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2024年8月13日火曜日

晩夏の信州 高瀬川渓流釣行



郡上や南飛騨で培った釣技、その腕試しは武者修行の旅です。

毎度、初めてのポイントでは「返り討ち」になるも、
飽きずに本年第二弾は遠路遥々と信州大町は高瀬川まで。

・・・もう8年近く前になります。
今少し北に登った白馬小谷 姫川水系では五分の出来でした。

・・・10年以上も斯様な荒行?を重ね、
先月の奈良井川では相変わらずは五分の出来。

ホント、進歩が無いですね。
そして、渓流釣りが好きですね~!


<三本の川、選ぶは高瀬川上流部>

信州大町には前日に移動して、その日は事前調査に臨みます。

途中、先月の奈良井川釣行では梨ノ木橋にて、
親切なスクーターのおばちゃんから、
釣り場と共に本山宿の美味しいお蕎麦屋さんをご指南頂きました。

頭の中は釣行でいっぱいだった先回に代わり、
行きそびれたお蕎麦屋さん、そこで昼食を頂きます。

中山道は木曽路、そして暑さ厳しい晩夏、やっぱりお蕎麦です!


その後、安曇野は北アルプスの山裾をクネクネと、
県道(日本アルプスサラダ街道のお名前)を大町に向け、
14時には大町温泉街の鹿島川河畔に到着しました。

・・・さて、ここで、一人作戦軍議。

鹿島川、篭川、高瀬川。
3本の主だった河川のポイントを見て回り、
ここぞ!と思う場所にて、明日早朝は竿を出すことに。


・・・その昔は若いころ、
少しだけですがスキーを嗜んだ小生です。

鹿島槍や八方尾根はパウダー・スノーで最高のスキー場でしたが、
如何せん、その道中はR148の一本道で渋滞が酷くて。

その抜け道はスキー場の裏からアプローチするルートとして、
爺が岳スキー場前を通る県道は幾度か通りました。

しかし、それは30年以上も昔、しかも雪景色でのお話。

薄れた記憶は若干の土地勘を頼りに、大町温泉近辺を探索します・・・


鹿島槍スキー場に至る橋の付近が河川工事中であった鹿島川。
背の高い堰堤に次ぐ堰堤で遡行が難儀そうな篭川。

唯一、高瀬川は大町ダム上流の葛温泉近辺、
若干の渇水気味ですが渓相は申し分なし。

温泉宿の外れに入渓ポイントも見つけられました。

・・・軍議は決しました、明朝はここで。


<研ぎ澄まされた水のきれいさ、高瀬川>

大町温泉街の鹿島川河畔での車中泊、
その翌早朝は5:30に高瀬川上流へ到着です。


朝のさわやかな山懐の流れ、見ているだけで涼し気。

温泉宿もまだ人が起き出した気配もなく、
その横の林道を通らせて頂き、
小高い堤防が途切れる林の中の入渓点から河原へ降り立ちます。

橋から眺めた範囲では岩が点在する瀬の流れ、
何か大きな変化点は無いかと、
ご同輩は皆無の認識の元で、まずは下流に駒を進めて。


エイコラと足を運んでラッキーでした。
その瀬の終端には、ちょっとした落込み&小淵が。


・・・ここまでの川の様子から、
竿は小継ぎの7mを選択、仕掛けは毎度の0.3号を。

川幅はありますが、深さはさほどでもなく、
ここぞのポイントへの接近は難儀そうにありません。

むしろ、岩裏や落込み直下、流れの弛みなど、
仕掛けを流す「線の釣り」と言うより「点の釣り」、
ピン・ポイントでの振り込み、繊細さが要求されそうです。


そして、早速にもこの小淵から・・・

側線に沿って朱がみえますが、5寸程度、ヤマメですよね?

それらしい大場所はここのみ。
そこから似たようなサイズのヤマメが何匹か。

・・・当初はイワナを予想していたのですが、
後にも先にも本日はヤマメばかりの釣果、
しかも残念、このサイズばかり。。。


時間が経つにつれ山影は小さくなり、夏の厳しい日差しが迫ってきます。

渓相としては、どうでしょう、
小生の近場の釣り場では、矢作川上流の上村川、達原渓谷を思わせます。

花崗岩でしょうか、大岩や小岩が点在して、砂の粒も大き目。
流れが綺麗すぎて、恐らく養分が少ないのでは?

それでも遡行すると足元でサッと動く黒い魚影が幾つも。

お魚は居るのですが、掛かるのは小物ばかり。
季節的にもオオモノは成りを潜めているのやも??

いずれ、修行中の身の上には、今日の高瀬川はとても手強く。。。



陽も登りに登り、標高900mのこの場所も暑くなってきました。

橋の近くに至りましたが、先ほどからお魚からの手応えも絶えて・・・

よく見ると河原のある場所は岩が赤茶け、
温泉成分なのでしょう、硫黄の香りが漂い、湯気も立っています。


ウエーディング・シューズから伝わる水温も暖かく、
経験上、この近辺は期待できません。

無理はせず、本日の高瀬川はここまでです。

釣果はイマイチでしたが、そこは北アルプスの麓です、
奥の山はかなりの高さ、方角から黒部の山々でしょうか?

今少し早い季節が良かったのでしょう、
捲土重来を期して高瀬川を後とし、
翌日の目的地は奥飛騨 高原川に向かいます。



<R158は大渋滞 新島々~さわんど 2時間半!>

高瀬川から望んだ北アルプスの山々を抜け、
反対側は奥飛騨へ向かう道はR158の一本道です。

出発時刻は11:30チョイ前。

・・・もう、15:00には到着して、
ひょっとしたら高原川で「夕まづめ」が楽しめるやも?

ところうが・・・
当初、カーナビ嬢のご提示される、
蔵柱川沿いのお宿への到着時刻は16:30でした。

その距離は約100km、それが5時間も??

「ンな訳は無いだろう、さすがに・・・」

最初はタカを括っていた小生です。


日本アルプスサラダ街道を波田まで南下、梓川沿いに上高地方面へ登ります。
反対車線は松本方面行き、
ごくろうさまです、かなり渋滞しています。

当方の高山方面の車線はス~いスい・・・
だったのですが、
新島々を越えた辺りから、ナゼなのか渋滞に。

「きっと、この先は山道だから、
 休日ドライバーの慣れない運転でノロノロなのでは?」

R158はダム横の曲道に差し掛かりますが、未だに渋滞継続中。。。

「こりゃ、きっと、野麦峠方面は奈川の分岐、それがネックなのでは?」

耐えがたきを耐え、トンネル内の複雑な分岐、
そこを相変わらずの渋滞で通過します。

100mほど移動しては数分停車、この繰り返しが続きます、ク~ン。。。

「いや、きっと、乗鞍高原方面は前川の分岐が・・・」

もう、こうなると、祈るしかありませんね。。。
若いころに経験した白馬八方でのスキー渋滞が思い出されます。

結局のところ、
渋滞解消は「さわんど」の上高地駐車場からでした。

通常なら30~40分が、都合2時間半以上も。

カーナビ嬢のお示しになった時刻、
それを超過しての16:45でのお宿到着です。

・・・ほんと、疲れました。



それでも、
お宿に到着する前はR471沿いの高原川の様子!

お盆によくある「渇水の高原川」はいずこへ??
結構な水の流れは、とても良さげな案配でした。

明日の高原川釣行は期待が持てます!

村の花火大会を拝見した後、
明日を夢見ながら21:00には床に就く小生なのでした。


<データ>
●8月11日 高瀬川 
エサ   :ミミズ、ブドウ虫
竿    :7.0m  天平 
仕掛   :針 吉村7.5号 
      錘 1号
                天井糸 0.7号 1.5m 
                水中糸   0.3号 4.5m
釣果   :ヤマメ   6寸 1匹
      小ヤマメ    数匹
気温   :20~26℃ 
天候   :晴れ 
表層水温 :19℃
月齢   :6.7