Additional pages

Additional pages

2019年11月10日日曜日

晩秋の奥美濃 郡上八幡

ご諸兄各位殿


今年もまた、10年ほど前に赴任していた東欧の国から、
研修生達がやってきました。


研修で忙しかった先週の一週間。
週末くらいはのんびり、「日本らしさ」を見てもらおうと観光へ。

毎年の恒例、これまでは名古屋港水族館が常道でしたが、
たまには目先を変えて、今年は秋の郡上八幡へ。

・・・いえ、何のことはなく、私事で恐縮、
つい先だって、家内と京都水族館へ行った小生。
手前都合で、勝手のわかる郡上八幡とした次第です。


もっとも、水族館よりこちらの方が観光として、
彼らには珍しいもの、古き日本、歴史に情緒、
それらを感じてもらえるのでは?



晩秋はきれいな紅葉の季節。
郡上の山々もすでに色づき始めています。


最初の訪問は郡上八幡城。
本日は秋の催しとして、城内で火縄銃の射撃が。


もちろん、研修生たちは初めて見る催しですが、
小生も実は初めてなんです。


二人とも揃っての見事な丸頭。
お年は親子ほど離れているのですが、
老いも若きも初めて見る文化には興味津々。
珍しそうにスマホで録画、写真を撮っています。


かく言う小生も、そのお二人の丸頭越しから・・・


勇壮な火縄銃の一斉射撃。
轟音が郡上の山々にこだまします。



その後は三人で郡上八幡城の天守閣へ・・・



秋色の郡上八幡の街並みが吉田川沿いに広がります。

城内には刀や武具、屏風、書き物などの文化財が。
3つ並んだ歴代の鎧兜。

一番立派で装飾のいい青山氏の鎧を見て、
「あれが上司で、横が部下のものだろう」

いや、そりゃ、戦国時代と江戸時代、
時代背景があって・・・と説明を試みましたが、
どうだろう、解ってくれたかな~?




昼食は城下にあるコメダ喫茶へ。

来日してこの方、ほぼ毎日での夜のお付き合い。

是非、日本食を・・・と称して、
毎夜での和食接遇に飽きてきているのでは?

そんな推察から、あえて喫茶店でコーヒーと洋食を。
案の定、ソーセージとパンを美味しそうに食べていました。


「最近の若者は、どこへいっても・いつ見ても、必ずスマホをいじっている」
日本のみならず、それは彼らの国でも。

ご発言は40台後半のマネージャーさんから。
横の20台後半の若者も、それには同意の様子です。

「だから会話が少なくなって、コミュニケーションがダメなんだ」
やっぱりマネージャーさんですね、洋の東西を問わず、
最近の風潮、思うところがあるようです・・・



珍しくも和服姿の女性が。
それを見て、
「ところで、日本の若い女性は、外国人と付き合うのかい?」
う~ん、やっぱりお二人とも男です、
みょ~なところが気になるご様子。

・・・ひょっとして、
日本滞在中に何かあったのでしょうか?





「ありがとう、ここはオレたちがおごるよ」
そんなお言葉に甘え、喫茶店のお会計へ・・・

失礼ながら、お財布を覗き込むと、たくさんの小銭が。

小生も経験がありますが、使い慣れない外国のお金。
小銭の計算が面倒で、ついつい毎回、
高額紙幣を出しちゃうんです。

結果、お財布に残るは小銭の数々・・・

僭越ながらお財布をお借りして、
10円玉、5円玉、1円玉にてお支払いを補助します。


缶ビールを片手に、のんびり、八幡の街中を練り歩き。

小路の横を流れる水路には、色とりどりの錦鯉が。
小生と同じく、川釣りが趣味のマネージャーさん。

お魚にエサをやりながら、
「この大きくてきれいな魚より、
 あちらは小さ目、茶色い魚の方が、美味しいのでは?」
とアマゴ・イワナを指差すところなぞなぞ、
う~ん、流石です。

この辺りも洋の東西を問わず、
釣り師の感覚は同じようですね。


秋の郡上八幡。
短い日本の滞在期間でしたが、
良い思い出を持って帰ってくれたなら、小生も幸いです。