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2023年5月28日日曜日

5月の風の中で~長良川本流釣行

 

工場は昼休みのベルが鳴り、食堂へ向かう途中はトイレに。
用を足していると、隣の部署の班長さんがお隣へ、で、おもむろに。


「先週末ですが、43cmでしたよ、サツキマス。
 もう、人生で初めてで・・・」

そんな話を小声で聞いた日にゃ、出かかっているモノも止まっちゃって。
食堂へ歩きながらの道すがら、暫しの釣り談議に花が咲きます。


岐阜県から通われている班長さん、
以前から海釣り・川釣りを為されているのですが、
ここ数年のこの季節は地元の長良川でサツキマス浪漫を求めて。

釣技はルアー釣り。
週末はもちろん、出社前と出社後のわずかな時間を見つけては、
PE糸を巧みに操り、ルアーには結構な投資(ロスト・・・)をしてきたと。

その甲斐があって、今回、見事にオオモノを仕留められたご様子です。

小生もこの季節、毎年のように足を運ぶのですが、
お話を伺っていて、
班長さんの熱の入り様、果て無い努力、釣行回数がとても及ばず!

・・・確かに、
年に1~2回は気まぐれ程度、
そんな根性なしの釣行で釣れちゃったら、
バチが当たっちゃうのかもしれませんね、サツキマス釣りは。


<早朝の郡上 美並>

道の駅 美並で迎えた涼しい早朝、
何年か前のここでの車中泊は蒸し暑い夜でした。

今年は季節の進みが早かった春でしたが、
ここに来てようやく、いつものシーズンのペースに。
それでも次週辺りから、早くも梅雨が始まると天気予報が。

自宅から小一時間の郡上 美並、
車中泊をする距離・必要でも無いのかもですが、
相手はあのサツキマスです、日の出後は直ぐに竿を出すために。

毎年のポイントは長い瀬の終端にある大きな落ち込みと大淵で。


Morikyuさん、過日はご指南をありがとうございました。
今年もB釣座から開始も、昨年とは渓相が変わった様子でした。

背後の護岸もコンクリと大岩で整備され、
駐車スペースに在った雑木も無くなっちゃって・・・
少し殺風景でした。


そして・・・
残念、駐車スペースには黒い岐阜ナンバーのジムニーが!

も~、朝5:00少し前の到着ですよ!?
車中泊したとは言え、地元さんにはさすがに叶いません。。。


ジムニーさんの釣技もルアーのご様子。
手回しの早いルアー釣りです、数投で手応えが無ければ、即で移動。

着替えに準備にと時間を要している間に、
小生、運が良いのか・悪いのか、
ジムニーさんは一通り探り終え、駐車スペースまで戻って来られました。

入れ替わりは小生、ご挨拶を。

「どうでしたか?」

「いや~、小物は掛かるんですがね。」

・・・今回もやはり、厳しい釣行になりそうです。



<釣果はともかくも、早朝の初夏の風は心地よく>

大まかな様子は昨年通りも、護岸工事の加減でしょうか、
若干で渓相が変わった感じのするこのポイント。

それは、川の中にもビミョ~に変化が。

毎年で釣座としていた沖合5mにある奇岩。
今回、その周囲は厚い砂で覆われ、
しかしながら、今日のような渇水気味な場合、
昨年は難なくそこに渡れたのが、本日はその途中は結構な深場に。

・・・この周辺の川の流れ、僅かに変化した様子です。

5Bのオモリで始めるも、流れに目印が落ち着いた近辺、
深く見えない川底に何かあるのでしょう、仕掛けが引っ掛かります。

この曲者な根がかりポイント、
概ね場所の把握は出来たものの、
避けたつもりでその近くを流した際も、
糸フケの加減でしょうか、錘・針?が捕まります。

・・・粗忽者は準備「不」万端!?
6本用意したつもりの0.7号トオシ仕掛け、
ケースから糸巻きを取り出すと、あろうことか、4本しかありません。。。

開始早々、既に2本を消費・・・我ながら、困ったモンです。


一時間ほどこの奇岩の上・B釣座で粘ったのですが、
ジムニーさんの言われる小物・お外道様さえ御目文字が叶わず。

ここが潮時か?徒歩で移動することに。


本日、予報では午後から4m程度の風が出るとのこと。

朝方の今は微風程度、
乾いた空気は5月の眩しい日差し、
それが背中に当たる河原の移動も心地いいです。

次のポイントも流れ具合が変化していました。

深い早瀬は変わりなくも、
脇筋の流れが太くなり、本筋は若干で弛め・大人し目に。

以前は重オモリの重連でも流されましたが、
今回、その流れは丁度いい案配かと。

脇筋を渡河して中州に渡り、本筋の落込み際から深早瀬、
そこを錘はB5~B4で流します。

白波への直撃投入は目印が早流れ。
手前への投入は反転流の影響か、仕掛けは足元に漂着します。

この白波と反転流の境目、ほんの僅かな幅ですが、
上手く着弾すれば仕掛けは本筋をゆっくり、エサは底波に乗る様子です。

振込を繰り返すこと、しばし・・・
白波が無くなり、深早瀬に仕掛けが移った辺り・・・手応えが。

普段の渓流釣りは0.3号糸の小生、
掛かった場合はムリをせず、ネチネチの展開を。
お魚が浮上後は「お嬢様の半身浴」でたも網に引き寄せます。

でも本日は0.7号糸です、
手応えから相手を見切って久しぶり、もう、ハデに抜いちゃいます。

・・・以前は外道様ばかりお出ましのポイントでしたが、

川の渓相・流れが変わったため?
小生の流れを掴む腕が上がったため?
本日はポンポンと良型アマゴさんが掛かります。

残念、本命のサツキさんでは無いですがね・・・



<気が付けば、お空に高くお日さまが>

まだ時刻は10:30ですが、
このポイントも一通り、探りを終えた感がします。


背中に当たる日差しも朝方より強めに。
また頬を撫でる風も、朝方より強めに。

少し早いですが、本日はこれくらいに。

・・・先週末はWヘッダーなどと、朝まづめ・夕まづめを熟しましたが、
翌日の日曜は、もう疲れてヘコヘコのダラダラ、お歳もお歳、ここが潮時!

何より・・・粗忽者は仕掛けが弾切れ。。。



のんびり駐車スペースで後片付けと着替えの後、
美並の温泉に立ち寄って、また、のんびりと入浴と昼食を。


長良川鉄道の駅と温泉施設が合わさった、一風変わった温泉でした。

お湯は熱くもなく・ぬるくもなく、
時間が時間だからなのか、何より混雑していなくて。

・・・いつも帰路にて素通りでしたが、ここも、いいポイントを見つけました。



<データ>
●5月27日 長良川 
エサ    :ミミズ
竿     :10m SG ロング
仕掛    :針 吉村8.5号
       糸 0.7号トオシ9.5m
       錘 4B~5B号
釣果    :アマゴ    7寸    3匹
              6寸    4匹 
気温    :15~25℃  
天候    :晴れ 微風
表層水温  :18℃
月齢    :7.5
















2023年5月21日日曜日

ダブル・ヘッダー釣行は馬瀬川&長良川

 

雨降りだった金曜日、良く降りました。
その翌早朝、道の駅 パスカル清見は霧の中。

季節は既に初夏ですが、雨の上がった翌日、流石に朝は冷え込みます。
車中泊のハスラー号、窓は露でびっしょりでした。


「雨のあとは、もう、ウハウハの釣果ですよ!」

昨年から渓流釣りを始められた、同じ職場のAさん。

経験年数だけは重なったものの、未だ腕前は中級の下な小生、
その中下のお調子者は、どこかで聞いたような知識を並べ立て、
さも、本日を逃すと後悔するかの如く、お誘いするのでありました。

Aさんとの集合は朝6:00。

まだ30分程時間があると朝食後は「歯磨き&お勤め」で車を離れ、
のこのこ車に戻ってみると5:45ころ、
イケません、
営業職だったAさんは時間に余裕をもつ行動派、
既にご到着はハスラーの前で着替えも済ませお待ちでした。

・・・モンベルの透湿ウエーダーを新調され、
今回も俄然、力が入って、お見えです。。。


<渓谷を降り立って>

甘い言葉でお誘いをした手前、
今回もしっかりとした釣果を味わってもらおうと、
小生が計画したポイントは大原~楢谷間の深い渓谷でした。


今シーズンは小生も初めても、
昨シーズンの最終釣行(実際は最終の一回前)でも良かった釣果、
過去の経験からも、絶対に裏切らない、超・信頼の置けるポイントなのです。

加えて、季節は初夏、そして、雨上がり。


これはもう、ハズレのない宝クジを引くようなもの!

のハズだったのですが・・・


大場所の淵で竿を出されるAさんです。
暫く様子を拝見していたのですが、
全くの泣かず・飛ばず?

いや、そんなことは無いだろうと、
Aさん6mの竿に対して、
7mを持ち出して小生も参戦するも・・・

あれ不思議??
雰囲気は釣れる気配が満々も、
ほんと、ナゼか、全くの、アタリ、なし。

それはこの淵だけだろうと、その後に馬瀬川をさかのぼる二人です。

「落込み&受け棚」の両脇・本筋と探りを入れても、
ナゼなのか、ここも全くウンもスンも無く。



<いや、確かに、聞いたことが・経験したことが・・・>

季節は5月の中旬。
常緑もしくは春先に芽吹いた葉は深く青く、
ここ最近で芽を出した葉は、薄い緑に黄緑と、その対比が目に沁みます。


そんな素敵な季節なのですが、
これもどこかで聞いたような知識や、自身の拙い経験からも、
こと、渓流釣りの釣果に関しては、スポット的にダメなタイミングが。

・・・一般的には「GW後の釣り荒れ」と言われますが、
もう一つの8月中旬は「お盆隠れ」共々、果たしてその真相は?

残念なことにいずれにしても今回はドンピシャ、
少なくとも、我々が立つ馬瀬川はこの区間、そのタイミングの様子です。


<もう、ワン・ポイントへ>

今の季節にしか味わえない、
渓谷の春から初夏への清々しい雰囲気。
それのみを堪能して、深い渓谷から退渓する我々でした。

・・・試しに、も一か所、老谷のポイントへ移動、
そこでも、良い雰囲気の中、竿を出してみたのですが・・・


僅かに、お外道様はウグイさんが一匹のみ。。。

「今日は釣れないけれど、
 こうやって山の深いところに入って、
 のんびり景色を楽しめば、それだけでもイイね~。」
とAさんから。

改めましてAさん、
「もう、ウハウハ・・・」などと期待を持たせ、申し訳なかったです。

しかしながら、
今でこそ小アマゴさんやお外道様の釣果で、
かろうじて「ボ」を回避したと自称する姑息な中下の粗忽者、
彼もまだつい最近までは「ボ」ばかりが先行する、わびしい週末でありました。

そんなまだまだ修行中の身の上の案内とご容赦を頂き、
次回は必ず、元を返して、見せまする!?


<転戦、美並 長良川へ>

お昼前にパスカル清見でAさんとお別れした後、
持参した昼食を食べて、さて、どうしようか?

いつもなら小生も帰路に着くのですが、
新緑・若葉・雨上がりの下は良い雰囲気の中での貧果、
すてきな渓流風景に癒されながらも、どうしても、納得がいきません。

加えて・・・
昨日から家内はお泊り旅行、
「三姉妹+甥っ子」でディズニーランドへ羽伸ばし!?
・・・毎週毎週、旦那だけが「車中泊貧乏旅行」では申し訳なく。

以上、これと言って早く帰る理由もなく、
暑さもほどほどでお疲れも僅か、ようやく陽が長くなった昨今です。

明宝温泉でまったりと入浴&お昼寝、
その後の帰路の途中は「夕まづめ」、サツキ狙いで長良川へ寄ることに。


増水の本日です、
立ち寄り先は昨年の5月に訪れた「赤池港」へ。

時刻も15:30を廻り、
暑いですが陽も少し傾き始め、その斜陽で激流 長良川も眩しいです。

さあ、短時間での勝負です、張り切って、参りましょう!

・・・しかし、早朝から夕方まで、我ながら、元気だね。


同じ渓流釣りの部類でも、
朝方の馬瀬川での釣りと趣が違い、
ここでは長竿・重仕掛けをぶ~んと振り回して投入します。

・・・朝の釣りは視覚・聴覚・肌ざわりは五感からの癒しも、
ここでの釣りは大きな動作からの癒し?ストレス解消?かな。


手前の渦巻く白波、それを乗り越え向こう側、
ウネリ立つ水面まで、仕掛けを遠投して投げ入れます。

ここで、大きなお魚がお姿を表せば、
どこかで聞いたようなお話じゃないけれど、
もう、ほんと、本流釣りも絵になるのですがね~。

・・・お断りしますが、
たも網は枠径25cmでは無く、残念、37cmなのであります。。。



ああ今日も奥美濃は郡上、西の果てに陽が沈んでいくのでありました。


<データ>

5月20日 
●馬瀬川 
エサ   :ミミズ、ブドウ虫
竿    :7.0m  天平 
仕掛   :針 吉村7号 
      錘 1~B1号
                天井糸 0.7号 1.5m 
                水中糸   0.3号 4.5m
釣果   :ウグイ    6寸 1匹 トホホ・・・
気温   :12~20℃ 
天候   :晴れ 
表層水温 :未計測
●長良川
エサ   :ミミズ
竿     :10m SG ロング
仕掛    :針 吉村8.5号
       水中糸 0.7号 9.5m トオシ
       錘 B5号
釣果    :アマゴ    6寸    2匹 また、トホホ・・・
気温   :27~24℃
天候   :晴れ 
表層水温 :未計測
月齢   :0.5
















2023年5月14日日曜日

ああ無情~宮川下流釣行

 

「悪いけど、工事で通行止めなんですよ。」


時刻は夜の11時ころでした。

宮川下流の小生車中泊の定宿?はJR打保駅、
そこに向かう途中はR41とR360の分岐点は飛騨細江、
夜の国道で煌々と照らされる「通行止め」の看板の前でガードマンさんから。

「あの~、打保まで行きたいのですが・・・」

「国道360号は途中で行けないんですよ。
 打保へ行くんなら、猪谷から入ってくださいよ。」

い・の・た・に??


・・・神よ!
私はあなたに問いたい!

週末の僅かなお楽しみは「川漁師」、
本日も残業を熟し、銭湯&吉野家で倹しく・急いで、
馳せ参じた小寒い夜中の奥飛騨にて、あろうことかこの仕打ち!

彼の平日の所業、
それが斯様に匹敵する程、悪行に満ち満ちたもの、とおっしゃるのか?


泣く泣く軽巡 ハスラー号は夜の寂しいR41を、
数河、流葉、神岡と高原川沿いに猪谷へ抜けるのでありました・・・


<毎度、朝一番は下呂行の各停と共に>


昨夜の思わぬアクシデントから車中就寝は午前様でした。

それでも日中のお疲れもあったのでしょう、
短時間でしたが比較的にぐっすりと眠れました。

簡単にカップ麺とおにぎりの朝食を済ませ、
上空をツバメが飛び交う朝もや・薄日差す駅前、
5:30の始発と共に、さあ、いざ、当方も出立です。


・・・これもゲン担ぎは恒例行事です。

いつも大釣り・数釣りで楽しませて頂ける宮川下流釣行、
この始発の下呂普通列車、それをファインダーに納めれば・・・

本日も好釣果は間違いなし!?


<増水のナリテ山のポイント>

いつもの釣り場はトンネルを抜けた山間のポイント、
本日も風が吹く予報ですが、このポイントは谷が深く、
そんな予報の日でも、降り立った川面は弱風が抜ける程度です。

昨夜の通行止めもあったため?
他のご同輩のお姿は無く、広い釣り場は小生の独断場!

しかしながら・・・

何度か訪れている場所ですが、これほどにも増水したことは過去に無く。
落込みからの白波が落ち着くことなく、どこまでも下流に続いています。

まあ、これも「川漁師」の修行のひとつ、
通い慣れたポイントでの、いつもと違う状況、
これへの対応力・適応力を高める精進、と考えて。


改めて河原に降り立ち、近くで見る宮川の流れ。
本日は緑が深く勢いもあり、岸に小波が打ち寄せています。

・・・竿は剛竿、糸は0.7号は9.5mの一本トオシ、
針は吉村8.5号で錘は5B号、これで行って見ましょう・・・

岸の手前は流石に流れが緩く、恐らくはお外道様の楽園が、
それでも、白波直下はいくら錘を重ねても流される勢い、
ここは白波激流と緩めの流れ、その際は間を狙うか・・・


狙いを定めての振り込みも、まま狙いを外します。
その場合は案の定、まずお外道様はウグイの釣果。

久しぶりの剛竿です、
徐々にその操作にも慣れてきて、
9.5mが思うように扱えるように・・・

白波の際へ着水、
振り込み直後は目印は早流れも、
進むにつれて・穂先を先行させるにつれて、
目印の動きが表層の流れよりゆっくり目はいい案配に。

・・・いや、素直ですね。

ここ宮川下流では小粒の部類、20cm中頃のニジマスでした。

次いで、今少しサイズUP頂けて。


<何を告げるのか?赤ムカデ衆>

本日の流れ、勢い・太さはありますが、
一匹の釣果の後に同じ場所・立ち位置での二匹目がありません。

居るには居るのですが、お魚の密度が低い?散らばっている??
釣り歩きでポイントを移動も、昨年のような「数釣り」には成らずです。


それから、気が付いたこと、もうひとつ・・・

水辺に近い河原の小石はその上、
至る所に色鮮やか・毒々しい「赤ムカデ」が・・・

この赤ムカデが流れの際、
岸辺にウジャウジャ、立ち位置に居るから気になります。

・・・何匹かは寄せる小波に流され、ぷかぷかと水面を漂っています。
こんなのがウエーダーに張り付いて、首筋まで登ってこられた日にゃ・・・


今回の宮川下流の釣行、
いつもの場所ではありますが「初めての経験」が多いです。


<これも初めてです、ハイ!>

昨年は渡河できたトンネルを出た橋の下のポイント、
もちろんですが、本日は渡河はとても無理、
白波は無くも深くてメチャ押しが。

ここを「4B+4B」でネジ込んでみます。


橋桁の後方は反転流、それを利用して仕掛けを沈めて。
押し・勢いのある本筋に仕掛けは流れ出します。
目印下は3.5mと深めにて・・・

数回の同じスジでの流しの後、来ました!
先ほどの20cm台とは明らかに違う重たい手応え!

深い緑の底の流れ、
高速で移動する銀色の物体
竿の穂先もその動きに同期します。

暫しのやり取り、恐らくは尺上、0.7号なら行ける!
強引にお魚へ浮上を促して、構えたたも網にイン!


久しぶりは今シーズン初、ハラ・ドキな尺モノとの対峙、お時間でした。


その後、橋桁の上流は同じような深くも押しのある流れへ。

ここは橋桁利用の小細工は利かず、
まずは上流遠方へ仕掛けを遠投、流れへの馴染みを待ちます。

川中央本筋は流れが早く、岸側手前は緩い流れ、
その間の「丁度いい案配の流れ」は意外と幅が狭くて。

何回かの振込・回収の後に・・・来ました、また!
この子も力があり、走りも早いです!

「竿長さ+糸長さ」は都合20m近いですが、
やり取りでは自分の移動も含めて結構な距離を要します。

お魚の勢いと流れの勢い、それが重なると0.7号でもヤバめ・・・

時間を掛けて、体力を消耗させて、さあ、寄せの段階へ。

たも網の納め・・・ん?
やたらと背の茶色が濃いお魚、ニジマスで無いような。

薄っすらとパーマークもあり、ヤマメ?アマゴ??
いずれ、ここ宮川下流では初めてのニジマス以外の尺上!
うれしいですね。


<消えた尺上ヤマメ・・・>

小生の小さな友舟、
尺上が二匹もご乗船されたら窮屈です。

尺未満の御仁には川にお帰りを頂きます。

・・・ただ、これが、後ほど貧乏クジに。

その後、欲張りな粗忽者は一層の尺上を求め、宮川を徒歩で上流へ。

先ほどの橋桁を利用での「小細工漁法」、
その二番煎じ・二匹目のドジョウを求め、高山本線の橋脚下にて。

シャッターには納められなかったのですが、
最近、特急「ひだ」号の車両、新しくなったのですね。
橋脚の上をガタン・ゴトンと、新型車両が走って行きました。

ただ、残念なことに、
こちらの橋脚下は浅め・緩めの流れにて、釣果はお外道のウグイ様のみでした。


時刻はまもなく10:30、
遠い釣り場は宮川下流、そろそろお開きのお時間。

本日の尺上釣果は2本、小生的には出来過ぎ!

河原でおみやげのお魚を捌きます。
まずはニジマスさんから。

久しぶりは暴れる大型魚、ナイフを持つ手も慣れません。
この作業に結構なお時間を要して。

その間、もう一匹のヤマメさんは、
たも網に納め包めて、川から数mの河原でお待ち頂き。

さあ、ようやくニジマスさんの「お捌き」が終えられました、
ついでヤマメさんに・・・

と、たも網を上げたら、
え?
お魚が、居ない??


いえ、水辺からは数mあります。
たも網に納める段階で、既にヤマメさんはかなり弱っていました。

ここから川まで飛び跳ねて帰られた?
はたまた、トンビかカラス、サルの仕業?
・・・いや、気付くよ、そりゃあ、流石に。

いずれ、楽しみにしていた尺上ヤマメ、残念にも居なくなってしまい・・・

これだったら、
20cm台のニジマスさんも取って置くべきでした。


・・・ああ、神よ、今週末も無情なり。

<データ>

5月13日 宮川下流 
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :9.5m SG パワースペックZR H+
仕掛    :針 吉村8.5号
       糸 0.7号 9.5m トオシ 
                        錘 5B号
                        4B+4B号
釣果    :ニジマス 36cm 1匹
            9寸   1匹
            8寸   1匹
        ヤマメ 11寸  1匹
        ウグイ      数匹
気温    :9~18℃
天候    :曇り 微風 
表層水温  :13℃
月齢    :22.9















2023年5月6日土曜日

5月の風の中で~馬瀬川渓流釣行

 


5月の風はいたずら好きです。

朝から風の予報がある日でも、日中はまま風の止む凪の状態が。
止んだと思って暫くすると、先ほどより強い風が急に。
芽生え始め日に日に濃くなる緑を揺らします。


<早朝の馬瀬川はひんやりと>

釣りを始めた今朝は弱風でした。

木漏れ日がさわさわと見え隠れ、少し寒い朝です。

通い慣れた馬瀬川上(かおれ)のこのポイント、
週初めの雨の影響がまだ残り、
見た限り渡河するにはぎりぎりの水位です。

・・・と言うことは、
ここ最近は誰も入っていないポイント、
期待と共に粗忽者は慎重に川の中、歩みを進めます。


こちら岸手前の浅瀬は難なくも、
対岸は石垣直下の流れは静かも勢いに押しがあり、
腰にぶら下げた騒がしい熊鈴、この時だけは静かになります。


股上まで漬かりながら、今回も無事に渡ることが叶いました。
崩れた石垣を足場に、バランスを取りながら一歩一歩、慎重に上流へ。


昨年のGWにも夕まずめに、
また7月には職場のAさんと訪れた釣り場、
今日はどんな春から初夏の景色、それに釣果を楽しませてくれるのか?

<いつもの時が流れます>

釣りの準備をする前にお茶と一服、
その後はひとしきり自分の気が済むまで、
水の流れと揺れる緑にシャッターを切ります。


ここでの定番は7m小継竿、
天井糸を穂先に結わえ水中糸を接続、
竿を延ばすと水中糸のボビン、それがたも網の中でクルクルと。

針先にブドウ虫を取り付けて、
あとは凪を待ち、狙いを定めて振り込むだけです。

止みました、さあ、今のうちに・・・

落込み&大淵のポイントは、まずは下流の淵から。
目印とガン玉の距離を長めに深場狙いです。

振込み&引上げの繰り返し、
少しずつ目印とガン玉の距離を短めに調整、
徐々に上流は落込み側へポイントを移動します。

・・・いつもなら、淵の中央で「手応え&釣果」なのですがね。
ひょっとして昨日、腕の良いご同輩が無理を押して渡河されたか?

落込みの白波が消え、水面がうねった辺りから、ようやく・・・

いずれ珍しくも、このポイントでは、残念、これっきり。


<季節の進み具合が読めません>

朝一番の落込み&大淵のポイント、
丁寧に・粘ったのではありますが、釣果の割に時間だけは過ぎました。

・・・開始時より風が強くなってきています。
頭上の薄い緑がまま、大きく揺れなびきます。


いつもはパスしてしまう、その上の浅瀬も、本日は深さがあり良い案配、
お魚が居そうなポイントが、ここ・そこ・あそこ、と随所に。

大きな沈み岩の裏、
その左右は白波の消えた近辺、
対岸の木陰下は少し厄介も岩壁直下。

振り込みに精度が要求されます、
ひとつひとつ、凪・微風のタイミングを見計らって、慎重に・丁寧に・・・

そんな懇切丁寧?な小生のご対応、それを見計らったかの如く。

ははは、出ました、お外道様!

・・・しかしながら、これは意外です。

風があるためなのか、本日は少し寒いくらい。
通い慣れたこのポイント、確かにウグイも釣れますが、それは主に夏以降、
昨年のGWでは皆無、7月の釣行でもゼロでした。
それが、本日は。

この後、強くなる5月の風の下、
このウグイ様にしてやられるのであります・・・



<大アマゴならぬ、大ウグイのロ~リング>

振り込みのタイミングが限られる本日です、
弛め・遅めの流れはお外道様に要注意。

早めなポイントからはアマゴさんがお出ましです。

それでも徐々に、そのアタリも風が帳消し、読み辛くなりつつ・・・

頭上を小高い緑で覆われた区間は、まだ風も弱く感じられたのですが、
ここから先は全く頭上を遮るものの無い、オ~プンな区間なのです。


・・・でも幸い、風で小寒い本日も、ここは日が当たり暖かくて。

5月の木々は若々しい薄緑、川の流れは透明感を残す深緑。
いずれ、長い冬を越えて待ちに待ったこの季節だけの色彩。

写真右側の大岩、流れが当たって川中央、白波が立っています。
その大岩の裏側は弛み、黒茶色の沈み石があり、お魚の気配が満点!

下流側は遠間から、風が止むのを待ち、狙いを定めて。


ビンゴ!!
きっとまだ、お仲間が居るでしょう、再度で振り込みを・・・

よし!アタリ!アワセに返す手応えは重量級!
もう、グイン・グインと!?
・・・この表現が、ほんと、ぴったりでした。

・・・尺オーバーです、ハイ。

この後も、もう一匹はお外道様が。

ところうが、この大ウグイ様、
たも網に納めた後もハデにロ~リング、
結果、水中糸がその大きな魚体へぐるぐる巻きに・・・

もちろん、
心優しい小生はその呪縛を解いてあげて。

これで仕掛けが一本、見事にパ~ですわ(笑)。


<春の雨後は引き遅し、今来た河原を引き返す>

いつもなら、このポイントで対岸に渡河なのですが、
本日はとても出来そうにない水勢と水量、
お時間もお時間、ここでお開きと。

退渓は朝方に渡河したポイントまで引き返します。
朝方とは違った雰囲気、一層に若葉が目に染みる黄緑に・・・

春から初夏、新緑を揺らす風が悩みの種ですが、これも一興と考えて。
通い慣れたポイントは腕前の再確認、次回はまた夏にでも。

・・・暑い季節は履物もウエット・パンツ、
きっと渡河で下着もビッチョ・ビチョか・・・



<データ>

5月5日 馬瀬川 
エサ   :ミミズ、ブドウ虫
竿    :7.0m  天平 
仕掛   :針 吉村7号 
      錘 1~B1号
                天井糸 0.7号 1.5m 
                水中糸   0.3号 4.5m
釣果   :アマゴ    7寸 2匹
      (一匹は友舟へ入損ない・・・)
             6寸    3匹
      大ウグイ            4匹 
気温   :9~16℃ 
天候   :晴れ 風強し
表層水温 :14℃
月齢   :14.8