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2024年6月9日日曜日

梅雨入り前 飛騨小坂川渓流釣行

 

「期待外れ」と言う言葉があります。

普通は悪い意味で使うのですが、まま、良い意味での期待外れも。
良しにつけ、悪しきにつけ、
今週末はそんな「期待外れ」の多い釣行となりました。



<平水 or 渇水>

2時間ほど前に仕掛けを刺した対岸際の浅めの瀬の淀み、
再び間を置いてのトライはアタリから、
その後の展開は意外でした。

朝方はあんなに何度も探ったポイントなのに・・・

アワセに返す反動はずっしり、間違いなくのオオモノ。

それが対岸の淀みにジっとしているハズもなく、
口から伝わる違和感を取り除こうと全力で走り始め、
あれよあれよという間に小坂川本筋の流れに突入します。


普段は押しの強い、飛騨 小坂川の流れ。

それでも、ここ最近の晴天続きから、
本日は渇水とは行かぬも、きっと減水気味、流れは大人しいかと。

さすれば・・・
いつものポイントは渡河が可能、
林道を抜けた奥から帰路は赤沼田の集落まで、
日がなのんびり、釣り歩くことが出来るのでは?

そんなつもりで・・・
渡河の為に登山用のステッキと、
大岩区間をやり過ごす為にヘルメットと、
重たいリュックは重装備で赴いた小坂川の川懐なのですが。

明るくなって、蓋を開けてみれば、何のこっちゃ?

意外にも小坂川は普段通りの強い流れ。

不覚にも瀬の淀みから現れたオオモノに、その本筋へ潜られてしまいました。


<今週末も、ヒヤヒヤ・・・>

先週末に引き続き、竿は違えど仕掛けの水中糸は同じ、
細糸0.3号のフロロです。

サイズは先週のニジマスほども無いでしょうが、
それでも小坂川の激しい流れが重なり、
本流竿はギャン曲がり、糸はピ~ンと張り詰め・・・

もう、全くにも冗談が通用しないくらいの緊張感!?

兎にも角にも、ここはお魚との根競べ、
毎度の如く、まずはお魚さんが先手「3-四 歩」です。

今週末も老体にムチ打ちながら、
コケないように、コロばないように、
小生も長竿を抱え小走りでお魚に従います。

しかし意外にも、
ここで女神さまから当方へご加護が!

お魚に迷いが生じたか?
小石底の浅瀬に逃げ込みました。
よし!これなら無理せず僅かに竿を立てれば・・・

あんぐりと水面に開いた大きな口。

それを見ながら、
たも網を足元にスタンバイ、
ツツツ~っと、水面を転がして、
もう間もなくで投了の「7-四 桂」!

尺にいったか・いかないか、
重さのあるいいサイズのアマゴさんが。


<日釣り券、値上げの効果?>

毎シーズンで1~2回は訪れる小坂川ですが、
昨年はご無沙汰してしまい、今回は2年ぶりの訪問です。

patchitupさんのblogから、
釣り券の大幅な値上がりは聞き及んでいるものの、
その為でしょうか?
コンビニでの券購入ではレジのおばさま、手順に要領を得ないご様子が。

車中泊サイトは道の駅「南飛騨小坂はなもも」の駐車場も、
この時期にしてはご同輩のお姿、お車の台数はかなり少な目・・・

道の駅裏で早朝に拝顔した小坂川。
この時の状況・水況は、
若干の減水・大人し目、の判断だったのですがね。

早朝に闊歩するポイントへ続く林道、
かつてはサイクリング・コースだったようですが、
数年前は益田川の氾濫以降、
お手入れがされていない、誰も通っていない様子です。

路面には落ち葉が堆積して、
場所によっては路肩が陥没して沢水が流れ、
歩みを進めると蜘蛛の巣が顔にまとわりつく状況・・・

でも、これって、
渓流釣り師にしてみれば好都合!


訪れる人の少ないポイントって、
大きいのが、たくさん、釣れるのであります!

そこは今回、う~ん、期待通り(嬉)!



<徐々に変化する渓相>

サイズは申し分ない釣果も、
それでもかつてほどの数は出ない本日。

数年前の氾濫でイイ感じの落込み&早深瀬、それは浅くなってしまいました。

一昨年の釣行でもその大きな変化に驚いたのですが、
今日見た限りではこのポイント、
一層の変化として川の半分がより浅瀬になってしまい。

大きな氾濫で変わった渓相、
それにつられて?はたまた、元に戻ろうと?
小さな変化・補正は日々で続いている感じがします。


さて、渡河が出来ない本日です。
ほんの200mくらいの短い区間での釣りとなります。

・・・また重装備をまとめて背負い、
林道をテクテク30分かけハスラーまで戻れば話は別ですが。

・・・以前は怖いもの知らず、
川のこちら側は土&岩斜面下の狭い河原、
そこを小継竿に持ち替えて釣り上がったのですが、
僅かでも経験を積んだ今なら判る、その無謀さ・恐ろしさ。

ダメですよね、こんな所へ、駒を進めちゃ・・・


いずれにしてもポイントが限られた本日、
「ゆっくり&繰り返し」での竿出しでした。


<梅雨前の乾いた風>

時刻は10:30を過ぎた辺り。

全ポイントを二往復した本日です、
風も出てきて遠い釣り場でもあります、
少し早いですが、この辺で上がることにします。


河原の岩に腰かけて、菓子パンとお茶で一休み。

午後からはゆっくりと下り坂、明日は雨の予報です。
吹き始めた風が白い雲を運んできています。


















行きの早朝は薄暗かった、水路脇は木立の中の小道、
お昼も近くて明るく緑一色です。

河原から森を抜け林道へ登る坂道、
重装備で臨んだ本日、退渓は息も弾んで一苦労。

・・・以前はこんなんじゃ、なかったのにな。。。

ここは期待が大きく外れ、大変なのでした(笑)。


<データ>
6月8日 
●小坂川
エサ   :ミミズ、ぶどう虫
竿    :10m  SGロング
仕掛   :針 吉村7号
                天井糸 0.7号 4.5m 
                水中糸 0.3号 4.5m
      錘 B~2B号
釣果   :アマゴ     29cm    1匹 
      ※う~ん・・・僅かに期待外れ。
                                8寸    2匹
                                7寸    2匹
                  イワナ     6寸    1匹
                  ウグイ     6寸    1匹
                  ※寸表記はリリ~ス目測です。
気温    :10~22℃  
天候    :晴れ 微風
表層水温  :17℃
月齢    :1.6