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2020年1月26日日曜日

備えあれば




渓流釣りがシーズンOFFの冬の時期、週末は時間が許せば散歩に出かけます。


どうでしょう、距離にしたら数km、時間にすると一時間半くらい。
少しだけ速足で、
機会があれば午前一回と午後一回で日に二回ほど。


本当は毎日歩いた方が健康的にも精神的にも良いのでしょうが、
しがない宮仕えの身の上は早朝出立の宵闇帰参で難しく、
可能な限りで週末だけは欠かさずに励みます。


何本か決めている近所の散歩コース。
いずれも折り返し地点は決まってコンビニです。

北へ向かうコースは大縣神社の手前、セブンイレブンまで。
名経大の西側から薬師川沿いに。

南へ向かうコースは大山川沿い、
廃線のピーチライナー、東名高速を潜って、
カインズ・ホーム南のローソンが。

西へ向かうは・・・
パークアリーナ小牧前のファミマです。

この西コース、少し距離はあるのですが、
いついっても、コンビニの店員さんはタイプなお嬢さんで、
缶コーヒーを買って、オジサンはニンマリ!


今日のコースは東向き、尾張広域緑道から大山川へ、
これを上流に向けて遊歩道を歩きます。


この冬は暖冬で雪がまだ降らない尾張北部。

毎年2~3回は降るのですが、1~2日で溶けてしまう程度。
奥美濃、飛騨、木曽でお暮しの方に比べれば、
大したことではありません。

それでも、チラリすら無いこの冬・・・
珍しいです。


とは言え、半袖半ズボンで過ごせる温度でもなく、
そこそこの冷え込みは、冬と言えば冬。

個人的には毎年より、これくらいの寒さの方が・・・

散歩がてらに立ち止まり、スマホで撮影する冬景色。
大寒を過ぎたあたりですが、何となく、次の季節の足音が聞こえます。


名古屋の街中で育った小生。
この尾張北部に越してきた当初は、
夏は涼しく、冬は一層に涼しく(寒く)て、
四季折々の変化が楽しめ、アウトドア志向には良い環境でした。

それは、今も、変わらず。


大きなお魚を模した郵便ポスト。
さしずめ、ブラック・バスでしょうか?


この家の主の趣味が判ります。

小池・ため池も多いこの近辺。
冬のBバス釣りは難しいかもしれませんが、
いつかは管釣り用のルアーでも振ってみましょうか?




シーズン中は人里離れた寂しい山の中、大岩・小岩が転がるその河原、
釣っては歩き、登っては釣っての繰り返しです。

おおよそは一人で行うオジサンの冒険。

登山ほど厳しくはないですが、
何かあったとき、また、ならないためにも、
日ごろから、こんな体力つくりは欠かせませんね。

















2020年1月11日土曜日

0.3か、それとも、0.4か・・・




まだ渓流釣りの解禁には間がありますが、
釣具屋さんへ久しぶり、先週末は消耗品の買い出しに。



一昨年まで常用していたフロロ糸は東レの釣聖なんですが、
ここ最近は売り場から見かけなくなりました。
釣具屋さんから廃番と聞かされて。

それからは同じくらいのお値段、ラインシステムの渓流FCを。

しかし、本日はお好みの太さは0.3号が品切れの様子です。
陳列棚の左右となり、0.25号と0.4号はあるのですが、
何となく、この陳列在庫も2~3個と少なそうです。



”さあ、どうする?
  解禁まで時間もあるし、また来るか。
  でも、次回来た時に0.3号が在るとも限らないし・・・”

”フロロに拘らず、ナイロンでも。
 しかし、どうせなら、使い慣れたいつもの方が・・・”

小生、しばし棚の前で悩んだ挙句、
0.3号を諦め、0.4号を手に取りました。


陳列在庫を見て思ったのですが、
趣味・娯楽としての釣りの人気、昨今は如何なものなのでしょう?

恐らく大手の釣り具メーカーは、その辺りのマーケティングを行い、
購買・生産・販売の調整を行っているハズです。
ネットで検索すれば答えは出るような。

小生の実感として・・・
身の回りで釣りをするのはノンタンさんだけ。
渓流釣りに限らず、釣り全般に広げても、
職場、友人でヒットする人数はとても絞られています。


現場は渓流で出会うご同輩は、少子高齢化が背景?
自分と同年代、もしくはお年上の方々がメイン。

若い方も、ままお見えですが、少ない上にルアーが主流かな?


釣りという分類の中で渓流釣りという中分類、
そのまた小分類としてのエサ釣り(他はルアー釣り、テンカラなど)、
そこで専用で使われる0.3号の細糸の需要となれば・・・

大手化成メーカーの商品廃番も、何となく、うなずけます。


そういえば、この釣具屋さんの渓流釣りコーナー、
針や糸の売り場は変わりませんが、
シーズン開幕直前なのに、渓流釣竿は移動して手狭に。


趣味としての渓流釣り。

「釣らなければ」に固執すると窮屈ですが、
日がなのんびり、
自然に囲まれ風に吹かれ、仕掛けと時間を清流で流す。

それくらいの気分なら、良いンじゃないの?
・・・若干、自戒の念を込めて。


今朝は朝一番で近所の眼医者へ。

近眼に老眼、加えて緑内障の気が出だしたお年頃、
2か月に一回の訪問は、眼圧測定と視力検査です。

少子高齢化が背景??
お歳を召した看護師さんが多いこちらの眼科、
運良くも?今日のご担当は白衣の似合う、
スラ~っとした若い看護師さんです。

「裸眼の視力を見ますから、Cの字の開いている方向を言ってくださいね。」

「は~い。上です、右です・・・」

看護師さんが気になりながらも、強面の小生は笑顔で懸命に答え、
それでも、上から3つ4つで沈黙です。

0.3か?0.4か?
いや、オオモノ狙いは0.6くらい、ほんとは欲しいですね。



<渓流写真は初夏 庄川支流 寺河戸川と六厩川から>








2020年1月4日土曜日

新春初釣り~気田川ニジマス釣行




「お、来られましたか・・・」


年末に様子見で訪れた遠州浜松の気田川。
早速にも年明けの2日、釣り道具を携えての再来です。

お目当ては大きなニジマスさん。

余り早朝から竿を出しても、寒くてお魚のやる気が出ないのでは?
いえ、正直に申しまして、それは当方の勝手な言い訳。
お魚だけでなく釣り人だって寒いのです・・・

そんなこともあり、朝10時少し前に春野の種鮎屋さんに到着です。



<種鮎屋さんの店先で>

主は先週末に訪れた小生を覚えておられました。

「で~、今日はどこでされますか?」

「はい、教えて頂いた杉川の合流点を考えてます。」

「ほ~ですか。
 まず杉川に行く前に、そこの橋の向こう側でのう、
 流れが岩壁にぶつかってマスが溜まるところで・・・

 今朝も放流したんで、きっと良いですに。
 今日はお客も少のうて。」


先週の現場確認でもその場所、記憶があります。

それに管釣りでも経験がるのですが、放流直後はネライ時。
お勧め通り、まずはそこで竿を出してみましょうか・・・

「昨日もお客さんが、釣れた魚を持ってきてのう。」

主は店先の大きな水槽に小生を案内します。
暗い水槽の中、水面に青空が映り込み、最初はどこに魚がいるのか分からず。

「ほれ、ここ、ここ。」

と主が指差した先に、どうでしょう、
優に50cmを超える黒い巨体が底に!

「まあ、糸を切られないよう、がんばって下され。」

・・・ありがとうございます。



<先行者に入れさせて頂き>

種鮎屋さんから直ぐの橋、その袂から広大な河原に降りて、
ハスラーで橋の向こう岸近くまで。


湾曲して流れる気田川ですが、意外と流れは単調で瀬が主体です。
その瀬も川底は岩ではなく、拳くらいの石や小石・砂が多く。
しかも水量の少ない今の時期、ポイントは限られます。

唯一といって良いくらい、この流れが岩壁にぶつかるポイント、
小生の拙い経験からも、確かにマスの類が溜まりそうです。

そして・・・
ご同輩の皆様も見立ては同じ、既に2名の先行者が。
どうもお二人はお仲間・お知り合いの様子です。


ご挨拶並びに、この下流に入るご了解を賜ります。

暫くすると・・・


お二人の若い方の方が掛けられました。

「来た、来た~!」と大声で。

もう一人のご年配の方が、彼にやり取りを指示されます。

「魚の行く方向へ走れ!」とお声がけを。

と!
お魚は下流の方、すなわち小生の方向に向かってきます。

水中に見える大きな魚体、掛けたご本人は大立ち回り!
小生も急いで仕掛けを上げて、一旦は河原に上がって全速回避です。


お魚も疲れてきたのでしょう、釣り人も足を止め「寄せ」の段階です。
ご年配のお連れも支援体制を。

・・・小生の目の前での出来事、こりゃ、勉強になります。


足元に横たわるニジマスさん・・・
どうかな?50~60cmくらい??

もうこうなると、たも網の出番は無くて、ズルズルと直に陸揚げです。


「いや、どうも、お邪魔をしました。彼もまだ若くって・・・」
とお連れのご年配者がお声を小生に。

「いや~、良いものを見せて頂きました。」は小生。

が・ぜ・ん、やる気が出てきます、ハイ!


<しかし、世の中は甘くなく>

この後もこのポイントで粘るのですが、
残念、小生にはウンともスンとも無く・・・

お二方とは若干でポイントが違い、
岩壁に当たった流れが流速を増して駆け下る場所は小生。
・・・仕掛けを一か所に留め置くことが叶わず。

お二人のポイントは岩壁直下、うまく反転流を捕まえているのか、
仕掛けが移動することが無い様子です。

水流の割には大き目な錘、竿先のメタル・トップと太糸が相まって、
錘がコツコツと川底を転がる感触が伝わり、まま仕掛けが止まります。

”仕掛けをポイントに「置く」は無理だけど、
  極力、流れないよう、耐えてはいるンだがな・・・”


粘ること・耐えること、それから小一時間・・・

山影で日陰はこのポイント、ホント、寒いンです。
お歳もお歳な小生、ここ最近はそのインターバルも短くて、
「生理現象」がガマンできず、広大な河原はハスラーの陰に隠れて。


好ポイントなのですが、如何せん、場所替えです。



<杉川出会いは誰も居らず>

種鮎屋さんに教えられた次のポイントは、杉川と気田川の合流点。
でも・・・
ご同輩はどなたもお見えになりません。


めたら・やったら竿を出しても、釣れるモノではなく。
ただ、このポイント、砂地には無数の足跡が。

放流をされた漁協の関係者のもの?
はたまた、ご同輩各位のモノ??

いずれにしても、可能性はあります。


しばらく、ここで、がんばることに。


風はありますが、本日も晴天。
背中に受ける日差しに温もりを感じます。

少しエグれた川底の懐。
合流点で形成される、流れのユルい止水域。
落ち込み後の反転流・・・

それらしいポイントを、これまた重めの錘で川底をコリコリ。
しかしここも小一時間、粘るも残念、アタリは無くて。

無念無念で再度のポイント替えは、
日差しで暖まった体、再度で日陰は岩壁のポイントへ。


<入れ替わりの立ち替わり、厳し~>


ポイントの手前には軽ワゴンが停まっています。
仕方なく、その100mほど上流のポイントで。

と、軽ワゴンが立ち去りました!

すわ、チャンス到来!
10m竿を担いでエイコラ、岩壁に駆け寄るのですが・・・

人の足より車の速さ。
それすなわち、文明の利器。

あと20mほど、ってところで、
河原で砂塵を巻き上げ、全速にて車で乗り付ける、
誠に目ざといご同輩、彼に先を越されました。

渋々、また上流のザラ瀬へ引き返し・・・


暫くすると、岩壁のポイントから大きな歓声が。
また、釣れたンでしょうね~。


冬の遠州 気田川はニジマス釣り。
掛ければオオモノ、間違いなし!

して、その極意とは・・・
「ポイントとガマンが命」なご様子です。




<データ>
1月02日 気田川 
エサ    :イクラ、マグロの切り身
竿     :10m SG ロング
仕掛    :針 吉村8.5号
       錘 4B、3B+2B
       水中糸 0.7号 9m トオシ
釣果    :ピクリもないボ~ズ
気温    :10~14℃
       遠州は暖かく  
天候    :晴 風あり
表層水温  :7℃












2020年1月1日水曜日

大晦日の燻製つくり




年末は大掃除や年賀状書き、そして友人との忘年会、
忙しく、また、楽しく・賑やかに過ごしますが、
ほんの少しだけ、我に返って静かにしたく。

そんなこの時期は決まって「燻製つくり」です。
作業をしながら、火の番をしながら、
ぼんやり、行く年を思い、来る年に抱負を。




昨シーズンは残念ながら尺モノはゼロでしたが、
今シーズンは山の神様に感謝、2匹の尺超えを頂きました。

解凍後に調理バットへ並べられたその2匹、ニジマスさんにアマゴさん。
小ぶりの一匹はイワナさん、さしずめ、戦艦2隻と巡洋艦1隻。

所有する小さめはコールマンの燻製缶は、
尺モノを掛けることが叶わず、戦艦2隻は三枚おろしに。


しかし、ニジマスさんとアマゴさんの身はボロボロ。
我ながら下手クソな三枚おろし、これではお魚も浮かばれませんね。。。

でも、
思えば数年前、こんな不器用な調理の腕前は小生ですが、
それでも東欧での単身赴任、何とか生き延びてきました。


・・・今年も似たような逆境は数々あったけど、
不器用なりの身のこなし、持ち前は気の切り替えで、
ど~にか、無事に乗り越えてきたな。
来年もまた、のらり・くらり、ぼちぼちと行きますか・・・


・・・しかし、本当に包丁さばきがダメだな。
こいつは一つ、訓練というか、場数を踏むしかないな。
来年は新たに料理に挑戦するか。
生き延びる、ためではなく、食べてもらう、ために・・・



香りづけ・隠し味の香草ウオッカ。
一か月寝かしたこともあり、良い頃合いに仕上がっています。


これをバットのお魚に注いで、冷蔵庫で待つこと半日、
お魚にじっくりと染み込ませます。



・・・そうなんだよな。
みんながみんな、自己主張をしちゃったら、
まとまる話も、まとまらないンだよ。

来年はこの「隠し味」じゃないけれど、少し控えめ、
されど影響力はしっかり、打つは手前に桂馬の如く、
そんな路線で行ってみるか・・・



お塩とお砂糖でソミュール液を作ります。


香草ウオッカを半日漬けたら、今度はソミュール液を半日漬け。
その後は塩抜き、糸を引くくらいの流水で2時間ほどの放置プレー。
一旦、濃い塩水に漬け、次いで折角の塩を抜くのです。



・・・この塩抜き、一見するとムダにも思えるけど、
不思議なことに、これで良い塩加減になるんだよな。

いや、ひょっとすると、人生もそうかもしれないぞ。
少しくらい寄り道しても、良いンじゃないの?
そう、三歩進んで二歩退がる、かな・・・



それから、キッチンペーパーで水気をよく切って。


カゴでお外に吊るして一夜干しです。



毎回は火力に七輪を使う小生ですが、
正直、ここ2~3回ほど、うまく煙が制御できませんでした。
色づきが今一つで、香ばしさも欠けた感じで。
何が、一体、悪いのか?

今回は初心に戻るつもりで、カセット・コンロにて。


燻製づくりの一番最初ではカセット・コンロでトライしたのですが、
燻製缶の大きさがコンロに合っていなくてゴトクを溶解破損・・・

お魚の燻製(くんせい)造り~その3

危機一髪の事故回避でしたが家内からは大目玉を。
でも、甘え上手な小生は家内におねだり、
新品のコンロを買ってもらって♡。

いえ、
中年夫婦にそんな技が通用するハズもなく、
何のことはなし、家内も食卓での鍋料理に使うので。


でも、
再度、これを壊したら、
絶対、殺されます。。。


・・・くわばら、くわばら。
失敗とか経験から習うべきことって、この歳でもあるよな~。
来年も粗忽者は再びの失敗を重ねないよう・・・


過熱しないよう、燻製缶とボンベ室に隙間を開けて設置します。
これで熱気が上へ逃げるのでは?


さあ、お魚を燻製缶に並べて、いざ、点火!



目指す温度は80~90℃、ヨ~ソロ~!


15分ほどで煙が出てきました。
火力を一定に、今回は極力、状況に変化を与えないように。

すると・・・
今回は煙の出が、とてもよろしいようです。



そして、チップを何回か入れ替えて、待つこと二時間。

よっしゃ、良い色づき!
この出来具合!これよ、これこれ!


・・・物事に変化を付けることやチャレンジは大切だけれど、
やっぱ、茶畑に迷い込んだり、ハデに釣り糸がもつれたら、
一度、初心に戻り、リセットすべきだな、こりゃ・・・


大晦日は箱庭で、ぶつぶつと独り言を言いながら、
そこに哲学?悟り?を開く、燻製づくりの小生。

オレって、変かな~??

本年もよろしくお願い申し上げます。