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2022年8月27日土曜日

ふらり インチョン

 


・・・渓流釣りのネタではなくて恐縮です。


お盆明けから昨日まで、お仕事にて隣国は韓国の仁川(インチョン)へ。

あちらの国も今の日本と同様でコロナ禍の真っ最中。
お仕事とは言うものの、もう、綱渡りはヒヤヒヤの渡航でした。


小生、毎週末の渓流では、釣れぬ・釣れぬで一人、山の中の河原を徘徊です。

同じように、今少し若かりし頃は出張で訪れたそのお国、
空いた時間は一人で気ままに徘徊でした。

メキシコやロシアはご存知のように、人的要因で若干のヤバい感じが。

それに対してスロバキアは田舎町でしたが、
晩秋は日暮れ後の散歩、それは現地の方に止められました。

どうも森から村へ、ヒグマがゴミをあさりに出没するようです・・・


そのことを思えば今回の韓国での「ひとりふらり」、
明るい町並みと自分に似た顔立ちの皆さま、
決して若くはない小生でも、全く不安はありませんでした。

・・・ただ、標識や道案内、お言葉はハングルのみ。
英語でも併記されていれば、鈍い小生の感でも若干は働くのですがね。
しっかりとマスクを着用して、のんびりと夏の夕刻を散歩です・・・


<川沿いの遊歩道は散歩道>

仁川の町の中心を流れる大きな川、それ沿いに遊歩道が延びています。

海に面した仁川、その大きな空港も島の中でした。
対岸の仁川の町も、その大部分は埋め立てられて出来たそうで。

居並ぶ高層マンションは、さしずめ東京の有明近辺?

そんな干潟であった仁川の海辺、今でも海産物が名物なようです。

大きなカニさんのオブジェ、
その下の岩に書かれた白いハングル、何て書いてあるのかは不明です。

もう少し、下流に向けて遊歩道を進むと・・・

今度はエビさんでしょうか?展望台になっています。

ここで小生、展望台で一服の方をお見掛け、おもむろに同じく火をつけて。
そうしたら背後から、オジサンに大声で叱られて・・・

何に怒っているのか分からずも、オジサンは小生の携帯灰皿を見たらお静かに。

きっとタバコのポイ捨て、それを危惧されていたのでしょう。
喫煙される方は多そうですが、携帯灰皿は普及していない様子です。


海に近い川沿いの遊歩道、その近くには近代的なビル群が。

自然と調和のとれた街並みは、
きっと海鳥たちには良い環境なのかもしれませんね。


<大きな車が多い社会>


小生が乗っている軽自動車は日本のみの規格ですが、
ここ韓国はリッター・カーが同じような存在のようです。

それでも、その台数は見る限りとても少ない様子でした。
もっと田舎に行けば増えるのかも知れませんが。

街中を走る車は大型のセダンが多く、色もナゼか白と黒が大半です。
一昔前の日本のようですね。
でも、そのセダンの大きさが半端なく、日本での3ナンバー車ばかり。

排気量が2000CC以上は当たり前、
それにターボやオートクルージング機能が付いていて。

大きなSUVや電気自動車も見かけますが、
大型でも不思議とワンボックス車はゼロでした。

現代、KIA・・・国産が主で残りは欧米車。
日本車はほんの僅か。

そんな大きな乗用車・SUVを、
狭い路地でのすれ違いも巧みにこなし、
古い規格の駐車場では車幅・車長が白枠を超過。

急激に大型の乗用車が増えた、の感がぬぐえません。

・・・名古屋者が言える立場では無いのですが、
皆さまの運転のお作法、それも若干で荒れ気味。
それでも擦らない・ぶつけない技術は流石・・・

大型車が行きかう車道脇の歩道では、
野菜を並べての商い・・・日本には無い風景、のどかです。


<さあ、お仕事、お仕事・・・初日>

もちろん、物見遊山のご訪問ではなく、お仕事での仁川訪問です。
翌日からはバッチリとお仕事を。

・・・で、昼間のお仕事が終わると、次は夜のお仕事です。

初日の夕食は焼き魚。
海が近い仁川の町、改めて海産物が豊富なのです。

ホッケかヒラメの仲間?脂の乗った美味しいお魚でした。

・・・「お尻の強度」がとても弱い小生です。
辛い食事はムリと伝えたら、とても胃腸にやさしいお料理を。
ありがとうございます、意外にも(失礼)、無理強いの無い韓国の方々です。


<お仕事・・・二日目>

二日目の晩は、なんと、お刺身です。
・・・これも、大切なお仕事なのです、夜の。


一見すると商業施設の建物、その一階部分は多くの鮮魚屋が連なっています。

馴染みのお魚屋さんで今日の素敵な一品、
生簀からネタのお魚を吟味します。

ご一緒だった取引先の社長様、この魚市場では顔が効くようです。



「そのタイを刺身で、小魚は煮つけで・・・」
とトト屋の主に言われたのかは、ハングルです、不明です。

も~う、結構、大き目な真鯛です(嬉)。


商業施設の二階部分は小料理屋が軒を連ねます。

先ほど、階下は一階のトト屋で注文したお魚達、
何とも美味しそうな、斯様なお姿になってしまいました。


お刺身と来れば日本人はお醤油にワサビなのですが、
ここでは一風変わった味わいが楽しめます。

少し辛めの味噌にニンニクを混ぜ込んだシロモノ、
これをお刺身に漬けて食べるのです。

意外にも、これが結構イケまして・・・
案の定、翌朝は体中からニンニク臭が。


<お仕事・・・三日目>

初日の三の丸は焼き魚、翌日の二の丸は真鯛のお刺身でした。
そして三日目の本丸は、やってきました!焼肉です!!

・・・これも重要なお仕事、なのです。


韓国風の古風な建物は、とてもオシャレなレストラン。

前菜は、これまた軽くお刺身で。

そして、真打登場!!!

・・・てか、
これって、焼肉じゃなくて、ステーキなのでは??


これも大切な職務なのです、
とても文句は言えません(言わない、言わない)・・・


こちらの方々、高麗人参パワーなのかニンニク・パワーなのか、
斯様な宴の席ではとてもお元気、お酒も入り大声で会話が弾みます。

・・・コロナ禍の昨今、日本では「黙食」なのですが、
そんなことはどこ吹く風、底抜けにしゃべり捲られます。

その為なのでしょうか?
参加者には1回2回で収まらず、3回も罹患された方も。

「デルタは辛かったけれど、オミクロンは軽い軽い・・・」
などと、強者は豪語されます・・・

静かに食事を取る日本人、もう、勘弁して~。。。


<インチョンの中華街>

無事にお仕事も終えて最終日、仁川の中華街へランチに伺います。

日本にも横浜や神戸など、港町には中華街がありますが、
ここ仁川も港町、ご同様に古くから中国人がお暮しになられています。

韓国風と中華風。

一見すると日本人には区別が難しいイメージですが、
訪れてみると何となくですが、その違いが判ってきます。

色鮮やか・ハデな色彩は中華風。

そこに若干ですが、ワビ・サビが加わると韓国風?
地政学的にも納得の、小生の手前勝手な解釈なのであります。

連日の夜のお仕事で胃腸も疲れ気味、ランチは軽くラーメンで。

決して、イタリアンはスパゲッティ、ではありませぬ。


<さあ、日本へ帰国の準備です>

無事に全ての任務を完了、帰国に向けての準備です。

病院の綺麗な看護師さん、
彼女にお鼻へ綿棒を突っ込まれてのPCR検査なのです。

結果は陰性、ヨ~ソロ~!

お土産も海苔に高麗人参、おまけにラーメンと、こんなにたくさん頂きました。

しかし、入んないよ、スーツケースに。


空港では免税店、忘れては絶対にダメな、家内へのお土産を調達します。

絹で出来た裏表がリバーシブルな手提げ袋、
白赤青と色彩豊か、民芸品売り場にて購入しました。

その売り場のおねえさん、頼み込んでファインダーへ。

「マスクを取って頂けないでしょうか?」
の、小生からのお願いに、

「規則で屋内は取れないの」
と、やさしくささやくように、にっこりとお答えが。

・・・流石、ガードが固いです。


帰路は1.5時間の飛行機と、同じく、1.5時間の名鉄電車、
無事に帰宅が叶いました。


それでも・・・
しっかり者の我が家内、
帰宅後は暫く、小生自室での隔離生活です。。。




























2022年8月20日土曜日

アマゴのドレッシング・フォイル焼き

 


川で釣れたお魚は釣行から帰宅して直ぐ、
その晩に夕食として頂くことが、きっと一番おいしい事でしょう。

・・・渓流釣りを始めた10年ほど前のことです、
郡上吉田川で初めて釣れた、食べられるサイズのアマゴが一匹。

小学校は理科の時間、実習は「フナの解剖」でした。
その時を思い出して慣れぬ手つき、釣れたばかりのアマゴを川でお捌きして。

帰宅後はお魚を軽く水洗い、シンプルに塩焼きとして頂きました。
その味が格別に美味しかったこと・・・


「好きこそ物の上手なれ」という諺がありますが、
斯様に不器用な人生を歩む小生でも、毎週毎週で川に繰り出せば、
イヤでも少しずつ腕前は上がるものです。

釣果として一度に数匹のお魚を持ち帰った日には、
流石にその日の夕食として食べ切れるものでは無くなり、
結果、今では釣ったお魚は厳重にラップで包み冷凍保存しています。


今シーズンも早くも終盤。
今回は冷凍庫に溜まったお魚、それを美味しく調理して頂きました。


ご諸兄からのご教示もあり、ありがとうございます、
今では幾つかのお魚料理のレパートリーが。

燻製、一夜干し、みりん付け、などなど・・・

ただ、そこは「男の料理」、未だに小生の包丁捌きは悲惨なもので、
捌かれるお魚も、また、使われる関の孫六も、可哀想に泣いています。


今回はお魚も8~7寸程度のサイズです、
高度な医療技術?を要する「三枚おろし」は避けて、
お頭ハネのみ、和風ドレッシング・フォイル焼きとして頂きました。


まな板の上に居並ぶは、GWは馬瀬川と小坂川から頂いたアマゴさんです。

解凍は一晩の冷蔵庫保管にて。

シーズンOFFに研いだ関の孫六は出刃15cm、
オリーブオイルを塗っての保管はサビも無く、切れ味はもう抜群!

お魚は金タワシでヌメリ・ウロコを落とし、お頭のみハネて準備良し。

これをアルミ・フォイルに乗せます。

・・・いつもの家庭用アルミ・フォイル、
家内のお料理では余り使う機会が無くて在庫切れでした。

それに調理用は厚さも薄くて、
まま過熱・調理中に破れ、汁こぼれしていました。

今回はキャンプ用は厚0.035mmの丈夫なフォイルがあり、
(ミミズ養殖で日よけカバーとして使用、その余りです)
それを使用することに・・・


付け合わせの野菜はプチ・トマト、ブロッコリーそれに刻みネギを、
色取り良くフォイルの中に配置します。
ここにキノコ類を加えても良いのかも知れませんね。

して、味の決め手は・・・

西友オリジナルは「みなさまのお墨付き」!?
和風ドレッシングの「減塩」が小生のお年頃を物語ります。

でも、お魚のお腹の中と外側全体へ塩コショウを、
トドメはバターを加えるから意味無いですがね・・・

お魚とお野菜を入れた後、ドレッシングを掛け回して。

フォイルを閉じて、さあ、オーブンに。
設定は210℃、時間は30分間の焼き入れ作業!?

この調理法の良いところ、それはズバリ、「手間いらず」!

してして、出来上がりです・・・

8寸程度のお魚なら、この程度の焼き時間でOKですが、
尺モノのお魚は二枚おろしにするか、今少し加熱時間を長めにされた方が。



お魚の風味とガーリック&油は絶妙!
ドレッシングとの相性が良いンですね、きっと。
焼くことで醤油風味の玉ねぎ、その香りも際立ちます。

お味は美味しい事、もう、請け合いです、ハイ!



<渓流風景は初夏 馬瀬川と小坂川から>

















2022年8月15日月曜日

盛夏の渓流釣り~木曽 末川

 

木曽川の上流は御岳山の北東側、そこに開田高原は広がっています。

夏でも涼しい標高は約1,000m。

柳又の集落はその少し南、
開田高原の入り口で末川は西野川に合流します。

暑さ厳しい8月の中旬はお盆休みの季節。

この末川と西野川もそうですが、
小生にとって奥飛騨と安曇野、ここ木曽川上流は、
そんなお休みにくらいにしか行けない、とても遠い渓流なのです。


<末川は渡合~鱒渕間>

いつもは渡合の集落近辺で竿を出す小生。
毎度同じ場所ばかりでは修行にならない?とばかりに、
朝一番は渡合の少し上流へ、林道をかき分けて入ってみました。

末川のこの近辺は存外に谷が深く、川通しの移動が難しくて。

今回のように林道を伝って川に降りても、その場所はワン・ポイントのみ。
次のポイントへの移動は、また林道を登ってR361を経由する必要が。
これはある意味で、釣れるか・釣れないか、「賭け事」なのです。

さて、倒木が川を遮るこの一級ポイント、案配は如何に??


・・・昨夜は雨上がり。
標高の高い高原が故に気温は20℃以下だったのですが、
意外と湿度が高くて車内は熱気が籠り、いささか寝苦しい夜でした。

車中泊サイトはR361沿い、
トイレだけポツンと併設された駐車場、お盆です、他車中泊様も何台か。

しかしイケませんね、
小生のお隣さんは川越ナンバーのワゴンR、
蒸すからと言って、急に夜中にエンジンを始動、エアコンをONへ。

ますます、寝れまヘン。。。

やむなく、
一級ポイントはトイレの近くを諦め駐車場内を車両移動、
我が人生を模したかの如く、栄光の王道を外れ端の端での寝直しでした。


・・・そんな翌日の早朝は朝一番です。
心優しい観音さまのご加護・ご認識があれば、
昨夜のハズレを引いてしまった小生に、にっこりと微笑んでいただけるハズ!

しかしながら・・・
アタリはあれどもノリは無く、
本日の出鼻を挫かれる有様なのでした。。。


<やっぱり渡合の集落へ、それでも・・・>

車での移動は数分程、いつもの把之沢川と末川の出会いへ。

毎度で同じポイントでは釣り修行にならない、と申しましたが、
このポイント、前回と渓相が変化しています。

以前は橋の上流に流れの弛み、いい味の流れが有ったのですが、
今日の様子ではそこは白波が立つ急流に。

代わりに橋の下流側、そこに表層渦巻く深場はイイお流れが。

渓相が変われば、攻め方も変わります。
錘は1号、川底の岩が多い末川、根がかりを嫌って糸フケは短めに。
橋の袂の緩い流れから、仕掛けを馴染ませ、徐々に徐々に流れの太い本筋へ。

把之沢川と末川の出会い、過去にハズレはありません。

小物を含め6~7寸もののアマゴさん、サイズに似合わず走ってくれマス。


<今回も下流へ下ります>

この渡合の集落から下流の末川、
西野川の合流まで人家も無く深い渓谷が続きます。

本日、この橋の横に駐車車両が無いということは、
小生が末川の最下流(ほんと、我が人生?)に位置します。

西野川の堰堤から遡行する、も無くはないでしょうが、
それは余程の猛者か、はたまた、世捨て人(つくづく、我が人生?)です。

渓相の変化、それに期待して、今回も末川を下ります。


少しづつ遠ざかる、渡合の集落は赤い屋根。


まだこの近辺は護岸に人工ブロックが。
そのブロックの直下は木々の下、早い流れが見られます。

その流れが収まった緩い流れの深場、
以前はさっぱり手応えがありませんでした。


でも、渓相が変化している本日です、何か以前と違うのでは?

何事もトライ!
試しに竿を延ばして仕掛けを流してみます。

川底は岩の少ない砂地がメイン。
ここでは糸フケを長めにセッティングして。

すると・・・



もう、ポコポコと・・・塩焼きサイズのアマゴさんばかり。


末川では毎回、必ずイワナさんが釣れるも、本日は見事にアマゴさんばかり。

花魁、はたまた、キャバクラ嬢と称される側面の朱点がハデなアマゴさん、
放流ものとしてでしょう、木曽川水系ではよく釣れるのですが、
今回の末川はいずれも、素朴な朱点のお魚ばかりです。

・・・個人的には、ハデな朱点のアマゴさんは、やはり気味が悪くて。
それでも、
本物のキャバ嬢さんは、個人的ですが、嫌いでは無いですね、ハイ(笑)・・・


<今少し、末川下り>

いつもは不調な人工護岸の流れ、
意外な好釣果に驚きながらも、ここは出切った感が。

もう少し川を下れば深い渓谷の入り口、落込み&小淵があるハズです。

ここも渓相が若干で変化しています。

写真右側の本筋が残念、少し細くなった感が。
代わりに左側の浅瀬、これは以前はありませんでした。

ここには大きな倒木があったハズなのですが。
きっと、かなり規模の大きな出水、それが有ったのでしょう。

細くは成りましたが、本筋に淵はご健在、そのご様子は・・・

若干で朱点がはっきり目、それでも控え目は木曽アマゴ。

まだまだ川は下流へ、深い渓谷へと続きますが、
もう一段下の大淵、そこまで至る気力と体力、
照り出した夏の日差しで削がれます。


お昼が近くなるにつれ、青空も広がり始めて。


今回も末川は、よく歩きました。

夏真っ盛りの厳しい季節ですが、
台風一過、水量もあり、適度な風も雲もあって。

サイズ的には今一歩、それでも数は重なりました。



渓谷を折り返して退路、また渡合の集落に向けて。


川から上がり着替えを済ませ、
12時のサイレンを聞いた後、今シーズンも末川を立ちます。

帰路は県道を三岳方面へ、夏の開田高原を満喫します。
途中は柳又の展望台から御岳山を望み。

でも残念、
ここでも観音さまのご加護は薄く、その御岳山の頂は雲の中でした。

展望台の眼下は西野川。
少し無理して、やってきますか、初秋はまた、木曽の渓へ。


<データ>
8月14日 末川 
エサ   :ブドウ虫、ミミズ
竿    :7.0m  天平 
仕掛   :針 吉村7号 
      錘 1~1B号
              天井糸 0.7号 1.5m 
                  水中糸   0.3号 4.5m
釣果   :アマゴ 7寸        4
          6寸        3
                  小アマゴ              数匹
                お盆です、全リリ~ス
気温   :17~24℃ 
天候   :小雨のち曇り
表層水温 :17℃
月齢   :16.4