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2021年12月18日土曜日

気田川ニジマス釣「考」

 

寒い師走の日々が続きます。

今朝の名古屋方面は初雪とのこと。
もう暫く忙しい年の瀬を過ぎれば、新年を迎えますね。

2年前の初釣りは浜松まで、気田川でのニジマス釣りでした。

とても温暖な静岡県です。
正月は1月2日の釣行でしたが、
釣行中で背中に感じる日差しには温もりが感じられました。

残念ながら小生の釣行自体はアタリも無いボ~ズ。

それでも、直ぐ隣のポイントでがんばる若いエサ師さん、
彼の取り込む巨大ニジマスは大したもの、大迫力の捕り物劇でした。


近づく来年のお正月です。
お天気さえ良ければ捲土重来はリベンジ!
また行ってみようか、新春の遠州は気田川へ・・・

そんな思いから、今年も新年から釣行は可能なのか?
先日は気田川漁協さんまで電話で確認を。


最初に電話へ出られたのは女性の方、
放流その他の詳細を知る担当はご不在の為、後ほどで折り返し連絡するとのこと。
・・・当方の電話番号が名古屋近郊と知り、遠路を驚かれていました。

それから待つこと30分程。
女性の方のお申し出の通り、ご担当の方から連絡が入りました。
・・・ご親切な対応、ありがとうございます。

お話を伺うと、この正月もニジマス釣りは実施とのこと。

しかしながら・・・

今回の放流ニジマスは残念にも巨大魚ではなくて、
100gほどの「塩焼きサイズ」、中級クラスばかりをご予定と。

放流する総重量は例年と同じ、
結果、お魚の数はかなり多めになるとのことです。


しかしまた、ナゼここで宗旨替えを?巨大ニジマスが売りなのに??

お電話口で伺ったその理由なんですが・・・
何と!
昨年はコロガシ釣りで強引に掛け「効率よく」釣る輩が出現!!

仕方がなく、今回はお魚の数を増やして、その対策をされるとのことです。

でも、他の河川では目にしない、冬季に魚を放流する目的は・・・
動画か何かで拝見したのですが、本来はカワウ対策とのことです。

野鳥であるカワウですが、その川魚に対する食害・被害額はとても甚大で、
常時で人間(=釣り人)が川に居れば、カワウも逃げていくのでは?
そして巨大ニジマスなら、カワウの捕食対象にならないのでは?
そんな理由から始めた、気田川巨大ニジマス放流です。

この目的の一角を崩してでも、対応・決断に迫られた漁協さん。
お話を伺うご担当さんも、お声が申し訳なさそうでした。


「蓼食う虫も好き好き」なんて諺があります。

きっとガリ釣りのご同輩は「釣り=捕獲」の趣向・思考なのでしょう。
お作法は何でも、兎にも角にも、お魚が掛かればそれでエエ!的な。

もしくは、捕らえたお魚を食べたいだけ??

・・・ん?
それじゃ、カワウと一緒じゃん。


お電話での話からのみですが、気田川漁協さんがイキなのは、
荒手の向こうを張っての対策、それを講じるところでしょうかね?

しかし、何とも空しい出来事です・・・


釣行に旅情、人情、風景、そして無い知恵を絞っての捻り出し釣果、
そんなことを求める、凝り性でMな性分の釣り師は小生。

このお正月の天気、遠州のそれが穏やかであることを望むだけです。



<渓流風景はその気田川釣行から>