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2024年8月19日月曜日

夏の終わりに 馬瀬川上流渓流釣行

 

とても暑かった日中より気温の下がった宵の口、
幸いにも今夜は風があります。

それでも 道の駅 明宝 の気温は涼しいとは言えぬ25℃、
その中でも多くの車中泊車両が停まっていました。

夜空には少し肥えた月がぽっかりと浮かび。


「明日は暑くて吉田川はムリかな、やはり馬瀬川にしようか・・・」

一服を所望した後、暑さが抜けない夜を避けもうひと踏ん張り、
郡上 明宝 から、せせらぎ街道は坂本トンネルを抜け、南飛騨 パスカル清見まで。

幾分かは下がりましたが、それでも気温は22℃、
その数値と反比例して車中泊車両はとちらの方が多め。

今週末も運転席の窓に網戸を張っての車中泊は、
その開けた車窓から入る僅かな夜風と、
闇から届く涼し気な馬瀬川のせせらぎが救いです。


<晩夏の渓流釣り>

2~3日前に夕立が降った様ですが最近の酷暑に日照り、
先週末の奥飛騨 高原川の様にはいかないでしょう、
恐らくは渇水もしくは大きく減水では?

・・・厳しい釣りが予想されます。

ただ正直なところ、もう釣果は度外視です。

行く夏と申しましょうか、季節の移り変りが感じたく、
お盆休みの最終日、ただただきれいな流れ、それに触れたくて。


どうせなら、今まで竿を出したことの無いポイントで、
また無理は避けて、暑さが厳しくなる前は午前中の早い時間のみとして。

馬瀬川は老谷のキャンプ場の外れ、
壊れた吊り橋の袂から本日は釣り上がります。


幸いにも思ったほど水は低くありません。

それでも、
ウエーディング・シューズから素足に伝わる水温、
いつもの馬瀬川の切れる様な冷たさ、それは無くとてもヌルいです。

その条件でも、小アマゴさんは元気!



アタリはあるのですが、なかなか針掛かりには至らず、
ブドウ虫を器用に針から外していかれます。

・・・酷暑の中でも元気いっぱい。

明日からお仕事でヘコみ気味なおじさんに、
少しだけでも良いからその元気、分けて頂けないでしょうか?


<計算通り、行くか・行かぬか>

馬瀬川のこの辺り、南西から北東に向け川は流れています。


その馬瀬川の右岸、南側には小高い山々が連なります。

・・・もう間もなくで夏至から二か月が経過。

厳しい暑さを避けての釣行です、
計算上では昼近くまで右岸は山影・日陰に隠れるのでは?

それに、暑いと喰いが渋るお魚にとっても、
カンカン照りの日なたより、薄暗い日陰の方が良いのでは?


「策士、策に溺れる」と申しますが、果たして・・・

運も重なり、今朝は曇り空。
昨夜から続く僅かな風は釣りの邪魔には成らず、
釣り歩くと額に噴き出る汗を乾かし、少しだけひんやり、気持ちが良いです。


ユルめの流れからは、こちらもお元気、お外道様が。

南側の山と川との間に距離がある区間、
もう間もなくでそこに突入となりますが、
日が当たりとても眩しく、とても暑そうです。


<今日のハイライト>

日照りが続くと恐らくですが、
お魚の関心は流れ下る川虫・オタマジャクシより、
木々の緑から不運にも落下する、芋虫・昆虫に向くようです。

振り込みが難しそうなセリ出た樹木下。
落込みの白波と白波の間、僅かに覗くお魚の休憩所は流れの弛み。

エサはブドウ虫を装着。

太糸のチョウチンへ張り替えることなく、
細糸0.3号はそのままのサイド・スローにて振り込みます。

・・・この場合、粗忽者は木釣り・枝釣りの粗相をするのですが、
珍しくも狙ったポイント、そこにテンカラ釣りの如く着水します。

アタリにアワせると・・・
とても良い手応え、重さのあるお魚が掛かりました。

取り込みで枝葉掛けにはご用心。
竿は立てずに横に寝かせて、お魚を樹木下から引き出し。

アングりと開いたお魚の大口、それがこちらに迫ってきます。



どうにか糸を切らせずに、
でっぷりとしたお魚を納めることが叶いました。


<日向は暑くて・・・>

この岩場を登れば、対岸にはキャンプ場が。

アウトドア施設を作るには、斜面から距離のある開けた場所が安全です。

結果、先ほどから暑い暑い日向での釣行・・・

イイ感じの大場所、
岩に囲まれた落込み&淵なのですが、残念、魚信はやはり遠のきます。

そんな遠のいたアタリはある意味で好機とばかり、
岩場を登り切ったところで一休み・・・

夏の盛りは少し越え、よく見ると秋の草花がちらほら。
この厳しい暑さ、それも峠越えでしょう。

その峠も越えれば、今シーズンも残すは一か月、
楽しくも果敢ない秋の釣行となります。


岩場を登ったキャンプ場前の瀬。

僅かですが一匹だけ、
岩の間は細い流れから、これまた細いイワナが釣れました。

このイワナさんを最後に、本日はこれまでかな。



キャンプ場の橋を渡って入川口まで戻ります。

お盆休みの最終日、
キャンプ場のお客さんでしょう、
河原では家族連れが水遊びを楽しまれています。


移り行く季節を堪能したく釣果は度外視、
などと控えめに申しましたが、閉じてみれば意外にも・・・

う~ん、加えて計算通り、
我がハスラーは未だ山影・日陰の中でお待ちかねでした。



<データ>
8月18日 馬瀬川
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :6m 天平                 
仕掛    :針 吉村7号
       天井糸 0.7号 0.7m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 1号
釣果    :アマゴ  8寸    1匹
                                6寸    1匹
                                5寸    4匹
       イワナ    6寸    1
       ウグイ            2匹           
気温    :20~25℃  
天候    :曇りまま晴れ
表層水温  :21℃
       ※馬瀬川上流でこの水温・・・
月齢    :13.7