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2024年1月21日日曜日

原子力電池

 
遠い昔のお話ですが・・・

小学校高学年は国語の教科書に「パイオニア10号」の記載がありました。
アメリカが打ち上げた宇宙探査機はパイオニア10号。

余りにも昔の、
しかも学校の授業です、
何が教科書に書いてあったのかは、
不真面目・エ~コロかげんな悪ガキの脳裏には、とんと記憶がなくて?

でも、これはしっかりと覚えています、
探査機に取り付けられたとされる金属板。

人間の大きさ・サイズをその比較で示し、
大きな太陽から3つ目の惑星は我らが地球、
そこから木星と土星の間を抜けて飛んできた探査機。

恐らくどこかに居るであろう、
言葉もきっと通じない宇宙人に対して、
上手く伝わるように描いた絵だな、と子供ながらに思ったものです。

・・・しかし同時に、
すっぽんぽんの男女の姿は、
ともすると、我ら人類に対して、
妙な誤解を与えるのでは?と子供ながらに思ったものです(笑)。


改めてネットで調べてみると・・・

1972年に打ち上げられた探査機は木星の調査が目的で、
翌年には早くも木星の約20万kmまで最接近して、
多数の画像や調査情報をもたらしました。

その後は太陽系を脱出する軌道に乗って、
1983年には遥々と海王星の軌道を横断し、
2003年まで地球と交信が可能であったとのこと。

・・・その交信が途絶える際、
光とほぼ同じ早さで伝わる交信電波、
それが地球まで届く時間が11時間と20分!?

メチャ、遠いです。。。

このパイオニア10号の進路のみ、
後に打ち上げられたパイオニア11号、
それにボイジャー1号・2号とは逆方向へ。

・・・お話の領域は地球近圏の「機動戦士ガンダム」から、
遥か遠く銀河を旅する「宇宙戦艦ヤマト」の世界に・・・



しかし、ナゼ、
斯様な出だしは今回の弊ブログなのか?


つい先日、ネットでニュースを見ていたら、こんな記事がありました。

「原子力電池」と聞いて思い浮かんだのが探査機パイオニアでした。

もちろん、小学生の悪ガキにそこまでの知識は無くて、
これは後年に知りえた情報からなのですが。

充電なしで50年間も使える電池。

環境や健康に宜しくない放射性物質がエネルギー源で、
その半減期は「パイオニアの旅」のようにメチャ長く。

原子力電池の原理自体は難しいものでは無いようですが、
記事にあるようにコインより小さく小型化したこと、
そこに今回の技術的な意義がある様です。

そして、その目的は「民生向け」・・・


ある夏の渓谷で、小生はお魚たちの桃源郷を見つけました。

長らく続いた夏の日照りの後、
降りしきる雨の中、待ってました!とばかりに、
お魚達は小生がポイントへ振り込むエサに飛び付いて来ました。

もう、その日の釣果は数・サイズ、共にウハウハ!!

好釣果で気分は高揚も、
雨も激しく早く退渓したい気分が重なり、
河原でのお魚の「おさばき」の為に外した腕時計、
それを石河原のどこかに、見事に失くしてしまいました。

両親から就職祝い(30年前?)の記念に頂いた腕時計、
幾度かその「普通」の電池は交換しましたが、
大事にしていた一品でした。

・・・粗忽者(=小生)に限らず、
得てして人間はミスを犯す生き物なのです。

もし、あの腕時計が原子力で駆動していたら。


お話をパイオニア10号に戻します。

今は交信不通、すなわち無制御状態の探査機です。

思うのですが・・・
モノを無制御の状態で、
どこまでも、どこまでも、真直ぐに飛ばすこと、可能なのでしょうか?

ほんの僅かに、ごく微小に、推進方向に傾きがあれば、
何百年、いや、何千年の宇宙の旅では、
探査機は大きな弧を描いて、出発地点に戻って来るのでは?

大きな、危険な、原子力電池を抱えて。

・・・まあ、そんときゃ、
非力な「UNキリシマ」のビーム砲が火を噴くか、
他星の技術で開発した反射衛星砲で撃ち落とすか!?

・・・いえ、きっと、
秒速10km程度の軽自動車大の飛行物体です。
モビルスーツかアーマーがソフトに、破壊することなく回収するのでは?


でも、渓流に流れ出た腕時計、その回収は難しくて。


原子力電池の民生活用、小生はマズいと思います。

<渓流風景は腕時計を無くした夏 馬瀬川より>