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2020年4月5日日曜日

花曇りの長良川上流釣行




「いや~、流し方が上手くなくって、2匹の釣果のみですよ。」


<春の奥美濃はまだ寒く>

郡上奥美濃は白鳥を越え、もう少しで道の駅はあゆパーク、
その手前に長良川が大きく屈曲するポイントがあります。

R156を八幡方面から向かうと気づかないかもしれませんが、
反対車線は長良川上流・石徹白川釣行の帰路、
いつも気になっていました。

今週末はその初めてのポイントと心に決めて、
白山長滝駅前の橋を渡った石碑の横にハスラーを停めて。


時刻は10:00。
橋の上からの眺めは、ポツン・ポツンとご同輩のお姿が。

低く立ち込めた雲間から、まま日差しが届きますが、奥美濃はまだ寒く。
また予報では午後より小雨が降るとのこと。

防寒の意味も込め、カッパを着込んでの出陣です。


本日の長良川は先週の雨のせいでしょう、若干で高水は良い状態です。

横を流れる分流で川虫取り。
水中に沈んだ岩をひっくり返して採取するのですが、
高水の本日、その岩が昨日今日での水没では、良い虫は付いていません。
周囲のミズゴケの有無を見ながら、これは、と思われる岩のみを対象に。


<本日、最初の戦法は>

その最中、下流からお一人、ご同輩が釣り上がって来られました。

お歳の頃は小生より少しご年配でしょうか、
小寒い本日ですが袖をまくってのエサ釣りです。
う~ん、お元気ですね。

川虫を採られるタイミング、そこで近づいてお声がけを。
本日はこれまでの釣果をお尋ねしたところ、ご返答が上述でした。


・・・品行方正、真実一路、決して「手クセ」は悪くない小生ですが、
お仕事柄でしょう、「目クセ」は悪くて(刑事じゃないですよ)・・・

チラリと装備を拝見すると竿は7mくらい。
ウエーダーは小生と同じくシマノのナイロン製胴長。
お腰に付けたキビ団子ではないですが、
水とお魚で膨らんだダイワ製の友バックが羨ましい限りです。


「差し支えなければ、下流に入ってもいいでしょうか?」

・・・当方、竿は長尺の10m。
沖への立ち込みが難しいウエーダーは条件が一緒です。
上流とは言え川幅のある長良川、川中央にも良さげなポイントが。
されば、旧海軍のお家芸、アウト・レンジ戦法で後塵を浚いましょう。

目論見は決まりました・・・しかし、我ながら、イヤらしいな~。



<春一番の本流釣り>

屈曲ポイントは大きな淵を形成しています。
深場です、目印下を3mほどに調整。
久しぶりの本流竿、それをブ~ンと振り回し。

落ち込みの流れに沿って、最初は表層と同じ速度の目印でしたが、
徐々にその速度は低下、いい具合に川底の流れに乗りました。

お魚が居れば、これも乗るハズ。

しかし・・・
繰り返せど、繰り返せど、アタリなく。

水温はいい案配。
川に立ち込みナイロンから足に伝わる冷たさ、それはさほどでもなく。
遠くの川沿いには咲き始めた桜でしょう、良い景色です。


雲間から差し込む日差し、釣果なく困惑した小生の背中を温めます。

その後は大淵を諦め釣り上がり、川中央は瀬の弛みに的を絞ります。
しかしながら、それに続くは無い魚信。

・・・「2匹の釣果のみですよ」って?
またまた、いやだな~、ご謙遜を・・・


お昼時は昼食時。
都合2時間ほど粘ったのですが戦果なく、加えて風が強くなってきました。
目印が浮き上がり、川面で停止する有様。
そして竿がメチャ重く感じられ。

搭乗員・砲術担当の技能不足(=小生の腕前)、
それに自然条件の変化による機材の不利、
採用した戦法が上手く機能しません。



<次なる戦法は?>

技能不足は残念、直ぐには治りません。
まず急務は自然条件の風対策です。

これを防ぐには・・・もう、逃げるが勝ち!
場所を変えましょう。
本流を諦めて、風の届かぬ山の中、小渓流に。

さすればこの近辺、
候補は前谷川、鷲見川、そして切立川。

心はいつもチャレンジャーの小生。
私的にこの中で、今まで釣果が無かったのは・・・
切立川、決まりです!


5.3mは短竿の小継、それに持ち替えて。
例えると、これまた旧海軍のお家芸、接近戦は魚雷戦かな?

ただ正直、粗忽者の小生は木釣り・枝釣り、不得意なンです。
しかしまあ、何事も経験!先々に生きる訓練・練習と思って。


前回は切立の集落は直ぐ近く、上流で竿をだしましたが、
今回は趣向を変えてもっと下流から。

横を通る県道から、遥か下方の谷底を流れる切立川、
それでも長良川との合流点からは入渓し易く、
川沿いの堤防、畑を横目に上流へ。


本日、水量は多いのでしょうが、そこそこ渡河が可能な切立川です。
風は届きませんが、山肌の合間から覗くお空は雲の流れが速く。

入渓直ぐのポイントは見切りを早めに。
どんどん、奥へ奥へと進みます。

それでも、何本かの仕掛けが既に枝木の餌食と・・・




どうでしょう、
入渓ポイントから徒歩約30分、
よく登りました、これくらいから本腰を入れ。

至りに至った、この落ち込みポイント。


振り込んだ直後、来た!
僅かなアタリです!

直ぐにアワせたい気持ちを抑え、しばしのガマン。
も~、喰わせちゃいます。

十二分に頃合いを見測って、で、イカせて頂きヤス!


が、竿を上げるも、ナゼか、おノリにならずのスカ!

エサの川虫を確認しますが、少しだけチギれた状態。
気を取り直して、エサを付け替え、また振り込みを。

また、僅かな魚信!
アワせると・・・またスカ!

な・ん・で??
7号針は大きすぎる、よほどの小魚???


怪しい空模様でしたが、そうこうしているとポツポツ、小雨が降り出してきました。

途中、滑りやすそうな岩盤地帯、崩れた土斜面もありました。
本降りになられると厄介、それに、お時間もお時間です。

無念ですが、ここらで撤退か、と思った矢先!
アワせはスカの糸が、また頭上は樹木の枝に。

こりゃきっと、神さま・仏さまのお導きでしょう。

その証拠に・・・
着替えを済ませ、高鷲ICへ向かう道中、ザ~っと激しい通り雨が。


相も変わらずで、悪運だけは強し!?
されど、小生的にはまだ厳しい、奥美濃は郡上の釣行でした。



<データ>
4月4日 長良川、切立川 
エサ    :川虫、ミミズ
・長良川
竿     :10m SG ロング
仕掛    :針 吉村7号
       錘 2B号
       天井糸 0.6号 4.5m
       水中糸 0.3号 4.5m
・切立川
竿     :5.3m  天平 
仕掛    :針 吉村7号 
       錘 B1号
       水中糸 0.3号 4.5m
釣果    :ボ~ズ 
気温    :8~14℃
天候    :晴れ、午後から風
表層水温  :10℃