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2020年1月4日土曜日

新春初釣り~気田川ニジマス釣行




「お、来られましたか・・・」


年末に様子見で訪れた遠州浜松の気田川。
早速にも年明けの2日、釣り道具を携えての再来です。

お目当ては大きなニジマスさん。

余り早朝から竿を出しても、寒くてお魚のやる気が出ないのでは?
いえ、正直に申しまして、それは当方の勝手な言い訳。
お魚だけでなく釣り人だって寒いのです・・・

そんなこともあり、朝10時少し前に春野の種鮎屋さんに到着です。



<種鮎屋さんの店先で>

主は先週末に訪れた小生を覚えておられました。

「で~、今日はどこでされますか?」

「はい、教えて頂いた杉川の合流点を考えてます。」

「ほ~ですか。
 まず杉川に行く前に、そこの橋の向こう側でのう、
 流れが岩壁にぶつかってマスが溜まるところで・・・

 今朝も放流したんで、きっと良いですに。
 今日はお客も少のうて。」


先週の現場確認でもその場所、記憶があります。

それに管釣りでも経験がるのですが、放流直後はネライ時。
お勧め通り、まずはそこで竿を出してみましょうか・・・

「昨日もお客さんが、釣れた魚を持ってきてのう。」

主は店先の大きな水槽に小生を案内します。
暗い水槽の中、水面に青空が映り込み、最初はどこに魚がいるのか分からず。

「ほれ、ここ、ここ。」

と主が指差した先に、どうでしょう、
優に50cmを超える黒い巨体が底に!

「まあ、糸を切られないよう、がんばって下され。」

・・・ありがとうございます。



<先行者に入れさせて頂き>

種鮎屋さんから直ぐの橋、その袂から広大な河原に降りて、
ハスラーで橋の向こう岸近くまで。


湾曲して流れる気田川ですが、意外と流れは単調で瀬が主体です。
その瀬も川底は岩ではなく、拳くらいの石や小石・砂が多く。
しかも水量の少ない今の時期、ポイントは限られます。

唯一といって良いくらい、この流れが岩壁にぶつかるポイント、
小生の拙い経験からも、確かにマスの類が溜まりそうです。

そして・・・
ご同輩の皆様も見立ては同じ、既に2名の先行者が。
どうもお二人はお仲間・お知り合いの様子です。


ご挨拶並びに、この下流に入るご了解を賜ります。

暫くすると・・・


お二人の若い方の方が掛けられました。

「来た、来た~!」と大声で。

もう一人のご年配の方が、彼にやり取りを指示されます。

「魚の行く方向へ走れ!」とお声がけを。

と!
お魚は下流の方、すなわち小生の方向に向かってきます。

水中に見える大きな魚体、掛けたご本人は大立ち回り!
小生も急いで仕掛けを上げて、一旦は河原に上がって全速回避です。


お魚も疲れてきたのでしょう、釣り人も足を止め「寄せ」の段階です。
ご年配のお連れも支援体制を。

・・・小生の目の前での出来事、こりゃ、勉強になります。


足元に横たわるニジマスさん・・・
どうかな?50~60cmくらい??

もうこうなると、たも網の出番は無くて、ズルズルと直に陸揚げです。


「いや、どうも、お邪魔をしました。彼もまだ若くって・・・」
とお連れのご年配者がお声を小生に。

「いや~、良いものを見せて頂きました。」は小生。

が・ぜ・ん、やる気が出てきます、ハイ!


<しかし、世の中は甘くなく>

この後もこのポイントで粘るのですが、
残念、小生にはウンともスンとも無く・・・

お二方とは若干でポイントが違い、
岩壁に当たった流れが流速を増して駆け下る場所は小生。
・・・仕掛けを一か所に留め置くことが叶わず。

お二人のポイントは岩壁直下、うまく反転流を捕まえているのか、
仕掛けが移動することが無い様子です。

水流の割には大き目な錘、竿先のメタル・トップと太糸が相まって、
錘がコツコツと川底を転がる感触が伝わり、まま仕掛けが止まります。

”仕掛けをポイントに「置く」は無理だけど、
  極力、流れないよう、耐えてはいるンだがな・・・”


粘ること・耐えること、それから小一時間・・・

山影で日陰はこのポイント、ホント、寒いンです。
お歳もお歳な小生、ここ最近はそのインターバルも短くて、
「生理現象」がガマンできず、広大な河原はハスラーの陰に隠れて。


好ポイントなのですが、如何せん、場所替えです。



<杉川出会いは誰も居らず>

種鮎屋さんに教えられた次のポイントは、杉川と気田川の合流点。
でも・・・
ご同輩はどなたもお見えになりません。


めたら・やったら竿を出しても、釣れるモノではなく。
ただ、このポイント、砂地には無数の足跡が。

放流をされた漁協の関係者のもの?
はたまた、ご同輩各位のモノ??

いずれにしても、可能性はあります。


しばらく、ここで、がんばることに。


風はありますが、本日も晴天。
背中に受ける日差しに温もりを感じます。

少しエグれた川底の懐。
合流点で形成される、流れのユルい止水域。
落ち込み後の反転流・・・

それらしいポイントを、これまた重めの錘で川底をコリコリ。
しかしここも小一時間、粘るも残念、アタリは無くて。

無念無念で再度のポイント替えは、
日差しで暖まった体、再度で日陰は岩壁のポイントへ。


<入れ替わりの立ち替わり、厳し~>


ポイントの手前には軽ワゴンが停まっています。
仕方なく、その100mほど上流のポイントで。

と、軽ワゴンが立ち去りました!

すわ、チャンス到来!
10m竿を担いでエイコラ、岩壁に駆け寄るのですが・・・

人の足より車の速さ。
それすなわち、文明の利器。

あと20mほど、ってところで、
河原で砂塵を巻き上げ、全速にて車で乗り付ける、
誠に目ざといご同輩、彼に先を越されました。

渋々、また上流のザラ瀬へ引き返し・・・


暫くすると、岩壁のポイントから大きな歓声が。
また、釣れたンでしょうね~。


冬の遠州 気田川はニジマス釣り。
掛ければオオモノ、間違いなし!

して、その極意とは・・・
「ポイントとガマンが命」なご様子です。




<データ>
1月02日 気田川 
エサ    :イクラ、マグロの切り身
竿     :10m SG ロング
仕掛    :針 吉村8.5号
       錘 4B、3B+2B
       水中糸 0.7号 9m トオシ
釣果    :ピクリもないボ~ズ
気温    :10~14℃
       遠州は暖かく  
天候    :晴 風あり
表層水温  :7℃