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2023年4月15日土曜日

庄川 春の五目釣り



人生は選択と決断の連続なのであります・・・

先週末は私事・諸事で残念、釣行はお預けでした。

今週は水木と黄砂の加減で外出は控えめに、
土日と風雨の予報は、またしても今週末の釣行はお預けなのか?


期初でお仕事が超忙しいこの季節、
禁断症状が収まらない週の半ば、さて、決断です!
果たして、この金曜日、お休みを頂いても大丈夫だろうか?

・・・若干の不安・後ろめたさ、感じながらも、行って参りました。


<飛騨 庄川は牧戸橋の近辺で>

今シーズンの渓流釣り、「目標」とは言い過ぎですが、
即応力・応用力を付けるが為にも、
叶うことなら、今まで行ったことの無いポイントにて。

・・・初回の気良川から前回の長良川まで、
いずれも通い慣れたポイントでの竿出しではありましたが、
毎年での不調はシーズン当初は、その「慣らし運転」としてご容赦を。


して、本日の飛騨 庄川、
そこでの長竿を使った本流釣りですが、
いつもは主に五連水車の美味しいお蕎麦屋さん、その裏手なのです。

でも今回は先ほどの目標・趣旨に従って、
選択と決断を得るが為に国土地理院の地図とにらめっこ、
等高線の入り具合と川の屈曲点の多さから、
初めてのポイントは今少し庄川を下った牧戸橋近辺とした次第。

・・・上記の写真の如く、
山を隔てた郡上近辺では散ってしまった桜も、
やっぱりそこは雪国の飛騨、今が盛りの花盛り、きれいでした。


見事に咲き誇る花の下、
冷たい川の水に漬かって、ごそごそと川虫取りを。

本日のエサ箱にご乗車を頂く川虫各位です。


<本日のお題、前半戦だけなら・・・>

牧戸橋の上から眺める庄川、
下流には瀬の向こう側に大きな落ち込みと淵が、
上流にはこれまた屈曲点に落ち込みと深場が見受けられます。

まずは定石に従って、下流の落込み&大淵から着手します。

河原に降り立って落込みまで歩みを進めると、
さて、これはシクりました、
立ち位置として、画面中央、対岸の突端から竿を出すべきかと。

こちら側は屈曲の外側、
仕掛けを流す距離が稼げず、手の届くポイントも限られます。

とは言え、
まずは不利でもこちら側から、
手前の白波より仕掛けを投入して、
流れに任せ緩み・深みのある岩場の直下、届く範囲で味見します。

・・・出立時の自宅近辺は暖かい朝でしたが、
やっぱりここは飛騨地方、
春爛漫も朝方の冷え込みは厳しく、カッパを羽織っての釣行です。

その為でしょうか?
幾度も仕掛けを流せど、アタリはサッパリ。

と!
ようやく、来ました。

えええ?
寒い寒い春の朝ですよ、お外道の旦那。
しかも薄っすら、初夏の装いは婚姻色のピンクが混じって。

しかしながら、その後も・・・

もう、0.3号水中糸はヒヤヒヤ、尺越えは大ウグイ様。。。
これだけ大きいと、引き具合は抜群ですね。

・・・河岸を変えます。。。

牧戸橋を潜って上流の屈曲点へ。

落ち込み後の流れはテトラにぶつかり、
いい案配は具合の弛み・深場を形成しています。

朝一番のポイントと言い、もうこれは大場所!

上空・周囲に何も障害物の無い、粗忽者向きの好ポイントです、
水から距離を置いて8.5m竿で大きく振り込みます。

して、結果は・・・各位のご想像通り。

いや、この子も大きくて、イイ引き具合でした、ハイ(涙)。


手を休めて一服とお茶を所望します。
「さて、どうしたものか。」


このままでは本日の弊ブログのお題、
「ヤマザキ 春のパン祭り」をモジっての命名も、
これでは「庄川 春のウグイ釣り」です。
いえ、それはそれで、小生らしくて座が和み、宜しいのですが(笑)。


・・・お時間も既に9:00を過ぎ、
この少し前から背中に当たる陽が暖かく感じられ、
風が少し吹き始めるも、羽織ったカッパはリュックに収納、
お外道様ばかりの釣果はともかくも、春を満喫できる本流釣りです。


<立ち位置を変えてみる>

え~い、またまた、選択と決断!

・・・って、
そんな大袈裟なものでは無いのですが。

陽も上がり暖かくなってきました。
再度でのトライは朝一番の下流の落込み&大淵、
橋を渡って対岸は、距離が稼げて自由度の上がる屈曲点の中心・突端から。

・・・さて、この変化が、如何に出るのか??

朝一番は向こう岸でした。
改めて、こちら側のポイント・突端に立ってみると・・・

こりゃ、間違いなく、攻めやすい!

朝と同じく、白波に振り込み、まずは長距離を流します。
白波が消え水面がうねる流れ、その直下から・・・アタリです。

う~ん、残念、またしても。。。


<しかし、ここで一計!>

海と違って川は水域が限られた「閉所」です。
短時間内での渓流魚の遡上・下降は無い・少ないと仮定して。

この大淵のお外道様、全部を一旦、釣り切ってしまえば??

臆病なお魚は、一度釣られると暫くはエサを追わなくなる、と言われます。
その内にお外道様以外の「本命」が掛かってくるのでは?
釣っては逃がし、釣っては逃がし、の波状攻撃!

途方もなくも思えますが、限られた場所での勝負、存外にも可能なのでは?

小生の良いところ、そうと思えばすぐ実行!
しばし釣りの手を休め、距離を置いた上流の瀬で、しこたま川虫を採取します。

もう、こうなりゃ、お魚との、根競べよ!

再開後、嘘か誠か、数匹のお外道様とのお付き合い、その後に・・・

白波の直ぐ脇からお出ましは8寸のヤマメさん、
やっぱり、引き・走りの具合が格別、お外道様とは違います!

ここに来て判るのですが、
本日は本命・外道の出具合、その違いがおもしろいくらい鮮明です。

白波の直下や存在する範囲は青信号の本命エリアです。

白波が消えてうねりが表面を覆う区間、
ここらは少し危うい黄信号、
本命が出たり、お外道様だったり。

そして完全にうねりのみの水域、
そこは赤信号、間違いなくお外道様がお出ましを。

・・・いやしかし、本当にこの淵、釣り切った感が。
ここ暫くは本命も外道も含め、アタリが遠のいて・・・


<最後の河岸、小場所で五目釣り>

出し切った感のする大淵、その突端から下流を覗くと早瀬が見え、
その瀬の半分は、中州を形成する岩々からの流れ込みで小淵のようです。

平水の本日は経路を選べば早瀬は横切れそうです。
大場所は今日の小生のように皆さまから執拗にお手入れを。

思うに、逆にこんな小場所・中場所は、案外にも手つかずの状態なのでは?

大事を取って、一旦は仕掛けと竿を畳んで、
この早瀬を慎重に横切り、岩の浅瀬は中州に渡ります。

一段低く突端からは全容が見えなかった落込み&小淵?受け?
水量・水流・適度な深さ、とても良い流れで小場所ながら期待十分です。

落込み&受けから十分に距離を取り、竿と仕掛けをスタンバイ、
その一投目は白波と白波の合間へ着水。

若干の反転流でしょうか?仕掛けの流れは思うよりゆっくり目、
うねりの浮いた深場に差し掛かった所で目印に変化、
間髪を入れずに、即、アワセます。

アマゴ、ヤマメより若干は鈍い走りに、
当初はまたお外道様かと思いましたが、今シーズン初のイワナさんでした。

「ふ・ふ・ふ、選択と決断の末、この小場所、読みが当たったな・・・」

対岸の木立から伸びる枝が曲者も、水面からの距離もあります。
軽量本流竿をサイド・スローで振り回し、
ポイントの狙い撃ちは対岸の岩場、それが形成する懐の深くへ。

アタリに対するアワセ、その後の走りは今日の一番、こやつ、何者ぞ?

・・・でっぷり、8寸超えのニジマスさん、でした。。。

その後もこの小場所、間髪を入れずに「本命」のみの入れ食い状態・・・



年に一度か二度ですが、こんな腕前の小生にも、斯様な好釣果日が。


こうなると、性根の悪さから?小生、遊び心が湧いてきます。

自然界には存在しないであろう、川虫2匹の重ね流れ、これをエサに。

・・・もし、これで釣れるようなら、
本日の好釣果は小生の腕前からではなくて、
小学生が糸を垂らしても、同じ好結果となるのでは?

きっとMな性分もあるのでしょう、自分を追い込むような暗示を掛けて。


・・・って、釣れちゃったよ、おい!


皆さまに至っては、毎回、これが普通の釣果、なのかもしれませんが。


自分的には本日、「出来過ぎ」なのです、ハイ。


毎度の如くは小生のジンクス、
オオモノを釣った・たくさん釣れた、その翌週は業務でドツボに。

ただでさえ、お仕事が忙しい期初、そこでの休暇釣行でした。

勇気をもってしての、この選択と決断、その末の采配!?
こうなりゃ、ジンクスも何も・・・気の重い週明けになりそうです(笑)。



<データ>
4月14日 庄川
エサ   :ミミズ、川虫
竿    :8.5m  渓峰本流 
仕掛   :針 吉村7号 
      錘  1~B1号
                    天井糸 0.7号 3.0m 
                    水中糸 0.3号 4.5m
釣果   :ヤマメ    8寸    2匹
             7寸    2匹
      アマゴ    7寸    1匹
                                  6寸    1匹
      イワナ    8寸    1匹
             7寸    1匹
      ニジマス    8寸    1匹
              6寸    1匹
      大ウグイ        10
気温    :7~20℃  
天候    :曇り 微風
表層水温  :13℃
月齢    :23.4