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2023年5月6日土曜日

5月の風の中で~馬瀬川渓流釣行

 


5月の風はいたずら好きです。

朝から風の予報がある日でも、日中はまま風の止む凪の状態が。
止んだと思って暫くすると、先ほどより強い風が急に。
芽生え始め日に日に濃くなる緑を揺らします。


<早朝の馬瀬川はひんやりと>

釣りを始めた今朝は弱風でした。

木漏れ日がさわさわと見え隠れ、少し寒い朝です。

通い慣れた馬瀬川上(かおれ)のこのポイント、
週初めの雨の影響がまだ残り、
見た限り渡河するにはぎりぎりの水位です。

・・・と言うことは、
ここ最近は誰も入っていないポイント、
期待と共に粗忽者は慎重に川の中、歩みを進めます。


こちら岸手前の浅瀬は難なくも、
対岸は石垣直下の流れは静かも勢いに押しがあり、
腰にぶら下げた騒がしい熊鈴、この時だけは静かになります。


股上まで漬かりながら、今回も無事に渡ることが叶いました。
崩れた石垣を足場に、バランスを取りながら一歩一歩、慎重に上流へ。


昨年のGWにも夕まずめに、
また7月には職場のAさんと訪れた釣り場、
今日はどんな春から初夏の景色、それに釣果を楽しませてくれるのか?

<いつもの時が流れます>

釣りの準備をする前にお茶と一服、
その後はひとしきり自分の気が済むまで、
水の流れと揺れる緑にシャッターを切ります。


ここでの定番は7m小継竿、
天井糸を穂先に結わえ水中糸を接続、
竿を延ばすと水中糸のボビン、それがたも網の中でクルクルと。

針先にブドウ虫を取り付けて、
あとは凪を待ち、狙いを定めて振り込むだけです。

止みました、さあ、今のうちに・・・

落込み&大淵のポイントは、まずは下流の淵から。
目印とガン玉の距離を長めに深場狙いです。

振込み&引上げの繰り返し、
少しずつ目印とガン玉の距離を短めに調整、
徐々に上流は落込み側へポイントを移動します。

・・・いつもなら、淵の中央で「手応え&釣果」なのですがね。
ひょっとして昨日、腕の良いご同輩が無理を押して渡河されたか?

落込みの白波が消え、水面がうねった辺りから、ようやく・・・

いずれ珍しくも、このポイントでは、残念、これっきり。


<季節の進み具合が読めません>

朝一番の落込み&大淵のポイント、
丁寧に・粘ったのではありますが、釣果の割に時間だけは過ぎました。

・・・開始時より風が強くなってきています。
頭上の薄い緑がまま、大きく揺れなびきます。


いつもはパスしてしまう、その上の浅瀬も、本日は深さがあり良い案配、
お魚が居そうなポイントが、ここ・そこ・あそこ、と随所に。

大きな沈み岩の裏、
その左右は白波の消えた近辺、
対岸の木陰下は少し厄介も岩壁直下。

振り込みに精度が要求されます、
ひとつひとつ、凪・微風のタイミングを見計らって、慎重に・丁寧に・・・

そんな懇切丁寧?な小生のご対応、それを見計らったかの如く。

ははは、出ました、お外道様!

・・・しかしながら、これは意外です。

風があるためなのか、本日は少し寒いくらい。
通い慣れたこのポイント、確かにウグイも釣れますが、それは主に夏以降、
昨年のGWでは皆無、7月の釣行でもゼロでした。
それが、本日は。

この後、強くなる5月の風の下、
このウグイ様にしてやられるのであります・・・



<大アマゴならぬ、大ウグイのロ~リング>

振り込みのタイミングが限られる本日です、
弛め・遅めの流れはお外道様に要注意。

早めなポイントからはアマゴさんがお出ましです。

それでも徐々に、そのアタリも風が帳消し、読み辛くなりつつ・・・

頭上を小高い緑で覆われた区間は、まだ風も弱く感じられたのですが、
ここから先は全く頭上を遮るものの無い、オ~プンな区間なのです。


・・・でも幸い、風で小寒い本日も、ここは日が当たり暖かくて。

5月の木々は若々しい薄緑、川の流れは透明感を残す深緑。
いずれ、長い冬を越えて待ちに待ったこの季節だけの色彩。

写真右側の大岩、流れが当たって川中央、白波が立っています。
その大岩の裏側は弛み、黒茶色の沈み石があり、お魚の気配が満点!

下流側は遠間から、風が止むのを待ち、狙いを定めて。


ビンゴ!!
きっとまだ、お仲間が居るでしょう、再度で振り込みを・・・

よし!アタリ!アワセに返す手応えは重量級!
もう、グイン・グインと!?
・・・この表現が、ほんと、ぴったりでした。

・・・尺オーバーです、ハイ。

この後も、もう一匹はお外道様が。

ところうが、この大ウグイ様、
たも網に納めた後もハデにロ~リング、
結果、水中糸がその大きな魚体へぐるぐる巻きに・・・

もちろん、
心優しい小生はその呪縛を解いてあげて。

これで仕掛けが一本、見事にパ~ですわ(笑)。


<春の雨後は引き遅し、今来た河原を引き返す>

いつもなら、このポイントで対岸に渡河なのですが、
本日はとても出来そうにない水勢と水量、
お時間もお時間、ここでお開きと。

退渓は朝方に渡河したポイントまで引き返します。
朝方とは違った雰囲気、一層に若葉が目に染みる黄緑に・・・

春から初夏、新緑を揺らす風が悩みの種ですが、これも一興と考えて。
通い慣れたポイントは腕前の再確認、次回はまた夏にでも。

・・・暑い季節は履物もウエット・パンツ、
きっと渡河で下着もビッチョ・ビチョか・・・



<データ>

5月5日 馬瀬川 
エサ   :ミミズ、ブドウ虫
竿    :7.0m  天平 
仕掛   :針 吉村7号 
      錘 1~B1号
                天井糸 0.7号 1.5m 
                水中糸   0.3号 4.5m
釣果   :アマゴ    7寸 2匹
      (一匹は友舟へ入損ない・・・)
             6寸    3匹
      大ウグイ            4匹 
気温   :9~16℃ 
天候   :晴れ 風強し
表層水温 :14℃
月齢   :14.8