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2020年7月19日日曜日

長い梅雨~飛騨 庄川釣行




「釣りですか?」
「ええ、アユ釣りなんですが、今日は釣らずに帰ります。」


金曜日は道の駅 桜の郷 荘川 での車中泊、日付が変わる少し前での到着でした。

その道中も降りしきる雨。
予報では分水嶺を越えれば小止みになるとのこと、
果たして、ひるがの高原を下り始めると路面は半乾き状態でした。

それでも夜中に一回だけ、ザ~と勢いよく降り出して。
締め切った車内の気温は22℃、封筒型の寝袋が心地いい夜。


翌、土曜日の早朝は道の駅での洗顔。
そこでお隣で歯を磨かれるご同輩らしき方、彼との会話が上述でした。

昨日の金曜日からお仲間との釣行は釣果がパッとせず。
本日も朝から小雨が降ったり止んだり。
彼のご判断では本日もアユは釣りにならないとのこと。

小生自身も、まだ明るくなってからの庄川の様子は伺い知れますが、
はてさて、雑魚のエサ釣りには、如何な案配なのか・・・


<川霧が立ち込める朝の本流>


道の駅から下流に向かい、国道沿いは大きな水車が目印、
いつものポイントはお蕎麦屋さんの横の小道から庄川へ。

・・・3週間ぶりの釣りです。
ホントは新規開拓、もっと違う場所で釣りたかったのですが、
お恥ずかしい話ではあります、おっかない家内とのお約束もあり・・・

増水しているであろう川、おまけに不安定なお天気です。
いつもの勝手がわかる、人家近くのポイントなら行ってもヨシ!
この彼女からの厳しいお沙汰の元での本日なのです。

もっとも、今シーズンは初めての庄川本流。
増水はしていますが、この範疇なら過去にも経験済み。
水温が低いのでしょう、ゆっくりと川の表層を朝霧が流れます。


<さあ、本腰を入れて!>

川幅のあるこのポイント、10m竿を選択して。
開始当初は手前側、浅めのユルめは肩慣らし、3B錘で控えめに。

ここで挙がるのは予想通り、小ヤマメさんばかりです。
季節的にお外道様の天下では?とも思いましたが、
水温が低めでその気配はありません。


さ~て、4Bを追加して錘は重量編成。
激流の落ち込み直下、対岸は人工護岸の際、そこへ仕掛けを打ち込みます。
狙うはオオモノ!

細糸に重めな錘です、錘先行で仕掛けが沈まないよう・・・
右は下流側から振り込み着水後、取って返して竿を左へ流し。
糸を立てながら、流れに逆らわず、素直に、素直に・・・

川底の石に錘が当たる感触が伝わります。
沈み岩を超えた辺り、目印が停まります。
手応えは無いですが、軽くアワせてみると・・・


7寸程度のイワナさん。
冷たい水のためなのか、活きがよく良い引き具合でした。

続いての、お出ましは・・・


残念、少しサイズダウンは、これもイワナさん。
ホント、この子もよく走りました。


<陽が昇れば、庄川はアユ師銀座>

小雨が降ったり曇ったり、そしてまま晴れ間が覗いたり。
コロコロと忙しく変貌する本日のお天気です。

陽が高くなってくると・・・
やはり本流、状態はどうであれ、アユ師さん達が来られます。



対岸の人工護岸、その上を通る道からも、車を停めて川の様子を見るご仁も。

アユ釣りはやらない小生ですが、アユは岩コケを食べることは知っています。
それを考えると本日の庄川は・・・
長く続いた雨のせいでしょう、激流に流されてと日照不足で岩のコケは皆無。

おニュ~のウエーディング・シューズを履いての釣行、
全くにもって、ズルっと岩で滑る、の感触も皆無です。


今朝の道の駅でのアユ師さんとの会話じゃないですが、
きっと本日、アユ釣りは難しいでしょうね。。。

それでも、ダメなことを判っていても、ついつい竿を出してしまう。
僅かなる、一途の望みに全てを託して・・・
釣り師の悲しい性(さが)ですね、ここは小生もよくわかります。


<陽が昇れば、庄川雑魚も雲隠れ?>

そんな隣近所のアユ師さん達を、気の毒そうに見ていた小生ですが、
何のことは無し、気が付けば先ほどからここ暫く、アタリ・釣果が皆無です。

川霧も去り日が昇るにつれ明るくなる庄川本流、
状況はお天気と一緒、コロコロと変化していきます。
日が照りだすと背後の雑木林からはセミ時雨が騒がしく。

「おいおい、増水・ササ濁りはエサのミャク釣りには良い案配なのに。
 ど~しちゃったの、お魚ちゃん・・・」

・・・いえ、それは釣れない渓流釣り師の毎度です。
何かのタイミングで、ハタと釣れなくなり、また逆に、パっと釣れ出すのです。

それさえ分かれば苦労はしないのですが、
逆にそれもまたMな性分には楽しみかな?


冷たい水温、本日は「イワナの日」と考えた小生。

「護岸下の激流・落ち込みは見切りを付けるか。
 こうなりゃ、そこの大岩の裏側は深場に・・・」

錘はそのまま4B+3B、目印下だけ長めに調整して。
・・・よっしゃ、ビンゴ、アタリです!

サイズ的にはまた6~7寸?


・・・確かに、そんなサイズです。。。


時刻は正午、終わってみれば、小ヤマメさんの釣果が主体、
誠にもって「弱い者いじめ」が過ぎる小生の釣行でした。。。


家内へのカエル・コールはLINEにて。

飛騨 荘川は小雨の曇りでしたが、
返信では尾張北部はしこたま雨が降った様子です。

もう、早く開けないかな~、この長梅雨め!



<データ>
7月18日 庄川 荘川地区
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :10m SG ロング
仕掛    :針 吉村7号
       錘 3B号、または3B号+4B号
       天井糸 0.6号 4.5m
       水中糸 0.3号 4.5m
釣果    :イワナ 7寸   1匹
           6寸   1匹
           小ヤマメ ツ抜け
           ウグイ様 1匹
       毎度、寸表記はリリ~ス=全リリ~ス
気温    :18~22℃
天候    :小雨まま曇り
表層水温  :14℃