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2019年6月9日日曜日

梅雨入り~石徹白川釣行

ご諸兄各位殿


金曜日の仕事中、外は時折激しい雨でした。
そして・・・梅雨入り。

翌早朝、久しぶりに訪れた石徹白川は小雨。


昨日の降り方から、深い山の中の石徹白川は大増水と思っていましたが、
水量はさほどでも無い様子です。

快晴の時はこの石徹白橋からの眺め、
背後の山々の緑が川に映え最高なのですが、
本日はその新緑は雲の向こう側、とても残念です。


郡上から細道の県道で山をひとつ、越えて分け入る石徹白川。

遠いこともあり、また「大釣りをした」の記憶も無いのですが、
神秘的で独特の雰囲気、深山幽谷な風景に魅せられて、
年に1回くらいですが足が向きます。



<石徹白橋の下流>

ご同輩の各位もそう思われたのでしょうか?
大雨の翌日、増水の石徹白川はやっかい・・・

本日は集落を抜けて南端は石徹白橋まで来る途中、
全くその姿をお見かけすることも無く・・・

こんなこと、初めてです。


と言うことは・・・やりたい放題!


いつもは必ず先行者のいる橋の下流。
二番煎じは良い釣果の記憶がありません。

本流竿をスルスルと伸ばし、さあ、一投目。
仕掛けがささ濁りの流れに馴染み、深めのポイントへ差し掛かった近辺・・・

え?
早くもアタリが!


抜いた途中に針ハズレ、勢いでお魚は岸辺に。
雨で濡れた河原の石、その上でイワナさんが飛び跳ねます。

幸先が良いぞ!
また今日も「バカの付く日」かな、こりゃ?


ところが・・・
その後は全くアタリが無く、流しては歩き、の繰り返し。
雰囲気は、釣れそう、なんですが。

とうとう橋の袂まで来てしましました。


まあ、釣りやすいポイントです、元々がお魚がご不在?
一番搾りでも斯様な結果か・・・

でも、まだ朝一番じゃないか。
気を取り直して場所移動、川の西側に沿う林道へ。



<こ、こ、これは・・・>

お食事中の諸兄には、大変に失礼を申し上げます。


河原やヤブに分け入ると小生、特に足下に注意を払います。
そこには、いろいろな情報が落ちているから。
・・・残念、お財布が落ちていた、は一度もありませんが。


先行者の有無はその砂地の足跡より。
マムシの類いはいないか?
・・・もっとも、ヘビは下から、とは限りません。

そして、写真のこれです。
足跡でも何の獣のものなのか解るのですが、
この「落とし物」は砂地の足跡より風化が遅く明確です。


本日のこれ、まずシカさんではありません。
シカさんの「落とし物」は奈良公園、コロコロのポロポロ。
河原でもよく見ます。

写真では比較対象が無く、大きさが解りかねますが、
サイズはスマホ程度、大きなものでした。

じゃあ、おサルさん??
違うな、サイズ的に出口がヤブれちゃう。
・・・もっとも、それはお尻の強度が低い小生か。

おそらく、プ~さんの「落とし物」、
警戒警報発令!


備えあれば憂い無し、と申します。

何かのテレビで見たのですが・・・
現代の盾、イージス艦は接近する驚異、飛翔体に対して、
1.距離がある段階は妨害電波を照射
2.次いでミサイル発射で迎撃
3.打ち漏らしたら主砲で狙い撃ち
4.最後の手段は接近戦、機関砲の連射
だそうです。

小生のプ~さん対策は、
1.まず熊鈴をチリンチリン
2.ヤブ漕ぎでは大きな声で独り言を(まま唄います)
3.立ち止まってタバコを一服(でもニコチンは0.1mg)
4.そして腰には銃刀法に触れない程度のナタを装備
・・・お寒い限りです。

「落とし物」の直上には雨で濡れたクモの巣がありました。
と言うことは、恐らく2~3日前のもの。
余り脅威を感じなくても・・・

いずれ、音に聞こえし石徹白川。
枯れ沢伝いに入渓、開けた河原でのみ、竿を出すことに。




<先人のご苦労を忍び>

対岸にはキャンプ場が見られます。


何年か前ですが、このポイントでイワナさんを揚げています。


石積みの人工護岸、その際は早めの流れ。
そこを丁寧に・繰り返し、仕掛けを流して・・・


思うのですが、人里離れた山奥は石徹白川。
その護岸に積まれた何百、何千個の岩。


そんなに新しいものとは見えませんが、
コンクリが使われているので、どうでしょう、年代は昭和の工事?

流されたテトラ・ポットも見られます。
暴れ川のお世話とは言え、難儀で大変な作業であったかと。



名古屋城の石垣にも感銘を覚えますが、
まま山奥で見かける古い石垣、
近代の工事とは言え、その苦労が忍ばれます。


そんな護岸の早い流れから。


次いで沈み岩の緩めな流れから。




<急激に天候回復、本日のハイライト>

早朝から降ったり止んだり、小雨模様でしたが、
10:00ころから、まま晴れ間、薄日が差してきました。


遠くに見える小さなオレンジ、小生のハスラー号です。

直下の護岸は角度が急で高さもあり、迂回をして河原に降り立ちましたが、
遠くでも「母艦」が見えると、一人こっきりの渓流釣り、
何となくですが安心します。

・・・天候の回復と共に風が出てきました。

長竿には厄介な風。
そろそろ、潮時かな?

キャンプ場とは反対側、林道側の人工護岸。


川面にうねりが見られ、流れも先ほどより早め。
深さもあります・・・サイズUPを期待。

この区間を本日の最後と定め、錘はB号を装填します。

水にそっと立ち入り、護岸の際、そこを目指して上流に振り込み。
2~3回流したら水から上がり、上流へ数mほど移動。
それを何度か繰り返した後・・・アタリです。


少しだけ竿先を送り込み、刹那でアワセ。
よし、掛かりました、良い手応え、引き具合です。

川底を走る銀影が見え隠れ。
流れの本筋から引き出したところ、しばしお相手は定位します。

ピ~ンと張った0.3号糸。
少しだけ、ムリの無い程度、竿を立てます。
再び動き出す先方、浮いてきました・・・

大きな口を開いています。
川面を滑らせ、大人しくなったところ、水面でたも網に納めます。



思った流れから、思ったサイズが・・・本日はこれまでです。



装備を詰め込みハスラー号をゆっくりと運転、
林道の出口で漁協の巡回さんは軽トラとすれ違います。

「どうです?釣れましたか?」
「はい、良いサイズのアマゴとイワナが。」
「え?アマゴ??
 ここ最近は、アマゴの放流はして無いがの~・・・」

初夏は梅雨に入った石徹白川。
どうも小生、半分ネイティブな、アマゴさんを揚げちゃった様子です。




<データ>
6月08日 石徹白川 
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
       釣果は全てミミズから
       ブドウ虫はアタリすら無く
竿     :8.5m 渓峰本流
仕掛    :・針 吉村7号 
       ・錘 1~B号
                  ・糸 天井糸 0.6号 3m 水中糸 0.3号 4.5m
釣果    :アマゴ 26cm 1匹
       イワナ 25cm 1匹
       イワナ 7寸   2匹
       ヤマメ 6寸   1匹
       *寸表記はリリース
気温    :16~20℃ 
天候    :小雨まま曇りと薄日
表層水温  :12℃


道の駅は「あゆパーク」裏の長良川。
昨夜はここで車中泊、お世話になりました。

鮎師さんたちがたくさん・・・夏ですね。