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2024年6月30日日曜日

虎視眈々 その後の太ミミズ飼育

 


本日のお題は久しぶり、ミミズ飼育ネタです。

昨年の秋からこの春まで、
越冬した釣りエサのミミズさんなのですが、
以前にもご報告したように、今年は今一つの成育具合でした。

(↑その経緯はクリック)


折角にも越冬タルを2つも用意してのトライだったのですが。

商品としての尾張米糠酸素太ミミズ、
それは残念な品質不具合と称して早々に販売中止も、
それ以上に小生自身の釣行に暗い影を落としかねない緊急事態!?

このままではイケません、何とかしなければ!

・・・と言うことで、
この春以降はまたぞろ、
忙しい毎週末の渓流釣行の合間に、
持てる技術と経験・知識を総動員し改善活動、
試行錯誤を繰返して起死回生を目指してきたのであります。

結論から先に申し上げますと、今回の対策は上首尾に!

ここ最近の小生らしからぬ庄川や石徹白川での好釣果、
それが全てを物語っているのです、ハイ(笑)。


さあ、ご照覧ください!

この色と言い、太さと言い、加えて長さも!
尾張米糠酸素太ミミズ、その復活なのです!

では、どのようにして、ここまで回復したのか・・・


<まずはエサの改善>

これまでミミズさんのエサとして、米糠を与えてきました。
粉末状の米糠をパラパラと飼育土に降り掛け、混ぜ込んで。

我ら人類、ヒトも米糠では無いですが、
お米や小麦などの炭水化物を主食としています。

ご諸兄各位の文献やその他資料から、
ミミズさんも炭水化物を好んで食べるご様子で、
それに従って、エサとして米糠の選択・給仕なのでした。

・・・ただ、ここで、ひとつの疑問が。

本当に「炭水化物=デンプン」がエサとしてベストなのだろうか?

我らヒトもデンプンを口にしますが、本当に欲しているのは「糖」です。

唾液に含まれる消化酵素はアミラーゼにより、
口に入ったデンプンは「糖」に分解され、
エネルギーとして活用されています。

仮説として、ミミズさんも本当は「糖」が欲しいのでは?

とは言え・・・
飼育箱の中に砂糖を入れることはアリさんが集まりそうで。
それに、何より、お砂糖って、高いですよね。

それじゃあ・・・
米糠を水で溶いて、小生の唾液でも混ぜ込むか?

いやいや、安価ではありますが、
一部はSW工房の商品になるミミズさんです、
流石に当社のコンプライアンスが容認できません(笑)。


調べてみたのですが、
唾液以外にも、アミラーゼを多く含む野菜、それがあるそうです。

・キャベツ
・ショウガ
・パプリカ
・ナス
・大根
・山芋
・かぶ
・梨

・・・糠漬けの具材として聞き覚えのあるモノがちらほら。
何となくですが、理に叶っている、の感じがしますね。

ショウガや梨などは刺激と季節・お値段から除外して、
米糠から糠味噌を作り、上記での安価な野菜、それを混ぜ込んでみては?

早速にも、まず、種となる糠味噌を作ってみました。
同量の米糠と水を混ぜ合わせ、一週間ほど経った状態が・・・


う~ん、流石は「男の料理」です、
上の写真、よく見ると、少しだけ青カビが点々と・・・

どこかの製薬会社ではないですが、
これはヒトではなくミミズさんが食するモノ、
細かな問題・不具合はこの際ノー・プロブレム、良い~ンです。

これを更に一週間ほど寝かせて、次いでお野菜を混ぜ込みます。

ご近所のスーパーで入手した、かんたん便利・安価な「大根サラダ」、
ミキサーで汁状・ペースト状にして。


これを追加の米糠粉と一緒に、種とした糠味噌に混ぜ込みました。

・・・まだ蚊の発生には早い季節での作業でしたが、
糠味噌の「こおばしい香り」に小バエが寄るは寄るは!
蚊取り線香を炊き込めて、での作業なのでした・・・

その一週間後にミミズさんへエサとして与え始めたのですが、
これがもう、効果てきめん!

上述の丸々と太ったミミズさん、
これが飼育箱の中の土を反すと、もう、わんさか!

・・・若干、ヒッチコック監督はホラー映画の世界(笑)。


<今後の展開~ミミズさんの生活環境整備>

これからの季節、
小生が暮らす尾張北部も容赦ない暑さに見舞われます。

毎年のこの季節、飼育箱をプラ・パンに張った水に浮かべ、
ミミズさんには暑い季節を乗り切って頂いたのですが、
どうしても、
活きが無くなる・良いサイズの数が減る、が見られました。

そこで、今年の夏は・・・

まだ昨日で配線・配管を終えたばかりで未稼働・試運転前ですが、
プラ・パン内の水、そのチラーによる強制冷却を。

飼育箱を覆う銀色のシェルター、
その奥に見える大きな収納ケース、それに曲がった煙突のような物体。

何なんじゃ?
と思われるご諸兄もお見えでしょうが、
これにも、ちゃんと、確たる理由(言い訳?)があるのです。

この詳細並びに結果の成否、それはまた今度のご報告!


・・・来るべく夏休み、
小学校のお子様は夏の自由研究、
是非にもお役立ていただければ幸いです。


















8 件のコメント:

  1. こんにちは!
    ミミズの養殖、今年は順調みたいですね。
    私も余ったミミズをバケツに入れてますが、大きさにバラツキがあります。
    ミミズの餌は、今まで一番群がったのは、桃のタネです。
    周りに付いた、果肉に鰻のように群がってました。
    温度管理が、成長に一番大事なのかもと思ってます。
    寒いと動かないし、暑いと弱ってしまい、活性良く動く温度が重要なのかな~って素人考えですが。
    好釣果に繋がるミミズ、楽しみにしています。

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  2. アサシンさん、こんにちは。
    出鼻を挫かれた今年の養殖でしたが、ここに来てどうにか持ち直しました。桃の種のエサ、果肉に群がることからも、やっぱり欲しいのは糖分なのでしょうね。おっしゃる通りで温度管理も活きの良さを維持するポイントと小生も思います。この夏は観賞魚用のチラーによる冷却で乗り越えてみる所存です。

    返信削除
  3. こんばんは!

    太ミミズ飼育
    改善活動お疲れ様です

    なるほど!
    ここのところの好釣果の秘密は
    改善活動の賜物だったのですね

    しかも温度管理の為に
    チラーの設備投資までされるとは…

    投資の回収の為にも
    早く販売再開できると良いですね

    白いワゴンの男

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    1. 白いワゴンの男さん、こんばんは。蓼食う虫も好き好きと申しますが、今回の改善を通して、意外にも人間もミミズも一緒なんだな、と思いました。同じ生物ですものね。チラーの件に関しては・・・我ながら、まま、業務上でも私生活でも、バカも休み休みに、と思ってしまう今日此の頃です(笑)。

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  4. おはようございます.
    ミミズ養殖はいろいろ手間がかかるのですね.
    糖が大事なのですね.
    私もミミズ使いますが,サイドワインダーさんの釣果から,やはりミミズだなと思います.
    ミミズの種類によって釣果に差が有りますね.
    次回以降も紹介お願します.

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  5. patchitupさん、こんばんは。その昔、ミミズの生命力が意外と強いことに気が付き、ズボラな小生でも飼育が出来るのでは?と飼い始めた次第です。それでも幾度か失敗を重ねて本日に至っております。市販の太ミミズはまま、箱を開けたら小さい場合もありますが、自分で飼育している分には間違いがありませんね。小生の夏の風物詩となっています(笑)。

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  6. こんばんは
    めっちゃ良い感じじゃないですか!
    しかも真っ赤🪱
    お魚へのアピールに最適ですし😍
    釣行が楽しみですね〜♪

    もっさん

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  7. もっさんさん、こんばんは。試行錯誤の結果、ようやくここまで回復しました。お魚へのアピール力はバッチリです。でもひとつ、懸念点が・・・今年はナゼか、ミミズの子供、幼生が見当たらないンです。栄養があり過ぎるとダメなんでしょうかね?人間もミミズも??

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