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2023年8月20日日曜日

チョウチン釣りから本流釣りまで~酷暑の奥飛騨釣行

 

お盆休みの遠征第二弾は待ちに待った奥飛騨です。

しかしミョ~な台風でした。
のろのろと通過の翌日、
台風一過でカラっと晴れ渡るのかと思えば、
いつまでたっても雨が収まらず、おまけに湿った風が吹く始末。

改めまして被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。

そんな「しみったれ台風」の後、17日~19日に掛けての釣行でした。


<前哨戦は庄川支流 六厩川>

夕まづめを狙うも庄川本流は午前の雨で増水でした。
奥飛騨 高原川への行きがけの駄賃とばかりに、
今少し奥の六厩川にて竿を出すことに。

いつもの六厩川は女滝の下流、車止めから奥へ向かうのですが、
激しい雨の後です、また、お時間も夕まづめ、
結果、六厩の集落近辺で。

集落にある魚権を扱う民家、その脇の橋から入渓します。

川幅は斯様な感じ、増水の本日でも狭くて浅い流れです。
チョウチン仕様の仕掛けを6m竿に結わえて。

橋直下の深場(と言っても、1mあるかな?)にて、
早々に小ヤマメと小イワナが飛び付きます。

その橋の直ぐ上流で、川は六厩川と支流に別れています。
まずは六厩川を行けるところまで登ることに。

川底はちょっとしたゴルジュの様相、護岸の崖と川底は繋がっています。


ほんのりと川から霧が上がり、
暑い本日も夕方は川の流れの中なら、とても気持ちが良い遡行です。

橋から登って数百mくらい、
ここまでの釣果は落込みの小場所毎に数匹、
これから奥はヤブが川面を覆い釣り難そう・・・橋まで戻ることに。

決して水温は低くもない流れですが、ポツポツとお魚の拝顔は叶います。


改めて、今度は橋の上流から合流する支流へ。
こちらは六厩川より一層に規模が小さく、狭くも浅い流れが続きます。

入渓者も少ないのでしょう、蜘蛛の巣が執拗に。
涼しくは無いのですが、ガマン出来ない暑さ、でもなくて。
時刻は夕暮れ時、蝉時雨を聞きながら、のんびり、川をさかのぼり。

心地よく遡る事を暫く、上流に堰堤が見えて来ました。

近寄ると、ここは結構な深さが・・・もう、プンプン、居ますね。

果たして、堰堤の攻め方にセオリーが有るのか・無いのか?

そこは良く分からないのですが小生の拙い経験上では、
落込みのド真ん中から中央に続く流れ、
ここから揚がった試しが無くて。

・・・いつも決まって、堰堤両脇の溜まり場から。

お住まいが薄暗い堰堤の木陰下だから?
このアマゴさん、既に秋サビが浮いたような色柄でした。

時刻はもうすぐ18:00です、
今日はこれまで、コンビニの稲荷寿司とお風呂を頂いて、
針路を明日の高原川、車中泊サイト予定地は飛騨神岡に向かいます。


<吉兆??朝の虹>

車中泊サイトはぽつんとおトイレ、
その新規開拓は神岡の町の中、江馬館前の駐車場にて。

市街地での車中泊です、
いつもの山の中と違って安心感があり、
その夜も結構に蒸す夜でしたが良く寝られました。

出立時、朝の空を見上げると・・・

う~ん、これはきっと、吉兆の証!
今日の高原川は久しぶり、戦勝間違いなし!

・・・が、しかし、後ほど、どエライ目に(涙)。


いつもの駒止橋のポイントから今少し浅井田ダム寄り、
たまには違うポイントで竿を出したく、川魚料理店の脇から入渓します。

昨日の庄川と違い、台風の影響はなかった様子の高原川、
久しぶりの訪問ではありますが、流れは平水でしょうか?

漬物石大の岩が転がる河原をエイコラ、
入渓点から数百mほど、ポイントへ向けて歩きます。

・・・まだ日が登ってから間が無く、吹く風は空気もひんやり。
これが陽が完全に登ると、岩からの照り返しで往生します・・・

湾曲点の落込み、その後の大淵?深早瀬?
いずれ川の向こう側の岩に流れが当たり、良い雰囲気を醸し出しています。

まずは、ここで、がんばることに。

明るくなってきましたが、お空の概ねは雲が支配。
まま、小雨も降って、暑さを凌げます。

・・・ここまでは、朝の虹は吉兆、そのご加護?

何匹かの小物を釣った後、良いサイズがお出ましに。

次いで、今度はこれも良いサイズ、アマゴさんが。

う~ん、吉兆、吉兆!お陰様!

やはり、あの沈み岩からの流れの変化、これが良いようです。

うん?またアタリ?今度は何かな?

アタリに合わせると、ナゼかニブい反動が。
根がかり、では無さそう、
でも、お相手は手応えなく、流れに乗って下流へ。

流木でも引っ掛けたか?
と思った次の瞬間、グイグイとお相手は仕掛けを引き始めます。

なんじゃ?
ヤマメやアマゴのように走ることなく、
ただただ波状的に繰り返す強い引き、濁った川底で翻る大きな銀影!?

・・・今回、不思議なことにお外道様、
高原川名物は大ウグイ様を掛けていません。
ひょっとして、これが?
いや、こんな大きなウグイは・・・こりゃ、イワナかな?

強い引きと対峙すること暫く、久しぶりにこれは長いです。
間を置いて幾度となくお魚は川底へ仕掛けを引き込みます。

その何回目かで・・・
痛恨、錘から下、0.7号が糸切れ。。。

残念でなりませんが、久々はヒヤ・ドキな、おチビり・タイム!
・・・これはこれで、吉兆のご加護かと。

ただ・・・この直後、いよいよエラい目に。

今度は本当の根がかりです。
決して無茶なアオリでは無かったのですが、
本流主力竿はSG ロング、竿を挙げた瞬間に、頭上で「ボキっ」と音が。

ナゼか穂先では無くて、竿の節は#4の上部から・・・

不幸中の幸いは#3より上が足元に落下、流れに乗る前に回収が出来たこと。

先のアン・ノウンな超オオモノとのやり取りと、
長年の主力竿として、お疲れも溜まっていたのか?

朝のきれいな虹、あれは不吉を呼ぶ前触れ、だったのやも?


・・・集合写真で一番大きなニジマスは余裕の尺越え。
これ、小生が釣ったのでなくて、事情をお話したご同輩からのお情けでして。

お気遣いをありがとうございました。

でもやっぱり・・・
竿が折れたショックが大きく(バラシは毎度、それほどでも)、
その日はお持ち帰りする気になれず、結局、友舟の三匹はリリ~スでした。


<打保谷川&双六川>

午前中の高原川本流の後、午後は涼を求めて山吹峠を越え打保谷川まで。
前日の六厩川と同様、チョウチン仕様での釣りです。

標高800mの打保谷川、やはり酷暑の影響でしょうか?
お昼寝後の午後ですが気温も高くて水温も意外に。

この条件と小生の腕前では、小ヤマメさんが精いっぱいでした。

それでも、人里から離れた高原の流れ、渓相・雰囲気は良かったです。


その夜は民宿で宿泊。

7月は大雨で予定をキャンセル、
それでも無料として頂いたお礼を申し述べて。

いつも夕食は地元で取れたものでのご馳走。
今回は甘みのあるトマトに新鮮なトウモロコシ、
そしてデザートのモモがとても美味しかったです。

夜の奥飛騨は縁側に出て、一服しながら星ながめ。
夕方までは暑かったのですが、日が暮れてからはとても涼しくて。

午前中の高原川でのアクシデントも、
この頃にはすっかり、気も晴れるくらいの夏の夜、
昼間の酷暑も手伝って、とてもゆっくり眠ることが出来ました。

女将さん、ありがとうございました、また来年もお世話になります。



<データ>
●六厩川(8月17日 夕方)
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :6m 渓秀
仕掛    :針 吉村7号
       水中糸 0.7号 2.5m
       錘 B1号
釣果    :アマゴ   7寸    1
           6    1匹
            小ヤマメ・小イワナ 数匹
気温    :25℃  
天候    :晴れ 
表層水温  :19℃
月齢    :0.7

●高原川(8月18、19日 早朝) 
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :10m SG ロング(8月18日)
                    9.5m SG パワースペックZR H+   
仕掛    :針 吉村8.5号
       水中糸 0.7号 9.5m
       錘 B5号
釣果    :アマゴ    9寸    1匹
                     ニジマス   9寸    1
       小ヤマメ    数
気温    :20~27℃  
天候    :晴れ まま曇り
表層水温  :21℃
月齢    :1.7、2.7

●打保谷川(8月18日 昼過ぎ)
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :6m 渓秀
仕掛    :針 吉村7号
       水中糸 0.7号 2.5m
       錘 B1号
釣果    :小ヤマメ  数匹
気温    :24℃  
天候    :晴れ
表層水温  :22℃
月齢    :1.7

●双六川(8月19日 午前)
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :6m 渓秀
仕掛    :針 吉村7号
       天井糸 0.6号 0.7m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 1~B1号
釣果    :ボ~ズ、ピクリのみ
気温    :27℃  
天候    :晴れ
表層水温  :20℃
月齢    :2.7















2023年8月18日金曜日

映画「A river runs through it」

 

このお盆休みに映画を見ました。

邦題名は「リバー・ランズ・スルー・イット」。

この題名から「イット」の意味が気になります。
川が、何を・何処を、流れ過ぎていくのか?

渓流釣り(フライ・フィッシング)とある家族の生き様を絡めた映画、
見終わると「イット」の指し示す意味が見えて来ます。

舞台は100年ほど前のアメリカ北西部、
ロッキー山脈を流れ下る川のほとりは田舎町にて。

鉄道はもちろん汽車ですが、
古めかしくも既に自動車は存在し、
小道具としての釣り具は、時代設定が為されているのか?
見た限りでは現代のフライ用の竿やリールと同じ感じのようです。


厳格な牧師の父とその息子は二人の兄弟、
兄は秀才肌でまじめなタイプ、弟は少々やんちゃで豪快、
そんな個性豊かな親子の共通点は大の釣り好きでフライ・フィッシャー。

人が生きていく上で、さまざまな問題に直面し、
その解決や対処にはその人の個性や能力で方法が別れます。

その際に生じるやり方の違いは、そこは個性と意見のぶつかり合い。
時にはケンカにも発展しますが、いずれは家族です、仲直りへ。
その仲裁の証(あかし)がフライ・フィッシングなのです。

物語はこの兄弟の兄の視点で描かれていきます。


幼い兄弟は渓流釣りの基礎を父から受けるも、
そこから先の腕前、その発展はそれぞれの個性が光ります。

・・・僭越ではありますが小生、
この兄弟の兄に似ているか、弟に似ているか、と問われれば、
私事で恐縮も長男たる身の上は小生、ほぼ間違いなく兄の方なんです。

そんな自分が思うにも、
映画の中で大胆・豪胆な弟(役:ブラッド・ピット)の方が腕前は上。
何となくですが、判るような・納得できるような、そんな気がするのです・・・

物語の中で青年となった兄弟、
努力家の兄(ここは小生、堕落家です)は大きな人生のチャンスを掴みます。
大都会の大学での教授としての道。

釣りの腕前は兄より上も、
地元の新聞記者として生きるのですが、
人生の「駒運び」は釣りのそれとは一致せず、
時には警察のご厄介や、ギャンブルで借金を抱え、くすぶった道を歩む弟。


兄からの都会での新たな生活の誘いに、
弟は故郷のロッキー山脈の麓での生活を選びます。

「ここでの釣りが俺の全てなんだよ。」
「原住民(インディアン)の彼女と別れられない。」
「自分の生き方は自分で決めるよ、ありがとう。」

劇中で兄の誘いを断った弟、
その心中はセリフとして描かれていませんが、如何ばかりのものだったのか?

兄も兄でギャンブルや借金に苦言を呈すも、
強引に弟の生き方を変えさせる、などと言うことはせず。

変わる生き方、変えたい生き方、でも、変えられない生き方。
そこはもう、二人とも、既に大人なんですね・・・




もう間もなくで故郷を離れる兄。
父と兄と弟で暫くは一緒に出来ないであろう、渓流釣りに出かけます。


・・・しかし、役どころとはいえ、ブラッド・ピットはムチャです。

小生だったら絶対に渡河しないであろう激流、
そこに首まで漬かりながら、
お魚のかかった竿を離さず、流れに身を任せます。

成り行きに心配する父や兄の心は何のその、
激流の終わりは平瀬にて、
1mもあるであろう大ニジマスを竿にぶら下げ、
弟は立ち上がって誇らしげに父と兄に満面の笑みを返します・・・


この直前は劇中での弟の目線、振込みポイントの選び方、
これはきっと、渓流釣り経験者が撮影時に演技指導をしたのでしょう。

流れに沈む大岩と大岩、それに挟まれた流れの弛み、
そこを目掛けてブラッド・ピットはフライの毛バリを打ち込みます。

・・・自分もミミズを振り込むなら、きっとそこですね、間違いなく!
しかしながら、恐らく釣果は7寸イワナ、でしょうかね・・・

この釣行の翌日、弟はギャンブル絡みの事件で、その命を落とします。


「渓流釣り好きには堪らないよ」と勧められ、いつかは見たかった映画。

最後のシーンは年老いた兄がひとり、
夕まづめは山河の流れに幾度もフライを打ち込みます。

戻る事の出来ない過ぎ去った過去や、今はもう居ない家族を顧みながら。


川の流れのように止まることなく、また、逆らうことも難しい人生です。

自分にも、恐らくは誰にでも、重なるであろうこの回想シーン、
夕まづめの寂しい渓流と人生の黄昏時がマッチして、とても印象的でした。




<渓流風景は初夏の石徹白川から>














2023年8月14日月曜日

残暑厳しい木曽川本流 渓流釣行


お盆休みに入りましたが、
この地方では雨の降らない暑い夏が続いています。

春のGWに続いて、
毎年のお盆休みは普段は行けない、遠い渓流まで遠征するのです。

ここ「木曽の渓」も小生にとっては遠い山河の流れ。

いつもはエイコラと開田高原を登って末川・西野川へ訪れるのですが、
ここ最近の酷暑に渇水。
きっと標高が高くとも厳しいのでは?

先々週も厳しい暑さでしたが、
Aさんとの庄川釣行では、
意外にも上り詰めた支流の一色川より庄川本筋の方が良い案配でした。

ひょっとして・・・
水の太い本流の方が流れの細い支流より、
見えない伏流水の有無や水温上昇の緩さ加減など、
今のこの暑さ厳しい酷暑の季節は、まだ「幾分かの勝機」があるのでは?


いずれ、まだ竿を出したことの無い木曽川本流です。

今回はいつもの高原川での「双六川逃避行」では無いですが、
不調だからと言って開田高原の支流へ逃げ込むことなく、
本流で骨を埋める覚悟!で臨むのでありました(笑)。


<前日からのポイント巡り>

3年前の秋はシーズンOFFに下見をした木曽川本流です。

その時の学習内容の振り返り?
木曽福島から上流は宮ノ越の巴淵にかけ、
ご丁寧にも小学生の予習・復習はポイントのおさらいを。

上述の写真の如く、
瀬はとても浅く落込みの白波も静かな木曽の渓。
お空を流れる白い夏雲も、雨を降らせるそれ、ではありません。

もちろん、アユ師さんを含め、釣り人は見事に皆無。。。

そんな中、宮ノ越の駅を過ぎた町裏を流れる木曽川、
「葵橋」の袂に良い案配の落ち込みと深くて底が見えない大淵が。

川に沿う県道から上流を眺めれば・・・

奇岩と瀬、それが織りなす良さげな深場が。
・・・明朝は、まずここで、竿出しを。

その後は宮ノ越の町はずれ、巴淵に向かいます。

時刻は夕方、
深緑でここも川底が見通せない巴淵です。

淵の上に掛かる橋から下流側を見下ろせば・・・

「川は右に曲がってその木陰下、ありゃ落込み&小淵だな。」

景勝地でもある巴淵です、
暑さ厳しい季節とは言え淵自体は恐らく千客万来でしょう。

それは釣り人だけとは限らず、
水遊びのご家族&ちびっ子に、運が良ければ水着のお嬢様が?

訪問の二番手は巴淵を避け、その下流に垣間見える木陰下の小淵へ・・・


水温が高いであろう今時分、「本流淵の底ネライ」で行って見ることに。
作戦立案は本日の任務、これにて完了です!


<車中泊サイトは「高原のポツンとおトイレ」>

暑い最中での偵察任務、
なんや・かんやと汗をかきました。

就寝前に夕食&お風呂を頂きます。

流石にお盆休みの三連休はその中日です、
日帰り温泉も千客万来の激コミで・・・

ここの温泉、
茶褐色で露天はイイ湯加減なのですが、
如何せん、更衣室が狭い事が唯一の難点でして。

お湯から上がり着物を着るまで、
直下のロッカーではお父さんとボクちんが脱衣中、
当方、その横ですっぽんぽんの「立ちんぼ」は待ちぼうけを・・・


それでもどうにか、食事と風呂を済ませた後、
 今宵の車中泊サイトに向けて、木曽駒高原を登ります。

着いたところは・・・
木曽駒高原カントリークラブ前のおトイレ。

日義の道の駅という選択もありましたが、やはりそこはR19沿い、
お仕事で疲れた何台かの長距離トラックさん、
エンジンを掛けての仮眠中でした。

それを避けてのサイト選択も、流石にこの暑さです、
標高900mのここでも外気は20℃、
車内温度はいつまでも25℃、寝苦しいです。

運転席の窓を半分開けて、
ハスラー用の網戸(これが取り付けにくくって)、
それを暗い中での困難な作業は張って、暑い夜を凌ぐのでありました。


<さあ、出立の朝です!>

寝苦しい夜も、網戸にしてから、どうにか・こうにか。

子供の頃の遠足の朝ではないですが、もう気が立って、気が立って・・・
薄暗い4:30から起き出して活動開始です!

朝食後は丁度、川でも目印が見える程度の明るさに。

寝台の後始末に荷造りも完了。
いざ、初めての竿出しは若干の心配、木曽川本流に向け、出発です!


<朝一番は宮ノ越 葵橋にて>

葵橋の横の児童公園に駐車して、木曽川の河原に降り立ちます。

若干の靄と風も僅かで涼しい朝、さあ、これがいつまで続くのか?

酷暑・渇水の季節に加え、誰も居ない朝の釣り場、
不安要素いっぱいの本日ですが、
8.5m本流竿で一投目、仕掛けを振り込みます。

・・・ってか、
一投目で掛かっちゃったよ、おい!
おまけに、お魚さんが、走ること・走ること!

赤い斑点が控えめなアマゴさん、6寸程度でしょうか?

いや、しかし、引きと走り、
その具合は当初、20cm中頃かと思うくらい、力強くて。

・・・これ、ひょっとして、本日は良い日なのかも??


橋の上からは見通せない深い川底です、
目印下を3m程度として対岸の際を流します。

落込み直下では喰わず、白波がうねりに変わった深い川底から、
本日の不安を裏切る、即での結果&釣果!
小気味よく走るお魚を、暗い川底からヒネリ出します。

この子も赤い斑点は控えめですが、小さな胸鰭から養殖&放流モノかと。

でも・・・このポイント、お後が宜しいようで、まだ続くんです、ハイ。

ブドウ虫はもちろん、尾張米糠酸素太ミミズ、こちらでも。


・・・やはり、人生何事も、先入観はイケませんね。
酷暑&渇水では釣れない、なんて。
サイズは今一つも、走り具合から活性は高いのでは?

それでも、ひとしきり、お手入れが済んだような。
朝一番のポイントは葵橋、ツは抜けずとも、意外な好釣果でした。


予定通り、二番目のポイントはこの少し上流、
景勝地でもある巴淵へ・・・

巴御前ならぬ、ビキニのお嬢様を期待して!?


<景勝地 巴淵はその下流で>


巴淵の駐車場では、地元 松本ナンバーさんがお着換え中、
お伺いするとこれから開始とのことでした。

当方は巴淵ではなくて、この下流に入りたい旨、
お申し出をするとご了解が頂けて・・・ありがとうございます。

橋を渡り、対岸は川沿いの道を下り、
民家の横から、あるであろう、暗い木陰下の小淵のポイントへ。


見立て通り、
薄暗い木陰下、若干のやり難さを感じますが、落込み&淵が。
竿を7mに持ち替え、糸はチョウチン気味に短く。

夏の陽は高くなってきましたが、ここは暗い木陰、抜ける風も涼しくて。

さて・・・
景勝地は巴淵の近くと言う負の要素、
木陰下は涼しくて薄暗いは正の要素。

この正と負の要素は足し算と、
昨日の小学生は予習・復習、その成果、如何に出るのか?


・・・もう、即、出ちゃいました!

暗い木陰が故に、オート撮影はシャッター速度が遅く、
若干でピン・ボケではありますが。

先の葵橋と同様、暗くとも瀬からは音沙汰なし、
いずれも淵底からのお出ましにて。

この子は最近の木曽アマゴらしく、全体に濃い目の赤朱点が。

・・・お魚のそれは余り好きではないのですが、
ホンモノのキャバ・クラ嬢は、決して嫌いではありません(笑)。

しかし、ホント、
集合写真は皆さまが動かれ「綺麗どころ」がピン・ボケで・・・


<最後はダメ元、巴淵にて>

時の流れはいと早く、
集合写真を撮ると言うことは、もうそろそろ帰り支度なのです。

帰り際に巴淵に掛かる橋の上から下を眺めると、

開始時にご挨拶した地元の釣り人、そのお姿は見受けられません。
駐車場にも既にお車も無くて。

それじゃあ・・・
折角の「木曽の渓」遠征です、
二番煎じ&ダメ元ではありますが、
景勝地 巴淵でも竿を出してみることに。

淵中央の深場は表層にウネリがあり・・・お魚が居るなら、そこかな?
再度で8.5m竿に切り替えて、大きく振りかぶります。

二番煎じ&ダメ元?? 
・・・ってか、まだ居るじゃん!

7寸モノは素朴な朱点、少し体高があり、引きもグイグイ、強烈でした。

となれば、同じスジをもう一回・・・

この子も走りましたが、少しお化粧がハデ目かな?
繰り返します、ホンモノは嫌いではありません(笑)。


突然の轟音は特急「しなの号」長野行、淵上の橋梁を走り抜けて行きました。

それと同時にクーラーBOXを抱えたご家族連れが河原まで。
・・・ここは景勝地の巴淵、釣り人はお帰りのお時間ですね。



<データ>
8月13日 木曽川
エサ   :ミミズ、ブドウ虫
竿    :8.5m  渓峰本流(葵橋、巴淵)
      7.1m  天平(巴淵下流) 
仕掛   :針 吉村7号 
      錘  1~B1~B2号
            ・渓峰本流
                    天井糸 0.7号 3.0m 
                    水中糸 0.3号 4.5m
            ・天平
                    天井糸 0.7号 0.2m 
                    水中糸 0.3号 4.5m
釣果   :アマゴ         7寸    4匹
                 6寸    8匹
      これも意外、小アマゴは揚がらずでした。
      いずれ、全リリ~スです。
気温    :19~28℃  
天候    :晴れ まま風
表層水温  :21℃
月齢    :26.4