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2016年3月23日水曜日

ミミズ通し

ご諸兄各位殿


今回は少しナマ臭いお話になります。

渓流釣りの予備餌で重宝されるミミズ。
自分に至ってはブドウ虫とミミズは予備ではなく主力のエサ。
いつもお世話になっています。

・・・でも、考えてみると不思議です。

川底に潜むキンパク、ヒラタなど、川虫をエサに渓流魚を釣ることは了解です。
渓流魚たちはこれら川虫を日常的に食べているから。
釣れたお魚の胃袋、その中身を見れば解ります。


少し譲ってブドウ虫。
僅かな渓流釣経験年数、初級者の小生ですが、
「あ、川をブドウ虫が流れている!」
なんてこと、見たことがありません。

しかし、よく似た生き物・・・イモ虫や昆虫の類が川を流されている所はあります。
釣の本にもエサとしてクモやバッタ、羽根を取ったトンボなんかが紹介されてます。
だから、ブドウ虫も渓流釣りの餌としてアリなのかも知れません。

では、イクラは?
「へ~、今日は寿司ネタ、イクラが川を流れているよ!」
も無いです。
しかし、あながち、良く似た「魚卵」が川底を流されている、はあり得ます。

ではでは本題、ミミズは如何か?
もちろんミミズは水中生物でも無く、流されている所を見たことも無いです。
でも、ミミズは雨後の薄濁り時の特効餌とも言われるところから、
緩んだ土砂が崩れてその中に居た個体が流され・・・
可能性はアリ、でもその確率として??

・・・僭越ながら、生物学者でも魚類学者でも何でもない小生の勝手な持論ですが、
これはもう、長い年月を経て、お魚のDNAかオツムのシワのどこかに、
「これは餌だ」と、スリ込まれているとしか・・・


このミミズ、エサとして釣り針に上手に掛けるのは至難の業。
常にクネクネ、ニョロニョロ・・・
刺されることを待って下さる・・・そんなご奇特な生き物が世の中に居る訳なく、
皆、受難を避けることに必死です。

そこで登場するのが「ミミズ通し」。
小生が使用の品はダイワさんから「爆釣ミミズくん」の名で売られています。
http://www.daiwaweb.com/jp/fishing/item/terminal_tackle/keiryu_te/bakuturimimizukun/index.html

使い方のミソは注射針の先端、穴に針先を掛けた後、ピ~ンと糸を張ってから、
ミミズをスライドさせるところ。

・・・淡々と説明している小生ですが、使い始めの当初、かなり抵抗がありました。
誰が考えたのか知らないけれど、発明者は相当にドSな御仁と推察します。

そして・・・釣り具の手入れに余念が無い小生。
美味しい、美味しいと言って小生が釣って帰ったアマゴさんを食するウチの家内。
イクラはまだしも、ミミズだのイモ虫だのをエサに、このお魚を釣っていること、
薄々は気づいてはいるようですが。
いつも彼女が小綺麗に保っている、毎朝欠かさずお肌のお手入れをする洗面所、
まさか釣行から帰ると、そこで密かに旦那がこの拷問具を洗っているとは・・・

こんな便利な道具の存在を知らなかったころの小生。
エサ付け時には毎回、ミミズを一旦、川の水で冷やしておとなしくなったところ、
針先で縫うように、ちょんちょんちょん、とフッキング・・・メチャ手間でした。

でも、この器具を使ってもミミズを貫通する際、クネニョロを避けることは叶わず、
結果、まま貫通長さが短くなる場合があります。

面白いことに、この対策としてダイワさんじゃなく、シマノさんがこんなご提案を。
http://tokkyoj.com/data/tk2005-168373.shtml
しかし、商品化されていないところを考えると・・・どうなんでしょうね?

むしろ小生なんかは、ミミズを刺した際に流れ出るイヤなニオイの「黄色い液体」、
(これがためにミミズの事を「黄血:キジ」と地方では言うそうです。)
これが付いた指先で、竿や道具を触ることがイヤでイヤで、毎回川の水で手洗い。

結果、釣れるお魚も川岸で動く小生の存在に気づいて毎回毎回のボーズ??
ミミズの血が付かないよう、そこを何とかして欲しいです・・・

こんなことを訴えるヤワなヤツは渓流釣師の資格なし、でしょうかね?




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