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2021年8月29日日曜日

釣餌はミミズ飼育箱の改善~最終版?

 

昨年までのミミズの飼育、それにはプラ製の工具箱を使用してきました。


蓋の閉まりの良い日本製、その蓋部分にドリルで小さな空気穴を無数に開けて。

見た目にはピッチリ、虫の這い出る隙間も無いように見える飼育箱でしたが、
小虫の皆さま、はたまた、住人でもあるミミズさんには隙間だらけの様子で、
ともすると大量の小虫が湧いたり、ミミズさんの夜逃げ・脱走が頻発したり。



そんな理由から今シーズン、飼育箱を大型のタッパに変更してきました。

・・・しかし、これは、これで、また多くの不都合が。

1. タッパは隙間が無さ過ぎで、エサや土などもろもろ、発酵が進み酸欠状態
 →これが為に一時期はミミズさんが全滅状態に

2. 中に熱が籠るため多湿と重なりカビが発生
 →カビ自体がミミズさんに有害なのかは不明です

3. どこから来るのか、意外にも小虫の大量発生は避けられず
 →蓋にドリルで無数に開けたφ0.8空気穴、これでも大きいのだろうか?



・・・それでも、改善を重ねるうちに良いことも。

A. 金魚のブクブクで強制酸素送り、結果として肥大化ミミズが登場
 →「熊」の名の登録商標は「太虫」、それを凌駕する「尾張米糠酸素ミミズ」!


以上から、飼育方法を上手く制御・コントロールさえすれば、
オオモノ渓流魚が喜んで食らいつく、
元気いっぱいな大型ミミズの養殖、その成功に光が見えて来ました。
(ほんとかよ??)


その集大成として・・・
今週末は新型のミミズ飼育箱、それを「開発」してみました。

ポイントは密閉性の良すぎるタッパ、これの通気性を如何に良くするか。

一見、背反するような双方の条件ですが、
工場勤務が都合30有余年の小生、何が無くても改善魂!考えました。


まずタッパですが、現状より今少し大き目のものを用意して。
納まる空気量を多くして、籠る熱量を薄める算段です。


そのタッパの蓋にφ40の大穴を数個ほど開けます。
これで空気の出入り、通気性は確保できるのでは?

でも、開けた大穴、これでは小虫やミミズの出入りも自由になるのでは?

そこで!
この大穴をメッシュの網で塞ぐ方策とします。

・・・例の如く、緻密でエエころ加減な設計図?を作成して。


して、お得意のホルソーによるドリル穴加工を。


使用する網はステンレス製、メッシュ・サイズは#40。
ちなみに、網戸のメッシュ・サイズは通常#30~36とのこと。
それより今少し細かい網目となります。


このステン製のメッシュを蓋の凹凸に合わせてハサミで切断しておきます。


最後に、メッシュを蓋の内側から接着剤で貼り付けます。

・・・最近は多用途の接着剤が存在します。
ステンレスだろうが、ポリエチレンだろうが、なんのその。



接着剤の色が黒いので、いい案配で遮光にも。

・・・若干、手作り感が満載の仕上がりですが、そこはご容赦を。


小虫まみれの土を入れ替え、ミミズさんにもお引越しを頂きます。

空気ポンプは在った方が良さげな雰囲気でした。
引っ越しの際に土を掘り返すと空気を供給する軽石、
その下には、たくさんのミミズさんが集まっていたので。


自転車カバーの下は涼しい日陰、そこにパン箱を敷いて。


光のストレスをミミズさんが受けないよう、アルミ箔のカバーで覆って、
飼育箱全体の冷却を目的に、パン箱に水を張ります。


一つだけ、未だに原因が不明な点が。
それは飼育箱内での小虫・小バエの大量発生です。

従来のφ0.8穴でも十分に小さいハズなのですが・・・
ひょっとすると、土として使用するカブトムシ飼育マット、
そこに元来から卵なり、サナギなりの状態で含まれていたのかも?

今回使用のメッシュは、より網目が細かいので、
これでも小虫が湧くようでしたら、その線が怪しいですね。


・・・しかしこれ、チョットした学会論文が書けるのやも!
それか、イギリスのネイチャー誌に寄稿しても良いのでは?

いえ、それは言い過ぎです。

お子様は小学生の「夏休み自由研究」。
未だお困りのご貴兄、弊ブログのラベル「ミミズ飼育」をご参照くだされ・・・


<渓流風景は夏 馬瀬川上流名丸近辺から>














2021年8月21日土曜日

釣りを終えた後の頭痛

 

・・・こんなご経験はないでしょうか?


釣りの最中では気が付かなかったのに、
川から上がり、着替えを済ませ、後片づけを終えた辺りから、
何となく頭が重い・痛いような・・・

小生は特に帰宅後でしたね。

早朝から午前中の渓流釣り。
その後に2~3時間は帰路の後、夕方は暑い最中でのお道具の手入れです。

その時間で訪れる本格的な頭痛。


軽い熱中症かな?・・・なんて思いながら、
水分を多めに、まま塩分も、頭痛薬を飲みながら作業を。

未然防止を兼ねて、釣行時にはポカリを多めに飲んだりもして。


ただ残念ながら、こんな熱中症の対策では収まらない頭痛でした。
加えて、暑さ厳しい盛夏ばかりでなく、気候の良い晩春や初夏でも、まま。


何か違うぞ、原因が。

徒然、釣行での行動・状況を振り返ってみると・・・

思い当たる節として、ひょっとして、こりゃ眼精疲労かな?
日常でもパソコンやスマホを長時間で見過ぎると、同じような症状が。



もちろんですが、
釣行では偏光グラスを掛けています。

近眼と老眼、オマケに緑内障の気もあり、生活にメガネは欠かせない小生。
よって偏光グラスはいつものメガネ、そこに装着のクリップ・オン型です。



この茶色の偏光グラスはメガネを新調する際にメガネ屋さんで一緒に、
目的は「釣り」と伝えての購入でした。

もう数年前の購入の為、その仕様・詳細はハッキリしませんが、
水面の乱反射をしっかり遮る、かなり色の濃い遮光性の高いものです。


ただ、そこが曲者で・・・
まだ薄暗い早朝での釣り開始時、仕掛けの目印が見えにくく、
掛けたり(降ろしたり)、また、掛けなかったり(上げたり)。

そして粗忽者は・・・
徐々に陽が登り、日差しが強くなってから、ハタと気が付いての装着でした。

ちなみに、
このグラスを掛け、目が慣れた段階で、改めてグラスを外すと・・・
ほんと、渓流って、水の流れって、眩しいですね。


思い返してみると、こんな釣行の後でしたね、午後の頭痛の症状は。


そんなことから一昨年より、
薄暗がりでも使えそうな、もう少し色調の薄い偏光グラスも用意しました。



色は薄いグレーの偏光グラス。
新しいこともあり、こちらは仕様が明確です。

・可視光線透過率 約33% 
・紫外線透過率 0.1%以下 
・偏光率 95%

こちらのグラスを早朝には主に装着、
陽が完全に登ってからは従来の茶色のグラスに交換しています。

・・・ただ、そこは粗忽者。
釣りに熱中していると、まま交換を忘れたりもしますが、
メガネだけの裸眼よりはベターかと。



帰路の車の運転時も、この薄いグレーの偏光グラスを装着。

・・・運転の最中も、これが結構、眩しいんです。
トンネルや暗がりでの運転は、グラスのみを跳ね上げて。


斯様な偏光グラスの使い方・使い分けを始めてから、
頭痛の頻度は減り、在ったとしても軽い程度となりました。


・・・河原で日焼けして、浅黒い強面(こわもて)のオジサンです。

彼がクリップ・オンの偏光グラス、それを掛ければ迫力満点!
帰路は高速のSA、はたまた道の駅では、誰も近づいては来ないのです。
ある意味で、これはコロナ対策、三密の回避やも!?

もし、釣行後の頭痛でお悩みであれば、ご貴兄、お試しくだされ・・・




<渓流風景は夏の長良川から>














2021年8月15日日曜日

古老マジック~庄川渓流釣行

 

・・・今日も激しく雨が降り続いています。
くれぐれも、お気を付けを願います・・・


荘川町の惣則地区。
「治郎兵衛のイチイ」という巨木、国指定の天然記念物があります。

庄川に近い丘の中腹、そこにそびえる立派な木。
古くから土地の人々に祭られ、治郎兵衛の名前まで授けられて。
近くのササユリの群生地と相まって、ちょっとした名所となっています。


夏の飛騨は雨上がり、宵の口は深い霧に包まれて。
お盆休みの前半は混雑を避けての場所選び。
この名所の駐車場で一晩のご厄介、車中泊としました。


<お早いことで・・・>

雨上がりと言うこともあり、涼しい夜で良く寝られました。
翌朝の日の出前、未だ霧が晴れない内から釣行の準備を始めます。

小生のハスラーだけが停められた広い駐車場。

お行儀悪くも車外で立ちながら、カップ麺をズルズル啜っていると、
直ぐ隣に岐阜ナンバーの白いワン・ボックスが入ってきました。

車から降りてこられたのはご老体、風貌からご同輩の様子です。

「ところで、渓流釣りかね?アユ釣りかね?」

初対面は見知らぬ者同士です。
朝のご挨拶の後、ご老体からのお問いかけ。

聞けば小生のご近所は岐阜県岐南町から来られ、
釣技はエサ釣り、目の前の庄川は今少し上流から入渓したいとのこと。


・・・まあしかし、川は小生を含め皆様のモノ。

それに小生はこれからまだ朝食を食べ、洗顔・お勤めの後、
車の寝台を直して身支度を整えての出陣、
と、まだまだ時間を要します。

オマケにこのポイントは初めてです。
今少し下流から入渓してもさしては構わず、
そんなところもあり、彼の申し出を了解しました。

「では、お気を付けて」

ご老体の装備は至って軽装、あっと言う間の準備にご出立です。


<早朝の瀬釣り>

ご老体から遅れること約30分、
駐車場から庄川へ続く田んぼのあぜ道を分け入り、
彼が入られたであろうポイント、それより下流から入渓します。


つい先ほど日の出を迎えた庄川。
川の上流から雲間なのか霧の間なのか、夏の朝日が差し込んできます。
雨の心配は無さそう。
加えて都合よく雲か霧か、夏の厳しい日差しを遮り、心地いい朝です。

庄川の本流ですが、この近辺は川幅も狭まり、竿は7mもあれば十分。

瀬の流れの弛み、落ち込みの白泡、川中の岩の前後・・・
それらしいポイントに振り込みます。

しかしながら・・・
先回の馬瀬川上流と同様、アタリはあれどノルこと叶わず。
かろうじて、運の悪い小ヤマメさんが一匹だけ。

仕方なく上流に向けて歩みを進めます。


<ご老体の装備と釣果>

草木が川辺まで張り出し、川通しが効かない場所。
一旦は水から上がり、岸から木立を迂回します。

迂回のついでに河岸の高所から上流を眺めれば・・・
意外にもすぐそこに、今朝のご老体が居られます。




さて、お別れしてから、どうでしょう?二時間は経過していますが。
ご老体も小生に気付かれた様子、近づいて釣果を伺うことに。

・・・探偵・公安が生業(なりわい)の小生は職業病?
いつもの悪い癖、ご老体の装備諸々をチラ見します。

竿は5m以下でしょうか?庄川相手にしては短竿です。
また、白い長靴では深場への立込み、それは不可能かと。
でも、お腰の緑は竹製の小物入れ?古風で何とも小粋です。

「どうです?釣れましたか?」

小生の貧果を申し上げた後、こちらからお尋ねをします。
お話からもっと上流から釣り始め、釣り下りを為されてきたとのこと。

「今日は水が高うて、上手く行かんわ。」

でも、友バックの中身を拝見すると・・・

6~7寸のヤマメとイワナが既に3~4匹ほど、
「おじいちゃん、そりゃマズいよ」的な小魚が多数ですが、
意外や意外(失礼)、総じて結構な釣果、パっと見で軽くツ抜けです。

しかも、仕掛けを拝見すると糸は0.6号以上、
フナ釣りの如く、カミツブシ錘にヨリモドシが付され、ハリスもかなり太め、
極めつけは、エサはイクラのみ・・・


「竿が短こうて、ほんで長靴だで、今日は思うように届かせん。
 あんたの竿なら届くで、早よう上へあがりゃ~せ。
 わしゃ、もう、車で他に移動しますわ。」

・・・広い川幅に対しての短竿、それは絶対に不利です。
長ければ長いほど、探りを入れられる領域・深さも広がります。

いや、ごく手前のポイントになると、ヤリづらくもありますが、
高水・増水の今日の庄川、まずは長竿が有利のハズ。
どうも、そこは、ご老体も認めています。

しかしながら・・・
ここまでの釣果、完全にご老体に軍配が。
しかも、装備その他の条件も当方に有利なハズです。

もうほんと、摩訶不思議なご釣果??
はたまた、下手くそな小生のお点前?


<いざ、落穂拾いの釣行へ!>

・・・自称、中級者の小生です、こうなりゃ、負けとれまヘン!
ご老体とお別れした後、彼が竿を出した上流に挑みます。


そのポイントから上流は渓相が変化しました。

単調な瀬は終わりを告げ、
巨岩が形成する落ち込みに淵、流れの複雑な早瀬が中心に。

・・・雰囲気は深い山中の渓流そのもの。

しかしこれ、一層に短竿では攻略が難しいような。
あの釣果はご老体のマジックなのか?
一体全体、不思議です。


対岸の岩懐、反転流の渦、深場の底さらい・・・
長竿だから出来る芸当でもあります。

その甲斐があってか、ぽつぽつとですが、小モノでも釣果を重ねて。



増水の本日、渡河できるポイントが限られます。

一旦は上流に至るも、こちら岸では先へ通れず、
下流に戻っての浅瀬の渡河、その対岸をまた釣り登ります。

・・・ゆっくりと歩みを進める、高水は盛夏の庄川の本筋。
冷たい川の水と川面を流れる優しい風、それだけは熱い心を静めてくれます。


行き着いた遥か上流、
そこに大きな落ち込みと淵が見えて来ました。

対岸に渡ることも叶わず、こちら岸はセリ出た巨岩が通せんぼ。
これ以上の上流への遡行は不可かと。

さすれば、ここを枕に、本日は最後の一戦を。


大淵のポイントです。
ここだけを狙うなら、7m竿では短く10mは欲しいくらい。

それでも無理のない程度、ギリギリまで高水の庄川に立込み、
どうにかこうにか、エメラルドの淀みから、お出ましを頂き・・・

どうでしょう、本日は都合4時間ほどの釣行でした。
それでも残念、2時間でのご老体の釣果には一歩及ばず、です。



・・・飛騨の巨木は荘川、治郎兵衛のイチイ。

樹齢2000年とも言われていますが、
長い時間を掛けて庄川での出来事、人々の生活を見てきたことでしょう。

ご老体と小生の腕前、その違い。
治郎兵衛のイチイのように歴史・時間、そこでの経験の差でしょうかね?


<データ>
8月11日 庄川 
エサ   :ブドウ虫、ミミズ
竿    :7.0m  天平 
仕掛   :針 吉村7号 
      錘 1B号
              天井糸 0.6号 1.5m 
                  水中糸   0.3号 4.5m
釣果   :ヤマメ 6寸        1
      イワナ 6寸        1匹
                  小ヤマメ              数匹
                全リリ~ス
気温   :18~24℃ 
天候   :曇り
表層水温 :18℃
月齢   :20.26
















2021年8月13日金曜日

家内のワクチン接種

  


もう間もなくで8月15日、76回目の終戦記念日です。
・・・いえ、改まって堅いお話をする訳では無くて。


当時の海軍の駆逐艦に「雪風」という軍艦がありました。
この「雪風」ですが、とても運が良い艦、強運の持ち主でした。

幾多の海戦を戦い抜いて、大戦末期にはあの戦艦「大和」と沖縄に向け出撃、
軽巡「矢矧」を筆頭に僚艦8隻の駆逐艦はその護衛として参戦したのです。

片道分の燃料だけの決死の作戦。
爆撃機から降り注ぐ爆弾に潜水艦からの発射は海を走る魚雷、
それを上手く回避して先を目指すものの、「雪風」と他一隻を残して、
他「大和」や「矢矧」は九州の沖合で残念ながら波間に没してしまったのです。
http://www.hasegawa-model.co.jp/ より


がらりと話は変わりまして・・・

このお盆休みの前半に、家内の二度目のワクチン接種に付き添いました。
家内はまだ51歳です(ここだけで・・・)。

周囲を見渡しても、
我々の両親はお歳でもあり、流石に既に終えていますが、
二度目の接種を終えた同世代、それは医療従事者の義妹(家内の妹)くらいです。

小生もようやく一回目、それを職場接種でお盆休み前に終えたばかり。

名古屋に住む家内の姉や旦那に至っては、お気の毒に一回目も未だの状態です。
それを考えると、年齢の割にはとても早い家内の接種でした。


実はその経緯が駆逐艦「雪風」のように強運で・・・

7月初旬に家内の予約券が届き、
即、お役所へ電話で予約したその30分後、
何と近所の内科から、キャンセルが出た、のご連絡が。

勝機を逃さない我が家内です、即座にその内科に馳せ参じて。
その時点で早くも一回目の接種が終了でした。

・・・勝負事を必ず勝ちにする、毎度、彼女のこの攻めの姿勢!


二回目はお役所が主催する大規模会場、市民会館での接種でした。

この接種後は重い副作用が心配されます。

もっとも、それは特に若い女性が顕著とのこと。
更年期が真っ只中(重ねて、ここだけで)には、要らぬ心配かもしれません。
・・・とは言うものの、何か異変があっては一大事です。

そして、これまた運良くも、タイミングは小生がお盆休みの最中です。
酷暑の中、付き添いとして小生の運転で行ってきました。

会場の組立椅子でワクチン接種を待つ人々、
どう見ても、我らより一回り、ご年配の方々ばかり。

心配された翌日、家内のご様子は・・・
腕が若干で痛いものの、平熱は35度台に微熱の36.6度、
頭痛、倦怠感も特に無さそうで至って元気。

食欲もいつもながらで結構に旺盛で・・・
寝込むことを懸念して、小生でも簡単に作れる食材、
それを数日分ほど家内は準備・用意したのですが徒労でした。

翌々日も大きな変化・異変は無く本日まで。

身内では家内のお義母さんは軽度でしたが37度の発熱を。
義妹に至っては若干で若い為か、38度中頃の発熱とのことでした。
小生の周囲で先行する方々、そのお話では約8割が何らかの異常をご経験です。

そのことを思えば・・・
ま~ったく問題の無い、ワクチン接種でした。
http://www.hasegawa-model.co.jp/ より

いつも感服するのですが、家内の事に臨む準備、姿勢、そして用心・・・
それがあるからこそ、がっちりと手元に引き込む「強運」なのかもしれません。

戦国時代なら間違いなく一国一城の主、釣り師なら小生より素質があるのやも!?
(ほんと、ここだけで、殺されちゃいます。)

何はともあれ、よかったね。
















2021年8月8日日曜日

葉月8月の馬瀬川上流 厳しいアマゴ釣り

 

今シーズンは5月の上旬、若葉の季節に訪れた馬瀬川は大原の上流。
雨上がりのこともあり、良いサイズのイワナさん、
彼らに多数でお出迎えを頂けました。


同じポイントでも、昨日は釣れても今日は釣れない、それが渓流釣り。
少し大袈裟かもしれませんが、刻一刻と変化していく自然条件、
その条件を読みながら?騙されながら?楽しむ釣りです。

ここ最近は夕立はあれど、基本は酷暑で渇水の渓。
難しいことは承知ですが、移り行く季節の変わり具合が見たくて。


<毎度、夜討ち朝駆け>

ここ最近の困った時勢もありまして、自宅で夕食と入浴を済ませての出立。
宵の口のせせらぎ街道を走り抜け、21時にはパスカル清見でした。

山に囲まれ周囲には目ぼしい光源が何もない道の駅。
高原の夜は涼しくて、
車中泊の準備の後、夜空を見上げると星が多いこと!

寝る前には広~い駐車場にハスラー以外、軽ワゴンが一台のみでした。
朝方4時ころ、エンジン掛けっぱの迷惑トラックに起こされ、
車窓の隙間から見渡せば数台の車中泊車両が。

薄暗い中、既に旅支度の御仁も。

・・・この皆さまの全てが渓流釣りのご同輩、
とは限りませんが、夏の早朝、皆さま早起きです。


さあ、小生も起き出して、谷に潜る準備です。


<やっぱり渇水の馬瀬川>

昨夜は夜半過ぎにハスラーの屋根を叩く通り雨がありましたが、
あの程度ではお湿り程度、焼け石に水でしょうね。

V字の渓谷に降り立つと・・・

5月の時は水中に沈んでいた岩、それが見事に頭を出しています。
予想はしていましたが、流れの細い馬瀬川です。

減水・渇水はお魚が一層に警戒心を増して・・・
・・・今日の釣りは「繊細さ」が要求されます。

粗忽・お調子者の小生、彼が最も苦手とするパターンなのです。


それでも橋下の「通らず」では、いい案配の淵が形成されて。
上流からと成りますが、7m竿に天井糸を付して、
岩陰より流れに仕掛けを馴染ませます。

3回目の振り込みにアタリです。
でも、食いが浅いのか、針にはノリません。

その様子は少し上流での大淵でも同じで・・・
手応えから小モノでしょうが、アタリはあれど、掛かることはなく。

斯様な調子で上流に、歩みを進めます。


まだ薄暗い朝の渓谷での撮影です。
露出が下手クソ、右下の岩の河原がハレーションしまくり。
そんな写真からでも、川の流れ、その浅さ・細さが見て頂けるかと・・・


<5月は尺イワナのポイントで>

このポイントに至るまで、何匹か釣果はありました。
いずれも小アマゴさんで、
ありがたいことに「オートマチック・リリ~ス」!?

・・・登場はドラえもんの様ですが、
いえ、何のことは無く。

酷暑でお魚も食欲が湧かないのでしょう、
先の淵での様子と同じく、どの子も掛かりが浅く、
流れから引き抜いた後、見事に手前の足元にチャポン。

アタリの後に伝わる手応え、それから瞬時に小モノと判断、
アワセを優しくそっと軽めにすれば・・・

お魚にも仕掛けにも優しい、手間要らずで新時代のリリ~ス法です。
・・・ほんと??


それにしても本日の釣果、見事に全てがアマゴさんばかり。
5月はイワナさんばかりの馬瀬川はこの近辺でしたが。

粗忽者は砂地の河原に足を取られ、
必至に竿だけは手放さず、見事に水没したポイント、そこも干上がって。

懐の深かった反転流も、本日はストレートな流れです。
前回は川中に沈んでいた巨岩、
その背後からそっと、直線の緩め深めに振り込みます。

広めの流れ、スジを替え、数投目で、アタリです。
実績のあるポイントです、一呼吸ほど間を置いて。

アワセに返す手応えは間違いなく今日一番、
引きの具合はひょっとして、こりゃ泣き尺クラスか?
慎重に浮かせると、見えて来ました、ブドウ虫を咥えた大口が。


サイズ的には20cm台の中頃、
でも体高と横幅のある、ずっしりとした夏アマゴ、手応えに納得です。



<谷底にも陽が差し込んで>

先回5月は増水で渡河が出来ず、引き返したその上流に駒を進めます。


日陰のこちら岸は涼しいですが、陽があたり始めた向こう岸、
夏の濃い緑が一層に眩しく感じられます。


真っ青な青空に、白い入道雲、夏ですね。


この巨岩区間の遥かに上流、何か動く謎の生命体が・・・
ルアーのご同輩でした、安堵です(汗)。


きっと上流から入渓され、釣り下って来られたのでしょう。
先方も当方をご認識された様子です。


・・・恐らくですが、遠間から見た小生の姿。

顔色は浅黒く偏光グラス越し、ニヤっとした卑屈な笑顔、
そこにタバコのヤニ歯が曇光り。

このヤ〇ザな雰囲気に掟破りのルアーさん、きっと恐怖を感じたのでしょう。
深い深い渓谷での遭遇です、ある意味でクマさんより怖いのかも?

見る見るうちに、彼は上流へと引き返して行かれます・・・


と言うことは、ここから上流は期待薄です。
加えて、徐々に涼しい日陰の領域、それも減り始めています。

少し早いですが、本日はこれまでとしますか・・・


<山の季節は一歩先>

おみやげにサバいたお魚、そのお腹からは既にイクラが。

そう言えば、今日は早くも立秋か・・・
暦の上では秋なのですね。


帰路に立ち寄ったパスカル清見、トマトとモロコシを買って。


季節の移り変わり、時の流れは早いです。

期待感が溢れた皐月5月。
翻って厳しい葉月8月の渓流釣りでした。

来る長月9月のオオモノ釣り、そこへの我慢と思えば・・・



<データ>
8月7日 馬瀬川 
エサ   :ブドウ虫、ミミズ
      ミミズは全くアタリなく
竿    :7.0m  天平 
仕掛   :針 吉村7号 
      錘 2号
              天井糸 0.6号 1.5m 
                  水中糸   0.3号 4.5m
釣果   :アマゴ 25cm   1匹
      ・以上はお持ち帰り
          6寸     1匹
          小アマゴ   数匹
      ・寸表記、小モノはリリ~ス
気温   :20~28℃ 
天候   :晴れ
表層水温 :20℃ きびし~
月齢   :28.1