Additional pages

Additional pages

2022年9月3日土曜日

初めての渓流釣り~仕掛けを考える

 

渓流釣りを始められた職場のAさん、
これまで2回ほど、釣行をご一緒させて頂きました。


まずはお試しです、
ウエーディング・シューズやエサ箱、たも網など、
主だった装備は小生のお古を貸し出して。


・・・思い出します、
10年程前の自分自身もそうでしたが、
まずは道具として何を揃えればいいのか?とても迷いました。

道具・装備としては教科書的、
渓流釣りのハウツー本、はたまた昨今はネットを検索すれば、
情報としての入手は可能でした。

・・・それでも、それは情報だけの入手です。

実際に購入をして実地で使用してみると初めて判る、
その要否や実用性・利便性の判定は別物でした。

クール・ビクや腰掛け式のエサ箱、ペットボトル保冷袋・・・などなど。
今ではタンスの肥やしです。


そんな中、一番の悩みどころは「釣りの仕掛け」でした。
初心者としての鬼門は、水中糸と針、その接合・糸結びが難しくて。

もちろんですが、
初心者向けの完全仕掛けセットと言う手もありました。
それでも凝り性なオジサンは自作に拘りを。

針結びも「内・外掛け結び」「電車結び」など、
ネットでは画像・動画でも丁寧にご教示を頂けるのですが、
その成否に関しては「三枚おろし」同様、上手くいかなかったのであります。

・・・もうこれは、場数を踏む、しか、会得の道は無いようです。

ただ一点はコツとして、
針を結ぶ糸の反対側、ボビン側をしっかり本などで重石をする、
糸に適度なテンションを加えながら作業する、ですかね?

これが「当たり前」なこと過ぎてなのか、
釣りの教科書、画像・動画にも案外に記載・明示が無くて。

このポイントに気付くまで、
数年前の粗忽者、
彼は針結びが出来ぬ・出来ぬ、で腕組悩みを・・・


オオモノ狙いには針結びの会得は必須です。

それでも、まずは清々しい渓流でお魚を釣る楽しさ、
アサシンさんの言われる通り、それを存分に感じてもらわなきゃ。


そんなこんなで、
次回のAさんとの釣行時のお供として、
初心者向けに「針結び」が要らない「仕掛け」を製作してみました。

・・・「針結び」を体得する前の小生、
その時も似たような仕掛けを自作・使用したのですが、
今回は市販品の仕掛けをお手本に、より一層の改良(改悪?)を加えて。


お手本にさせて頂いたのは、こちらの仕掛けです。
(株)ささめ針 様、お世話になります。


こちらの完全仕掛けのセット、
針結びが出来ない初心者に優しい所としては、
ハリス付きの針、それがスペアとして用意されている事です。

根がかり・枝釣り等で針先を引っ掛け紛失しても、
ハリス止めにスペアの「針+ハリス」を掛け直すだけ。

目印も紙矢印でじゃなくて毛糸製。
他釣り具メーカー品とも比較しましたが、
その内容も価格も本品はよく考えられています。


・・・しかしながら、

ミョ~な拘りだけはイッチョ前、
偏屈な名古屋者の中級者にしてみると、

1.根がかりは経験上、針掛かりよりガン玉の岩噛みが多いンだよな。
 →ガン玉はハリス止めより下、ハリスに付けるべき!

2.ハリス0.4号はイイとして、長さ25cmでは短すぎでは?
 →エサのより自然な流下と、1.のガン玉ハリス装着を考慮して長めに!

3.道糸0.6号は太過ぎでは?
  初心者向けでしょ、いきなりの尺モノ相手じゃあるまいに。
 →短糸と長糸では短糸の方が切れやすいから道糸も0.4号に。
  もう、ロストする部分はハリス以下に集中させるべき!

4.ありゃ?針にカエシがあるじゃないか?
 →う~ん、拘りはスレ針、スレ針!


・・・ごめんなさい、(株)ささめ針 様、文句ばかりで。

若干なンですが、小生の「職業病」も入っちゃって、
何卒、偏狭なオジサンの戯言と、ご容赦頂けると幸いです。


斯様な、筋が通っていそうな・いなさそうな理由で、

6m竿用に考えて、今回製作してみた仕掛けが上記です。

・針結び不要な0.4号ハリス付き吉村6号を使用
・ハリス長さは、迷いましたが0.4mとして
・ハリス止めは軽量で極小なものを
・ミチ糸は0.4号、これを4mとして
・天井糸は0.6号を0.8mにて

以上は3分割での構成です。

図中の修正二重線が設計者の試行錯誤?それを物語っているのであります。
でもどうでしょう、7寸程度のお魚なら、これ、耐えられるのでは?
ネックはやはり、ハリス止めでのハリス糸の耐力でしょうか。


・・・申し訳ありません、(株)ささめ針 様。

でも、その罪滅ぼしと申しては恐縮ですが、
ハリス止めは以下の御社商品のSSサイズを使用させて頂きました。




それから・・・

これまでのAさんとの釣行では、
「穂先のリリアンから、ナゼか仕掛け全体が飛んで行っちゃった」と言う、
前代未聞は初心者的?魔訶不思議な不具合もありました。

天井糸は2本、道糸は6本、針+ハリスは10本を製作。


それをOWNERの仕掛巻にセットして。


小生の職業病なんて書いちゃいましたが、
仕様や条件に合わせ考察、各パーツの要素を最適に組み合わせる・・・

面白いです、これも一種のエンジニアリング!?
あれこれ考えてのモノづくり。



もう間もなくで奥飛騨はシーズンOFF、
郡上や南飛騨・木曽上流も9月末までの漁期です。

いと早きは、時の流れ・・・

果たして今回で製作した仕掛け、
その効果を発揮すること、今シーズンで叶うのか??



<渓流風景は初秋 雨の秋神川より>