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2017年7月30日日曜日

お礼参りの庄川釣行

ご諸兄各位殿


庄川とその支流の六厩(むまい)川。

春はGWに師匠ノンタンさんと訪れたのですが、今年は以外と冷え込み、
お世辞にも良い釣果とは言えませんでした。

季節が変われば、川もまた表情を変える・・・

10年近く前、初めて渓流釣りらしきことを経験させてもらった六厩川。
その時も季節は夏でした。

今回はどんな表情で迎え入れてくれるのか?
今春と同様、ノンタンさんのお世話になって、GWの雪辱戦へ?
行って参りました。


<午前中は六厩川>

女滝を越えて六厩川沿いの林道。
師匠と小生を乗せて、ハスラー号は朝の山道を深くまで分け入っていきます。
行き着いた林道の車止め。


時刻は5:30の早朝ですが、既に車止めの前には一台の駐車が。

今日午前の作戦は、この車止めから徒歩で30分ほど、
六厩川は誰もご同輩が居られないポイントで40cm級の大イワナを・・・
こんな目論見でした。

・・・世の中、上には上の方が居られます。

とは言え、ここまで来て作戦変更するのは考え物。
おまけに駐車は一台のみ、まだまだポイントは空いているのでは?
師匠と小生、装備をまとめて、イザ、歩き出します!


少し朝靄の掛かった渓谷、とても綺麗、そして静かです。
熊鈴の音が腰元でチリン・チリン!

林道は川面より高い位置を通っています。
どこかに河原へ降りられる糸口は無いものか・・・
秘密兵器、スマホのGPSアプリ地図が、今暫く歩いた地点に沢を表示して。

「沢伝いに河原へ降りてみるか・・・」

沢に掛かる林道の橋の袂、急斜面ですが何とか降りられそう。
土斜面を慎重に降りきって沢に入ります。

ここまでおよそ30分、リュックに友舟の完全重装備。
流石に中年の二人とも、お顔に若干の疲れの表情が。

師匠は慣れない沢下りの途中、中継竿を落としたり、たも網を無くしたり・・・
小生も岩に靴を挟まれて・・・

でも木陰の沢は心地よく涼しくて・・・そして、何となくですがワクワク感が。
そうです!お父さんは週末、童心に帰りたいのです!


ようやく降り立った六厩川の河原。
せせらぎだけがこだまする標高1,000mの別天地。


さっそくにも釣り開始です!
師匠、ノンタンさんも。


六厩川はその奥地、釣れます!
淵でも瀬でも。


ホント、釣れます・・・

ホントにホント、釣れます・・・

ミミズでもブドウ虫でも・・・小ヤマメさんばかり。
小イワナさんはおろか、お外道様も無く、全て小ヤマメさんばかりです。



ノンタンさんも同様な釣果。
河原を徘徊遡行するのですが・・・釣れども釣れども小ヤマメさん。
折角にも車止めから30分、楽しくも過酷な沢下りの末でしたが・・・


時の流れは川の如く、早くも時刻は11:30。
六厩川では一矢報いること叶わず!
残念、40cm級の大イワナ、それは夢また夢の物語と成りまして候。


<午後夕方は庄川へ>

昼食後にのんびりお昼寝。
涼しい風が木の葉を揺らす音、いつまでも聞いていたい気分です。

して、15:00からは次なる雪辱の場所、庄川へ舞台を移します。
道の駅から2kmくらい下流の地点。
川にはアユ師さん達が大勢で・・・その合間、急流カ所を狙います。


河原へ降りる石垣を這いつくばってそろりそろり・・・もう、スリル満点!
下手な遊園地のアトラクションなぞ、「大人の男」には似合いません!?

そうなんです!お父さんは週末、童心に帰りたいのです!




<本日のハイライト>

17:00を回るとポツポツ、
昼中からがんばられていたアユ師さん達が引き上げ始めます。

・・・夏の夕まずめは雑魚釣り、これから日没前までが美味しい時間帯!
アユ師さんが占拠していた、ここぞ!と思うポイントに入ります。

何の変哲も無い人工護岸はその際の流れ。
されどマス科のお魚が好きそうな、秒速0.3m程度の流速に適度な深み。
・・・拙い経験ですが、こんな流れで過去にも美味しい思いを。


エサはブドウ虫。
上流の白泡に振り込んでエサを十分に沈み込ませ。
目の前を無印が何事も無く通過。
もう間もなくで仕掛けを揚げるポイント、そこでアタリです!

刹那を置いてアワせると本日は一番の引き具合!そこそこサイズ?
たも網を構えて慎重に寄せると・・・20cm強のニジマスさんでした。
しっかりと針を飲まれて。

久しぶりのお持ち帰りサイズ、ベンチで針外しは河原で歯科手術です。
針は取れたのですが、チモトの糸に若干のスレ跡が。
気にはなったのですが、時間も時間。
手返し良くエサを付け、仕掛けを再投入の続行です。

また目の前を無印は何事も無く通過。
用水路の水が滝のように流入するその手前、来ました、アタリです!


今度は間髪にアワせると、手元に「重量感」を感じた直後、それが空に消えて。
・・・針がチモトで切れました。。。

「ちっきしょ~、ありゃ、大きかったに違いない・・・」は後の祭り。

針に触れたお魚はその日、マズ再びで口は使わない、と言われますが。
・・・やってみますか久しぶり、孫子の兵法は「迂直の計」。

一旦、水から上がり、河原でタバコに火を付け。
この作戦の意図、時間を置くことが目的なんですが、
堪え性の無い小生、こんな時はスパスパ、ホントに意味が無い!


針をしっかり付け直し、糸の状態を確認、再び水に入り仕掛けを投入します。
して、目の前を無印は何事も無く通過。
もう間もなくで滝の落ち込み・・・で、アタリです!
小物特有のひったくるようなアタリでは無く・・・

瞬時、糸を気持ち送り出し・・・アワせます!

!!キタ~!!!

オオモノ独特の手応え、生命感を感じさせる「根掛かり」のような。
・・・動かざること山の如し。

僅かな間を置いて、お魚は烈火の如く川底を走り出します!
・・・侵掠すること火の如く。

当方は竿尻を太ももに乗せて、川の流れの中で中腰、
先方は下流側、水の勢いが加勢します。
本流竿が弓なり、先半分がヒクヒク。

まま動きが止まり対峙。
・・・徐かなること林の如く。

当方、本日の仕掛けは細糸0.3号、慎重に制御します。
も~、ひやひや・・・Mな性分には、こりゃ、溜まりません!?

スレは吉村、テンションだけには気を配り、
走らせるときは走らせ、耐えるときには耐えて。
先方の疲れを待つのですが・・・

川底で見え隠れする銀影、その速度ときたら。
・・・疾きこと風の如く。

ようやく、浮いてきたお魚。
顔を水面から出して、慎重に慎重に引き寄せ、たも網へ・・・投了。


帰宅後の後測で32cmのスリムなヤマメ。
次の季節に備え、口先が少しだけ曲がり始めています。

どうでしょう、長く感じられるのですが、この間およそ1~2分。
この僅かな駆け引きの時間。
そうなんです!
毎回での釣行、これを小生は待っているのです!

・・・も~、クセになりそう。。。



午前中の六厩川は、釣果は残念でしたが、素敵な渓谷美に冒険の旅。
午後夕方の庄川は、久しぶりのお持ち帰り&尺上ヤマメ!

曇りがちの空が疲労感和らげ、上首尾な雪辱戦、「お礼参り」でした。
師匠ノンタンさん、アテンドをありがとうございます!


<データ>
7月29日 
●六厩川 6~12時
エサ    :ブドウ虫、ミミズ  
竿      :6m  
仕掛    :針 吉村7.5号、 水中糸 0.3号 4.5m 
         錘 2号
釣果    :小ヤマメ 数匹 全リリース
気温    :20~24℃
天候    :曇   
表層水温 :14℃ 

●庄川  町屋近辺 15~18時
エサ    :ブドウ虫、ミミズ  
竿      :8.5m  
仕掛    :針 吉村7.5号、 水中糸 0.3号 4.5m
        天井糸 0.6号 3m 
         錘 B1号
釣果    :ヤマメ 32cm 1匹
        ニジマス 22cm 1匹
        小ヤマメ ウグイ 数匹 これはリリース
気温    :28℃
天候    :曇
表層水温 :18℃