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2022年7月3日日曜日

渓流釣りの い・ろ・は~馬瀬川渓流釣行

 

2か月ぶりの馬瀬川上流は川上(かおれ)です。

今日の釣行はいつもとは違い、もうひとつのミッションが・・・


同じ職場のAさん、
以前から渓流釣りをやってみたい、
是非、ご一緒させて頂きたい、のお申し出がありました。


・・・昨年は社内の異動で若者中心であった前の職場から、
自分と年代が同じような後期中年者??が多い今の職場へ。

ここには既に何名か、
渓流釣りを嗜まれる方も見えるのですが、
こちらのAさんは渓流釣りは全く初めてとのことです。

・・・小生と同じ世代は50代の後半。

だからこそ解るのですが、
この歳で何か新しいことを始めるとは、
それは大きな勇気と固い意思が要るものなのです。

その勇気と意思に応えるべく、選んだのはここ馬瀬川でした。

・・・折角の人生初めての渓流釣行です。
「手ぶら」でお返しさせちゃ、そりゃ申し訳ない。
何かいい「手みやげ」を持って、お帰りを頂かなくては。

そこは、馬瀬川なら、間違いない!

ただ気掛かりなのは・・・
空梅雨に酷暑、ここ最近の厳しい自然条件。

それと・・・
オレッち、人様に渓流釣りのお作法なんて、教えられるのかな~???


<朝は涼しかった馬瀬川 大原>

Aさんとの合流は当日の朝としました。
小生は毎度の如く、前夜から現地入りは車中泊です。
深夜到着の前の夕方、若干は6mmほどですが、夕立があったようです。

当日朝のパスカル清見から。
気温は20℃、下界とは別天地、涼しい朝です。
山には低く雲がかかり、水位も思ったほど低くはありません。

朝の集合時間は6:00でしたが、20分程も早く到着されたAさんです。

・・・もう、気合十分、
これは、ますます責任重大。。。

川上のポイントまでは小生の軽巡で。
スパッツの身に着け方を伝え、たも網とエサ箱をお貸しして、イザ!


<ほんと、難しいです、ご伝授って>

最初のここでの鬼門は、いきなりの馬瀬川の渡河です。
でも本日の馬瀬川は渇水。
加えて「登山・沢登り」のご経験のあるAさん、
そこは難なく駒を進めます。

ポイントに着いて、竿に仕掛けの装着を。
天井糸に水中糸、この水中糸の細さに驚かれたご様子です。

・お魚は流れ下る虫を待ち構えている
・そのため、お魚は頭を川の上流に向け、川底で定位している
・だから、釣行は川下から川上へ釣り上がる
・「頭ハネ」はダメですよ
・できれば、アプローチは斜め後ろ、もしくは横から
・長竿で距離を置いての攻めがグ~・・・

つい最近まで「初心者」だった小生です。
(今でも釣りの仕草・ずっこけ具合は初心者。。。)
この辺りは覚えたばかり、さすがに理論整然とお話ができます。


ただ、どうにもお伝え出来なかったのが「振り込み」の所作なンです。

お魚の居そうなポイントは、ここ、あそこ・・・と伝えられるのですが、
さて、そこに如何にして仕掛けを打ち込むのか。

普段は何気なく行っている動作なのですが、
改まってお伝えするとなると。

「竿を振る動作は、大きく、ゆるりと・・・」
こんな程度しか表現できなくて。

その昔、海釣りでリール竿を扱われたことのあるAさん。
そのご経験からなのでしょう、
頭上から振りかぶる動作から、仕掛けは「迫撃砲」のような弾道を。


いやしかし、
それはそれで左右に大岩や木々が迫る場所、
ポイントに向けて直線的な軌道は「木釣り・枝釣り」のリスクはなく。

ただどうしても、
錘先行での流れへの沈み込みです、
真上からの着弾は細糸が故に「糸絡み」が多発します。


もう少し、竿を寝かせて、振り回す要領で・・・と、
あれ??
今ここで、本ブログを書いていて思い付くアドバイス!?

冷静な今だからこそ、思い返して言える、この一言。

渓流釣りの現場ではナゼか、
この一言が出なかったのであります。。。

ほんと、スポーツ選手のコーチって、即興での表現力がスゴいですね。


それでも・・・
案ずるより、産むが易し。

Aさん、20cm越えのアマゴを上げられました。


<夏の朝の渓流>

空梅雨であった今年の梅雨。
その宣言の後は数日に及ぶ酷暑に日照り。

僅かではありますが、昨夕に降った夕立。
その為なのでしょうか?今日の馬瀬川は緑と青がとても濃いです。


夏の渓流釣り・・・

せせらぎの音と川面を伝うそよ風、とても気持ち良いです。

それでも、少しずつですが、日陰は減って、日向が増えて。
河原の白い岩からの照り返し、それが厳しくなってきました。

時計が9:30を過ぎた辺りから、掛かるお魚は小アマゴさんばかりに。

水温を確認すると・・・22℃!?

ほんと?
郡上美並の長良川ならいざ知らず、ここは馬瀬川の上流だよ?

「無理は禁物」のさみしい山中は渓流釣り。
今日も暑くなりそうです、今週末はここまでで。



昨年からの新しい職場では、
今まで経験してこなかった、新しい業務に取り組む小生。
他の方に比べると、これまで結構、いろいろな業務に携わってきました。

若かったころはそれなりに、
持ち前の「適用力」とやらで乗り越えてきましたが、
さすがにこの歳です、
若干、そこにも陰りが見え始め、あたふたな日々を。

この歳で何か新しいことを始めるって、大変なンです、ハイ。

そんな境遇ですが、
職場ではAさんにとても助けて頂いています。
今回の馬瀬川の渓流釣行で、少しでもその「恩返し」が出来たのならば。

・・・次回は適切な「振り込み」の所作、大丈夫!お伝え出来そうです。



<データ>
7月2日 馬瀬川 
エサ   :ブドウ虫、ミミズ
竿    :7.0m  天平 
仕掛   :針 吉村7号 
      錘 1~1B号
天井糸0.7号1.5m 
水中糸0.3号4.5m
釣果   :
    アマゴ        7寸    3
                     6寸    1
    (Aさん2匹、小生も2匹)
    小アマゴ            数匹
気温   :20~28℃ 
天候   :ピ~カンの晴天
表層水温 :22℃
月齢   :21.27