夏至の翌日の石徹白川は曇り空でした。
石徹白橋から眺めた上流方向、今年も白山連峰の遠望はお預けです。
前日は道の駅 あゆパーク での車中泊、
午前中の雨は短時間で止み、夜は満月に近い涼しい月夜、
いつもの年なら見ることも稀な、白くてとてもきれいな月でした。
到着時の21:00頃はまばらな駐車が、
目覚時計で起床した4:00、薄暗い中、ナゼか周囲はたくさんの車が。。。
「何じゃ、こりゃ??」
様子を見ると皆さま、アユ釣りの準備をされています。
起き出して寝台を片付ける傍ら、
作業に余念のないお隣さんに伺うと・・・
どうも本日、ここ、あゆパーク 近辺でアユ釣り大会があるそうです。
虫の音、満月、アユ釣り・・・夏ですね。
<今年もやってきました>
先週末が梅雨入り前の最後の「爽やかな日」と思っていましたが、
梅雨入りはしたものの土曜の日中一杯は雨が降らない予報に。
そんな本格的な雨降り前に行っておきたいポイントは、
先週末の六厩川ともう一つ、この石徹白川なのです。
低く垂れこめていた雲、
それでも河原に降り立つ頃には青空が覗き始めていました。
金曜午前の降雨はお湿り程度だったのでしょう、
石徹白川の様子は平水より低めです。
渓流釣りには厳しい条件なのでは?
と思いきや、意外にも入れポンな状態(嬉)!
もちろん、日に20~30匹も掛けられる、
アユ釣りのテンポには叶いませんが、
とても良く掛かる本日です。
・・・梅雨入り前は晴天が続きました。
昨日午前中の雨はお湿り程度でしたが、
きっとお魚達には待ち焦がれた雨、
高活性はその為でしょうね。
しかしながら・・・
仕掛けを振り込んで直ぐに来るアタリ、
これを見逃す、もしくは、掛け損ねると、
次のアタリが来るまで、それが長いこと長いこと。
渓流釣りでは人気の石徹白川です。
高活性でも非常にスレているお魚達、
初弾で仕留める気概、集中力が試されます。
<後攻はベテランのご同輩>
人気の石徹白川です。
実は今回も、
この落ち込みで粘っていたら、
下流からご同輩・エサ師さんが釣り上がって来られました。
この方も昨年の方と同様、
ベテランさんなのでしょうね、
渓流釣りのエチケットは「先行者を追い越さない」を守られています。
とは言え・・・
長メシ、長風呂、長トイレ?
日常生活と同様に、ネチっ濃いお作法が信条の小生釣技なのです。
決して意地悪からではないのですが、
釣り上がり速度はとても遅く、
後攻のご同輩には申し訳ない限りなのです。
意を決して、ご同輩に近寄り、
「どうぞ、先行して下さい。」
返されたお言葉が、
「いえいえ、もう上がりますので、どうぞお気になさらず。」
・・・何とも、奥ゆかしい!
釣技を磨いた暁には小生、
斯様なベテランさん、その域に達したい限りです。
<爽やかな石徹白川>
ここ毎年で訪れている石徹白川、
昨年は2回ほど、丁度は今時分の時期と秋口に。
秋の釣行ではパっとした釣果は得られませんでしたが、
6月中旬の訪問では好釣果でした。
梅雨入り前後の渓流釣り。
朝からの雨はイヤなものですが、
そうでなければ、
日中に吹く初夏の風は優しく、
お空を覆う雲は暑さを凌いでくれて、
まま広がる青空は山々の遠影を綺麗に映し出してくれます。
本日もそんな初夏の一日。
暑くもなく、また、寒くもなく。
渡河を繰返しガレ場を乗り越える、
この石徹白川の釣り上がりコースですが、
好釣果も重なって、遅いながらも足取りは軽やか!
先週まではドライ・ウエーダーでしたが、
本日からは夏本番、ウエット・パンツでの出陣でした。
ただ、これがイケません。
ウエット・パンツはソックスが分離されています、
そのネオ・プレーン製は厚手のソックスを忘れちゃって。
ウエーディング・シューズはドライもウエットも、
厚手なソックス着用を想定して、かなり大きめに出来ています。
ソックスなしでの着用は、足とシューズがガバガバ。
・・・さて、困りました。
アウト・ドアな渓流釣り。
今回のような安全具での適用はお勧め出来ませんが、
知恵を絞って無いモノ、忘れモノには、今、手元にあるモノで代用を。
・・・業務後の車中泊での良い所、
昨日に仕事で着用した厚手の靴下があります。(少し酸っぱい香りが)
これに朝から履いていた靴下と、帰路に用意した靴下を三枚重ねして。
風光明媚で爽やかな風景とは裏腹、
止む無くの都合上は若干も「香り立つ」の出で立ちにて。
<一撃必殺な一投必釣>
初夏の雨降り後に釣れる河川と、
条件がイイからでしょう、珍しく本日は(も?)好釣果です。
・落込みの白泡の横がニオうな(靴下じゃ、ないですよ)
・あの岩裏の流れが怪しい
・白波の下に居るような
その勘に従った一投目、まず、何らかの手応えが。
シーズンも中盤に差し掛かり、
ようやくにも「読み」が冴えてきた、のかも知れません。
それでも、見逃し・掛け損ね、その後はアタリが遠くて。
こうなると一撃目で仕留める「一投必釣」が肝要。
振り込んだら即、穂先を揚げ、糸を張り、目印を注視。
せせらぎの音も遠くなるような集中力。
これが維持できていたから、なのかも知れません。
<とは言っても、やはり、そこは粗忽者>
このルートも後半戦です。
このガレ場を登って次のポイントへ。
その途中・・・
歳と共に体力・筋力が衰えているからなのか?
三枚重ねの即興厚手ソックスが禍したのか?
今シーズンは三度目の、足を滑らせての落水です・・・
ただ今回は膝を強打する前倒れでは無く、
最悪の場合は恐ろしいですが、後倒れに気味に!
しかし、咄嗟にそこをグっと踏ん張って、
爽やかな石徹白川の流れの中央、
披露されるは腰だけ下がった、
いわゆるウ〇ンチング・スタイル!?
結果、お尻だけが冷たい水の中へ。。。
(これって結構、筋力、ありますよね)
・・・帰りの着替えは車内でパンツ変え、加えて、素足の帰路なのでした。
しかし、ナゼでしょうね?
イワナさんは兎も角も、
良いサイズはヤマメさんでは無くてアマゴさんばかりです。
<データ>
6月22日 石徹白川
エサ :ミミズ
竿 :8.5m 渓峰本流
竿 :8.5m 渓峰本流
仕掛 :針 吉村7号
錘 1号
錘 1号
天井糸 0.7号 3.0m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :アマゴ 8寸 1匹
7寸 3匹
6寸 1匹
5寸 2匹
小ヤマメ 2匹
イワナ 8寸 1匹
アブラハヤ 1匹
※今年からお持ち帰り制限は10匹まで。
ご安心ください、
全てサイズはエエ加減な寸表記、
リリースです。
気温 :15~20℃
天候 :曇り まま晴れ
表層水温 :17℃
表層水温 :17℃
月齢 :14.6