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2017年3月19日日曜日

春分直前の馬瀬川&吉田川釣行

ご諸兄各位殿


吉田川と馬瀬川。
岐阜県のほぼ中央、峠を挟んで仲良く並んで流れる二つの川。
いずれ伊勢湾に注ぐ長良川と木曽川の支流です。
源流は極めて近接しているのですが、途中からおまえは左、おれは右。
その経路は紆余曲折しています。

そのためなのか、この二つの川、キャラもどことなく違うような。
独断と偏見で、
優しく女性的な吉田川。
深山幽谷、天空の馬瀬川。

今年の渓流初釣りは先月の下旬、晴天白銀の馬瀬川でした。
早すぎる訪問、全くのボ~ズ。
恐らくそれは今日も同じ、釣果はダメでしょう・・・

じゃあ、何で行くの??

・・・小生も皆様とご同様、日々どっぷりと浮き世のしがらみに絡まれています。
何となくですが、今日ばかり、深山幽谷、静かな天空に我が身を置きたくて?
それに、厳しい馬瀬川がボ~ズでも、優しい吉田川が楽しませてくれるのでは?



<馬瀬川 大原~樽谷>

パスカル清見での馬瀬川は相も変わらず雪景色。


しかし季節の移り変わりは確実で、河原の雪は溶けて無くなっています。
道の駅で休憩の後、今日はせせらぎ街道を直進。
気温は3℃、先回のような氷点下ではありません。

楢谷手前の入渓口で準備をしていると「おはようございます。」
軽トラックのおじさんがお声がけ・・・漁協さんの検札です。

小生  「ごくろうさまです。はいこれ、年券です。今日は釣れますか?」
おじさん「う~ん、厳しいかもね。2週間前にここへ地元の人が入ったんけど、
     歩きに歩いて2匹だけだったそうですわ。」
・・・何となくですが、渓流撮影紀行に終始しそうな感じがします。

ともあれ、急な雪斜面に気をつけて降下、河原に降りてみると・・・



岩の上には雪が積もっていますが、河原は大丈夫そう・・・釣行可能!
始めます。

先週のアマゴ釣り大会で展開した”技法”、弛み・止水域への重点攻略、
これを中心に的を絞って。


馬瀬川も最上流域のこの辺り、
雪解けも相まって水が澄んでいます。
聞こえる音はせせらぎのみ。

陽の当たる場所の大岩、沈み岩。
その前後周囲の弛み、
見つけ次第に振り込んで。

反応が無ければ直ぐ次へ。



釣りのテンポが早いです・・・残念ながら。


撮影のコマも増えます・・・残念ながら。


この画面手前の沈み石群、
そこでは少し粘ったのですが、
全く手応えナシ。

このところの晴天続きで、
渇水気味を心配したのですが、
その気配は感じられません。

やはり、釣れない原因は・・・
低水温と技能不足、でしょう。




<桃源郷の怪>

この回廊を右に折れれば、昨夏は8月の中旬、
こんな小生でも「尺上アマゴ」にお目もじ叶った”桃源郷の淵”があるはずです。


ところが・・・

淵の手前、増水期には”通らず”になるであろう、大岩の狭間がすごい水深。
着用しているナイロン・ウエーダーではとても前進できません。
いや、多少の無茶が効く、夏用のウエット・パンツでもこの深さ・勢いでは・・・

今日の水量、決して渇水では無いですが、かと言って多いとも思えず。
これまでのポイントを見る限り、昨夏の記憶と余り変わりは無い様子でした。

左側の大岩によじ登り、回廊の奥、右大岩の向こう側をのぞき込みます。
しかし、その10数mほど先の様子が岩陰で伺い知れず。

辛うじて、大岩の脇から流れてくる流れを見る限り、その奥は荒瀬か段々瀬。
そんなような音も岩向こうから聞こえます。

「桃源郷の淵が消えちゃった?あれは幻だった?
 それもだけれど、何なんだ、この”通らず”の存在は?
 川の地形が変わっただけ?
 深山幽谷の馬瀬川、その最上流、こんなことは日常茶飯事?」

残念ですが、”桃源郷の淵”を拝観すること無く、疑問・謎ばかりを残して、
深く切り立った馬瀬川、
暫し呆然の後、今来た渓谷を入渓口を目指して引き返します。

初夏、身軽なウエット・パンツを着ているときに、捲土重来としましょう・・・


<午後は優しい吉田川>

綺麗でもあり厳しくもあった午前中の馬瀬川。
そこに今日は別れを告げて、お昼過ぎから吉田川まで戻ります。


いつもの明宝は高橋近辺、朝来る途中にご同輩の人だかりでした。
ここで本日はアマゴの成魚放流。

・・・先週じゃ無いけれど、放流魚で万が一でボ~ズでは、またメチャへこみそう。
それに、今日は”お一人様”になりたい気分。

高橋は外してもう少し上流、畑佐の集落の北外れで吉田川に入ります。


水温は6℃、良い感じです!
午前中の馬瀬川同様、弛み・止水域を重点攻略。

標高が馬瀬川より低い分でしょうか?
他の生き物の活動も吉田川の方が活発そうに伺えます。


それらしいポイントを抑えに抑え・・・

エサのブドウ虫ではアタリが遠く、試しにミミズに替えた直後、
斯様な落ち込み横、対岸の岩の縁、さして深くないユルい流れからアタリです。


落ち着いて、一呼吸の間を置いて・・・アワせます!



お出ましになったのは20cmを少し越えるくらいのイワナさんでした。

写真ではさほどに目立ちませんが、まだ少しサビた感じが。
活性も低そうで友舟に入れて持ち運んだのですが、中で跳ねることも無く大人しく。

とは言え、今シーズンのこれが二匹目!
しかもそこそこサイズ!
春分前でこの成績は上出来です・・・小生的に。

その後も吉田川をどんどんとさかのぼりましたが、
後にも先にも、初級者にはこれ一匹のみでした。

いやそれでも、楽しい週末の午後!癒されます!



優しく受け入れてくれる吉田川。
厳しくも一人静かになれる馬瀬川。

そしてもう一本のお気に入り、荒々しくダイナミックな小坂川。

今年も何回、夢を見させてくれるのでしょうか??



<データ>
エサ    :ブドウ虫、ミミズ、イクラ
竿      :6m
仕掛    :針 吉村7号、糸 0.3号
釣果    :イワナ 1匹 目測7寸(20cm超) リリース
気温    :馬瀬川 3~6℃ 吉田川 12℃
天候    :晴れのち曇   
表層水温 :馬瀬川 3℃ 吉田川 6℃



4 件のコメント:

  1. こんにちは!
    イワナが釣れて良かったですね(^-^)
    私は、ボウズを恐れて自宅待機です(^_^;)
    早く初物をゲットして食べたいです!

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  2. アサシンさん、こんにちは!
    辛うじて、ボ~ズは免れた・・・そんな感じです。
    もう少し吉田川が笑顔で振り向いてくれるのでは?と思っていました。
    あと半月もすれば・・・そんな手応えでした。

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  3. こんばんは。あったかさに誘われて昼食後板取へ、なんで大物が掛かる時っていっつも0.2なんでしょう・・淵の流れ込み脇で40~50クラスが掛かり、いなしていなして20分。暴れ具合がおとなしめだったので、うぐい?にごい?・・やっと3mまでひきつけ、ニジマスと判明。「無理かなあ・・」タモ前1mで口切れでした。まあ姿は確認できたし、自動リリース!!20のアマゴでよかったんだけど・・・・・。

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  4. Morikyuさん、こんばんは!
    20分の格闘ですか!?
    逃してしまったとは言え、0.2でそのサイズ・・・う~ん、やっぱり流石です。。。
    今の時期、お昼過ぎが良いみたいですね。
    久しぶりに、板取川にも参上したいです!

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