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2021年9月26日日曜日

今シーズン最終は木曽 西野川釣行



「やっぱり開田高原、流石に朝は冷えるな~」
 

車外温度は10℃での車中泊。
それでも窓に張った断熱シールドの為でしょう、車内はどうにか15℃を維持。

封筒型の寝袋にくるまって迎えた高原の秋の朝です。

寝る前にトレーナーを着込んで正解でした。
寒くて目が覚める、とまでは行かずも、起き出すのに気合を要する程度で。


こんな寒い朝は暖かいカップうどんがバッチリです。


<西野川 柳又の下流>

車中泊サイト(いつものトイレ)から西野川へ向かう途中、
静かな柳又の展望台から望む御岳山と西野川、
早朝の開田高原の全貌です。


朝日に照らされ雄大な御岳山は、既に上の方が秋色。

そして眼下の西野川。
まだ山陰にとっぷりと沈んだ柳又の集落と西野川。
この展望台には梅雨明けにも訪れましたが、季節が変われば趣も変わります。
この景色が見たくって、遥々とここまでやって来た、と言っても良いくらいです。


シーズン最終の週末。
きっと集落近辺の本筋は釣り人で込み合うでしょう。

クマ避けに大音量で「行進曲」を鳴らし(もち、集落を外れてからですよ)、
早朝の川沿いの林道をテクテクと南に、下流に向けて歩きます。


吊り橋の袂からの入渓。
最近は雨が多かった記憶なのですが、意外にも水が少ない西野川です。

このポイントは2年ぶり、幾度かの大雨で渓相が若干変化しています。

今年の夏も大雨が。
途中のR19でも数か所、片側交互通行を行っていました。
ヤブ漕ぎで苦労した入渓箇所も、木立が流され逆に苦労なく河原へ。


山影に隠れ寒々とした景色の中、幾度も仕掛けを振り込みます。


しかしながら、僅かにアタリはあるものの、御目文字まで叶わず・・・

吊り橋の近辺、その上流の淵で粘りますが、
結局、ここでの釣果は5寸程度のアマゴさんが2匹のみ。

朝の冷え込みが急で、かつ、厳しかったのでしょうか?
実績のあるポイント、そこでの空振り、これは、ヘコみます。。。


さて、どうしようか?
いつもなら、ここはワン・ポイント。
こちら岸は急峻な崖が通せんぼ、なンです。

車にトボトボと戻って大きく移動、なんですが、
本日の減水気味の西野川、渡河が出来そうな雰囲気です。
向こう岸に渡れれば、柳又に向け上流への遡行も出来るのでは?

川の流れは流体の法則、ベルヌーイの定理??
緩慢な流れは淵とその下流は急流の早瀬、その間に出来る浅め・緩めな流れ。

今日のそれ、慎重に駒さえ進めれば、何とかイケるンじゃ・・・
行っちゃいました、新規開拓は西野川の冒険釣行!?


<フライ教室のご一行様>

暫く川をさかのぼると・・・


あっちゃ~、残念、上流にご同輩の一団がお見えです。

お作法はフライ釣り。
でもこの方々、暫く様子を伺っていたのですが、
上流へ釣り上がって頂くも無く、おまけに釣果も無さそう(そりゃ、小生も)。

釣りと言うより、仕掛けの振り込み、その練習をしているような。

確かにお一人だけ、容姿は釣行スタイルですが、
竿も無く皆様に声がけをしているだけ・・・あれが先生かな?


いや、しかし、これは困ります。
釣り上がって頂けないと、後が控えていますので。

近づいて先生らしき方とご挨拶・当方先行の交渉を。
聞けばやっぱりフライ教室とのこと。
数百m先は柳又の堰堤までのご予定、入らないで欲しいのご要請が。

いささか、先方のお申し出、それに納得できかねる気もしますが、
小生の持論、それは川は皆様のモノ。

おまけに練習・商売の邪魔をしては後味も悪く思え、
今日これまでの西野川は柳又、釣果も貧しく余りここで粘っても。

時刻はまもなく11:00、ここはきっぱり、移動です。



<フライ釣りって、ブームかな?>

車に戻り西野川は少しだけ、上流に移動します。
県道に沿った木立に囲まれた旧道、その古い橋の脇から入渓を。
木立を抜けて河原が見えてくると、なんとそこにもフライさんがお一人。

・・・いけませんね。
やっぱり今日はシーズン最終の週末です。

本日は二度目のこのフレーズ、
さて、どうしようか?
時刻も既にお昼前。

西野川沿いに県道を三岳方面に下るか・・・
途中、それらしいポイントがあれば、そこででも。
無ければ・・・今シーズンもこれまでか。


途中、木曽温泉は閉館していました。
そのもう少し下流も、河原にはフライさんが何名か。


白川と西野川の出会い、その少し上流の温泉一軒宿近くまで下りました。
確か3年前のシーズン最終、宿の横の西野川で良い釣果に恵まれ。
あの時は旅は道連れ、春日井のご老体を帰路、ご一緒に。

その温泉宿への県道ですが、宿までは下れても、
その先は通行止め、三岳へはう回路を使用、本日は袋小路のご様子です。

・・・ひょっとして、これ、チャンスかも!?
若干で行くことが難儀、皆さまは敬遠されるのでは?


案の定、お宿の駐車場は空車です。
女将へ釣行後のひと風呂450円、それを条件に駐車のご了解を頂きます。

早速にも河原に降り立てば・・・
あっちゃ~、ここにもフライさんのご一行が!

フライ釣りって、今、流行なのかな?
それに決まって集団でのご釣行です。


「良いですよ、今、もう上がるところでしたので。」
撃沈覚悟で上流への先行を申し出ると、意外なお答えが返ってきました。

「今日は、そこ、その”溜まり”が良かったですよ・・・」
ご親切に好釣果のポイント、それまでレクチャー頂けて。



<シーズン最後は怒涛の小一時間>

時刻は既にお昼過ぎ。
フライさんご一行と入れ替わりの立ち替わりです。
釣技は違いますが、果たして、間を置かずして大丈夫なのだろうか?

その答えは直ぐに出ました。


赤い斑点がくっきりの木曽アマゴ。

サイズは6寸程度かな?
シーズンの幕引きを飾る、良い引き・走り具合でした。
ありがと~!!

もう、この期に及んで、お持ち帰りは考えず、即、リリ~スです。

でも、その直後、振り込んで一打目に・・・


サイズUPは7寸程度、先ほどより朱点がハデ目なアマゴさんです。

・・・いや、先ほどもリリ~スしたのじゃ。
一度決めたこと、それに、世の中は公平でなければ。
この子も逃がしちゃれ、ありがとう・・・

で、また、その直後に。


どんどんと、サイズが上がり、おまけに、朱点もハデハデに。

もう、この子に至っては、これはアマゴの亜種・新種なのでは??


と言うよりも、なんなんでしょう?
この流れの”溜まり”、淵は釣り堀状態??

残念ながらエサのブドウ虫、それが底を尽き・・・
不思議なことにミミズには全くの無反応は木曽ハデ・アマゴさんご一行!


シーズンの最終ですが、お宿の庭裏は西野川です。
さては、漁協さんがお宿と結託、客寄せに成魚放流を為されたか??

・・・く~、こんなことなら、お持ち帰りすべきでした。


小生の入れ替わりは、おじいさんにお孫さん、そのお母さんでしょうか?

「ブドウ虫でバッチリ、入れ食いですよ。」
それだけを申し伝えて。




<データ>
9月25日 西野川 
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :8.5m 渓峰本流
仕掛    :・針 吉村7号 
       ・錘  B1号
       ・糸 天井糸 0.6号 3m 
          水中糸 0.3号 4.5m
釣果    :アマゴ 6~8寸 6匹
           5寸   2匹
気温    :10~22℃ 
       朝は冷えました
天候    :晴れ
表層水温  :14℃
月齢            :18.1