今年もまた、10年ほど前に赴任していた東欧の国から、
研修生達がやってきました。
研修で忙しかった先週の一週間。
週末くらいはのんびり、「日本らしさ」を見てもらおうと観光へ。
毎年の恒例、これまでは名古屋港水族館が常道でしたが、
たまには目先を変えて、今年は秋の郡上八幡へ。
・・・いえ、何のことはなく、私事で恐縮、
つい先だって、家内と京都水族館へ行った小生。
手前都合で、勝手のわかる郡上八幡とした次第です。
もっとも、水族館よりこちらの方が観光として、
彼らには珍しいもの、古き日本、歴史に情緒、
それらを感じてもらえるのでは?
晩秋はきれいな紅葉の季節。
郡上の山々もすでに色づき始めています。
最初の訪問は郡上八幡城。
本日は秋の催しとして、城内で火縄銃の射撃が。
もちろん、研修生たちは初めて見る催しですが、
小生も実は初めてなんです。
二人とも揃っての見事な丸頭。
お年は親子ほど離れているのですが、
老いも若きも初めて見る文化には興味津々。
珍しそうにスマホで録画、写真を撮っています。
かく言う小生も、そのお二人の丸頭越しから・・・
勇壮な火縄銃の一斉射撃。
轟音が郡上の山々にこだまします。
その後は三人で郡上八幡城の天守閣へ・・・
秋色の郡上八幡の街並みが吉田川沿いに広がります。
城内には刀や武具、屏風、書き物などの文化財が。
3つ並んだ歴代の鎧兜。
一番立派で装飾のいい青山氏の鎧を見て、
「あれが上司で、横が部下のものだろう」
いや、そりゃ、戦国時代と江戸時代、
時代背景があって・・・と説明を試みましたが、
どうだろう、解ってくれたかな~?
昼食は城下にあるコメダ喫茶へ。
来日してこの方、ほぼ毎日での夜のお付き合い。
是非、日本食を・・・と称して、
毎夜での和食接遇に飽きてきているのでは?
そんな推察から、あえて喫茶店でコーヒーと洋食を。
案の定、ソーセージとパンを美味しそうに食べていました。
「最近の若者は、どこへいっても・いつ見ても、必ずスマホをいじっている」
日本のみならず、それは彼らの国でも。
ご発言は40台後半のマネージャーさんから。
横の20台後半の若者も、それには同意の様子です。
「だから会話が少なくなって、コミュニケーションがダメなんだ」
やっぱりマネージャーさんですね、洋の東西を問わず、
最近の風潮、思うところがあるようです・・・
珍しくも和服姿の女性が。
それを見て、
「ところで、日本の若い女性は、外国人と付き合うのかい?」
う~ん、やっぱりお二人とも男です、
みょ~なところが気になるご様子。
・・・ひょっとして、
日本滞在中に何かあったのでしょうか?
「ありがとう、ここはオレたちがおごるよ」
そんなお言葉に甘え、喫茶店のお会計へ・・・
失礼ながら、お財布を覗き込むと、たくさんの小銭が。
小生も経験がありますが、使い慣れない外国のお金。
小銭の計算が面倒で、ついつい毎回、
高額紙幣を出しちゃうんです。
結果、お財布に残るは小銭の数々・・・
僭越ながらお財布をお借りして、
10円玉、5円玉、1円玉にてお支払いを補助します。
缶ビールを片手に、のんびり、八幡の街中を練り歩き。
小路の横を流れる水路には、色とりどりの錦鯉が。
小生と同じく、川釣りが趣味のマネージャーさん。
お魚にエサをやりながら、
「この大きくてきれいな魚より、
あちらは小さ目、茶色い魚の方が、美味しいのでは?」
とアマゴ・イワナを指差すところなぞなぞ、
う~ん、流石です。
この辺りも洋の東西を問わず、
釣り師の感覚は同じようですね。
秋の郡上八幡。
短い日本の滞在期間でしたが、
良い思い出を持って帰ってくれたなら、小生も幸いです。
こんばんは!
返信削除良い所を案内されましたね。
ナイスです!
欧州に行かれていたとの事ですが、工作機械のメーカーの方かなぁ~なんて思いました。
郡上八幡が、外国の方にどのように感じられたのか興味があります。
アサシンさん、こんばんは。
削除郡上八幡の街中は良く伺う小生ですが、お城に登るのは、どうでしょう?30年ぶりでした。火縄銃の催しは事前に調べて訪れたのですが、ドンピシャ!とても好評でした。10年前は彼らに、中世から現存する城郭都市でのお祭りを案内してもらいました。馬に股がった鎧の騎士に華やかなドレス嬢。郡上八幡といい勝負でした。