ご諸兄各位殿
庄川支流の六厩(むまい)川。
もう10年ほど前の初夏でしょうか?
小生が初めて、渓流釣り、らしきことをした川です。
その時は師匠 ノンタンさんに勧められ、あまり気乗りせず、でした。
朝早く5:00ころに起こされ、師匠の運転する車に乗せられ、近くの渓流へ。
六厩川の最上流部。
夏でもヒンヤリとする鬱蒼と木々に囲まれた早朝の源流。
言われるがまま、気持ちの悪いイモ虫(ブドウ虫)をエサに、短竿を振り回し、
ザラ瀬は笹濁りの流れに仕掛けを放り投げ・・・
2時間ほどの釣りでしたが、釣果はゼロでした。
早朝から起き出して、辺鄙(へんぴ)酔狂な山奥へ繰り出して、
こんな釣りの何が面白いのだろう??
・・・当時は日々の生活に追われ、
とても釣りを楽しむ、と言う心の余裕がありませんでした。
その翌年、
また師匠に誘われ六厩川へ。
その時は別荘地内を流れる、
雰囲気は「夏の休暇」的なポイントでした。
当時はイワナかヤマメの区別も知らず、
ともかく川の流れにお魚が見られました。
・・・人と言うもの、届きそうな目標が見えてくると、ヤル気が出てきます。
「こんなの楽勝だよ、見えている魚を釣るのなんて・・・」
と釣り糸をお魚の目の前に垂らすも、お魚はツレない素振り。
逆に岩陰に隠れてしまう有様。
「え?何で?」
疑問、不思議を感じると、ミョ~に凝り出す、Mで”天の邪鬼”な性分の小生。
ひょっとして、お魚はこちらの気配に気づいているのでは?
そうとなれば、木の陰に身を潜め、そっとエサを流します。
すると岩陰からまた、今度は大きなお魚が出てきました。
針先のイモ虫、それに食いつきそうで食わないお魚。
暫しのやりとり、ガマン比べ、根比べ。
で、ようやく食らいつきました。
その直後!
竿から伝わるブルブルとした強烈な引き加減!
20cmを優に越えるお魚、恐らくはイワナでしょう、夢中で引き揚げ。
恐る恐る、地面で跳ね回るお魚を掴んで、丸呑みされたハリスが切れて。
後から師匠の宿に帰って、塩焼きにして食べました。
その感触、その味が忘れられず・・・
庄川支流は六厩川での出来事。
本格的に渓流を始めて丸4年。
以来、渓流釣りは小生の楽しい、本格的に渓流を始めて丸4年。
日常の雑多を忘れさせる、
童心に帰れる、
大切な趣味となっています。
<六厩川 探検 GO!>
数年ぶりの六厩川は源流部の別荘地区ではなく、その中流部へ。
この行為、小生と師匠的にはチョッとした探検、冒険なんです。
この川の上流部は六厩の集落近辺、人家もあり開けた感じが。
普通、川は上流に行くほど寂しくなりますが、
この六厩川は不思議や不思議、下れば下るほど無人の原野に。
地図上では深い山中を曲がりに曲がって御母衣湖へ注いでいます。
女滝まではチラホラご同輩、工事関係者のお姿も。
そこから先、暫く進み下ると舗装路は細いガタガタな林道に。
師匠と小生が乗った軽四駆のハスラー号、慎重に駒を進めます。
途中、何カ所か崩落した岩が道を塞ぎ。
その岩、鋭く尖った形が特徴で、この辺りの地質・地形を物語っています。
・・・こんな岩を踏んだ日にゃ、軽自動車のタイヤはパンクの恐れ?
ごくろうさまですが、助手席の師匠が岩の除去、小生はゆっくりと軽巡を進め。
途中、川に降りやすいポイントで味見です。
原野を流れる六厩川。
二人とも付かず離れずの距離で・・・
師匠、さすが、サマになっています。
ここで師匠は7寸サイズのイワナさんを一匹。
小生は・・・あちこち近辺を徒歩で移動も、鳴り響くは熊鈴ばかり。
ピクリもないボ~ズ。
言い訳じゃないけれど、釣れる感じがしないんです、この辺り。
(気合いで負けちゃってるな~、こりゃ。)
川底の石は尖った茶色い石。
水草、藻の類いは見られず、川の栄養分が少なそうな。
・・・同じ川でも上流部とは表情が変わるんですね。
加えて水温は少し低めな7℃。
師匠もアタリが止まり、もう少し林道をハスラー号で慎重に下ることに・・・
<最果ての車止め近辺>
これより下流へは営林署へ届出が必要、という車止めまで下りました。
橋の上から川をのぞき込むと・・・相も変わらず茶色い川底。
でも、良い具合に大岩が配置され、水辺には水草もチラホラ。
・・・何となくですが、先ほどの「味見地点」よりは、良さげな感じ。
そしてまたしても師匠、ここで8寸のイワナさんを一匹!
遠目で拝見していましたが、師匠の竿がグンっと撓って。
で、それに引き替え小生は・・・歩き回れど、ここでも痛恨のボ~ズ。
いいな~、師匠ばっかり。。。
2時間ほど粘ったのですが、
師匠も後が続かず。
師匠も後が続かず。
とうとう、本降りでは無きにせよ
雨がパラツき始めます。
こんな道中、山中での本降りは
危険と判断、集落まで撤退と
決めました。
・・・残念ながら六厩川、小生に微笑むこと無く。
<庄川 魚帰滝の下流へ>
初日は六厩川で源流釣り、翌日は庄川で本流釣りを。
始める前の勝手な想像。
フタを開けてみりゃ意外の他、手つかずな大自然、その六厩川が厳しくて。
師匠とも軍議を重ね、明日の下見をかねがね、庄川まで降りました。
人工的な川の護岸、丸みを帯びた川石、水辺の水草。
上の国道を走る赤い郵便局の集配車・・・
生活の香りが漂います。
その生活臭が雰囲気的にはホっとするような。
で、何となくですが行けそうな・・・やっぱり気分の問題でしょうかね?
竿を6mに持ち替えて。
すわ、三谷川の出合で6寸程度のヤマメさん。
今日は既に夕方、ここで竿納め・・・やっぱり気分の問題でしょうかね?
明日は朝から庄川です。
<データ>
4月29日
●六厩川 10~14時
エサ :ブドウ虫、ミミズ
竿 :5.3m
仕掛 :針 吉村7号、 水中糸 0.3号 4.5m
錘 2~1号
釣果 :ボ~ズ
気温 :6~14℃
天候 :晴一時曇、小雨
表層水温 :7℃
●庄川 魚帰滝下流 15~17時
エサ :ブドウ虫
竿 :6m
仕掛 :針 吉村7号、 水中糸 0.3号 3.5m
天井糸 1.5m
錘 2号
釣果 :ヤマメ 目測6寸 1匹 リリース
気温 :14℃
天候 :晴
表層水温 :8℃
こんばんは!
返信削除懐かしいですね…六厩川!
若い頃に禁漁間近の大雨の日に釣りに行きました!大増水の中、数えきれないほどのヤマメが産卵のために遡上する様を目の当たりにしたことを思い出しました。釣果は、よく釣れました!気をよくして解禁2日後に腰まで雪に埋もれながらヤマメを釣ったこともありました。
30年前の話です!
今も大雨の増水時を狙えばかなりの釣果は望めそうですね(^-^)
アサシンさん、こんばんは!
返信削除これはこれは、六厩川へ行かれたことがあるんですね。
腰まで雪に埋まりながら、あの山中を・・・強者ぶり、恐れ入りました。
ヤマメが産卵のために集団で遡上、見てみたいです!