Additional pages

Additional pages

2023年6月3日土曜日

メルカリ「SW工房」中間決算報告

 

昨年の11月から始めたメルカリ出店は、
日本一小さな釣具屋さん、その屋号は「SW工房」です。

↓クリックで、覗いてみて、下さいな。


出店から早くも半年が経ちました。

この間に皆さまから暖かくも多くのご贔屓を頂き、
改めまして、この場をお借りしてお礼を申し上げます。

つきましては、
半年経ったここらで中間決算??のご報告を思いますも、
いやらしい儲け・お金の話は控えめに、
この出店から、現代社会の抱える問題?小規模店舗の活路とは?
そんなお話が中心となります。


・・・と申しましょうか、
正直なところ、売上・利益は申し上げることが憚られるくらい、
「損は無くともホドホドのチョボチョボ」だったのです、ハイ。

でも、ご報告の雰囲気だけは、あたかも決算報告風に・・・

<セグメント別の結果>

SW工房は以下の3つのセグメントで構成されています。
①釣仕掛け事業
②太ミミズ事業(何のこっちゃ?)
③風景写真事業
では、それぞれの結果について、ご報告を申し上げます。

まず、この半年間、3つのセグメントでトータル23件のお取引がありました。


<①釣仕掛け事業について>

道楽店主がもっぱら渓流釣りしかやらないもンだから、
扱う仕掛けも渓流釣り用、もしくは本流釣り用のみ。

・・・かつての吉野家さんは「牛丼単品路線」です。


最初の出店時は細糸仕掛「奥美濃」からスタート、
その後に年明け早々から初心者仕掛「奥三河」を、
春先から本流釣り仕掛けの「長良川」を追加して。

23件のお取引の内、15件を上記3種で占めました。

0.3号 細糸トオシ仕掛け「奥美濃」

上記写真は昨年11月は出店当初から発売開始の「奥美濃」です。
一般の市販品仕掛けでは0.4号が細糸の下限のご様子、
そこで、あえて、もうワン・ランク下の0.3号、
そのトオシ仕掛けにて勝負して参りました。

15件の内、7件のお取引が、この「奥美濃」から。

0.4号 ハリス交換式仕掛け「奥三河」

上記は「奥三河」となります。

昨年に渓流釣りを始めた職場のAさん、
元は彼の「渓流釣りへの挑戦」、その手助けに製作した仕掛けで、
メーカーは「ささめ針」製をお手本に、改良設計を加えた「つもり」の商品です。

こちらも7件のお取引がありました。

0.7号トオシ本流釣り仕掛け「長良川」

最後は本流仕掛け、その名も「長良川」、フロロ0.7号は10mトオシです。

こちらは上述の2つと違い、ナゼか、意外と売れませんでした。
お取引は僅かに一件のみ・・・


都合23件のお客様でしたが、
そのお住まいは全国で津々浦々、北は宮城県から南は鹿児島県まで。

確かに近畿・東海地方のお客様が多いのですが、
渓流釣り・本流釣りに関しては、全国でその釣技・お作法が通用する証かと。


<小回りの利く手作り工房の存在意義>

町の釣具屋さんを訪ねれば、先の「ささめ針」さんはじめ、
シマノさん、ダイワさん、OWNERさん等から仕掛けは発売されています。
それら有名メーカーの一般市販品に比べ、若干はお高めの「SW工房」の商品です。

それでもボチボチと売れました。
・・・一体全体、どこに、勝機があるのか??

「奥美濃」の0.3号糸が一般市販品に存在しない事も挙げられますが、
思うに、「特注品」へのきめ細かな個別対応、それが功を奏したような。

・0.3号糸を0.4号糸で頂きたい。
・天井糸を0.4m短くして下さい。
・目印を長めにしてほしい。

こんなご要望が寄せられました。

もちろん、若干は長めで納期を頂くのですが、
斯様なお客様のご要請、痒いところに手が届く、
そんな「お困りごと」への対応も手作り工房の長所かと。

・・・上記のご要望のお客様にはリピーター様もお見えになり、
再度でのご注文の際には、本仕掛けによる釣果、をご報告頂け、
工房を主宰する身の上には、誠に嬉しい限りなのであります・・・


<作業の機械化・効率化>

とは言え、あまり悠長な納期も頂けません。

基本は在庫での対応となるのですが、
特注品製作の場合、また原価を抑える意味からも、製作時間の効率化は重要です。

その観点からすると、


今年のお正月休みに完成した「糸巻き器」は重宝しました。

・・・ざっくりですが、生産効率は従来の「手巻き」での約2倍に。
大手メーカーの価格には及ばずも追従、原価低減に繋がっています。


<②太ミミズ事業について>

・・・正直なところ、
釣り餌のミミズがメルカリで売れるのか?
果たして無事健在で到着することが出来るのか?
半信半疑で始めた尾張米糠酸素太ミミズの販売でした。


・・・でも意外、これが思わぬ大ヒット!
3つのセグメントでは最多、8件のお取引がありました。

余りにも売れるものだから、
3~4月でポンポンと出荷しちゃったら、
あれあれ、小生が釣りで使用する分が不足して。

GW明けの5月中旬に再開したのですが、
その時期は一旦で気温が30℃の日々が続き・・・

リピーター様への発送・到着が、申し訳なくも、全滅とのことでした。。。

もちろん、お詫びと共に、お取引はキャンセルとさせて頂きました。

・・・来期以降、季節・気温を注意深く見ながらの販売となりますが、
まとめ販売によるクール便の利用も、検討の余地あり、かな??


<③風景写真事業について>

釣りの合間に、ふっと気が付く素敵な渓流風景。
本ブログにもたくさんの渓流風景の写真が掲載されています。

その中から、長良川、根尾川、高原川からの写真を各7カット、
「渓流七景」と称して、プリンターで印刷しての販売です。

・・・道楽店主の道楽釣行、
その途中でのデジカメによる撮影です、
もしこれが売れたなら、
プロのカメラマンは挙がったりでしょうね。

当然ですが、お取引はゼロ件でした。。。


<今後の展望>

半年間を続けてきました工房ですが、今ここで店仕舞いする理由もなく、
もう少し、道楽店主は持ち前のダラダラさ加減で商いを続ける所存です。

そして、新たな追加セグメントとして・・・
④ミミズの腐葉土事業
を思っています。

ミミズの飼育で生成?される使い古しの飼育マットですが、
各種の文献から、これが良い肥料になる様子です。

・・・ただし、肥料の販売には都道府県まで認可が必要とのこと。

この届け出は渓流シーズンが終わってからかな?

「SW工房」は「日本一小さな釣具屋さん」を称していますが、
肥料なんかを扱い出したら、こりゃ「コメリ」路線ですね・・・


<渓流風景は四季の長良川から>
これ、売り物の風景写真は「長良川七景」からなンです。
こんなことしてちゃ、売れないですよね・・・