東谷川沿い、R418から入った西濃根尾川。
樽見鉄道の終着駅、樽見駅近辺から西谷川と東谷川に根尾川は別れます。
揖斐川水系は二回目の小生。
先々週は雨上がりの曇空の下、こちら東谷川で竿を出しました。
本日はその時の様子見から、流れも太く期待が持てる西谷川へ挑戦です。
樽見より先、西谷川はR157に沿って北西方向、福井県境まで。
途中、能郷から川は大きく蛇行、R157もそれに従い細道曲道山道に。
この辺りの根尾西谷川は「暴れ川」?
大事を取って?
その細いR157は川面より高い位置、絶壁の中段を走ります。
軽巡ハスラー号がどうにかスリ抜けられる細道。
遙か眼下の西谷川は雄大な流れ。
・・・停車して写真でも。
と思ったのですが、とにかく細く狭い道、落石跡もあちらこちら。
ご容赦下さい、ゆっくりと急いで?走り抜けました。
黒津の堰堤、これから先は若干ですが道幅も広くなり曲道も減り。
堰堤から流れ下る水飛沫が涼し気です!
この上流の開けた河原でご同輩がお一人。
遠間のため、アユ師さんなのか?アマゴ師さんなのか?
いずれ、本日で目にする唯一のご同輩でした。
堰堤から少し先は黒津の集落。
家屋は何軒か存在しますが、生活の気配が感じられるものは僅か。
そこから脇道に入り橋を渡って川を越え、そのすぐ上流に駐車可能な場所。
・・・今日はここから、さかのぼりましょうか・・・
<川幅のある根尾西谷川>
夏の朝の渓流、まだ朝日は山の向こう側。
昨日はここも雨だったのでしょう、しっとりと河原の砂地が濡れて。
湿気を帯びた、ひんやりとした空気が心地良いです。
しかし、悲しいかな・・・
それはつかの間の出来事。
みるみるうちに暑くなり。
広い川幅と岩畳。
頭上も開けている。
自分の影を川面に写したくない。
・・・8.5m竿を選択です。
まず、この淵の入り口、落ち込みの白泡に仕掛けを振り込みます。
雨上がり、エサはミミズ。
僅かですがアタリはあるのですが・・・掛かりません。
エサをブドウ虫に交換、その一投目。
大きく吸い込まれる、ひったくるようなアタリ、それに素早くアワせると・・・
・・・夏本番ですね。
ブドウ虫のエサにハッキリとしたアタリ、
それに小アマゴさんが掛かっていると。
またひとつ、季節の移り変わりを感じます。
夏のブドウ虫で釣れる小アマゴさん。
次の来たるべく季節に備えて食欲旺盛。
アタリ!と感じたら、直ぐにアワせないと
お気の毒にも針飲まれ・・・
Mな小生でなくとも、河原での下手な歯科・外科手術は翌朝の寝覚めが悪く。
幸い、この子は幸運でした。
日光を遮るものが何も無い広い河原。
まま、雲が広がり強い日差しは遮られ、その時ばかりは涼しくて幸運。
お魚が掛かるのも、そのようなタイミングで。
落ち込み・淵ばかりではなく、瀬の弛み・流心の際からも。
本日は数は上がります。
瀬で上がったアマゴさん。
先ほどの「淵モノ」よりサイズUP、それでも6寸以下でしょうか?
先ほどの「淵モノ」よりサイズUP、それでも6寸以下でしょうか?
数は出るのですが・・・
なかなかお持ち帰りを納得できる、良いサイズが上がりません。
・・・夏の渓流釣り、ここに至れり。
なかなかお持ち帰りを納得できる、良いサイズが上がりません。
・・・夏の渓流釣り、ここに至れり。
<雲と時間が、ゆっくりと流れ>
変化に富んだ根尾西谷川・・・瀬あり、淵あり、急流あり。
渓谷美は言うこと無し!
こんな鏡面のようなトロ場は、
小生が横切って波を立てることが憚れるくらい、脆くも静かで綺麗です。
河原の岩に腰掛けて小休憩。
汗が留まることを知らず、ポカリを飲んで水分補給。
・・・流れ下る急流を見ていると、視覚的だけでも涼しい気分に。
毎週末での渓流釣行。
もちろん、一心に目印を追うこと、お魚との対峙も楽しいのですが、
こんな小休憩、タバコのひととき、
普段の生活では目にすることの無い、緑豊かな深山辺境の風景。
そんなものをポ~と見ながら、時間だけが川の水のように流れていく。
・・・そんなひとときが、しごく楽しいンです、ハイ!
川底から引き出して慎重に寄せ、たも網に収まったお魚は・・・
どうでしょう、小生の広げた手のひら、それを僅かに越える8寸弱、
この時季、小生にとっては良いサイズのアマゴさんです。
久しぶりに使用する友舟。河原を移動する都度に、その友舟の中、アマゴさんが踊ります。
<運の良い奴>
西谷川に流れ込む支流、その合流点までさかのぼりました。
時刻は間もなくお昼丁度、この時季、そろそろ体力的に限界です。
「本日のお持ち帰りは一匹か・・・こりゃ、家庭不和の元凶だな。」
気の弱い亭主は趣味の釣果の出来・不出来、それにも気を使います。
「う~ん、この川の合流点、何とも釣れそうな雰囲気・・・
よっしゃ、もう一匹、お持ち帰りサイズが釣れれば2匹を持参、
で、釣れなかったら・・・友舟のアマゴは無罪放免!そうしよう!」
最後に残ったブドウ虫を一匹。
丁寧に針に掛けて、慎重に西谷川側からの落ち込み流心際へ振り込み。
白泡の流れに沿って、目印がゆっくりと川面を移動します・・・
と、アタリ!スワ、アワせ!
が、若干の重みを感じた直後、その手応えは刹那に空に消え。
針と錘が勢いよく水中から飛び出して、目印を加えて糸はモジャモジャに。
案の定、エサのブドウ虫は半チギレ状態。
それは、あとの、お祭り騒ぎ・・・
「・・・ふっ、友舟のアマゴくん、運の良い奴め。お仲間に助けられたな。」
最後にアマゴくんの釈放・放流シーンをカメラに納めようとしたのですが、
友舟からたも網に移す際に渾身のジャンプ!
”オサラバえ~”とばかりにアマゴくん、川へお帰りに成られました。。。
厳しい今の季節でこの釣果。
根尾川は西谷川、秋口に捲土重来と致しましょう。
<データ>
7月15日
エサ :ミミズ、ブドウ虫
竿 :8.5m
仕掛 :針 吉村7.5号
水中糸 0.3号 4.5m
天井糸 0.6号 3.0m
錘 1号
釣果 :アマゴ 8寸弱 1匹
小アマゴ 数匹
ウグイ 1匹
全リリース
気温 :23~32℃
天候 :晴まま曇
表層水温 :16℃
こんにちは!
返信削除黒津より上流に行かれたのですね(^-^)
あの辺りの集落は、殆ど夏の一時だけ畑仕事をするために住民が来るだけですね。
冬は、道が通行止めになるし積雪も数メートルになる豪雪地帯です。
以前は、イワナがよく釣れましたが、アマゴの方が多くなったのかな…久しぶりに行ってみたくなりますね(^-^)
アサシンさん、こんばんは!
削除東海地方では夏場以降、標高の低い川では釣れない。
西谷川の釣行で、そんな自分の洞察が、間違いであることに気づかされました。
ありがとうございました。
秋口にこの間違いが本当であること、確かめてきます!