今年もやって来ました、晩秋の信州は犀川です。
木々も赤く染まる季節。
毎年で今少し暖かい時期をと思いながらも、
諸事で11月の中~下旬の訪問でした。
今年はいつもより早い上旬の釣行となったのですが、
残念、神さま・仏さまは日頃の悪行をお見通し、
小寒い中での訪問となってしまいました。
加えて・・・
雨の多かったこの秋です、
東電 平発電所のダムは全開のダ~ラダラ。
初回の訪問はこれが為でしょう?
すさまじい犀川の流れになす統べなく、ボ~ズの憂き目に。
寒さと増水・・・
今回、とても、イヤな予感がする、犀川釣行です(涙)。
<ほんと、不思議です、犀川の流れ>
道の駅は大岡特産の裏手は犀川。
いや、しかし・・・
よく見ると、川の増水、それは、さほどでも無いような?
数mも川に入って竿を回すフライ・マンさんも。
何はともあれ、腹が減っては何とやら。
まずは道の駅で腹ごしらえを。
風のある寒い日ではありますが、
「新そば祭り開催中」の言葉につられ、
「天ぷらざるそば」を頂くのであります。
昼食後は日釣券を買うのですが、
ミョ~に虫の知らせを感じて、
本日分のみ購入しました。
・・・これが、あとから、大正解に!
<まずは川口橋の上流にて敗北>
さあ、これで準備は万端です。
さて、まず最初のポイントは?
もう、と~ぜんのことながら、
昨年は40cm台中頃を連続で2匹も挙げた、
下から上へ沸き上がるイイお流れは反転流のポイントへ!
・・・しめしめ、誰も居られませぬ。
しかしながら、兵どもが夢の後、
砂地には、おびただしい数です、
ご同輩の足跡が、そこかしこに。
「いやいや、
竿をだしてみにゃ、ほりゃ、分からんに。」
と名古屋弁で呟くも、
泣かず飛ばずは、手応え無しは無反応・・・
ご同輩からの執拗なお手入れ後だからでしょうか?
小寒い北風が追い打ちをかけ、アタリが読みにくい事この上なく。
若干の幸いは曇り空、
錘は5B+5Bで始め、
その位置や編成はもちろん、
目印下の長さも細かく調整するも、ウンもスンも無くて。
今一つの不安要素はエサのミミズさん、
やはり昨年とは、サイズと風格?が格段に落ちます。
「あの~、上に入っても良いでしょうか?」
釣れぬ・釣れぬでシャカリキになっていると、
背後からお声掛けを頂きました。
振り向けば、お若いフライ・マンさんが。
「ええ、どうぞ、どうぞ・・・」
先のご同輩の足跡と言い、千客万来は晩秋の犀川です。
お魚釣りも佳境なら、山々の紅葉も今が見頃。
きっと今が双方とも旬なんですね。
<橋木橋の下流へ移動して>
実績のあるポイントも、かれこれ2時間、これにて勝敗は決しました。
小生の上流・下流で頑張られていたフライ・マンさん、
彼も気が付けば、いつしか、いずこへか。
当方もやむなく、ポイントを移動します。
とは言え、さて、どこへ?
・・・小寒い本日です。
きっとお魚も急な温度変化に隠れているのでは?
さすれば、流れの緩い、弛み・淀みを探してみるか・・・
都合4回目の訪問は犀川です。
まだまだ知らないポイントがあるのでは?
車ではなく徒歩で犀川脇のあぜ道を遡ってみることに。
もう暫くで橋木橋という手前、
川底が岩盤で構成される、入り江のようなポイントを見つけました。
「さすがに全く水が動いていない所はダメだな。
流れの本筋と入り江の止水域、その際を攻めてみるか。」
斯様な”読み”の元、スルスルと本流竿を延ばします。
・・・しかしながら、
南向きで曇り空が水面に映り込み、流れる目印の視認が難しく。
加えて頭上は背が高くも竹に覆われて。
数回ほど流しますが、どうにも近眼・老眼には手厳しく・・・
「え~い、もう、目印は当てにせん!
認識できる竿穂先を目視して、
川底岩盤から返る錘のコツコツ感、これのみを頼りにアタリ取りじゃ!」
・・・文字通り、エサ釣りの真骨頂は「脈釣り」、モロです。
その後、丁寧に、コツコツ感のみ、神経を集中させて。
・・・と!アタリです!!
アワセに返す加減、
勢いはありますが、どうでしょう、犀川では小物の部類は尺程度??
お魚は入り江の止水域、その水面を割ってジャンプします。
掛かりは十二分の様子、小気味よく走り回りますが、逃がしはしません。
剛竿の弾性と1.5号トオシ糸にモノを言わせ、強引にねじ伏せ引き寄せます。
たも網に納まったお魚は、ここ犀川では初物、33cmはブラウンでした。
その時刻は16:00。
曇り空に小寒い北風、迫る夕暮れと体も冷えてきました。
本日はここまでとして。
<今年も温泉で、一人作戦会議>
いつもお世話になるお宿です。
ここの温泉は微かに硫黄の香りがする、
アツくもなく、ヌルくもない、いつまでも入っていられるお湯なのです。
その心地いいお湯に漬かりながら、
本日の反省と明日に向けて、はた目には薄気味の悪い「独り言」を・・・
今夕のブラウンは緩めの流れから出てきました。
季節の歩みが例年より早めな今年、お魚も既に晩秋モード?
とするならば、
一番に入った川口橋上流の反転流は、出てもおかしくは無いポイントです。
あまたのご同輩からの攻めに、お魚はスレているのか?
居るとするなら、如何にして「その気」にさせるか??
今日はNGでも翌日はOKの場面、それは幾度も見てきました。
懸念であった育成が宜しくない「気良天然ミミズ」も、
ブラウンの釣果で問題なしと見て・・・
明朝は朝一番、もう一度、実績のあるあの場所へ。
・・・ひとり、議は決しました。
温泉から上がり、ナゼなのか、買い控えていた翌日の釣り券、
それをお宿のフロントで購入します。
「お泊りのお客様には、漏れなく信州割のクーポンが支給されますよ。
こちらを釣り券のご購入で使われますか?」
フロントの綺麗なおねえさん、
彼女から優しいお声で斯様な案内を頂きます。
思っても無く、明日の釣り券代、これにて浮きました。
「よし、これは願っても無い吉兆の証!
明日の釣行、こりゃ、勝ったも同然よ!
しからば・・・
明日に備えて、もう、早く寝よう~。」
<二日目はお天気も宜しく>
翌朝はお宿で朝食を頂き、8:00に出立でした。
昨日の曇り空が夜半まで続いた様子で、
今年も厄介な放射冷却現象は起こらず、予報よりも暖かい朝です。
陽が登ってからは好都合、雲も晴れてイイお天気に。
川口橋は反転流のポイント。
朝一番での訪問ですが、
時刻は8:00過ぎと「釣り開始」には遅めの時間です。
若干の心配はありましたが、
案の定、川沿いのあぜ道では、川から上がるご同輩とすれ違います。
向こうから来られるはご年配のご同輩です。
手には小生と同じく、仕舞い寸法が1mを越える本流竿が。
・・・さて、ここからは心理戦です。。。
「おはようございます。入っても宜しいでしょうか?」
朝のご挨拶、爽やかな笑顔でのお声がけ、それは小生から。
「ああ、エエですよ。もう、上がるところなので。」
寒かったのでしょう、お疲れ気味のご老体が返されます。
「調子はどうでしたか?」
爽やかな笑顔とは心は裏腹!?イヤらしくも核心に迫る小生です。
「あまり良くは無かったな・・・」
返されるお言葉、即、分析します。
・・・察するに、
ボ~ズでは無いものの、思ったほどの結果では無かった、かと。
う~ん、厳しそうな状況です、そこでの「二番煎じ」。
果たして、如何なるモノなのか???
昨日のブラウン釣果を模し、
反転流のど真ん中、では無くて、
反転流と本筋の際、そこを5B+4B号で狙います。
反転流の川底は砂地の様子、
でも本筋の下は色が黒く小石の川底のような。
でも、この小石の川底、
油断をしていると錘が吸い込まれるのか、根がかりが多発します。
まずは目印の高さを微調整。
次いで昨日のコツコツ感、
これが続くよう、流れに沿って穂先高さ、それを優しく調整します。
・・・出来うる限りで、お魚をその気にさせる、我が手管。。。
青空に映えるバックの紅葉。
まま、手を休めながら、一服しながら、晩秋は信州の風景を楽しみます。
ポイントを少しづつ、上流へ移動、ズラしながら。
来ました、アタリです!
即、アワセます!
毎度、掛けた直後は根がかり、それと勘違いする手応え。
それもつかの間、お魚は即、仕掛けを引き込みます。
手応えから、昨日のブラウンより上、
もうグイグイ、お魚は川底・深場へ逃避行。
ピ~ンと張る1.5号糸、静と動の繰り返し。
この号数ですが、強力に引かれると、若干の不安を感じます。
対峙すること2~3分でしょうか?
ようやくにも、お魚が浮いてきました。
と同時に一瞬、水面からジャンプ!
川面にハデな水しぶきが走ります。
でも、これが彼の最後の抵抗。
お魚は上半身を水面に出し、ツルツルとたも網へ、無事に投了。
急いでの撮影と計測、枠径37cmのたも網、それを少し超えるニジマス。
・・・昨年より寸法は小振りでしたが、
活性が高めなのか?体高・肉厚があるのか?
引き具合は今年の方が上、だったような・・・
いずれ、お世話になりました、とリリ~スします。
その後も二匹目を狙って続けますが、
残念、時の流れは早く、撤退予定時刻の12:00に。
釣り道具を片付け来年に向け、
今少し犀川のこの近辺、徒歩で状況を調査します。
川口橋の下流側はお寺の裏手、そこも良さげなポイントが続きます。
流れからして、ここはフライ向き?
いずれ、その釣り人が点に見えてしまう、雄大な流れは信州 犀川なのです。
来年も、また是非!
<データ>
●11月4/5日 犀川
エサ :ミミズ
竿 :9.5m SG パワースペックZR H+
仕掛 :針 吉村8.5号
1.5号 9m トオシ
錘 流れに応じて
竿 :9.5m SG パワースペックZR H+
仕掛 :針 吉村8.5号
1.5号 9m トオシ
錘 流れに応じて
5B+5B号
5B+4B号
5B号のみ
釣果 :ニジマス 39cm 1匹
釣果 :ニジマス 39cm 1匹
ブラウン 33cm 1匹
気温 :4日 ~10℃
5日 5~15℃
天候 :4日 曇り風あり
天候 :4日 曇り風あり
5日 晴れ
表層水温 :15℃
表層水温 :15℃
月齢 :9.7
お疲れ様でした。
返信削除超大物では無いものの良いサイズのブラウンとレインボーが顔を出してくれて良かったですね。
私は、体調を崩して自宅待機の日々を過ごしております。
何処かに旅行に行きたい気分です。
アサシンさん、こんばんは。
返信削除ご体調を崩されたとのこと、大丈夫でしょうか?先回の木曽路撮影からお元気な事と思っていました。季節は晩秋、変わり目です。
犀川は遠い釣り場で片道240km、4時間の運転でした。寒い中、運転で座りっぱなしが良くなかったのか、腰と痔の調子が悪い本日でした・・・
どうぞご自愛ください。
おはようございます
返信削除最終釣行お疲れ様でした😊
広大な川ですね!
そこにいるお魚も、やっぱりデカい
最後に、やっぱ持ってますね〜♫
いいニジマスで
来シーズンも、その川に行くのが楽しみですね😁
もっさん
もっさんさん、こんばんは。
返信削除そうですね、これが本当の今シーズンの最終釣行となりますね。大きな川は近所にも長良川、木曽川とありますが、何となくですが犀川は雰囲気が違います。ぴったりの表現ではないかもしれませんが、流れの変化が少なくのっぺり?そんな中で勘を働かせて、お魚の居そうなポイントで、自分の勘の立証に日がな竿を振る・・・そんな釣り場です。
来年もまた行けれる日常であることを、切に祈っています。