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2020年3月22日日曜日

彼岸の郡上 吉田川・奥長尾川釣行




「え?意外と冷たいな」



春分の日の翌日、昨日は郡上 吉田川まで渓流釣りに。



<ジンクスのボーダーライン>

ここ数日での下界の暖かさ。
きっと山も水が温み・・・と思いきや、
川虫を採るがために手を入れたときの印象です。

水温を測ってみると7℃。

この7℃の水温、
小生的には境界線なんです、お魚が釣れる・釣れない、の。
まだ山は春に入ったばかりなんですね・・・


吉田川沿いはせせらぎ街道、
明宝 三原橋の手前を折れ、堰堤上の河原で川虫を採り。


朝の寒さを嫌っての開始時刻は10:00。
まずの行先は奥長尾川の合流点、そこから先はお時間との兼ね合いとします。

ここに来る途中の車窓から見た吉田川は、
明宝の道の駅はその手前の橋の上から、
それからいつもの高橋と、
既にたくさんのご同輩のお姿が。

皆さまも、下界での春の陽気に誘われて、でしょうが、
果たして、明宝 吉田川の本筋は水温を見る限り、
ちょっと、厳しいンじゃないでしょうか?



<日差しいっぱいの明るい渓流>

この時期の渓流は、
落葉した木々の間から差し込む日差しのため、
とても明るく岩から・水面からの照り返しが眩しいです。

お魚が釣れる・釣れない、は別として、
他の季節では味わえない明るさ、眩しさが魅力です。


その明るい山底の谷間を、流れに逆らってさかのぼり、
ここぞは、と思われるポイントに竿を出します。


トロ場での波静かな水域。
今日も晴天、青空が川面に映えます。

そんなトロ場も端の端、浅場は流れがない岩の間、
小さなメダカ程度の大きさは小魚が。
見上げると気づく羽虫の大群も。

そこは下界と同じく、山の中も季節は少しずつ進んでいます。



<釣れないときは撮影紀行!>

この区間、瀬あり、淵あり、トロ場あり。
必ず川の左右はどちらかに河原があって、誠に遡行しやすいポイントです。

昨夜は少しお湿り程度、雨が降った様子です。
その少しだけ湿った河原は砂地、シカのそれに紛れてご同輩の足跡も。
朝一番に進まれたのでしょう・・・如何ばかりの釣果であったのか?

小生はすこぶる順調!?
ここまで、お魚の写真が無いことがその証拠、
ピクリもない釣果です(忍)。



ははは・・・
明るい河原、シャッター速度に躊躇する必要も無く、
素敵な渓流風景のコマ数だけ、順調に順調に伸びています。





<奥長尾川の出会いにて>

途中で昼食をとりながらの、ゆっくりな遡行、
それでも12:00を少し超えたころ、奥長尾川の合流点に。

判り難いですが、光量基準でハッキリ、
左から入る薄暗く細い流れが奥長尾川で、
右のハレーションしまくりが吉田川の本筋。


さて、どうしたものか・・・

お時間はまだあります。
このまま吉田本筋を攻めるか?
はたまた、宗旨替えして奥長尾を登るか?

決めかねていると・・・
本日の退渓路と考えていた奥長尾の斜面から、お一人のご同輩が降りてこられ。

先方も当方に気づかれた様子、その距離、およそ30m。

最初はゼスチャーでのやり取りでしたが、思うように通用せず。
ええい、きっと同じ日本人、
新コロナなぞ、なんのその、直接に言葉を交わすとしましょう。



「こんにちは、どちらへ行かれますか?」
小生より一回りほどご年配でしょうか、お話を伺うと・・・

本日は午前中、白鳥方面でご釣行。
3匹の釣果を得てその後、はるばる寒水の細道を越え、
この吉田川まで転戦されてきたとのこと。


装備を拝見すると中継の長竿、
ご希望は吉田川の本流をやりたいとのことです。

やっぱり会って会話すべきですね、決まりました。

「どうぞ、自分は奥長尾を登りますよ。」


ご同輩の後ろ姿をカメラに収めた後は、
糸を短くしてチョウチン戦仕様に、
いざ、奥長尾川へ進路を。


<寒い寒い、日陰の小渓流>

南北に流れる吉田川に対して、奥長尾川は東西に流れています。
正午を少し回った時間ですが、川はとっぷり日陰の中・・・

吉田川の明るい雰囲気とは一変、薄暗い細い谷間の底、
大岩・小岩を乗り越えて川を上ります。

露出の少ない・日の当たらない風景、
シャッター速度の低下、ピンボケが心配、
撮影は息を殺して慎重に・・・


せり出す木々に小枝が曲者。
粗忽者は上に下に注意を払いますが、
それでも穂先、釣り糸がままそれらに接触。

誠に難儀な行軍です・・・


ご諸兄方々のブログのお写真、
そこでのお魚が釣れるポイントを思い出し、
斯様な落ち込みを一つずつ、一つずつ・・・


しかし、にわか仕込みのお作法では、なかなか結果に結びつきませんね。
粘ること一時間ほど・・・段々と体が冷えてきました。


釣果は残念ですが、今回はこれまで。
負け惜しみは今週末も、
変化のある渓想、それをのんびり楽しめた、と言うことで(忍)。


谷から上がると、やっぱり青空。
抜けるような空、茶緑が主体の山々を背景に、
田畑の脇はよそ様の庭先で、綺麗な木花が咲き誇っています。

やっぱり・・・季節は春ですね。





<データ>
3月21日 吉田川、奥長尾川 
エサ    :川虫
竿     :竿 5.3m  天平 
仕掛    :針 吉村5号 
       錘 1号
       水中糸 0.3号 4.5mのみ
       奥長尾川では2mに
釣果    :ボ~ズ 
気温    :8~14℃
天候    :晴れ、午後から風
表層水温  :7℃