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2022年8月15日月曜日

盛夏の渓流釣り~木曽 末川

 

木曽川の上流は御岳山の北東側、そこに開田高原は広がっています。

夏でも涼しい標高は約1,000m。

柳又の集落はその少し南、
開田高原の入り口で末川は西野川に合流します。

暑さ厳しい8月の中旬はお盆休みの季節。

この末川と西野川もそうですが、
小生にとって奥飛騨と安曇野、ここ木曽川上流は、
そんなお休みにくらいにしか行けない、とても遠い渓流なのです。


<末川は渡合~鱒渕間>

いつもは渡合の集落近辺で竿を出す小生。
毎度同じ場所ばかりでは修行にならない?とばかりに、
朝一番は渡合の少し上流へ、林道をかき分けて入ってみました。

末川のこの近辺は存外に谷が深く、川通しの移動が難しくて。

今回のように林道を伝って川に降りても、その場所はワン・ポイントのみ。
次のポイントへの移動は、また林道を登ってR361を経由する必要が。
これはある意味で、釣れるか・釣れないか、「賭け事」なのです。

さて、倒木が川を遮るこの一級ポイント、案配は如何に??


・・・昨夜は雨上がり。
標高の高い高原が故に気温は20℃以下だったのですが、
意外と湿度が高くて車内は熱気が籠り、いささか寝苦しい夜でした。

車中泊サイトはR361沿い、
トイレだけポツンと併設された駐車場、お盆です、他車中泊様も何台か。

しかしイケませんね、
小生のお隣さんは川越ナンバーのワゴンR、
蒸すからと言って、急に夜中にエンジンを始動、エアコンをONへ。

ますます、寝れまヘン。。。

やむなく、
一級ポイントはトイレの近くを諦め駐車場内を車両移動、
我が人生を模したかの如く、栄光の王道を外れ端の端での寝直しでした。


・・・そんな翌日の早朝は朝一番です。
心優しい観音さまのご加護・ご認識があれば、
昨夜のハズレを引いてしまった小生に、にっこりと微笑んでいただけるハズ!

しかしながら・・・
アタリはあれどもノリは無く、
本日の出鼻を挫かれる有様なのでした。。。


<やっぱり渡合の集落へ、それでも・・・>

車での移動は数分程、いつもの把之沢川と末川の出会いへ。

毎度で同じポイントでは釣り修行にならない、と申しましたが、
このポイント、前回と渓相が変化しています。

以前は橋の上流に流れの弛み、いい味の流れが有ったのですが、
今日の様子ではそこは白波が立つ急流に。

代わりに橋の下流側、そこに表層渦巻く深場はイイお流れが。

渓相が変われば、攻め方も変わります。
錘は1号、川底の岩が多い末川、根がかりを嫌って糸フケは短めに。
橋の袂の緩い流れから、仕掛けを馴染ませ、徐々に徐々に流れの太い本筋へ。

把之沢川と末川の出会い、過去にハズレはありません。

小物を含め6~7寸もののアマゴさん、サイズに似合わず走ってくれマス。


<今回も下流へ下ります>

この渡合の集落から下流の末川、
西野川の合流まで人家も無く深い渓谷が続きます。

本日、この橋の横に駐車車両が無いということは、
小生が末川の最下流(ほんと、我が人生?)に位置します。

西野川の堰堤から遡行する、も無くはないでしょうが、
それは余程の猛者か、はたまた、世捨て人(つくづく、我が人生?)です。

渓相の変化、それに期待して、今回も末川を下ります。


少しづつ遠ざかる、渡合の集落は赤い屋根。


まだこの近辺は護岸に人工ブロックが。
そのブロックの直下は木々の下、早い流れが見られます。

その流れが収まった緩い流れの深場、
以前はさっぱり手応えがありませんでした。


でも、渓相が変化している本日です、何か以前と違うのでは?

何事もトライ!
試しに竿を延ばして仕掛けを流してみます。

川底は岩の少ない砂地がメイン。
ここでは糸フケを長めにセッティングして。

すると・・・



もう、ポコポコと・・・塩焼きサイズのアマゴさんばかり。


末川では毎回、必ずイワナさんが釣れるも、本日は見事にアマゴさんばかり。

花魁、はたまた、キャバクラ嬢と称される側面の朱点がハデなアマゴさん、
放流ものとしてでしょう、木曽川水系ではよく釣れるのですが、
今回の末川はいずれも、素朴な朱点のお魚ばかりです。

・・・個人的には、ハデな朱点のアマゴさんは、やはり気味が悪くて。
それでも、
本物のキャバ嬢さんは、個人的ですが、嫌いでは無いですね、ハイ(笑)・・・


<今少し、末川下り>

いつもは不調な人工護岸の流れ、
意外な好釣果に驚きながらも、ここは出切った感が。

もう少し川を下れば深い渓谷の入り口、落込み&小淵があるハズです。

ここも渓相が若干で変化しています。

写真右側の本筋が残念、少し細くなった感が。
代わりに左側の浅瀬、これは以前はありませんでした。

ここには大きな倒木があったハズなのですが。
きっと、かなり規模の大きな出水、それが有ったのでしょう。

細くは成りましたが、本筋に淵はご健在、そのご様子は・・・

若干で朱点がはっきり目、それでも控え目は木曽アマゴ。

まだまだ川は下流へ、深い渓谷へと続きますが、
もう一段下の大淵、そこまで至る気力と体力、
照り出した夏の日差しで削がれます。


お昼が近くなるにつれ、青空も広がり始めて。


今回も末川は、よく歩きました。

夏真っ盛りの厳しい季節ですが、
台風一過、水量もあり、適度な風も雲もあって。

サイズ的には今一歩、それでも数は重なりました。



渓谷を折り返して退路、また渡合の集落に向けて。


川から上がり着替えを済ませ、
12時のサイレンを聞いた後、今シーズンも末川を立ちます。

帰路は県道を三岳方面へ、夏の開田高原を満喫します。
途中は柳又の展望台から御岳山を望み。

でも残念、
ここでも観音さまのご加護は薄く、その御岳山の頂は雲の中でした。

展望台の眼下は西野川。
少し無理して、やってきますか、初秋はまた、木曽の渓へ。


<データ>
8月14日 末川 
エサ   :ブドウ虫、ミミズ
竿    :7.0m  天平 
仕掛   :針 吉村7号 
      錘 1~1B号
              天井糸 0.7号 1.5m 
                  水中糸   0.3号 4.5m
釣果   :アマゴ 7寸        4
          6寸        3
                  小アマゴ              数匹
                お盆です、全リリ~ス
気温   :17~24℃ 
天候   :小雨のち曇り
表層水温 :17℃
月齢   :16.4