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2017年3月31日金曜日

ご諸兄各位殿


「あっ、雨が降ってるよ、イヤだな~。」

渓流釣りを始める前、若かりし頃の自分の雨に対する印象は斯様でした。
日照り続きでもなきゃ、雨を待ち焦がれるのは一部の人、農家さんくらいじゃ?
そんな感覚。

・・・人は変われば変わるものです。

今、愛知県北部は冷たい雨がシトシト降っています。

この春、個人的な感じですが、
いや、釣りを嗜む者として、若干の被害妄想を含んでの感想ですが、
雨が少なかったと思います。


「もう少し降ってくれないかな~。」

・・・変われば変わるものです。

「でも、この家の近所で降られても、余り意味が無いんだよな~。
 山でたくさん降ってくれなきゃ。」

・・・人はまた、至極勝手なご都合主義でもあります。


古今東西、お天気は昔からの大きな関心事でした。
ご挨拶でも触れられたり、決断を下す材料であったり。
川中島、桶狭間、厳島・・・

そんなに昔じゃ無くても、それは今でも同じです。

東欧の小国では天気予報がイマイチでいい加減でした。
晴れると言っていたのに、朝から曇気味、そして午後から本降り。
・・・近隣の諸国情勢を意識して?

良い迷惑はこちら側の個人個人、朝、乾しに出した洗濯物がおじゃん。



でも、雨で良いこともありました。

学校の帰り道、良いタイミングで雨が降り出し相合い傘。
・・・これ、以前にも書きましたね。

もう一つ。
「濡れるよ、良いから乗って行きなよ。」
地下鉄の入り口で彼女の自転車をダットラの荷台に載せて家まで送迎。
これは今の家内との昔話。
・・・その結果が、幸か不幸か、それは別として。


明日はお昼頃からお天気は回復する見込みです。
その結果が、吉と出るか凶と出るか・・・

ご判断を下されるご諸兄、そのご参考までに・・・







2017年3月25日土曜日

春はあけぼの、困った季節

ご諸兄各位殿


今回もご高覧頂き誠にありがとうございます。

毎年のことながら、冴えない貧果が続く小生の春の渓流釣り。
それでも何か、ハっと息を飲む渓流風景、クスっと来るようなお笑い。
それを期待して今回も、一途にクリック頂いた各位様には申し訳ありません。

故(ゆえ)有って、今週末の釣行はお休みです。

でも可能な限り、素敵な山河風景、呆れ笑いな日々の出来事。
それらをお伝えしたく、今週末もお時間の許す限り、お付き合い下さい。

佐見川下佐見 川面に映る碧

先週の土曜日は馬瀬川・吉田川への渓流釣り。
本ブログにも掲載したのですが、さして早くも無い出立でした。
その少し前、朝食を終えて洗面所、歯磨きをしようと中腰に・・・

その時でした。
腰にピリっと電気が走り、その反動、全身がビクンと・・・
これが第一撃目でした。

”春はあけぼの ようよう冷え込む ウチの水場
              少しかがむれば 紫立ちたる 苦痛の表情・・・”

枕草子の一節、その調べに乗せて。
晩秋から早春に掛けて、実は小生、朝の洗顔は要注意なんです、ぎっくり腰。
困りものです。
それでも幸い、初弾はさしたることも無く「まあ、毎度のことよ」と、釣行へ。


第二弾は冷え込む雪景色、馬瀬川のV字渓谷に降り立った直後でした。

馬瀬川上流楢谷 ここで第二弾が・・・

夏の「キジ撃ち」はウエット・パンツを少し下げ、お粗末クンをペロ~ン。
それで済んじゃうのですが、冬のウエーダーはそうも行かず。
リュックを降ろし、上着を脱いで、それから釣りベルトを外し・・・
大変です。

用足しを終えて服装を整え、さあ、リュックを取ろうと腰を曲げた直後、
ビクン!!

周囲の温度とピリっと背中を走る”電流値”は正比例するモノなのか?
第一弾より激しく、やむをえず、暫し冷たい岩に腰掛けてボ~ゼン・・・

”行くか、引くか・・・え~い、折角の週末、ここで帰れるか!行ってまえ!”
まさに名古屋弁で言うところ「たわけ」のなせる判断と所業。

いや、所詮は軽度の腰痛、運動不足が主要因。
”心頭滅却すれば火もまた涼し”ではありませんが、物事に集中すれば。
少しムチャだったかも知れませんが、その日は無事に釣行を楽しめました。

昨年3月上旬 明宝畑佐の吉田川
週明けの月曜日は痛みも概ね引き、ミョ~に腰さえ曲げなければ。

で、翌火曜日。
小生の春のもう一つの困りごと、それは「花粉症」。
昨今はデスクワーク中心の小生、イスであぐらをかいてパソコンを打っていたら、
・・・もう、このオチはお気づきかと。

ヘックション! 
即、腰に大電流が・・・第三弾です。

昨年2月下旬の東三河 巴川
水曜日。
痛い腰をカバーして、肩、首、足が、これまたミョ~な姿勢を取るのでしょう、
体中が凝っちゃって、凝っちゃって・・・筋肉痛です。

そんな日々が昨日まで続きました。

今朝はさほどでも無かったのですが、今週末は大事を取って家で大人しく。

昨年4月の東三河 寒狭川・・・この頃になれば

いつの頃からでしょう?
腰痛に花粉症・・・喜ぶべき春の訪れ、その一方での憂鬱。
そんなものを感じ始めたのは。
齢を重ねて?はたまた、環境が変わり?

もう少し暖かくなれば、春も半ばをすぎれば、こんな困りごととも、さようなら。

昨年の犬山城と桜 こんな光景ももうすぐ!









2017年3月19日日曜日

春分直前の馬瀬川&吉田川釣行

ご諸兄各位殿


吉田川と馬瀬川。
岐阜県のほぼ中央、峠を挟んで仲良く並んで流れる二つの川。
いずれ伊勢湾に注ぐ長良川と木曽川の支流です。
源流は極めて近接しているのですが、途中からおまえは左、おれは右。
その経路は紆余曲折しています。

そのためなのか、この二つの川、キャラもどことなく違うような。
独断と偏見で、
優しく女性的な吉田川。
深山幽谷、天空の馬瀬川。

今年の渓流初釣りは先月の下旬、晴天白銀の馬瀬川でした。
早すぎる訪問、全くのボ~ズ。
恐らくそれは今日も同じ、釣果はダメでしょう・・・

じゃあ、何で行くの??

・・・小生も皆様とご同様、日々どっぷりと浮き世のしがらみに絡まれています。
何となくですが、今日ばかり、深山幽谷、静かな天空に我が身を置きたくて?
それに、厳しい馬瀬川がボ~ズでも、優しい吉田川が楽しませてくれるのでは?



<馬瀬川 大原~樽谷>

パスカル清見での馬瀬川は相も変わらず雪景色。


しかし季節の移り変わりは確実で、河原の雪は溶けて無くなっています。
道の駅で休憩の後、今日はせせらぎ街道を直進。
気温は3℃、先回のような氷点下ではありません。

楢谷手前の入渓口で準備をしていると「おはようございます。」
軽トラックのおじさんがお声がけ・・・漁協さんの検札です。

小生  「ごくろうさまです。はいこれ、年券です。今日は釣れますか?」
おじさん「う~ん、厳しいかもね。2週間前にここへ地元の人が入ったんけど、
     歩きに歩いて2匹だけだったそうですわ。」
・・・何となくですが、渓流撮影紀行に終始しそうな感じがします。

ともあれ、急な雪斜面に気をつけて降下、河原に降りてみると・・・



岩の上には雪が積もっていますが、河原は大丈夫そう・・・釣行可能!
始めます。

先週のアマゴ釣り大会で展開した”技法”、弛み・止水域への重点攻略、
これを中心に的を絞って。


馬瀬川も最上流域のこの辺り、
雪解けも相まって水が澄んでいます。
聞こえる音はせせらぎのみ。

陽の当たる場所の大岩、沈み岩。
その前後周囲の弛み、
見つけ次第に振り込んで。

反応が無ければ直ぐ次へ。



釣りのテンポが早いです・・・残念ながら。


撮影のコマも増えます・・・残念ながら。


この画面手前の沈み石群、
そこでは少し粘ったのですが、
全く手応えナシ。

このところの晴天続きで、
渇水気味を心配したのですが、
その気配は感じられません。

やはり、釣れない原因は・・・
低水温と技能不足、でしょう。




<桃源郷の怪>

この回廊を右に折れれば、昨夏は8月の中旬、
こんな小生でも「尺上アマゴ」にお目もじ叶った”桃源郷の淵”があるはずです。


ところが・・・

淵の手前、増水期には”通らず”になるであろう、大岩の狭間がすごい水深。
着用しているナイロン・ウエーダーではとても前進できません。
いや、多少の無茶が効く、夏用のウエット・パンツでもこの深さ・勢いでは・・・

今日の水量、決して渇水では無いですが、かと言って多いとも思えず。
これまでのポイントを見る限り、昨夏の記憶と余り変わりは無い様子でした。

左側の大岩によじ登り、回廊の奥、右大岩の向こう側をのぞき込みます。
しかし、その10数mほど先の様子が岩陰で伺い知れず。

辛うじて、大岩の脇から流れてくる流れを見る限り、その奥は荒瀬か段々瀬。
そんなような音も岩向こうから聞こえます。

「桃源郷の淵が消えちゃった?あれは幻だった?
 それもだけれど、何なんだ、この”通らず”の存在は?
 川の地形が変わっただけ?
 深山幽谷の馬瀬川、その最上流、こんなことは日常茶飯事?」

残念ですが、”桃源郷の淵”を拝観すること無く、疑問・謎ばかりを残して、
深く切り立った馬瀬川、
暫し呆然の後、今来た渓谷を入渓口を目指して引き返します。

初夏、身軽なウエット・パンツを着ているときに、捲土重来としましょう・・・


<午後は優しい吉田川>

綺麗でもあり厳しくもあった午前中の馬瀬川。
そこに今日は別れを告げて、お昼過ぎから吉田川まで戻ります。


いつもの明宝は高橋近辺、朝来る途中にご同輩の人だかりでした。
ここで本日はアマゴの成魚放流。

・・・先週じゃ無いけれど、放流魚で万が一でボ~ズでは、またメチャへこみそう。
それに、今日は”お一人様”になりたい気分。

高橋は外してもう少し上流、畑佐の集落の北外れで吉田川に入ります。


水温は6℃、良い感じです!
午前中の馬瀬川同様、弛み・止水域を重点攻略。

標高が馬瀬川より低い分でしょうか?
他の生き物の活動も吉田川の方が活発そうに伺えます。


それらしいポイントを抑えに抑え・・・

エサのブドウ虫ではアタリが遠く、試しにミミズに替えた直後、
斯様な落ち込み横、対岸の岩の縁、さして深くないユルい流れからアタリです。


落ち着いて、一呼吸の間を置いて・・・アワせます!



お出ましになったのは20cmを少し越えるくらいのイワナさんでした。

写真ではさほどに目立ちませんが、まだ少しサビた感じが。
活性も低そうで友舟に入れて持ち運んだのですが、中で跳ねることも無く大人しく。

とは言え、今シーズンのこれが二匹目!
しかもそこそこサイズ!
春分前でこの成績は上出来です・・・小生的に。

その後も吉田川をどんどんとさかのぼりましたが、
後にも先にも、初級者にはこれ一匹のみでした。

いやそれでも、楽しい週末の午後!癒されます!



優しく受け入れてくれる吉田川。
厳しくも一人静かになれる馬瀬川。

そしてもう一本のお気に入り、荒々しくダイナミックな小坂川。

今年も何回、夢を見させてくれるのでしょうか??



<データ>
エサ    :ブドウ虫、ミミズ、イクラ
竿      :6m
仕掛    :針 吉村7号、糸 0.3号
釣果    :イワナ 1匹 目測7寸(20cm超) リリース
気温    :馬瀬川 3~6℃ 吉田川 12℃
天候    :晴れのち曇   
表層水温 :馬瀬川 3℃ 吉田川 6℃



2017年3月13日月曜日

付知川 ふくおかアマゴ釣り大会

ご諸兄各位殿


木曽川。
総延長は229kmにて最上川と肩を並べて国内7位。
流域面積は理科年表より9,100km^2で国内5位。

Wikiによると、長野県木曽郡木祖村の鉢盛山の南方を水源として南西に向け、
飛騨・木曽山脈に挟まれて長野県を下り、次いで岐阜県、愛知県、三重県を経由、
はるばる伊勢湾に長良川、揖斐川と並んで注ぎます。

どうでしょう、大きな支流を見てみると、
西は広大な岐阜県のほぼ中央部、飛騨川(益田川)やいつもの馬瀬川などが。
東は長野県は木曽の山々にあまたの流れを抱えた大河です。

その幾つかの分岐・支流の丁度真ん中辺り。
岐阜県東端の裏木曽から流れを集め南北に流れる清流は付知川。

この週末、ここでの春の風物詩、「ふくおかアマゴ釣り大会」に参加してきました。


過去に付知川での渓流釣りは、もっと遙かに上流で一回だけ。
昔は夏に幾度か訪れた宮島キャンプ場のそのまた上流、まさに「渓流」でした。

「ふくおかアマゴ釣り大会」が開催される新田瀬橋~島田橋近辺は中流域。
開けた感じの本流的な雰囲気、初めて竿を出す場所です。


<晩秋のニジマス VS 初春のアマゴ>

釣り大会で思い出すのは昨秋に初めて参加した「萩原大物ます釣り大会」。
あの時はお相手はニジマスさんで、小生でもポコポコと釣れました。
時期的にも、まだ水のぬるい秋と言うこともあり。

今日の対峙は名前の通りアマゴさん、しかも低水温。

ニジマスさんとアマゴさん。
釣るにはどちらが難しいかと言えば、やはりアマゴさんでしょう。

渓流釣りを始めたばかりの頃、師匠ノンタンさんと板取川上流の渓流釣り堀へ。
そこの釣り堀、お願いすればアマゴさんの放流もして頂けるんです。

”ニジマスじゃ釣れすぎて詰まらん!アマゴを!”

と、カッコウを付けたまでは良かったのですが、これが全くの裏目に・・・
放流直後は釣れるんですが、スレるのがメチャ早く。

どうでしょう、ニジマスさんの時間軸に対する「スレ早さ」が正比例なら、
アマゴさんのそれは二次曲線、放物線的?もう、二ユートンも真っ青。

あの時はバケツ一杯のアマゴさんで釣れたのは3匹のみでした。。。


そんな本日の「釣り大会」、放流量300kgではありますが・・・果たして??


<放浪の付知川>

7:30に到着、田瀬の公民館に駐車させて頂きました。


装備をまとめて河原に降りると、皆様、既に準備万端の戦闘体制。
そのお時間は8:00ちょっきり。
まんま、「萩原大物ます釣り大会」と同じ展開、出遅れてます。
ほんと、進歩が無い小生です。

一番釣れそうなポイントは・・・公民館横の最上流部、残念ながら家族エリア。
毎度、致し方なく、空いてる場所を求めて川をさかくだります。

新田瀬橋と島田橋の丁度中間辺り、お隣さんにご挨拶をして、ようやく開始です。

ウエーダーから伝わる水の冷たさ・・・
さあ、流れが緩めの浅瀬に絞るか?はたまた、深場で粘るか??

・・・試行錯誤を繰り返しますが、アタリはトンと遠く、時間ばかりが流れます。
でも、周りの皆様も同じような案配加減。


と、そこへお兄さんからご挨拶、小生の横で竿を出し始めました。

小生   「どうです?釣れますか?」
お兄さん 「ええ、一匹は尺越えですね。」

・・・な、な、何というご回答!?
お返事の文脈から、2匹以上も釣れていて、尚かつ、その一匹は尺超え??

お上手な方は、それなりに、戦果が挙がっているご様子です。
タバコかねがね、お上手なお兄さんの作法を暫し拝見します。

他の皆様と違いこの方、場所は一カ所に固執されないようです。
ミズスマシの如く。
スキマ、スキマの「釣れ歩き」、しかも「線の釣り」ではなく「点の釣り」。

小生のように、緩めの流れにエサを馴染ませ乗せて線を引く、ではなく、
川の流れに僅かに存在する、弛み・止水域へピン・ポイントの攻撃。
岩の間、流れの受け・・・まるで、フナを釣るような感じ?

・・・う~ん、これが、この時期での「正しいお作法」なのでしょうか?


何はともあれ、これは!と思ったら、直ぐ実行!

付知川の河原、ご同輩の居られない空いている場所から次の場所へ。
ここぞ、と思われるポイント毎を丁寧に。

が、見てくれ・にわか仕込みのお作法、悲しいかな結果が伴わず・・・
で、流れ流れて、とうとう、最下流の島田橋に。


<相変わらずの粗忽者>

もう本当に最下流、ここから先は本日は御法度な領域です。


でも幸い、この辺りはご同輩も居られず、一人天下?
いや、もう既にご同輩各位が探りを入れ終え、誰も見向きもしないエリア?
しかし、もう、ここでガンバるしかありません。
正に背水の陣!

ぐるりと周りを見渡して、それらしきポイントを攻略します。
・・・よく見ると、慣れてくると、あるんですね、それらしきポイントが随所に。

斯様な所へ仕掛けを入れ。
岩に囲まれた流れのメチャ・ユルなポイント。




手応えが無く、竿を上げてみると・・・あれ?掛かっています!
目印下が長過ぎた?

ともあれ、引き寄せ水面に上げます。
パッと見た目、全長は20cm台の中頃、いやいや後半?良いサイズ!
デップりとした白いお腹が魅力的、重たいアマゴさんです!

少々強引ですが、引き抜いて・・・白い魚体が勢いよく飛んできます。

が!久々故の粗相を!

一回目のたも網入れを失敗し、お魚は小生の後方へ、ブ~ン!
返す勢いでまた前方へ!

クソッ、二回目・・・重なる失敗、もう処置ナシ。。。

結果、お魚が目の前をぶらんぶらん。

目一杯で8.5m竿を片手で高く掲げるのですが・・・
重くて竿がしなり過ぎ、タモにお魚が上手く入りません。
もう、ハタから見てると恐らくは一人漫才。

そうこうしているウチに、針が外れてお魚は川にチャポん・・・
て~~、なんじゃ!!

・・・約半年ぶりのオオモノは、斯くして清流 付知川に戻られまして候。



<データ>
エサ    :ブドウ虫、ミミズ
仕掛    :針 吉村6号、糸 0.3号
釣果    :極めて痛恨のボ~ズ
気温    :-1℃~14℃ 日中はウエーダーが暑く・・・  
天候    :晴れ   
表層水温 :不明、水温計を忘れて・・・






2017年3月9日木曜日

お行儀の悪い郡上天然ミミズ

ご諸兄各位殿


<ご注意>
お食事中のご諸兄は本日のブログ、ご高覧をお控え下さい。



今年もまた、郡上天然ミミズの養殖を始めました。

ワンちゃん、ネコちゃん、金魚なら「飼っています」で格好が付きますが、
あまり大手を振って「ミミズを飼育しています」とは言い難く。

・・・しかし、どんな生き物でも、飼い出すと意外とカワイイものです。
いやこれ、釣りエサなんだから、何となく後々の受難が忍びなくも・・・

そのミミズさん、寒いこの時期、お行儀が悪いんです。


工具箱で飼育している小生。
毎朝、空気の入れ換えにと、箱の蓋を開けるのですが・・・
毎回、ご覧の通り、もう、一種の修羅場・・・カオス状態です。

放っておいたら干からびて、死んでしまうのでは?
と、一匹ずつ丁寧につまんで土の上に戻すのですが、困ったものです。

・・・家内に相談、寒そうな日だけでも玄関の中に、と。
予想はしていましたが、家内からは20mmバルカンの連射。
その対空砲火をくぐり抜け、どうにかこうにか拝み倒して・・・


このミミズさん達、何となくですが自分の生き様に通じるモノを感じルンです。
いや、このお行儀の悪い輩(やから)達では無く、その他大勢のミミズさんに。

週に一度のエサやりついで、箱を返して腐葉土の上下を入れ替えるのですが、
皆様はどうも箱の四隅がお好きなご様子。

皆で固まって、こぢんまりと、ひっそりと、箱の縁でお暮らしです。


謙遜控えめの如く、狭い角地で世間様にご遠慮して。


この習性を見て、ハタと気が付いた小生。
エサとして与えているのは、ハーブ・ティーやルイボス・ティーのお茶っ葉。
毎日、家内がせっせとお飲みになる。


これを箱の四つ縁に配置してみては?
もぐもぐエサを食べ、ぽこぽこ卵を産んでくれれば、じゃんじゃん増えるのでは?
養殖の効率を考えて。

まず、白バケツに土とミミズを移して。

補充する茶っ葉と同量の土をすくい、
これは箱庭のアジサイの根元に。
良い肥料になるんです。
初夏には色鮮やかなアジサイが。

次に綺麗に工具箱を水洗い、
素行の悪い連中が付け残した土を洗い流し、
暫く日向に置いて日光消毒。

で、肝心なエサやりです。
ティーパックの袋を破り、
中身の出がらし茶っぱを四隅に固めて。

お茶っ葉に含まれる残り茶が、
適度な水分補給になります。


毎週日曜日の朝がその日課です。





昨年は夏の暑い時期を如何様に乗り切るか、心配しましたが、そこは何とか。
今年もその、郡上天然ミミズが入手出来なくなる夏の時期、重宝しそうです。



2017年3月5日日曜日

今年の飛騨川支流 佐見川釣行

ご諸兄各位殿




人は過去においしい思いをすると、またそれが起きないか?期待してしまいます。
誠にゲンキンな。


昨春のシーズン、渓流釣りでの初釣り上げは3月下旬の佐見川でした。
あの日は朝方は冷え込んだのですが、午後から一気に暖かくなり。
天気予報では今週末、同じように、朝晩は冷え込むものの日中は暖かいとのこと。

まだ3月になったばかり。
とてもその下旬の温かさに及びそうにありませんが、何となくですが・・・
期待してしまいます。

そんな3月4日の土曜日。
昨年に引き続き、今年も飛騨川の支流、岐阜県白川町の佐見川へ行ってきました。
・・・「二匹目のドジョウ」を求めて。


<午前中は佐見川で>

この佐見川、愛知県の自宅から車でR41を一時間と少しくらい。
郡上まで高速道路で足を延ばしても、さして時間は変わらないんです。
でも、郡上に比べて岐阜県でも南部。
白川茶が有名なように茶所、比較的に温暖な気候なんでしょうね。


どこまでも「二匹目のドジョウ」。
それでは成長が見込めないと考え、
入渓場所だけは昨年と変えました。

禁漁区はせせらぎの里、そのもっと上流。
新規開拓です。

昨年の砂畑橋近辺はここよりかなり下流。
よって、若干ですが川幅が狭くなります。
でも、そこは佐見川。

トロあり、
淵あり、
岩場あり。

流れに変化が富んでいます。


近場、おまけに暖かくなる日中が勝負時と考え、開始のお時間は10:00。
気温は2℃。
で、水温も2℃・・・やれやれ、まだ水温は先週の馬瀬川と同じか。
竿は6mを選択して。




河原が開けて里川的な雰囲気の佐見川。
釣り易いです・・・でも、釣れません、アタリも無く。


小さな落ち込み、岩の前の弛み、流れの緩い浅瀬・・・
ここは!というポイントを丹念に入念に、ネチネチお手入れするのですが。

時刻は既に正午です。
不肖、不肖ではありますが場所替え、実績のある砂畑橋へ。


<砂畑橋でおじさんから>

その砂畑橋のバス停横で入渓準備をしていると、横に一台の車が。
中からツナギを召されたオジサンが小生へお声がけを。

おじさん 「どう?釣れる?」
小生   「いや~、サッパリです。」
おじさん 「でしょう。先日の解禁日もダメでねえ。今年はおかしいね。」
  ”へ~、そうなんだ。”
おじさん 「毎年の解禁日はツ抜けなんだけど、今年は一匹だけでね。
     一緒にヤったツレなんかゼロだよ。」
  ”ひえ~、地元のベテランさんがその有様か、当方、こりゃ勝機無しだな。”

小生が情けない顔をしていると・・・
おじさん 「せっかく遠いところを来たんだから・・・稲田川って、知ってる?
     キャンプ場を右折して。上なら天然が居るんじゃないかな?」

・・・これは小生のキャラなのか?はたまた、斯様な星の下に生まれたのか?
大袈裟ですが人生の随所で、同性ご年配の方から、まま「助け舟」を頂けます。
・・・その半面、決して”異性の若年者”からは頂けません・・・
そして素直な小生、いつもその「お舟」に乗るんです、ハイ。
ありがとうございます。

飛騨川の支流は佐見川、そのまた支流の稲田川へ、午後は向かいました。



<午後からは小渓流 稲田川>

ツナギおじさんのアドバイスに沿って、せせらぎの里から右に折れ稲田へ。
その稲田川、初めての川・・・ほんとに、ほんとに小さな小川です。

・・・これ、ほんと~に、アマゴさん、居るの??


いや、地元のベテランさんが言うんだから、間違いなし!
兎にも角にも、装備をあつらえ、その小さな河原に降り立ちます。

そして・・・予報通り、午後からめっきり暖かくなってきました。
14:00で気温は12℃、で、肝心な水温は・・・6℃とちょっと!
川が浅くて小さいからでしょう、水が容易にお日様で暖められて?

いずれにしても、好条件!
川中島は合戦は”霧の幕切れ”、いよいよ決戦の時が到来です!


堰堤落ち込み、水の溜まった深場、浅瀬の岩陰・・・探りに探ります。
しかし、アタリは遠く・・・


<いよいよ今年の一匹目>

時刻は15:00過ぎ。
春の陽も傾き始め、木陰に隠れたこんな落ち込みに至りました。


今日、いくつもの斯様な落ち込みに攻勢を掛けたのですが、残念、未だに結果無く。

ここでも、何の気なしに惰性でミミズを振り込むと・・・
直後!アタリです!!

がしかし、余りに不意な出来事。
即座にアワせたのですが、活性の低い今時分、これがいささか早過ぎた?
水面でポチャンとバラしてしまい、アッチャ~。。。

気を取り直して再チャレンジ!

と、考えた矢先。
冷静にも自分の立ち位置を見回して・・・そこが小高い堤防の上。
自分の影が川面に映っています。

・・・兵法では陽を背にして戦を仕掛けるのが定石。
されど、それは対人戦に限り、こと、お魚相手では御法度な戦法・・・

即座に堤防から駈け降りて、河原の木陰に身を潜め。

で、次に懐からタバコを取り出し、火を付け一服(止められません)。
でもって、今度はペットボトルのお茶をひと飲み。
その後、おもむろに、半分ちぎれたエサのミミズさんを付け替えます。
その間、およそで10分。

・・・これすなわち、兵法は「迂直の計」。
逃したお魚の気が休まるのを待つ戦法!?
果たして、その結末は・・・落ち込みに振り込みます。

来ました!明確なアタリが!
ゆっくりと一呼吸、間を詰めて・・・アワセます。
今度はしっかり、掛かりました!


小振りですがヒレのしっかりした天然モノ。
ミョ~な所に針が掛かっていますが、こればかりはご愛敬。
・・・毎年、最初の一匹目はドラマがあります!

その後、その直ぐ下流の落ち込みでもアタリがありましたが・・・


粗忽者の所以(ゆえん)、アワセて上げた竿先が、競り出た枝木に引っ掛かり・・・
と~ぜん、お魚はまたバラシ。

そして、時刻は16:00。
近場とは言え、ここらが帰路撤退の刻限、残念無念。。。



今までどちらかと言えば敬遠していた小渓流。
マメに攻略手口を組み立てないと、狭い範囲での作戦、結果は上首尾には至らず。
・・・何となくですが、その組み立てが面白いような。

そして、毎年、春分過ぎまで勝負にならなかった小生ですが、今年は早くも一勝目。
果たして、これでエンジン始動と成るのか・否か?
今年も旅は続きます・・・




<データ>
エサ    :イクラ、ミミズ
釣果    :1匹(目測18cm) リリース
気温    :2℃~12℃  
天候    :晴れ   
表層水温 :佐見川2~3℃ 稲田川5~6℃