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2024年1月28日日曜日

仕掛巻

 

早い渓流では2月初日からシーズン開幕です。

小生の開幕は今年もきっとお彼岸の前後辺り。
まだ時間はありますが、そろそろ仕掛けの作成に掛かります。


「備えあれば患いなし」「何事も段取り八分」とはよく言いますね。

渓流釣りに限りませんが釣りを為される方は概ね、
仕掛けや下準備が叶うモノ、
それらは事前に家で用意してから釣行に出かけます。

渓流エサ釣りの場合は水中糸として、
糸に釣り針を結わえ、
次いで目印を括り付け、
一定の長さで糸を切った後、
最後にチチワを設けて仕掛巻に。

・・・錘は川に到着してから、
水の流れ具合やポイントに応じて、
その場で重さを選択して取り付けます。

人によってやり方はマチマチですが、
小生の場合は針・目印・チチワを付けた0.3号糸を4.5m、
これを仕掛巻に巻いて複数を用意しています。


この仕掛巻なのですが・・・

お気に入りは「ONI ラーヂ ソフト仕掛巻 50」、
残念ながら、かなり以前から販売終了のご様子なんです。


直径が5cmくらいと糸巻きでは小型な部類、
4.5mの糸なら32回ほど巻き上げればその長さに。

これを釣行時は数個ほど、
釣りチョッキのポケットに忍ばせて、
山奥の深い渓谷はその河原に降り立ちます。

川底の石や沈木に水中糸が根がかり、
果ては粗忽者の所業です、木釣り・枝釣りも日にも何回か。

針や錘下のみのロストなら、
その場で針を結わえるのですが、
全体のロストや「お祭り騒ぎ」では張り替えが必要となります。

しかし、ここは木々に囲まれた渓流です、
竿を置く河原が無かったり、
場合によっては川の流れに立込んで、張り替え作業が要求されます。

そんな時は一旦で竿を縮め、
天井糸に水中糸のチチワを結わえ、
この仕掛巻をたも網の中に放り込み、
スルスルと竿を延ばして糸を張り替えます。

小型かつ円形の糸巻き・仕掛巻だから出来る芸当かと。


・・・さあ、手際よくスマートに張り替えた仕掛け。
焦る気持ちを堪えて、お魚の待つ流れに再度トライ!

・・・なのですが、その直後にまたの根がかり(涙)。

しかも、詮無き粗忽者、彼は先ほどと同じポイントで。
三歩進んで二歩下がる!?
進歩が無いと申しましょうか、誠に我ながらイヤになります。

斯様な案配で水中糸は消耗品、日に数個は使っちゃって。


そんなことからNo.1から14まで、
買い足し買い足しで揃えた仕掛巻なのですが、
もう2つほど追加したくも、販売終了では致し方がなく。

・・・せめて、山奥の山河で紛失せず、慎重に使い続けるしか手が無いですね。


チョウチンで使用する糸は、
天井糸と同じく太めの0.7号糸、
長さも2.5mと短く張り替えも楽なことから、
こちらは発泡スチロール板の糸巻きで用意しています。

0.3号も0.7号のいずれもフロロ糸、
ヤマトヨテグス製は150mで1,000円前後です。

とても割安なのですが、
残念ながら近所の釣具屋さんでは入手が利かず、
「SW工房」での仕掛け販売もあり、まとめて数個を宅配にて購入です。

販売終了の「ONI ラーヂ ソフト仕掛巻 50」もですが、
発泡スチロール板の糸巻きもフロロ・カーボン糸も、
自然に帰らない人工的な物質で出来ています。

努々、ロストは禁物、また、回収可能なら、当然ですべきかと。

柄にもなく風邪を引いてしまった今週末、
もう間近に迫るシーズン開幕を夢見て、
静かに準備を進めるのであります。

<渓流風景は昨シーズンの最終釣行 秋神川から>















2024年1月21日日曜日

原子力電池

 
遠い昔のお話ですが・・・

小学校高学年は国語の教科書に「パイオニア10号」の記載がありました。
アメリカが打ち上げた宇宙探査機はパイオニア10号。

余りにも昔の、
しかも学校の授業です、
何が教科書に書いてあったのかは、
不真面目・エ~コロかげんな悪ガキの脳裏には、とんと記憶がなくて?

でも、これはしっかりと覚えています、
探査機に取り付けられたとされる金属板。

人間の大きさ・サイズをその比較で示し、
大きな太陽から3つ目の惑星は我らが地球、
そこから木星と土星の間を抜けて飛んできた探査機。

恐らくどこかに居るであろう、
言葉もきっと通じない宇宙人に対して、
上手く伝わるように描いた絵だな、と子供ながらに思ったものです。

・・・しかし同時に、
すっぽんぽんの男女の姿は、
ともすると、我ら人類に対して、
妙な誤解を与えるのでは?と子供ながらに思ったものです(笑)。


改めてネットで調べてみると・・・

1972年に打ち上げられた探査機は木星の調査が目的で、
翌年には早くも木星の約20万kmまで最接近して、
多数の画像や調査情報をもたらしました。

その後は太陽系を脱出する軌道に乗って、
1983年には遥々と海王星の軌道を横断し、
2003年まで地球と交信が可能であったとのこと。

・・・その交信が途絶える際、
光とほぼ同じ早さで伝わる交信電波、
それが地球まで届く時間が11時間と20分!?

メチャ、遠いです。。。

このパイオニア10号の進路のみ、
後に打ち上げられたパイオニア11号、
それにボイジャー1号・2号とは逆方向へ。

・・・お話の領域は地球近圏の「機動戦士ガンダム」から、
遥か遠く銀河を旅する「宇宙戦艦ヤマト」の世界に・・・



しかし、ナゼ、
斯様な出だしは今回の弊ブログなのか?


つい先日、ネットでニュースを見ていたら、こんな記事がありました。

「原子力電池」と聞いて思い浮かんだのが探査機パイオニアでした。

もちろん、小学生の悪ガキにそこまでの知識は無くて、
これは後年に知りえた情報からなのですが。

充電なしで50年間も使える電池。

環境や健康に宜しくない放射性物質がエネルギー源で、
その半減期は「パイオニアの旅」のようにメチャ長く。

原子力電池の原理自体は難しいものでは無いようですが、
記事にあるようにコインより小さく小型化したこと、
そこに今回の技術的な意義がある様です。

そして、その目的は「民生向け」・・・


ある夏の渓谷で、小生はお魚たちの桃源郷を見つけました。

長らく続いた夏の日照りの後、
降りしきる雨の中、待ってました!とばかりに、
お魚達は小生がポイントへ振り込むエサに飛び付いて来ました。

もう、その日の釣果は数・サイズ、共にウハウハ!!

好釣果で気分は高揚も、
雨も激しく早く退渓したい気分が重なり、
河原でのお魚の「おさばき」の為に外した腕時計、
それを石河原のどこかに、見事に失くしてしまいました。

両親から就職祝い(30年前?)の記念に頂いた腕時計、
幾度かその「普通」の電池は交換しましたが、
大事にしていた一品でした。

・・・粗忽者(=小生)に限らず、
得てして人間はミスを犯す生き物なのです。

もし、あの腕時計が原子力で駆動していたら。


お話をパイオニア10号に戻します。

今は交信不通、すなわち無制御状態の探査機です。

思うのですが・・・
モノを無制御の状態で、
どこまでも、どこまでも、真直ぐに飛ばすこと、可能なのでしょうか?

ほんの僅かに、ごく微小に、推進方向に傾きがあれば、
何百年、いや、何千年の宇宙の旅では、
探査機は大きな弧を描いて、出発地点に戻って来るのでは?

大きな、危険な、原子力電池を抱えて。

・・・まあ、そんときゃ、
非力な「UNキリシマ」のビーム砲が火を噴くか、
他星の技術で開発した反射衛星砲で撃ち落とすか!?

・・・いえ、きっと、
秒速10km程度の軽自動車大の飛行物体です。
モビルスーツかアーマーがソフトに、破壊することなく回収するのでは?


でも、渓流に流れ出た腕時計、その回収は難しくて。


原子力電池の民生活用、小生はマズいと思います。

<渓流風景は腕時計を無くした夏 馬瀬川より>













2024年1月14日日曜日

今年は一層の年券購入の悩み

 

今が冬本番、寒い日々が続きます。

シーズン開幕までは今しばらくの時間がありますが、
今週はとある漁協さんから郵便物が届きました。

内容は今年の放流計画と、遊漁料の値上げのお知らせ。

昨今の世情です、
値上げは止むを得ないのかな・・・と思いつつも、
昨年の年券5,000円が7,000円に!
日釣券は1,000円が1,500円と!

値上率に換算すると、年券が40%で日釣券は何と50%!?

ここ最近「失われた30年」とは、よく耳にしますが、
こちらの漁協さんも30年ぶりの値上げとのこと。

しかしながら・・・


もしこれが食料品や光熱などの日常品とした場合、
これほどの値上率は昨今とは言え珍しくも、
渓流釣りは趣味の世界です。

釣り券は必ずなければならない、と言うものでは無くて。
(もちろん、釣りをする場合は必要です。)

その対価に見合った価格と思えるのなら購入して、
そう思えないのなら他の河川に赴くだけ。

・・・なのですが、割り切れないのが今年なのです。

だって、
こちらの漁協さんだけでは無くて、
お世話になっているR156沿いの漁協さん、軒並みの値上げラッシュ!

さて、困りました。。。

しかしまあ、
40%、50%と言っても数千円のお話です。

ゲコな小生はしませんが、
その昔は飲ん兵衛な職場上司の口癖、
週末のスナック通いは一晩一万円!でした。

そのことを思えば、
ケチ臭いこと言わずに、
ここは、ど~んと大盤振る舞い!?


ただ、正直なところ、
ここ数年は折角に年券を購入しても、
日釣券の換算で元を取れていない所もありました。

これは生まれ持っての浮気性、
あっちの渓流、こっちの渓流と、毎週で行先の定まらないが故。

きっと、今年も斯様な案配なのでは?

・・・お小遣いをやりくりしては小生の台所事情、
しみっタレの落としどころは日釣券で場を凌ぐ、でしょうね。

いずれ年券でも日釣券でも、
値上げをした分だけ河川・お魚の維持管理、
それをしっかり行って頂ければ納得のお話なのです。


もしくは・・・

一昨年から渓流釣りを始められた同じ職場のAさん、
流石は営業出身者です、世の趨勢や社会事情に詳しくて。

その彼曰く、
「ふるさと納税で釣り券が買えるよ。」

早速にも調べてみると・・・

R156沿いからR41沿いに宗旨替え。
この際、これも、アリかな?

毎年、新春は悩みが尽きません。。。




<渓流風景は毎年でお世話になっています、庄川、長良川、馬瀬川から>













2024年1月7日日曜日

肥料の生産と販売、その届出準備

 

釣り餌として飼育しているミミズさん、
その飼育の副産物として大量の飼育土が出来ちゃいます。

これまでは箱庭のアジサイやキンモクセイの根元に撒いて、
季節折々の見事な開花を楽しませて頂きました。

肥料としての効果は実体験から折り紙付き。

しかしながら、そこは狭い箱庭です。
毎年で発生する飼育土を撒き続けるには手狭なのです。

・・・何かイイ処分の仕方は無いモノだろうか?

そんな困り事から、先般で開設をした「メルカリshops」です。

メルカリには屋号を「SW工房」として、
昨年から渓流釣り仕掛けや渓流風景写真を販売し、
メルカリ事務局から「ダメ出し」を連絡頂いた太ミミズは、
今はヤフオク(3月まで休止です)に引っ越しも、とても良い売れ行きでした。

ミミズと同様にメルカリでの肥料販売はご法度も、
メルカリshopsではその扱いはOKなのですが、
肥料の販売ならびにその目的での生産には、
都道府県への届け出が必要なのです。

詳しくはこちらを・・・

そんなことからこのお休みの間、届出書類の作成と準備を行いました。


ミミズの飼育土、言い換えてしまえば、ミミズの糞です。

届出上で肥料は普通肥料と特殊肥料に分けられ、
魚かすや米ぬか、動物の糞などの堆肥は特殊肥料に分類されるそうです。

特殊肥料の場合、届け出に必要な書類は、
・特殊肥料生産業者届出書
・生産工程の概要
・分析成績書
・連絡先の説明資料
・肥料販売業務開始届出書
・住民票
と、結構な枚数の書類です。

それでも、特殊肥料生産業者届出書 と 肥料販売業務開始届出書 は、
概ねは何度も何度も氏名と住所を繰返し記載するだけ。
分析成績書 は分析機関への有償依頼、住民票はお役所へ取りに行くだけ。

手間と費用は掛かりますが、さほど難しいものではありません。


・・・面白い資料は「生産工程の概要」なんです。
「尾張米糠酸素太ミミズ堆肥」の生産工程の概要 と題して、
フローチャート式で「生産の順序」を示すのですが、
愛知県の農政部HPには「お手本」が掲載され、
それに習って編集作成するだけのこと、
これも難しくはありません。

・エアーレーション:金魚のブクブクです。
・切り返し回数:2つの飼育箱、毎週交互で釣り餌はミミズさんの取り出しから。
・飼育期間:も~う、夏場は2か月も飼育したら、香り立つ発酵具合でして。

至極、まじめに、真実を記載します。

それに・・・
愛知県の管理・肥料農薬取締G(怖いお名前!)に下書きをメール送付したら、
とてもやさしく、担当のおねえさまが、間違い・不足箇所を添削して頂けて。

田中様、本当にありがとうございました。



しかしながら・・・
ナゼ、これほどまでに、細かな工程説明が必要なのでしょう?

その昔・・・
肥料の生産工程をヒントに火薬が作られた歴史から、と思っていたのですが。

どうも、もっと身近な視点からのようで、
家畜由来の堆肥から農作物への病気が発生したり、
口蹄疫(ユンケルじゃ、ないですよ)なんかも関連するようです。

単純な「尾張米糠酸素太ミミズ堆肥」の生産工程ですが、
ミョ~な原料が使われていないか、きちんと説明する必要がありますね。


・・・それともう一つ、面白そうな資料は「分析成績書」です。

これはまだ、これから見積と分析依頼を掛けるのですが、
果たして「尾張米糠酸素太ミミズ堆肥」の肥料としての実力は如何に?

窒素、リン酸、カリウム、カルシウムなど無機系の成分割合や、
その他の有機系の成分がどの程度で含まれるのか?

本家本元の化学肥料に負けず劣らぬの自信はあるのですが。
経験上の効果は確認済も、数値的な評価も結果が楽しみです。


その分析機関に送付する為に、お休み中は飼育土を天日干ししました。

しかし・・・
溜まりに溜まったミミズの飼育土、
水分を含むも流動性は無く結構に高粘度、
元のカブトムシ飼育マットの面影は全くありません。

これをトレーに移しまして。

こう、何と申しましょうか・・・
これだけ見れば美味しそうな八丁味噌?
しかし、ニオイは紛れもなくミソではなくてク〇。

渓流釣りシーズンの毎週は釣行前、
釣り餌はミミズさんを取り出すが為とは言え、
ここに素手を入れる傾奇者の心情が理解できませんね。(笑)

よくもまあ、腹下りなど、体調を崩す事無く・・・


物置の屋根上は日当たり・風通しも良く、ここに一週間ほど曝しておきます。

乾燥後はこれを砕いて、500gを分析機関に送付する予定です。


エコロジーに富んだ釣り餌と肥料の関係、
ムダの無い生産サイクルはSDG’s的にも宜しいのでは?

そして!
取らぬ狸の皮算用、
さて、特殊肥料は1kgをお幾らで販売しましょうか!?

夢の膨らむ新年です。















2024年1月3日水曜日

新春初釣り~遠州 気田川 デカ・ニジマス釣行

 

<はじめに>

能登半島地震で被災された方々にお見舞いを申しげます。



<リベンジの気田川>

この年末年始は暖かくなるは以前からの予報でした。

4年前のお正月は、ここ浜松の気田川で大ニジマス釣りにチャレンジも、
他様の見事な釣果、それを指をくわえて見てるだけ、
小生の結果は見事にボ~ズと・・・

暖かい遠江の冬なのですが、それなりに日陰の河原は寒かった記憶です。

その翌年にリベンジを、と思ったのですが、
漁協さんに確認するとガリでオオモノを浚う不届者が居て、
放流魚を塩焼きサイズに切り替えてしまった、と聞き及びまして・・・

暖かいこの年末、改めて漁協さんに確認すると、
今年は以前のように0.5~1kgの大ニジマスに戻したとのこと!

この気田川漁協さんの粋な心意気!
それを汲み取らずして何とするか!
・・・行って参りました。


<冬の雨降りでの釣行>

お正月で混み合う新東名、岡崎を過ぎる辺りから雨模様。

4年前と同様に、
「日本一・きれいな川」の垣根近く、
春野のおとり屋さんで釣り券を購入します。

お出迎えはその主です、
ご親切にもお手製のマップを示して、
年末は30日に行われた放流の場所と釣座をご教授頂きます。

「放流場所はこの①から⑥でのう、
 あれから三日経って雨も降ったんで、
 この赤丸で書いた河原がエエ釣り場所だわ。」

色マジックで丁寧に書かれた地図には、
赤ペンでグリグリ、放流場所とポイントが記されています。

何でも、
時間と条件の経過から、
狙い目は放流場所から下流側とのこと。

ご主人、毎度ありがとうございます!


アドバイスに従って、
まずは最上流部の杉川との合流点に。

遅れてやってきた新参者(=小生)、
彼が目にするのは、
酔狂にも冷たい冬の雨の中で竿を振るご同輩各位。

かく言う小生も、今から酔狂者・傾奇者です。

合流点の上流に位置する⑥の放流ポイント、
この合流点にもご同輩が3名、その上流にも気配がします。

残念ですが、ここは今少し下流側へ。


<開始早々、リベンジ完了>

本日用意したニジマスさんのエサは・・・

「たべられません」の乾燥剤が示すはブドウ虫、
ほんと、これは、飢餓でもなければ食べられません。

お隣は何年も腐敗しない不思議な釣り用イクラ、それに魚肉ソーセージ。
イクラは兎も角も、ソーセージは食べられます。
お魚はグルメです、今回はこの編成で。

ザラ瀬が多く流れに変化の乏しい気田川です。

杉川との合流点から数百mも下った辺り、
岩に流れがぶつかり、僅かに白波が立つこのポイントにて。

エサはブドウ虫。

いつもは斯様に贅沢な使い方はしないのですが、
放流三日目の養殖モノはデカ・ニジマスさんがお相手です、
エサにアピール力が必要なのではと、二匹のブドウ虫をチョン掛けで。

川幅はありますが、岸から10mくらいは浅瀬、
深筋本流はどうでしょう?幅は3~4m程度、案外と狭いのです。

浅瀬に立込み、しかしながら、深筋からは距離を取り、
長竿で白波が立つ本筋に仕掛けを打ち込みます。

その数投目・・・
もう間もなくで仕掛けを上げる段で、アタリです!

アワせると確かな生命反応、しかし、ズンとした重たい手応え。

お魚は川底でズッシリと定位、
小生立ち位置はお魚より上流から、
糸のテンションに気を付けながらも、
浅瀬を下流に小走り、お魚より下手に移動します。

移動後に即、お魚が泳ぎ始めます。
引き続きでの重たい手応え、お魚は徐々に下流に。

養殖放流モノですが、これは元気!
勢いがあります。

暫しの対峙の後、ここらが頃合い、
強引に浮かせて空気を吸わせ、慎重に岸に引き寄せて・・・

動きを封じられたお魚の投了。

胸鰭のしっかりした、でっぷりニジマス、40cmくらい?
これは、確かに、重たいハズです。


しかし・・・
おとり屋の主人が言った通り、
放流点から数百mも下流でのこの釣果。

とすると・・・
放流魚は万遍無く川に散っている?
それに、昨日は元日で釣られた匹数を差し引いて。

この一匹は幸運中の幸運かも?
そんなことを考えながら、元気なデカ・ニジマスをリリ~スです。



<気田川下りは、お天気ころころ>

一旦は車に戻り、雨を凌ぎながら、早めの昼食を頂きます。

・・・さて、
釣り餌として用意した魚肉ソーセージです。

釣り餌をおかずとして、人も食べられるなんて、
これはニジマス釣りならでは、なのかも知れませんね。

とても懐かしい味がしました。


昼食を食べながら、一匹目の釣果状況から、作戦の立案です。
存外に川全体に散っているお魚、
雨中も多数での酔狂なご同輩(小生も、そのひとり)、
以上のことから、ここは「竿抜けポイント」を探す算段とします。

おとり屋の店主から頂いた地図を頼りに、
今いる⑥から⑤、④と様子見に。

R362は久里崎橋を下ってからの④放流ポイント、
ここは幸い、誰もご同輩のお姿は見受けられず。

河原の砂地には放流作業の跡でしょうか?車両のわだちが川の近くまで。
それと同じく、漁協関係者か、はたまた、ご同輩なのか、
人の足跡もたくさん見受けられます。

まずはダメ元、斯様な鉄板ポイントで確認を。

数回ほど仕掛けを流しますが、案の定です、アタリなし。

ここから下流へ向かって河原を歩き始めますが、
暫くはお魚が居着きそうなポイントも無く、
国道に掛かる次の橋までテクテクと。

橋脚の下は流れが複雑、これは・・・
と思ったのですが、残念、足元の砂地には無数の足跡が。

試しの振込も、やはり、ここは空振りです。

気田川を渡河して橋の向こう側、
岩壁の直下に幅として1mくらい、深くエグれた流れを発見します。

9m以上の竿でなければ届かない距離。
これは、プンプン、ニオイます。

エサとしては、先ほど昼食に頂いた魚肉ソーセージを。

しかし、初めてのエサは要領を得ませんね。

振込&引上を繰り返すと、柔らかいソーセージです、
針で身切れを起こし、エサ無しで仕掛けを流す始末。

もう少し小さめにカットすべきだったか・・・

そんな振込&引上の数回目でした。
またしてもアタリ&ズンとくる手応えが!
エグれて緑の濃い川底、大きな銀影が翻ります!

「よし、読みは当たった。
 あとは慎重にやり取りして・・・」

時間を掛けての対峙の後、
浮かせようと竿を挙げた瞬間でした、
この段階で、まさかのバラシは針ハズレ!?

引きが強かっただけに、無念です・・・


このバラシの後から、お天気は急速に良くなってきました。
残念ですが、次なるポイントへ、車で移動します。


<本当にお正月?暑いのですが。>

ポイントを③から②へ見て回りますが、
それらしい釣り座には、いずれもご同輩のお姿が。

朝一番で一匹釣れたからと言って、天狗になっている場合ではないですね。
冬の短い大切な時間は刻々と過ぎて行ってしまいます。

それでも、ポイントと思しき所には、いずれもご同輩が。

きっと雨も上がり、近所の方々もご参入なのでしょう?
そして雨も上がり、お天気はピ~カン、
午前と違って着込んだウエーダーの中、暑さを感じます!?

気田川を巡り巡って、いよいよ最下流、
①の放流点は「日本一・きれいな川」の垣根の対岸です。

ここは誰も居ませんが、
余りにも、これ見よがしなポイント・・・

きっと、あまたのご同輩による、昨日からのお手入れ済みかと。
期待薄ではありますが、残された時間も少なく、ここで粘ることに。

暫くすると・・・
ハイジのペーターでは無いですが、
どこからなのか、ピ~っと、呼び笛が聞こえて。

周囲を見渡すと、はるか頭上はR362の歩道から、
おじさんが手招きで小生を呼んでいます。

「ここ、ここ・・・
 川にテトラがあるでしょ。
 その前の川底に2匹もいるよ!」

真上の国道の歩道から、川底が手に取るように見渡せるご様子です。
水面に近い斜め横からの観察では、川底の確認できません。

親切なおじさんは小生を誘導します。

「自分の目の前のテトラ、そこの前に魚が居るから、
 上流から振り込んで・・・そうそう、イイ感じ。」


・・・数年に渡って毎週毎週、長竿を振り続けてきた小生です。
釣れる・釣れない、の釣果は寂しくも、
狙いには百発百中?振り込みの精度、それだけは高いのです・・・

「あれ?鼻先にエサが流れているのに。
 おかしいな~、何で喰わない?
 ちょっと、そこでエサを止めてみてよ。」

おじさん・・・
遠隔での砲撃支援、ありがとうございます。

しかしながら・・・
流れのある川で「エサを止める」は、残念ながら、それは神業、
小生ごときの腕前では、出来かねる仕業なのです。。。


午前の雨降り・曇り空なら、まだ、どさくさまぎれ?
勝機はあったのかもしれませんが、
午後のこの快晴は青空、暖かくもピ~カンな空模様です。

ここらが残念、潮時、なのでしょうね。

いずれ、一匹のみでしたが、リベンジ叶う、
新春は初釣り、気田川ニジマス釣行なのでした。




<データ>
1月2日 気田川 
エサ    :ブドウ虫、魚肉ソーセージ、イクラ
竿     :9.5m SG パワースペックZR H+
仕掛    :針 吉村8.5号
       糸 1.5号 9.5m トオシ 
                        錘 4B号
                        3B+3B号
釣果    :ニジマス 13寸 1匹
       バラしたオオモノ、悔やまれます。。。
気温    :7~13℃
天候    :雨のち晴れ 
表層水温  :未計測
月齢    :20.1