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2023年1月22日日曜日

おいしい水



太古の昔から、大河の畔には文化が栄えました。

メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、黄河文明・・・

海辺では無くて、ナゼなのか、いずれも川の流域です。

日常や農耕に直ぐに利用できる真水は、生命の維持にも欠かせません。
しかし時にはその水も洪水・氾濫を招き、
生活や生命の危機にも至ります。

利用のみならずコントロールするが為の試行錯誤、
その結果として、恐らくは文明が栄えたのかもしれません。



・・・柄にもなく、テレビは国営放送的な出だしの今回。
ご安心ください、ここからはいつも通り、民放チャンネルです。


知り合いが大病を患い、
そこから暫くの間は人工的な飲食物、それを取らなくなったウチの家内。
カップ麺やお菓子の類、果ては水道水さえも。

でも、ゲコな旦那が美味しそうに食べるケーキを横目で見ては、
流石に忍耐ガマンが出来なくなったのでしょう、
今では再び甘いものは食べています。

それでも、未だに飲料水はペット・ボトルの水を。


決してエンゲル係数の低くはない我が家です、
そのお水は宅配モノではなくて、
ご近所のスーパーやホームセンターでの安価なものを箱買いで。


・・・以下は彼女の男性遍歴ならぬ、お水遍歴?です。

一番最初はご近所は西友、そこでの毎度はみなさまのお墨付き、
「熊野古道の天然水」は硬度10mg/Lの軟水でした。

昨シーズンの春に釣行で訪れた熊野川の支流、
大台ケ原山麓の北山川は、とてもきれいな水の流れでした。
流石は「みなさまのお墨付き」だけあって、目の付け所がイイですね。


そしてまま、これもご近所はホームセンターのバローにて、
「飛騨のいのち 飛騨天然水」も。

この水は宮川や高原川へ向かう途中にある宇津江四十八滝、
その地下から汲み取っているそうです。

いずれも、きれいどころは水どころ、そこからのお水です。

・・・ただし、購入・運搬・貯蔵は小生のお役目、
家内は飲むだけ、小生は水道水なんですがね・・・


ここ最近の彼女のお気に入りは、
これまたバローで調達は「清流の国ぎふ 長良川の天然水」なんです。

名前からして、長良川から採水しているのかな?
それじゃあ、木曽川の水道水、小生のご愛飲と同じなのでは?

そこで、ラベルの裏面を見てみると・・・

ふむふむ、硬度は27mg/Lですか。

でも、岐阜県関市側島ってあんた、
長良川と津保川の合流点近く、我が家から直ぐそこじゃないですか。。。


今少しネットで調べてみると、
こちらのお水はその場所で、地下深くから汲み上げているとのこと。
長良川直下の地下水、伏流水と言ったところですね。


家内によると、
「長良川の天然水」の方が「熊野古道の天然水」より飲みやすいと。

数値的には長良川の方が硬度は高いンですが。
味音痴は何を飲んでも一緒!?

はたまた、
生まれも育ちも小生と同じく名古屋の家内です、
昔から飲み慣れた木曽川から取水された水、
それに近い長良川の水に、
どこか懐かしさ・親しみを感じるのでしょうかね?

・・・しかしまあ、山と積まれた天然水のまとめ買いの箱。
飲むことも無く、ただ運び込むだけの小生の苦労、お察し下され・・・



いい水が身近に存在するお土地柄は日本、そこには独特の文化が栄えました。
シンプルなのべ竿、それを振りまわす釣技・・・
急峻な山や早い流れの川が、いい水を育んでくれたお陰でしょう。


その水に支えられ、水に遊び、水に癒され、水を楽しむ。

寒さ極める今の季節ですが、
この峠を越えた向こう側、今少し時が経てば、渓流釣りシーズンの開幕です。

今年は一体全体、水辺にどんなおいしさが、待っているのでしょうか?
水に感謝です。


・・・最後はまた、国営放送的に、なってしまいました。



<渓流風景は長良川上流 秋の板取川から>