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2023年12月31日日曜日

この道を行く~尾張広域緑道 田県神社→木津用水

 

年末の恒例行事は近所の田県神社から、
大祓(おおはらい)神事のお知らせが届きました。

この神事は夏と冬の年2回、
人型の白紙に名前と年齢を記して体をさすり、
その人型に息を吹きかけ厄を移して、神社に供養してもらうものです。

・・・悪い風邪が流行っています。
今週初めから珍しく家内は胃腸風邪を。

兎に角も丈夫、特に胃腸系に関しては、の家内なのですが、
発熱とゲリピ~で床に臥せる中、
この人型に名前と、本人曰く、書きたくない年齢を記して。

今年は代理で小生のみが奉納に伺うことに。

ついで、といってはバチが当たりますが・・・

シーズン・オフは体力つくり、
今年の振り返り、はたまた、来年の抱負を考えながら、
田県神社へ人型奉納の後はそのまま、ウオーキングへ行くことに。


自宅から歩くこと20分少々、
新年の準備にお忙しい田県神社に到着です。

社務所に立ち寄り、巫女さんに人型を奉納します。

改めて新年は初詣に来る予定ですが、
まずはお礼参りとして、今年もありがとうございました、と心で。


さあ、ここから尾張広域緑道を犬山に向け歩きます。

この緑道の下には大きな水道管が走り、
犬山は木曽川の取水場から名古屋市は千種区の鍋屋上野浄水場まで、
名古屋市民の飲み水として、上水道を届けています。


テクテクと歩きながら、今年一年を振り返り・・・

御年58歳と4か月の小生、
あと一年半もすると会社定年は人生の節目です。

今日までは「いっぱしの社会人」、明日からは「気ままな自由人」!

・・・なんて具合にきれいさっぱり、人生の駒が進むとも思えず、
必ず来るその境目を期限に「準備」をするのが今なのでは??

そんな思いもあって、
のほほ~んと山河で釣り糸を垂らす傍ら、
旧友と情報交換したり、調べものをしたり、の一年でした。

未だ、これから、こうする!の結論に至っていませんが、
来年一年も引き続き、
そんなことを考え続ける・行動に移す一年なのかな?と。


刈り取りが終わった田畑の向こう側、尾張本宮山が見えて来ました。

もう少し歩みを進めれば、本宮山の向こう側に尾張富士が見えてくるハズです。


人家や田畑の広がるこの近辺ですが、
この秋にはひと騒動、「クマを見た!」の事件も。

役所や警察からも注意喚起が為されましたが、ホントかいな?

でも、実は先日・・・
夜半でのお風呂上りは、その日最後の一服を玄関先にて。

小生宅の駐車場に設置された人感センサーとLED照明で、
煌々と明るく映し出された玄関前の団地車道を、
何と!
一匹のキツネが走って行きました。。。

いえ、家内に言わせると、
あなたは近眼に老眼で緑内障でしょ、
きっと茶色いノラ犬か猫の見間違いなのでは?
なのですが、
ポンコツな我が目も、動体視力には自信があり??、
特徴のある長く太めのあの「しっぽ」は間違いなく・・・なのです。

いずれ、自然の残るこの近辺。
他県を含め冬本番でクマの目撃も減りましたが、ミョ~な秋でした。


そうこうするうちに、緑道は五条川に差し掛かります。

その水面には波紋が広がり・・・
小春日和は暖かな本日、小魚がたくさん泳いでいます。


・・・丁度、このころでした。
急におトイレ(小)に行きたくなって。

田県神社を出るときは全くその気はなくも、
急に催すこの便意、ホント、イヤんなります、歳ですね。

よく「人生は旅のようなもの」と申しますが、
散歩の旅はその道中、例えるならこれは人生の一大事!
山深い渓流釣りのように、五条川の橋の下で・・・なんて訳には行きません。

現代を生きる我ら、今はスマホと言う便利なものがあります。
その地図を確認すると、幸いでした、近くのR41沿いにコンビニが。

無事に事なきを終え、
タダでトイレをお借りしては申し訳が無いと、
缶コーヒーを持ってレジに向かうとこのコンビニ、
店員さんは奥に引き籠っての「完全セルフ・レジ」のご様子です。

ハンディを手に缶コーヒーのバーコード、それを読み取りますが反応なし・・・
画面を見ると、レジ袋のコード読み取りを、と表示されています。

「缶コーヒー一個だよ、袋はいらん!」
と、ひとり心の中で。

袋購入の画面をキャンセル操作、再度で缶コーヒーを読み取るも、
はてさて、それでもセルフ・レジは反応なし!?

画面には商品のコードを読み取るよう、ご指示されていますが、
後ろに並ぶ小学生のボクちん、小生の様子を見ながら怪訝そうです(恥)。

「て~い、そこまで拒否るなら、もう、買わん!」
と、怒ること心の中で。

この機転の利かなさ、ホント、イヤんなります、歳ですね。


何も買わずにコンビニを後として、緑道の旅は続きます。
冬の陽は沈むのが早く、いつしか周囲は夕枯れに。


それでも、
目と鼻の先に伊木山が見えて来ました。
あの山は木曽川の向こう側、はるばるは岐阜県です。


ここまで、本日のウオーキングも良く歩きました。
さて、帰路は楽をさせて頂きましょう。

名鉄電車は犬山経由、ご近所の田県神社まで戻ります。



健康の為に、一日一万歩はあるくべき、と聞き及びますが・・・

小生の場合、それには一時間半を要します。


健康であるべき「いっぱしの社会人」、
今の日本、それを演じてではとても無理なお話かと思います。
ミョ~なことですが、それは「気ままな自由人」になってから、でしょうかね?


今年も自虐満載?な弊ブログのご高覧、誠にありがとうございました。
来年もご諸兄各位に良い年でありますよう、
切に願う限りなのであります。























2023年12月24日日曜日

極寒! 今年も、ふらり インチョン

 

クリスマスも近づき、今週末は寒波の到来です。

今日の日本はとても寒いのですが、
その2~3日前に寒くなるのが北西に位置するお隣の国、韓国なのです。

昨年の夏にも訪れたインチョン。
その時の旅の思い出・恥のかき捨てはこちらにて。

小生は日頃の行いが悪く、
寒さ極まるこの季節も神さま・仏さまのご指示、
お仕事とはいえツラいのですが、行って参りました。。。


渓流釣りやアウトドア、DIYを主題とする弊ブログです。
ここで小生の業務について述べても、面白くも痒くもなく、
今回も前回と同様、
鋭い社会派?な小生の視点から見た、かの国の「とことん精神」が主題です。

・・・ほんとかいな?


<まずは軽くジャブ、豚肉の鉄板焼き>

お昼過ぎに中部空港を離陸した飛行機は、
インチョンへは15時ころには到着しました。

その道中の機内では遅めの昼食が。


昭和一桁生まれの父親に育てられた小生、
その教育モットーは「もったいない」なのです。
出された食事は美味かろうが・不味かろうが、残さず食べるべし!


その教えの通り、残さず機内食を頂いた小生。
(美味しかったですよ。)

それから時間も経たないインチョン到着時はそこそこお腹が満腹も、
さあ、これから、
お出迎えを頂いた現地の方と早々とした夕食なのです。

そのお題は・・・豚の焼肉。

暖房が効いて暖かかった空港を出て気が付いたのですが、
陽は未だ登っていても、割れるような空気の冷たさ!

この厳しい大陸性の気候が、現地の方々をお肉好き、
ハイ・カロリーなお食事に誘うのでしょうね。


大きなお肉の横に数個の焼き上がった茶色い物体が見えます。
これは豚の皮下脂肪とのこと・・・
砂糖きな粉を付けて食べるのですが、触感・お味はわらび餅!?

そして締めは焼肉油で炒めるチャーハンなのです。

とても美味しい韓国料理。

それが故に、
腹十分目にして到着初日の夜は暮れていくのでありました。


<お昼ご飯はカルビ・タン>

翌朝、若干の胃もたれを感じながらも、ホテルのバイキングを頂きます。

・・・詳細は省きますが、
これでも、結構ハードな出張業務なのです。
しっかり朝食は食べないと、疲労・寒さから身を滅ぼします!?

朝食後はお外で一服を所望。
しかし、ピ~カンなお空は放射冷却、寒い朝でした。。。

気温は-14℃。

こう、何と申しましょうか・・・

氷点下も-2~3℃と-5~6℃では、
何となくですが気温差が肌で感じられるものですが、
マイナスも10数℃を下回ると、体の感覚もバカになるのでしょうね。

-10℃も-14℃も一緒ですわ!?


その厳しい朝の寒さの中、
午前の業務が終われば、訪問先からのお誘いは昼食です。

して、そのお題は・・・骨の浮かんだ肉スープ。

その名も、カルビ(あばら骨周辺に付いている肉)・タン(スープ)だそうです。

大きな骨にはお肉が付いていて、
それをハサミで骨から取りながら食べるお作法、
塩系スープで煮込まれたお肉は柔らかく、寒い季節にはバッチ・グー!

テーブルを飾る色とりどりは不足するビタミン類を補充する、
キムチやサラダの野菜類です。

お尻の強度が低い小生、ここはサラダのみに留めておきます。

そして、ここも、締めはライスをスープに浸して。

お腹満幅の接待昼食、
初めての経験は美味しく頂けましたが、
さて、お腹が重い午後からのハード業務なのです。。。


<ちょっと、寄り道>

そんなお腹いっぱいの昼食後、
腹ごなしへとレストランの近所を案内され散歩します。

この時知ったのですが実は昨夜、
宿泊したホテルの近くでもあるこのホテル、ここで大規模な火災が発生しました。

インチョンの中心街は十数階はあるであろう大きな建物、
その壁面が黒く焼け焦げています。

訪問先の社長さんのお話では、
これだけの火災でも幸い亡くなられた方は無く、数名の負傷者で済んだとのこと。

ニュースでの住所から、当初は小生宿泊のホテルなのでは?と、
心配したとのことでした。

暫く焼け落ちたビルを見上げていたら、
あれあれ、車道でテレビ中継が始まりました。

焼け跡や放水によるツララ、
殺伐とした雰囲気を背景に、おきれいな女子アナがレポートをされています。

もっとアップで撮りたかったのですが、残念、我がスマホではこれが限界!

被災された方にはお気の毒ですが、
死亡者が居なかったことは不幸中の幸いかと・・・


<さあ、真打ち!「焼肉」ならぬ「ステーキ」>

午後の業務が終わった後、
一旦、ホテルに戻って夕方からお食事です。

未だ、若干、お腹が重たい小生。

これは好機とばかりに運動がてら、冷え込む夕刻の街並みに散策へ。

前回の訪問ではこの魚市場で海鮮料理を頂きました。

訪問先の社長さんは夜のインチョンではお顔が利くご様子。
ノリの良いトト屋のおやじさんとのやり取りで、
活きの良い真鯛のお刺身を頂きました。

その先の河畔まで、今日も足を延ばします。

冬枯れの夕刻が迫る寒いインチョン。

前回の夏に見た大カニは活きの良さを感じましたが、
今日本日の印象は、何となく寂しそうです・・・


もう間もなくで夕食のお迎えのお時間です。
ホテルにも戻り、
ここで、やむなく、我が日本国の誇る化学兵器を・・・

お迎えのお車はインチョン市街の南側へ、
見覚えのある小高い丘を登ります。

ここか・・・
昨年もお世話になりました。
さあ、気を引き締めて?取り掛かるとしましょう。

訪問先の社長さんは夜のインチョンではお顔が利きます。

お給仕のおねえさんとは笑顔での会話、
まず最初に出されたのは、鯛・鮭・鮪のお刺身で軽く。

これを、こちらのお醤油で、
お作法は日本のそれと同様ですね、ワサビを添えて頂きます。

そして、来ました、今宵のメインは・・・

こちらの方々、これをあくまでも「焼き肉」と言い張るのですが、
我ら日本には別格の表現があるのです。

そうです、これは、絶対に、「ステーキ」なのです、ハイ。

こちらの皆さま、
正直、お肉文化は我らより上、
美味しく頂くお作法を心得ています。

コチュジャン、焼肉タレ、岩塩と「添え物」があるも、
迷うことなく岩塩でお召し上がりです。

拙い「高級肉」経験の小生も、ここには意見の一致を見ます。
迷うことなく岩塩で・・・

あとは、もう、何も・・・言うことは無し!


<「とことん精神」の行きつくところ>

今回もお食事のみならず、「おみやげ」が山のように・・・

さて、気になるのが韓国海苔なんですね。

ナゼ、海苔に、綺麗なおねえさん(女優さん?)が?
しかも、彼女のサイン付きで・・・

でもここは何となく、同じ東洋人、小生も理解できます。

「どんぎつね」はカップうどんのCM、
そこにキツネ姿の吉岡里帆さんを考えれば。

うどんとキツネの関係、
こればかりは日本人じゃないと判らないでしょうがね。

いずれ西洋文化では見られない、
食べ物系CMへの女優さんの起用なのです。

そう言えば・・・
吉岡里帆さんのニベアのCM、ありゃ、イイですね、ほんと!


<最終日の夜は・・・バクダン!?>

3日目の業務も重たいお腹、
何とか終えられることが叶い、さあ、夕食です。

その前に・・・その日の昼食はサムゲ・タンと言うお料理でした。

鶏肉が一匹丸ごと、石焼きの器に納められた一品。

煮えたぎる地獄のスープ、
そこに沈められたニワトリさんは若干のお気の毒も、
そのスープのお味は少し薬膳風味、疲れた胃腸にはありがたいものでした。

・・・あちらの方々の心憎いお心遣いに感謝!
しかしながら、そこは「とことん精神」!
これは迫りくる過酷な夕食への「準備」なのでした・・・



今宵のメニューは何なのか?

テーブルには銅製の兜ならぬ、鍋器が置かれます。

お料理のお名前は「プルコギ」とのこと。
このお鍋で薄目のすき焼き風タレで頂くお肉料理。

それはイイのですが・・・

目の前に置かれたのはミョ~な「吸い薬」、何じゃ?

これをチュウチュウと吸うようです。

日本からご同伴を頂いた弊社のOさん、
言われるがまま、そのミョ~な「お薬」を頂かれます。

聞けば・・・
これを飲んでおけば、二日酔いをしないとのこと。

日本にもありますね、斯様な食前薬が。

って、言うことは・・・

ショット・グラスの向こう側、
緑の小瓶はお酒の様子、
あちらの方々は「バクダン」と呼んでいます。

読めないハングル文字ですが、
雰囲気やアルコール度数から焼酎のようです。

これを、何と、ビールに加え注いでいます!

ゲコな小生には、絶対にダメなお作法・・・

とは言え、無下にお断りするは日本の恥。

少しだけお付き合いをして、もう、出来上がったフリをします。
(ほんとうに、出来上がって、しまいました・・・)

かくして、
どうにか、記憶を保った状態で、
最終日の試練を乗り越えるのでありました。


<旅の終わりに>

翌朝は昨日までと打って変わって、ホテルの窓から覗けるは雪景色。

一服の為にお外へ出ると、
ピ~ンと冷え込んだ空気の中、乾いた小雪が舞っていました。


前回の訪問ではコロナの罹患が心配されましたが、
今回はインフルエンザにウイルス性の風邪に似た感染症が。
(彼らによると、これも中国産とのこと・・・)

それに南京虫(トコシラミ)が心配でした。

その対策として、
スーツケースの中の着替えはビニール袋で厳重に。

出立の朝、ビニール袋に納めての荷造りが大変です。

それでも、大きく体調を崩すこと、また、虫に刺されることなく、
無事に出張任務を終えられました。

あちらの皆さまからは、
「ヒロさん(小生です)、今度は暑い夏や寒い冬ではなくて、
 心地いい秋か春に来てくださいよ。」
と流ちょうな日本語でお別れの挨拶を頂きました。

空港から飛行機に乗り、気が付けば既に日本国内、
今は伊吹山の上空です。

鈴鹿山脈と養老山地の間を抜けて、
飛行機は伊勢湾を大きく旋回、中部空港に着陸です。

近い隣国はお隣の韓国。

「とことん精神」には、まま、困る時もありますが、
同じアジアは東洋人、解りあえる間柄と小生は思うのです。

次回はほんと、渓流釣りシーズンの終わった秋にでも・・・











2023年12月10日日曜日

初冬の大和路~東大寺、春日大社、興福寺

 

季節は早、初冬の師走。

渓流釣りシーズン中はほったらかしな家内、
彼女への償いの旅は第二弾、今回は奈良の大仏さま見物です。

初秋は奥美濃の旅からお時間は経ちますが、
この間、いろいろとありまして・・・
時が経つのは早いですね。

ここ東大寺の訪問は家内のたっての希望から。

小生と違って信心深い我が家内。
またいつか大仏さまに・・・と思うも月日は流れ、
撮り溜めた旅行写真の記録から、前回の奈良訪問は2012年!

その写真、ここではお見せしませんが、
家内もまだ若々しく!?小生も上の方がフサフサ!?

ほんと、時が経つのは早いですね・・・


師走とは思えない、とても暖かい朝でした。
早朝、とは言っても、渓流釣りほどでは無いですが、
早かった出立前の朝食でもあり、到着時は既にお腹が空いて。

まずは早めの昼食を頂きます。

北へ向かえば東大寺、東に登れば春日大社、西に下ると興福寺。

そんな奈良の中心にある交差点、
その袂にあるお店に開店と同時に飛び込みです。

果たして「牛まぶし」とは?

出てきたお料理はおいしそう、
牛丼では無いですが、醤油は甘辛仕立てのお櫃もの。

小生が頼んだお櫃には牛肉の他に豚の角煮も添えられて。

最初はそのまま頂いて、次いで海苔とアラレとワサビを入れ、
お出汁による「お茶漬け」で味変を楽しみました。

・・・当方、名古屋の名物は「ひつまぶし」。

そこでのウナギが牛肉・豚肉になったお料理、
しっかりと、堪能させて頂きました!


お腹がいっぱいになったら、いざ!
お久しぶりは東大寺、大仏さまにご拝顔を賜ります。

雲一つない冬晴れ・小春日和の今日、
大仏殿の背景は青空が眩しいです。


昨年まではコロナ禍で閑散としていたと聞き及ぶ大和路ですが、
初冬師走の本日、見た限りでは季節的には賑わっているのでは?

お顔から明らかな外人さんもお見えなら、
しゃべっている言葉から外人さんとわかる人々も。

・・・しかしながら、全体的にはどうでしょう?
我ら日本人より外人さんの方が多いような・・・

お伊勢さんと違って、京都・奈良に「お礼参り」は無いのでしょうね。


10年ぶりにお会いする大仏さま。

暖かくてお天気も良い本日、
南から差し込む陽の光で殿内も明るいです。

当方の出で立ちは、
残念、齢を重ねてしまいましたが、
あのころと、お変わりのないお姿で、誠に何よりです。

その奥に鎮座られる広目天と多聞天にもお参りをして。

・・・幼稚園では「加藤多聞」君という名前の友達が居ました。

幼い小生は当然ながら未熟者、
「タモンって、ヘンなお名前」なんて思ったのですが、
いやいや、どうして、
この歳になってようやく解る、深くて味のある名前です!

今ごろ、どうしているかな?多聞君は・・・


東大寺を後にして、次は春日大社に向かいます。

その途中・・・

角を切られて見ようによってはハゲ頭は雄シカ同士、
至る所でケンカをしています。

一体、お互いの、何が気に入らないのか?
理由は定かではありませんが、突如として始まるいさかい事。

・・・でも、
何となくですが解るような気がする小生。
確かに男家業を頭がハゲるくらい長らく営めば、
世の中、些細たれどお気に召さない事も多々ありましょう。

ここは、ひとつ、仲を取り持つとして。

間を見計らってエサを差し出すと、
ゲンキンな彼らです、つい今のいさかい事、それもどこえやら。

しかしながら、そのタイミングを誤ると・・・

せんべい売り場前で待ち受ける頭のイイこの子、
買った矢先の家内のお召し物、それを咥えて引っ張ります。

その勢いが激しくて、
悲鳴を挙げる家内なのですが、
ヒドい旦那は笑いながら腹を抱えて、
これはシャッター・チャンスとばかりに・・・

ほんと、我ながら、歪んでまスね。



そんな賑やかな道中で向かった春日大社。



お参りの後、家内共々で久しぶり、
霊験あらたかな「おみくじ」を引いてみました。

先行は家内です。
素直に引き当てた棒に書かれた番号は7番。

後行は小生。
長筒に入ったたくさんの棒、それを引っ掻き回して、
いよいよで引いた番号、それが、くしくも7番と出て・・・

夫婦そろって、同じ結果は7番の「中吉」と。

7という番号から「大吉」を予想していた家内なのでしたが、
その結果の「中吉」より、
むしろ小生と同じ「くじ運」に納得がいかないご様子でして。

おみくじは歌の文句じゃないけれど、
いかさまに 身はくだくとも・・・さもありなん。


本日は良く歩きます。
奈良の東は若草山、その麓は春日大社から、
奈良公園を横切って最後の訪問地は興福寺へ向かいます。

普段はイン・ドア派の家内、流石に歩き疲れた様子です。

良い年をして、座りたい・休みたい、
果ては、屋外はシカが気になる、屋内のお店がイイ、
と子供のようにダダをこね始めます。

奈良公園も園内には露天以外の茶屋は無く、
止む無く、また、飛び込みで、興福寺の手前は茶店に入ります。

しかし、このお店・・・

「わらび餅」はイイのですが、
風情・情緒があり過ぎて、代わりに、お値段の表示が無し。。。

グズる家内は「ここでイイ」と申しますが、若干、お財布が心配です。

まあしかし、
令和の時代、しかも国内です、
命までは取られまい、何とかなるっしょ!


ご案内は和服姿のお女中さん、
通されたお部屋、これまた、シックで趣のある和室で。

・・・う~ん、ハマったかな、こりゃ?

して、出てきた「わらび餅」が、これ。

きな粉とお砂糖が乗せられ、
甘くて疲れには良さそうな「わらび餅」、
それと抹茶茶碗で飲むお抹茶なんて、こんなの、何年ぶりだろう?

・・・いかん、絶対これ、どハマりのパターン!
いや~、足りるかな~、お勘定が・・・

しかし家内は太っ腹。
何も気にしていない様子にて、
ツルツルとわらび餅を食べています。。。


してして、出てきた伝票、
恐る恐る、お代を確認すると・・・
ああよかった、野口英世が2枚でおつりが。

小市民だな~、ほんと、小生(笑)。


その後、ありがたくも興福寺を拝観して。


初冬の赤い夕焼けが迫る、古都 大和路を後にしました。

めずらしく、いつもバカにしているカーナビを信用、
往路復路も山添村から名阪国道経由にて。

10年前の旅程は名阪国道の終点、桜井・天理経由でしたが、
今回、意外にも春日山を抜ける県道は良い道でした。
このルートの方が最短で時間も掛からずで。

・・・10年の月日の流れを感じますね。

次回来るときは・・・
きっと小生、頭の上はツルツル、かな?