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2018年6月10日日曜日

馬瀬川上流楢谷 渓流釣行

ご諸兄各位殿


金曜日は夕方から激しく降り出した雨も、
日付が変わる少し前には上がりました。


馬瀬川の最上流部は楢谷。
翌早朝、未だ山には靄が掛かっています。


<川は生き物>

渓流釣りを始めた次の夏、吉田川ではアマゴ釣りが厳しくなり、
ひょっとして、標高が高くなれば水温も下がり、釣れるのでは?
こんな思いつきから、夏場に通うようになった馬瀬川上流。

ここ楢谷近辺は川幅も開け、初心者が竿を振るには楽しい場所でした。


写真の釣果は、残念、今回のモノでは無く、2014年の7月から。
駆け出しの小生でも塩焼きサイズがポコポコと。


その夏は確か8月に豪雨と大水、馬瀬川の上流は氾濫、
道の駅はパスカル清見の駐車場にも水が上がったと聞き及びます。


氾濫前の赤谷に続く橋の上から。


自然が長い歳月を掛けて作った造形美。
川が大きく湾曲して、ここに、あそこに、好ポイントのレンゾク。
橋直下は写真手前の落ち込みは、本当においしいポイントでした。

しかし・・・
夏の氾濫で荒れに荒れたこの辺り、翌春は護岸工事で川は無残に。


それから数年・・・本日の様子はこんな感じです。


そんな事情もあって、暫く足が遠のいていた馬瀬楢谷は赤谷近辺。

人の手が加わり、渓相は変わってしまいましたが、
果たして・・・その自浄、自然の治癒力は?

ほんの数年前ですが、古き良き時代(??)に浸りたく、
塩焼きサイズはポコポコのポコを期待して。



<昨日の雨は焼け石に水>

当時、初心者だった自分は、この橋から上流でのみ、
開けた河原からのみ、竿を振りました。

・・・下流へは急流の渡河、深いヤブ漕ぎが必要だった記憶。


今は護岸も整備され・・・加えて、本日は水量控えめ。

カミナリ様がお出ましだった昨日。
しっかり降ったと思われたのですが、それ程でも無かった様子です。

どうせなら新規開拓!!
下流に向けて歩みを進めます。


馬瀬川は楢谷から大原に向けて深いV字渓谷。
川の直ぐ脇の遙か上段、せせらぎ街道が走り、
まま、川のせせらぎに混ざって自動車の音が。


木陰下には良さ気な落ち込み。
あまり下り過ぎると帰路が長丁場に。
この辺りからきびすを返して釣り上がり、さかのぼることに。


<逃がした魚は大きく見える>

今回の釣りはバラシが多く感じられました。
覚えだけでも3回も。

初心者の頃は持ち前の躊躇(ちゅうちょ)癖が顔を出し、
バラす事はマズ無く・・・反面、針飲まれが多発。


腕を上げるにつれ、全神経を集中してアワせるに従い、
バラシが増える・・・?

いや、こりゃ、本当の集中ができていないな。
ある意味で、中級者のスランプ??

そんなバラシに限って、その刹那、川底で翻る銀影の大きいこと。
”逃した魚は大きい”とは、よく言ったモノです。


それでも、何とか、馬瀬川と赤谷の合流ポイントで。





<蘇った橋近辺>

3時間ほど掛けて、ゆっくり、のんびり、
入渓ポイントの橋まで戻ってきました。


この橋から上流は、様子が変わったとは言え、勝手知ったる場所。


以前はおいしいポイントであった橋直下、
今は小淵?トロ場となっています。


いや~、こんなユルい流れからは、お外道様が来るのでは?
・・・先週の長良川上流が如く。

対岸の岩肌、そのスレスレに投てき・・・仕掛けが馴染みます。

と!アタリです!
手応えはそこそこ、茶色い魚体が深場に潜りこもうとしています。
今回は針掛かりも十二分、たも網を用意して慎重に引き寄せ・・・


お外道様にはあらず、良いサイズのイワナさん。
・・・長良での敵(かたき)、馬瀬で返したり!


その後も橋の上流へ足を延ばして・・・



ここぞ、のポイントでは、きっちり、揚がります。



ここ楢谷のお話しではないのですが・・・

山の中の寂しい流れはその傍ら、
前近代的な石垣、積石の護岸を、まま目にします。

重機も無かったであろう時代。
その土地に住む方々の、河川を制御しようとされた苦労。
草や木陰に覆われた、その痕跡を見る都度、途方さ加減に驚かされます。

川が荒れ、人が手を入れ、また川は姿を戻し。
ここ馬瀬楢谷は赤谷近辺も。


ただ・・・残念ながら、スランプ中の自称 中級者。
本日の釣果、塩焼きサイズが「ポコ」のみでした。


<データ>
6月9日
エサ    :ブドウ虫、ミミズ、川虫
       ブドウ虫に軍配が・・・もう、そんな季節  
竿      :6m 渓秀
仕掛    :針 吉村7号
       天井糸 0.6号 1.0m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 2~1号  
釣果    :イワナ 25cm 1匹
       アマゴ 20cm 1匹
       以上はお持ち帰り
       小アマゴ   3匹
       リリース
気温    :15~22℃ 
       ウエット・パンツで暑くも無く、寒くも無く
天候    :朝方は曇り、のち晴天
表層水温 :14℃