:30、
この時間が飛行機搭乗の限界です。
しかし、家内なのか・小生なのか、誠に悪運が強い!
予想到着17:33を示した辺りから、車が流れ出します。
もう、ここから先は、カーナビの到着予想時刻との競争!
毎度の如く、名古屋者の下品・アコギな走りっぷり全開!
17:31、17:39、17:42・・・表示が変化!
で、どうにか、
レンタカー屋さんには17:20に到着、さすが!
でも・・・お話は続きます。
飛行機の搭乗手続きまでは順調でしたが、
今度は乗る間際になって空港の地上員、
かわいいおねえさんのアナウンスが、
「本日、台風10号の影響で名古屋行きは離陸後に、
中部空港の状態によっては、ここ新千歳まで引き返す可能性が・・・」
頼むに~、おみゃ~さん!(名古屋弁)
車の運転は小生の努力?で危機回避できましたが、
こと、この飛行機の運航・気象状況に至っては・・・
仮に引き返された日にゃ、翌日は台風で「絶対に」飛行不可。
以上を持って小生のお楽しみ、お盆休みは「おじゃん」です。
え~い、ままよ、なすがなせ、トロくせ~!
新千歳を離陸した飛行機は一時間半後、
中部空港の上空で30分の旋回空中待機です。
風向き・風量、その機を見計らって、いざ、着陸強行突入!
こりゃ、揺れる、揺れる、客室後方から悲鳴が。
でも、家内は隣でお眠り・・・やっぱ、太いな~。
・・・うらやましい限り、でも、何よりです。
北海道に引き返すことも無く、予定よりかなり遅め、
午前様にて、自宅に無事、帰り着きました。。。
次回は絶対に、
家内が何を申されようが、竿を持参ですね、北海道!!